佇まう事も大事か2007/04/08 23:09

今日は、7月のバレエ公演の為のオケリハ。
4月にリハとは時期が早いのですが、
アマチュアオーケストラの演奏との競演ですので、
早めに準備を仕掛けます。

初めて顔合わせするオケは新鮮です。
これはプロでもアマでも一緒ですが、
緊張感もあり、お互いの手の内を探るようです。
恥ずかしがりでは務まらないのかも知れません。
といって、傲慢な雰囲気はもっといけません。
このKフィルは、地元に愛されるべく活動するアマオケ。
自治体や劇場、指定管理者である文化施設管理者と
一緒に地元の環境や文化芸術活動に寄与する事が、
大事な時代ですが、様々な可能性を持っています。
バレエとの競演もこの活動の現われですね。

練習後は、近くの居酒屋で打ち合わせと書いて、
「飲み会」と読む会合。
とは言え、真面目な話しが多かったのですが、
真摯に音楽に向き合う方々が多くて、
話していてとても頼もしいものです。
音楽哲学の話はこういう場では御法度ですが、
そんな事は心得ているようで、楽しいですね。
日本の音楽シーンに代表されるに様に、
オーケストラ曲を愛する人は多いのですが、
オペラやバレエに興味を持ってピットに入る楽しみや、
競演する楽しみを知ると、
シンフォニーを演奏しても俄然楽しくなるものです。
そんな機会が増える事を期待しますし、
あちこちで、どんどんやって欲しいと思いますね。

オケのメンバーは、20人でも100人いても、
指揮者は一人ですので、私を覚えてくれますが、
逆に、演奏者の顔や名前を全部覚えるのは、
大変なものなのです。
元来顔を覚えるのは早いのですが、
名前を思えるのが全く不得意な私。
忘れてはいけない人でも覚えていなかったり、
カードゲームの神経衰弱の様に、
名前と顔のカードを捲ります。
ホテルのドアマンや、企業の受付、
バーのマスターや商店の御用聞きの方の才能を
見習わなくてはいけませんね。

いや、新鮮な出会いに感謝しながら、
次はどんなリハーサルにしようか思案して、
期待しながら出かけるのが楽しいものなのです。

先日の山梨行きで見かけた黄色が映える花。
これは水仙ですね。
可憐に咲く菜の花の群生した風景は、ザワザワと
小さな声で囁くような春のお告げになりますが、
この水仙の凛とした佇まいは、美少年の様です。
告げもせずに春を感じ取れと言わんばかり。
知っていましたか?
ギリシャ神話では、美少年ナルシッサスが、
水面に移る自分の姿に見惚れてしまい、
その姿のまま水仙の花になってしまったのです。
ですから、ギリシャ語では、<narsissus>
つまりナルシストの意。
うつむき加減で水面を見つめる姿、
なるほど、無口なハズです。

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