その後の生2013/10/01 23:28

早いもので10月。
どうやら都民の日だったらしいが、
あと2ヵ月という今年の暦に驚きである。

いたたまれないニュースと言うものは余りあり、
今日も昼間から心が痛いばかりの報道。

お迎え帰りのサンルーフの付きの車で、
お母さんと一緒に帰る途中の子。
サンルーフから頭を出して乗っていて
車が低い高架下を潜るのに気付かず、
鉄骨の鉄塔に頭を打ち付けて即死・・・。

楽しくて後ろを向いていたのかな?・
子供なら誰でもやりたい気持のいい遊び。
その時の子供の突発的な行動かもしれない。
お母さんずっと後悔しちゃう、
シートベルトをさせておく習慣と、
その時に確認しなかったことも。

踏み切りの遮断機の先頭で待っていた車。
運転手の40代の娘さんは、
70代の老人が線路に身を屈めているのを見つけ、
助手席のお父さんの制止も振り切って入り、
急ブレーキでも止まれなかった電車に跳ねられ
亡くなってしまった。

老人は怪我を負ったが助かった。
でも助けた彼女は父の目前で撥ねられた。

助手席のお父さんが気丈に答えていた。
「老人が助かり娘が身代わりになった事が
ほんの少しの救いです・・・」
そのまま絶句していたが心中察するに余りある。
命を頂いた老人は何を思うだろうか。
この先どうしていくのだろう。

死ぬなんて考えもしないのに事故に合う人。
死にたくても死ぬことが出来ない人。
死ぬかもしれないのに他人をも死なせない人。
生と死の境目は臓器で決まるのではなく、
心で繋がれているのだと思い知らされます。

明とろ19回2013/10/02 14:08

他ではトロンボーンを教えてはいませんが、
彼らだけは特別なグループです。

土曜日に演奏会があります。
数を数えてもう19回になりました。
毎年現役が企画して構成し、
OBの方々も出演しながらこの日の再会を
楽しみにする仲間がたくさんあります。
とは言え、練習は夏からしっかりして、
聴いて頂くのに恥ずかしくない演奏をします。

教会で聴く演奏会はヨーロッパでは
日常的なのですが、
ホールが数多ある日本では教会に相応しい
楽器や内容に限定される気がします。
教会音楽のために存在したトロンボーンは、
そういう意味では大変相応しいです。
普段ホールでしか演奏しない学生も、
静まった聖地では背筋が伸びます。
こういう機会をありがたく思いながら、
皆演奏するはずです。

お時間の許す方は是非いらしてください。
私も若干演奏いたします。

明治大学交響楽団
トロンボーンアンサンブル(明とろ)
第19回定期演奏会
2013年10月5日18:30開演(18時開場)
同仁キリスト教会礼拝堂
(東京メトロ有楽町線護国寺駅:徒歩3分)
入場無料

明とろBravo2013/10/05 21:27

ということで、演奏会も無事に終了しました。
教会でトロンボーンと言うのは、
寄席で落語を楽しむのと同じ位肌に馴染みます。

11人の現役の皆さん、
よく練習し自分なりの目標設定も出来ていて、
素晴らしい実践をしていました。
本番はお客様の視線も感じ、緊張もすれば、
練習通りには行かない事もあるものですが、
それでも演奏を発表する気持ちと言うのは、
大切なものです。
現役の上達に触発されたであろう、
長き仲間のOBの方々も、
お忙しい中リハーサルをしてくださり、
演奏会に花を添えてくださりました。
毎年のことですが嬉しいものです。

演奏もそうですが、
教会でのマナーやお客様への演奏姿勢、
こういった常識を学んでいく事も、
やはり大切なアマチュア音楽精神です。
すべてきっちりやりきった明とろ諸氏に
Bravo!!でありました。
応援を下さった関係の皆様、ご家族、
またオケの皆さんにも深く感謝します。

sayNo第5回2013/10/06 21:28

毎年一緒にやって第5回となる、
SayNoYesYesYouthOrchesterですが、
11月2日に公演があります。

最初の節目の第5回を飾って、
運命&皇帝という大作を持ってきましたが、
良い調子で準備は進んでいると思っています。
私がいない時でもきっちり練習を進めて、
気持も実力も上げながらやる方々、
今回の意義を感じています。

そして今日はソリストとの合わせ。
都内オケも使用する練習場をお借りして、
よい環境での練習は集中できました。
数年前からいろいろと演奏機会もあり、
また音楽や文学の話もする仲間のピアニスト、
丹千尋さんを迎えての初合わせ。

高校や大学での演奏会を数えても、
結構な数の曲をこなしている彼らでも、
実はコンチェルトは機会が少ないもの。
大学ではオケが主役の構成をしますから、
どうしてもコンチェルトはやりません。
でもソリストだけが中心ではなく、
ソリストとオケの共演という楽しみは、
経験してみないと解らないものです。
(指揮者は楽しい事ばかりではなく、
ヒヤヒヤしながらやりますが・・・)

素晴らしいピアノの音と、名曲に触れ、
至福の時を過ごした団員たちは、
素晴らしい演奏会にしたいという気持も、
大分高まったのではないでしょうか。
私もさらに素晴らしい曲になるよう、
もう一ひねりさせ考えたいと思っています。

演奏会は11月2日パルテノン多摩です。
あらためて宣伝します。

練習後の宴。
ピアニストを囲んだ後はいつもの大騒ぎ。
店員さんに無表情で撮って頂きましたが、
皆今日のリハの楽しさが表情で出ていますな。

生牡蠣2013/10/09 23:27

たまには美味しい写真を

私、牡蠣を食べないんです。
正確には食べなかったんです。
どこかに“アタル”という予感がして、
フライでも食べるのは年に1回あるか・・・。
特に次の日がリハーサルなんて仕事の日は、
決して口にしないので、
地方公演に行っての夜の食事時に
美味しそうな生牡蠣などに遭遇しても、
口にすることはまずなかった。

でもこの2年ほど、
この店だけは食べています。
何故でしょう?最初から抵抗無かったな。
酒と魚の美味しいお店で、
細かな注文しなくてもササッと出てきて、
ススッと食べて、ゴクッとやって満足。
そんな店の雰囲気にやられたでしょうか。

打合せでも行き、親とも行き、
ひとりでも行くこんな店あるといいのです。

Sayno合宿2013/10/12 23:46

社会人オケの場合ですと、
集中練習の意味合いで公演が近づくと
合宿をすることが多いのですが、
連休はそういう意味ではありがたいですね。

なかなか全員参加は出来ないのですが、
都内から100キロ圏内ですと電車でも車でも
駆けつけたり早退も可能なので、
みなにとってありがたいものです。
加えてオケ=酒・・・ですので、
ある程度寛容な施設には重ねて感謝です。
とはいえオトナですのでホドホドですが。

学生との付き合いは楽しいのですが、
ドンドン入れ替わる若さの基準に対して、
私たちは衰えていきますので、
年齢差の開きとかも考えると、
寂しさが少しあるのも本音ですね。
でも卒業しても一緒に過ごしていく彼らとは、
互いの成長記録をしている様なもので、
大変頼もしくこちらも嬉しい関係です。

あと半月で演奏会。
みんな頑張ろうね。

Viva GONNA2013/10/14 23:31

合宿から帰りその足でコンサートを応援。
地元で応援している和太鼓チームの関係から、
素晴らしいゲストを呼んでコンサートでした。

遡る事2007年に義父が主宰の音楽祭で出会い、
素晴らしい活動と躍動感に感激した“GONNA”。
和太鼓とマリンバの編成で演奏も魅せ方も素晴らしく
各地で熱狂的なファンがいます。
名古屋本拠地で中部を中心に活動しながらも、
狛江の花火大会のコンサートイベントに
駆けつけてくれたりした事がきっかけで、
和太鼓愛好者との交流が広がりました。

GONNAを愛する愛好者達が話し合い、
結成10周年の節目に素晴らしさを
東京の皆に紹介したいという熱意から、
1年前から実行委員会を結成して準備。
狛江ばかりではなく隣の町、沿線の町、
和太鼓繋がり、人間繋がり、物見遊山!、
皆繋がった準備組織の関係と演奏団体は、
満員のお客様を迎えました。
そして1曲目のおもてなし演奏は、
お客様を一気に熱狂に包み込みました。

GONNAの面白いところは、
和太鼓でありながら西洋音楽の感覚を入れ、
マリンバのサウンドとよく調和させている。
古典と現代、和に洋などのいくつもの
バランス感覚がセンスとなり演奏に連動する。
確実な技術と時間を掛けたリハーサルで、
見るものを一瞬で魅了します。
今日も素晴らしいパフォーマンスを披露、
申し分のない演奏でした。

これからも応援したいと思います。
写真は関係者という立場から1枚拝借、
オープニングの実行委員会の演奏です。

GONNA公式HP:
http://www.gonna.org/

会合2013/10/15 23:23

台風被害がない事を祈りつつ・・・。

昼夜関わらず様々な方々と会います。
近々の仕事の打合せなどで企業や主催者と、
またアマチュアの代表者や学生も。
いろいろな方々の話は新鮮味もあり、
いつも興味深くインスピを頂いております。

演奏者は仕事で同じ楽器が数人揃ったり、
違う楽器同士などでも様々な機会があるので、
互いの健勝を讃えたり、
仕事の情報交換などしながら会えます。
しかしながら指揮者は大抵一人なので、
同業での集まりは組合の会合でもない限り、
集まる機会自体がないものです。
それでも今日は同業の3人で飲む話になり、
珍しく指揮をしている3人での会合。

同世代なので元々の時代背景が同じですが、
それぞれの情報を共有したり、
相手の音楽観に感心したりと、
有意義な時間を過ごせるものです。
同じようなペースでドンドン呑むので、
その共感が一番の収穫なのかも知れませんが。

普段はワザと一緒に呑まないような節があり、
必要以上の接触を避ける向きもありますが、
たまには良いものですね、
という話になりました。

録音機材2013/10/16 23:17

11月4日の邦楽の方々との公演のリハ。
洋楽のアンサンブルとは違う楽しさで、
いつもながら邦楽というものの魅力を感じます。
しかも芸大同級という同世代繋がりの楽しさを
存分に感じています。

現場でリハを録音する方は沢山いて、
その録音を参考にお稽古するのですから、
録音は私は歓迎です。
・・・確実に邦楽の方の方が録音している。
写真はそんなリハの合間、
机に譜面を置いて振っている私の前が、
マイクの特等席なのでこんなラインナップ。

最近の子供達はオープンリールを知らないし、
カセットテープをも見たこと無いといいます。
でも1960年代に生まれた私たちは、
録音機材の移り変わりをよく知っています。
勿論LPレコードは普及していましたし、
60年代にはモノラルレコーディングから
ステレオといわれる左右別チャンネルへという
大きな転換機転がありました。
同時に録音するという機材と機会が普及し始め、
次第に“ステレオ”を趣味にする方々から順に、
大掛かりな機材を揃えるようになりました。
業務用の2トラ38(ツートラサンパチ=死語)を
大枚叩いて購入し家庭内に持ち込む方も増えたり、
さながらステレオファン=録音ファンなのでした。

カセットテープが開発された事で大掛かりな装置から
瞬く間に手軽に録音や音楽を楽しめるようになると、
小型化、多機能という進化を経てウォークマンという
現代人の耳を支配した小型プレイヤーに繋がります。

カセットテープの有難さは長い事続き、
今でもお稽古には「これしかない!」と
手軽で間違えの無い操作から、
写真左の様に小型録音機の愛用者は沢山います。
最近の記事でMD(ミニディスク)の生産が
終わる事を知りましたが、
これも結構残念な出来事でした。
便利な小型機も近代の“メモリー”という
宿敵には叶わなかったようです。
この外部メモリーへの録音を利用したのが
左から2番目の機械ですが、
おじさん達の必須ボイスレコーダーの進化系、
音楽プレイヤーと共に重宝しました。

そして今では機械本体のメモリーに記録する
iPhoneなどが主流ですね。
コイツは本当に手軽です。
しかもそのままメールなどで送受信できる。
小型化されたMDやボイスレコーダーなどは
録音が始まっているのかが確認しにくくて、
カセットテープを手放せない方も多い中、
この写真のように画面の情報が多いので、
各録音アプリは体裁を工夫して競争です。
3人の使用アプリが違うところが面白い。

いやはや稽古録音事情ひとつ取り上げても、
同世代の集まりには積年の思考や趣向があり、
過ごしてきた道の違いなども感じます。

自転車法律2013/10/17 15:26

自転車好きとしては嬉しいが難しさに
なかなか喜んでいられない道交法改正。

いつだったかこのBlogで、
人と車の法律ばかり考えて、
自転車の権利や道交法の整備が遅れている、
と主張するやいなや、
ゴシップのように拾い上げられて、
そうとう叩かれました・・・。

その時の私の理想論は
ヨーロッパで実践されているように、
道路に常に人と車と自転車の
通行可能場所を示して欲しいというもの。
そうでないと自転車の立場は曖昧で
煙たがられ危険な存在でも歩道を走るか、
もしくは身の危険を感じても車道を走るか、
どちらも正しいのかいけないのか解らずです。
なにも決まっても居ないのに、
自転車を取り締まるのはやめて欲しいと、
いうものでした。

その後エコロジーに対する評価や、
震災以降の自転車見直しも手伝い、
問題に対し目を向けられるようになった。
新しい歩道には自転車通行帯が設けられ、
車道でも自転車を保護する走行帯を
設けて居る場所もあります。
完全ではないですが、
軽車両である自転車に対して
いろいろは配慮も増えてきました。

今日の報道によれば、
自転車が車道の反対側を走ると罰則になる
可能性があるというもの。
つまり逆走行に対しての罰則をつくる話。
これは難しい基準ですね・・・。
確かに大きな街道で逆走している自転車には、
自転車同士は危険で注意をしたくなりますし、
車で走っていても正面から来るのは怖い。
でも小さな道や、信号が少なく、
正走行したくてもしにくい道はどうする?
一方通行しかなく端っこを走るが、
逆走しないと家に帰れない人は?

自転車の権利や自転車マナーを守るには、
現代の生活スタイルや感覚の変化を感じて、
道路の整備や習慣を変えていかなければダメだね。
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