等身大合唱2010/10/25 22:22

今日は午前中から合唱指導で、
地元の中学へ出向く。
こちらの中学校では、
秋に文化発表会があり、
学年別に合唱発表を催す。
今日は発表会直前に
特別講師という形で招かれた。

1学年1時限を使って
3年、2年、1年生と順番に指導。
3年生、男子が7割で女子3割。
昨今の男声不足の混声合唱界では、
なんとも貴重且つ珍しい光景。
猛々しいほどの音量で、
合唱曲を組み立てる様は、
子供から大人に成長していく
余りあるエネルギーを音楽に発散し、
思いの丈を等身大に反映させている。
これはこれでよいではないか!
2年生、バランスのよい声部は
正統派混声合唱といった仕上がり。
敏感で清潔な歌い方と感受性が、
言葉から伝わってきます。
日本語を大切に思う気持ちが◎。
1年生、初々しさと、
精一杯踵を上げながら、
天に向かって笑うように、
声を張り上げます。
なんとも新鮮な合唱の喜びに、
少し大きな制服が
大きく揺れて応えています!

3学年共性格が異なり、
同時に合唱への思いも違う。
それがよいのです。
それでよいのです。
音程が完璧で音楽的な強弱、
高度な技術を駆使するだけが
学校の合唱ではないと思います。
歌に込めた個人の感情は、
歌詞と同化しこちらの耳に届く。
辛らつな歌、晴れやかな歌、
育ちの歌、宇宙規模の歌、
人生の歌、儚い歌に喜びの歌。
全てが等身大の中学生を見て、
心の底から羨ましくなりました。

各曲で選出された指揮者は、
誰もが自信を持ちながら皆を先導。
大きく振られた手からは、
私が立ち入ることの出来ない、
信頼と友情の光線が出ていました。
ピアニストも立派に演奏し、
ひとつ上の音楽表現を率先。
こういう人材が沢山居ることも、
学校、そして地域文化の誇り。
指導の先生も一所懸命、
学年の先生方も皆協力の、
素晴らしい合唱学校生活。
S谷先生有難うございました。

あと数日、みんな頑張れ!!
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