コルビジェ ― 2007/04/23 18:32
あまりの慌しさに呆れる。
朝は7時半には起きているも、
朝食後は、前日の残り仕事から片付け、、、
いや、片付かずも、本日必要な資料は揃え、
以前の公演の記録を引っ張り出す。
「ほう!面白い事やっていたな・・」
なんて感慨に浸る時間はたたの3秒!
作者から来ている新作台本の整理をしながら、
同時に新曲の譜面チェックをしていく。
でも、電話がかかり、対応しているときに、
クール宅配便!あれ美味しそうな生チョコ!
ありがとう!I君のお母様・・・
だが、食べる時間は皆無。
深夜にひっきりなしにやって来る、
僕が知らない、親しいらしい海外の友人や、
僕の悩みを勝手に決めつけて、
頼んでもいないのに解決してくれようとする、
馴れ馴れしい多数のお誘いメールを
100通以上もスクロールして、バサバサ削除する。
入稿ギリギリ(正確には既に遅れている)の、
チラシに掲載のテキストを読みながら、
いろいろな人の意見の絡んだ糸を解読・・・。
作曲家S女史と電話打ち合わせも終了すれば、
すでにあと15分で家を出る時間、、、
どうしても書かなくてはならない手紙を、
ワープロで打ちつけて(いや丁寧に書いています)、
切手貼った封書を握り締め、家を走り出る。
お昼の待ち合わせで赤坂へダッシュ!
電車で座って、好きな譜面見る時間は、
だれにも邪魔されない至福の時なのだが、
開いて3分で寝てしまえるのは、もっと幸福・・・
面倒見の良い、高校の先輩I氏は、
本日も私を誘ってくれています。感謝。
しかも同じく高校のさらに上の先輩に
面会させて下さりました。
某ホテルの最上階のレストランは、
フレンチ&イタリアン。
モダンなデザイン、調度品からも、
ニューヨークスタイルなのでしょう、
店内奥の角、明るい最高の席を
用意してくださっています。
眺めの良い眼下には、赤坂六本木界隈、
飯倉へと続くビル郡と視線の先は東京タワー。
お相手してくださっているのは、
ここのホテルのCOOですので、
良い席を用意してくださるのも当たり前です。
料理が美味しい。
私、何度も書いていますが、
食欲(食への欲)があまり強くないのですが、
美味しいものは美味しいのです。
ゆっくりと、お話をさせていただき、
ミカドのお話から、音楽の話。
何せ、みな元同じ高校の同じ部活です。
そりゃ、話も盛り上がるはずですね。
食事に2時間もお付き合い下さった後、
2人は一路表参道へ!
1927年に建った同潤会青山アパートは、
取り壊しと建て替えで、
「原宿ヒルズ」と言う名称になった今でも、
80年も前の佇まいを残そうと、
東側の一角は数年前と変わりない外観。
なんだか嬉しい計らいでしたが、
この中のギャラリーが、目的地。
ここのギャラリーにも、高校の先輩がいます。
以前から通っているのに、知っているのに、
入った事はなかったギャラリーですが、
リトグラフを中心とした作品が壁に架かる、
とても静かな空間。
私の好きな、ル・コルビジェもあります。
二重窓は以前無かった筈だから、
参道からの生活音が小さくなっただろうけど、
でも、ここから眺める表参道のケヤキが、
サラサラ、ワサワサっと鳴っている様子が
良く見えて、動かぬ絵の背景のようです。
ゆっくりお話して、やはり昔の話と、
美術、音楽の話に1時間でした。
午前中の慌しさは、1分が5秒の感覚なのに、
午後からのひと時は1分が5分の体感です。
血圧が250から50に下がったようだ。
この落差をもう少し平均してできないものか。
ま、無理かな・・。
そのあと飛び出して言った私は、
次の場所に向かって、時計をみながら、
苦笑いです。
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