最終リハ2013/11/24 23:42

26日火曜日の公演リハサールでした。
何度も、何10回と演奏している名人もいますが、
それでもメンバーが変れば、また演出もあれば、
真摯にリハーサルに取り組むのが大事です。
色々な進化や思わぬ発見もあるのですが、
阿吽の呼吸でアンサンブルが精密になるのが、
大したものだと思うものです。
今回も数度のリハを経て、
今日が最終リハとなりました。

指揮をしていても思うのですが、
指揮者がガミガミ要求するから良い演奏になる
のでは決してないのですね。
演奏者の利く耳と俊敏な脳、
コミュニケーションをするユトリと仲、
こんな事が演奏を左右するのですから、
人数が多いと難しくても、
少人数の編成の時はこんな愉しい作業を、
みなさん演奏しながらも同時に考えています。

火曜日26日は前半にストラヴィンスキーの
<ラグタイム>とウォルトンの<ファサード>。
作曲年数1年違い。
後半の<兵士の物語>もそこから3年前です。
今回の試みでもありますが、
1918年の兵士の物語、21年のファサード、
22年のラグタイム、と4年間の間に凝縮した
時代を反映するような作品ばかり。
このあたりは私が最初にお話もするので、
ネタバレにならないように伏せますが、
でも現代の日常生活、また文化藝術、、、
いや流行という時代を切り取って比べても、
大事な時代であったと認識する作品だと思います。

ストラヴィンスキーの2曲は、
なじみもあるので聴いたことのある方も
大変多いと思いますが、
ウォルトンの<ファサード>はあまり無いはず。
ウォルトンは吹奏楽作品でも良く知られ、
20世紀イギリスを代表する作曲家として
多くの方に認識をされていますが、
若き彼が試した世界や、
経験した人間関係が作品に反映されています。

私はウォルトンの<ファサード>では語り、
というよりほぼ全編ラップ状態の、
言葉によるコンチェルト状態ですので、
活舌が“命”でもあります。
器楽でも同じですが、音の出だし、
子音の立ち上がりは生命線ですね・・・。
兵士の語りも大変ですが、
役者が演ずる兵士ではなく、
音楽家目線として多少の事は許して・・・。

大変なコンサートですが、
でも楽しみにしている1日です。
お客様の席にはまだ残席がある状態です。
18時にオープンですが、
レストランライブハウスなので、
19時30分までは開場と飲食の時間です。
早く来て前の席でゆっくり食事しながら、
また駆けつけてコンサートを中心に楽しむのも、
ここの特徴です。
平日ですが19:30に六本木に間に合う方は、
どうかおいで頂きたいです!

~アンサンブル・ドラマティカ~
兵士の物語/ファサード
2013年11月26日火曜日
18:00~Open
19:30~Start
STB139<スイートベイジル六本木>
六本木交差点から徒歩3分
ミュージックチャージ5000円
*その他飲食はお店で個別清算です

・I.ストラヴィンスキー<ラグタイム>
・W.ウォルトン<ファサード>
・I.ストラヴィンスキー<兵士の物語>

お待ち申し上げます!

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