青春譜2010/10/13 23:42

今月末に地元の学校へ
混声合唱の指導に行くので、
少し下調べをしようと、
指導曲の譜面を見始めたら、
余りの美しい曲と詩に
圧倒されてしまった。

現在では既に経験値も高い
オペラ関係曲なら詳しのですが、
10代を器楽中心で育った私は、
お恥ずかしい話ですが、
合唱新作レパートリーに関しては、
深い知識がない。
毎年行われる合唱コンクール、
合唱界の流行にも興味はあるが、
他の仕事に追われ続けて、
知識が追いつかなかった。

合唱は実にシンプル。
体躯が楽器であり、
発するのはストレートな言葉。
ソロ歌唱とはまた違い、
規律と関係エネルギーに満ち、
詩篇で出来た行政区のよう。

洋楽や邦楽、器楽演奏していると、
時に言葉を欲します。
器楽音楽のように、
酌みとって理解するのと違う、
洪水のように耳に入る言葉。
譜面を見ているだけで、
飛び込んで来る新鮮な言葉に、
泣いてしまいそうになるのは、
やはり脳が言葉を欲しのでしょう。
美しい日本の言葉、
見直す機会にもなります。

*五木寛之「青春譜」の一節

この一瞬を永遠にきざもう
青春はこわれやすい季節だから
この一瞬を永遠にきざもう
感じてる みつめてる
忘れない 明日への旅
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