抱負①2009/01/01 23:58

新年明けましておめでとうございます

108つの煩悩を抱えた私ですら、
お正月が来ると、拳を握り「今年こそは」などと呟き、
生まれたてのツルツルの脳に戻りたいと思うものです。

毎年さまざまな事を誓いながら、
半分も、いや大半を実行できずに年の暮れ、
持ち越して年が明け、また同じ誓いなのです。
しかし昨年は、身の回りが天変地異でしたので、
今年はなにも大きな風呂敷も広げず、
「誓い」なんて、うすら笑いの似非信者も止め、
ただただ「健康」「安泰」を願うばかりです。
毎日が平和である事は大切なことなのです。
でも、なんとかやりたい事もあります。

どうしても出来ずに、残して年の暮れがあります。
大掃除や年賀状、そんなわかり易いものは、
元旦にでもとっとと終るのですが、
妙なモノ事が残ってしまうのが、常なのです。
私は、管理や手入れが好きなほうですから、
そう面倒くさがりでもないと思われるのですが、
計画や企画に無いハプニング、
特別な時間がどうしても取れない事が残ります。
今年は、そんな事を一つ一つ片付けたい!
そこで、昨日深夜には・・・、
9月に詰ってしまった大事な万年筆のインクカートリッジを
苦心惨憺して取り除きました!!
○ルティエですが、カートリッジがとても小さく、
上か下かいつも解り難く、
しかもカートリッジを絞めながらインク穴を開けるタイプ。
急いでいて、ゴシゴシと絞めたら、逆だった・・。
抜けなくて、詰ったまんま4ヶ月だった。
今朝、ジャケットのボタン2つ縫い付けました!
アーミータイプのヘビークロスで、硬いのです。
面倒だったから放っておいたら、もう1つ外れた。
3ヶ月放置を、先程つけました。
得意なのです、ボタン付け。
因みにワイシャツのボタン付けもドエライ上手いです。
さっき、100万回ネジレていた電話ケーブルを解いた!
あ~、きもちが良い、気持ちよい。
次は、昨年の仕事関連で送られたチラシ300枚の整理、
それから、500枚は超える名刺の整理をしようかな。
日々増え続けるCDの横積み数百枚もどうにか・・。
予備にと思ってコピーした楽譜の未整理数十曲、
フルスコアなので数千枚を製本して、と。
机の下の掃除をやったら、椅子下のカーペットを
コロコロローラーで、髪1本残らずキレイに。
ダビング頼まれて出来ていないCD,DVD,写真を
そう、、、合計で15人分はあるな、やらなきゃ。
自転車!リムが触れているのを取りたいし、
ブレーキーシューの研磨をしなくては、
いや、それより車のラジエター液の漏れが先か。
だったら、自宅裏にある仕事の残骸をスタジオに運び、
そこに古い自転車を整理してからだし、
それから、それから・・。

無理です、無理です。
正月どころか今年も暮れて行きそうです。
でも、こんな事を1つ1つ、丁寧に紐解いて、
そうしたら、気が晴れるかもしれません。
時間も戻るかも知れません。
平凡に見えるかもしれない毎日が素敵です。

「丁寧な仕事」これを2009年の抱負としたいです。

崇拝2009/01/06 23:22

満喫!と、言いたいほどゆっくりと正月休み
毎年忙しなく年が暮れ、慌しく新年が明けるので、
今年こそは!と、完全休業
昨年が大変な1年だっただけに、
ここで骨休みとばかりに、
PCメールの返信さえ憚る休業っぷり。
まぁ、休みなんてほぼ無いまま1年間を
過ごしますので、この位良いかと・・
喰って飲んで寝て・・、なんて、
夢のような生活しようかと思いましたが、
先天的な貧乏性ゆえ、
それなりに用事を見つけては、こなしながら、
しかし休ませていただきました

100円均一のお店「Daiso」は、
広島に本社がある、泣く子も黙る、
百均界の王道を行く店ですが、
私はこの店が無いと、ほぼ生きていけない。
今日も隣町の「Daiso」に行ったのだが、
この店はデカイ!
1~2階のフロアを全て使い、
品揃えに関しても、地域ナンバー1である。

その昔、そう百均なんて無い時代、
素材買うのは東急ハンズ、京王アートマン、
なんて場所しか都内にはなく、
それこそホームセンターのような場所は、
便の良いところには無かったので、
割高とわかっていても、モノ探しは、
東急ハンズから始めたのです。
それに、舞台で使用する小物や、
小物製作の為の素材なんて、
問屋街に行かなければ無いことも多く、
業界御用達は、当たり前のように
浅草橋、日暮里なんて決まっており、
みな関係者は、この問屋街をウロウロしたのです。

しかし、百均が出来て以来、
何かといえば「Daiso」に足を向け、
「ほら、あった!」「これで十分じゃない?!」と、
舞台用品、素材も調達率がぐ~んとアップ、
頼りにナル奴なのです。

そして、この隣街の「Daiso」
帰りに寄った友人宅で聞いた話では、
なくなるのだと言う・・・。
「へっ!??」と寝耳に水でしたが、
よく考えると凄く困るのです。
やはり高級住宅街なので、賃料が高いのか、
はたまた周辺セレブは小銭など持ち合わせず、
1000円均一以上でないと、足を運ばないのか・・。

と、考えながら、店が無くなった対策で、
「Daiso」のHPを覗く。

驚愕の全国店舗展開!!
こりゃすごい!
と、興味をそそられたのが、
県別の各店一覧を見ると、床面積が載っている。
成○店・・、「ほう300坪か!」広いな。
と思っていたら、違う友人に教えられた、
錦糸町の店がデカイと聞いたのを思い出し覗くと、
なんと、床面積1000坪である。
興味深々で他県店舗を見比べてみる・・・
なんと、帯広、小樽にも1000坪がある!!
東北には、1000坪超えは無いな・(暇人か俺は)
と、各県を見ながら感心していたが、
余りに沢山ありすぎて、一番広い店探すのは、休止。
いや、これは凄い。

続きは明日・・・。

雑言2009/01/07 17:58

私の仕事は、場所を選ばない時間が多い。
つまり、譜面見るだけなら何処でも構わないのだ。
古式ゆかしきヨーロッパの指揮の先人達は、
多分、森林浴で十分な酸素を全身に浴び、
ハイリゲンシュタットの森を体感したり、
鳥のさえずりや風の音にも耳を立てたのでしょう。
はたまた、ロシアやフランスの作曲家なら、
革命の嵐吹きすさぶ中、興奮の坩堝(るつぼ)と化した
街の人々の紅潮した横顔を音符に認めたであろうか。
いずれにせよ、過去なら出来たことも多いし、
東京では無理やりな状況は、かえって身体に悪い・・・。

ま、指揮者もいろいろな方がいてよいのですが、
私の知り合いに、「自分の机で無いとどうしてもダメ、
環境が違うと身に入らない」という方がいます。
このような方の場合、静寂という環境が大事らしく、
きっと家人は小鳥ならぬ、コトリとも音も立てられず(失礼)。
一方彼は、ニヤニヤと脳内妄想劇場に浸って、
革命規模の大スペクタクルを明日のリハーサルのために
準備しているのでしょうか。

しかるに私の場合、何度も言いますが何処でも構わない。

譜面なんか無くても良い事は多いですし、
音が頭に入っているときなら、
トンでもない時や、考えられない場所で、
面白い音楽のアイデアが思い浮かぶものです。
例えば、目の前にいる人の話口調が随分コミカルだと、
その理由に気付いて、地方イントネーションを味わい、
「なるほど、こんな旋律もありか・・・」、などと思う。
軽快でテンポの良い商店の物売りの行動に魅せられたり、
テキヤの兄さんが、一切無駄の無い素晴らしい技術で、
今川焼の型に小麦粉を流し込んでいるのを見ると、
なんとも音楽的な動作だと感嘆するのです。
そんな時、「ほう、あれと同じだ!」と思い出し、
大事にその様子を覚えて引き出しにしまう。
ま、つまり街の中にも音楽は落ちており、
ましてや、大仰なオペラよりも、ドラマなんざぁ、
近くの商店街の喧騒の方がよっぽど現実的で、
飾らない人々の日常や、滑稽に着飾った若者、
それもこれもが舞台のような状況なのですね。
私は、こんな街好きですから、譜面を見るときでも、
どちらかと言うと、ザワザワしていたほうが、
アイデアも浮ぶし、実は集中できるのです。
考え事していると、誰でも耳は勝手に塞ぐものですし、
音が頭で鳴っている時には、
周囲の騒音なんて全く関係ないものなのです。
その状態で、そこに飛び込んでくる情景や、
目の前で変化する様子こそが、
実は、気候、天候の変化であり、
季節の移ろいを感じることだってできるのです。

また、ちょいと一杯引っ掛けながら譜面を開けば、
いつもとは違う状況が浮かび上がり、
おやおやと思いながら、刺激された妄想中枢に感心もする。
そんな事もきっとOKなのです。

都内の仕事スタジオ近くで偶然見つけた、
英国スタイルのパブなのです。
こんな処があったこと、知りませんでした。
1周年だそうで、
長居せぬよう、そんな譜面読み仕事をしました。

参拝三昧2009/01/08 23:46

昨年は、サボりにサボった某ガイドサイト。
止む無き事情があっても、
それでもカウンターを見れば、
毎日数百、いや数千の方が、
ページに行き着いている様子です。
演奏家でガイドって、難しい面もあり、
なかなか筆が進まぬところも合ったのですが、
こんな風にPV(ページビュー)を確認すると、
閲覧者に申し訳なさが先立ち、心機一転!!
と、心より思う次第です。
1月だから、余計に思いますが、
今年は、もう少しクラシック界の底辺を広げ、
ファン層を増やす働きを積極的にやろう!
と、業務で言えば当たり前の事を思ったのです。

面白い映画が来週封切りになります。
記事にしてから書きますが、
クラシック関係の映画って結構製作されるのです。
シリアスな作曲家伝記モノも、
可笑しなコミックスの映画化も、
それなりに感心することばかりで、
関係者としては応援したくなるものです。
午後は、そんな映画の試写会に行って参りました。
ドラマがしっかりしている事が、
良い映画創りの第一歩、と当たり前の感想も抱く。
同業の身としては、少し切ない映画でもあります。

しかし、メインの話題はそこではなく、
今日は、夕方神社にお参りに行ったのです。

しかしその前に、時間が空いたので、
神社に程近い、上野のお墓にお参りです。
誰もいないお寺のお墓は、無数の精霊の歓迎か、
足を踏み入れると、ぐっと身が引き締まる。
しかし親類縁者のお墓もあるお寺なので、
守護神にお参り、というわけです。
ホコリをしっかりと水で洗い流し、
しきみを捧げ、お線香をお供えし、
しっかりと手を合わせてまいりました。

神社仏閣のハシゴ、という感も多いにありますが、
メインイベントの湯島天満宮に皆で集合。
私がもう20年も教えている、
某M大オケの学生代表達と行きましたが、
何せ、これには深い意味があるのです。
オペラのプロジェクトでも、劇場に入れば、
お神酒を捧げて公演の安全を祈願しますし、
商業演劇や商業音楽でも、大きな企画の前には、
皆で神社に出向いたり、神主様に出張願って、
祝詞をあげていただきます。
平たく言えば、これみな厄除けなのですが、
その位、音楽や舞台に携わる者達は、
危険な事や肉体の酷使を続けている証明です。
アマチュアオケといえども、オケはオケ。
公演があれば、一致団結して本番に臨みます。
さまざまな酷使、亀裂や擦り傷、
肉体も、精神も人間関係も傷を負うものです。
また、そこに関わる私達外部のプロも、
誠心誠意指導するわけですから、真意は同じ。
つまり真剣勝負を常に強いられるわけです。

そこで、一度新年の抱負を語る上でも、
部室の大掃除とお払いで、一年の計を立てる、
と相成ったのです。
厄払いは学生にとっても大事なことなのですが、
関係者であるトレーナ諸氏にも、
ここ数年さまざまな災いがありますので、
私が代表して参拝という事になりました。
ま、そのあとはお神酒を頂く意も込めて、
界隈でジャブジャブとしました・・・。

グロスタ2009/01/09 23:39

オペラなどの公演前になると、
夜のリハーサルが頻繁に入るので、
実は行きたい演奏会などにいけなくなる事が多い。
仕方ないと思う指揮者は沢山いるのだろうと思うし、
実は一番聴いた方が良い同業者は、
演奏会に行くユトリが様々な理由でないものである。
時間のある時に、行きたいものは行っておきたい、
という事で、今日も有意義な公演鑑賞でした。

作曲家長澤勝俊さんが亡くなって明日で1年。
今日は、生前関係深かった演奏家による、
追悼演奏会であった。
関係深かったなどと言うと、軽々しいのだが、
まさに日本を代表する邦楽界の俊英演奏家が、
述べ150人も一堂に会するような集まり。
まさしく、追悼に相応しいサミットでもあったのだ。
私は、事あるごとに邦楽関係も振らせていただくので、
邦楽、特に現代邦楽とカテゴライズされるものは、
過去も、現在の動向も、そしてこれからに事も、
大変興味深く聴かせて頂き、また考える事も多いのである。

長澤さんの功績に関しては、今更述べる必要は無いのだが、
特に、現代邦楽に関与されている方々は、
プロからアマチュアまで、実に多くの方々が、
作品を知らぬ方は居ないという方である。
50年近くに渡り現代邦楽の世界に作品を提供し、
底辺を支えながら音楽界全体にも影響を及ぼしている。
郷愁を誘うような耳に馴染み安いメロディーは、
雄弁に熱く語り明かすというよりも、
静かに話す、説得力のある単語の連続で、
話の道筋が音楽の構成となって見えてくる作品。
しかし、芯のぶれない言葉の選択は、
決して侮れない、意味深い作品の結晶でもあるのだ。

どの団体も、個性を生かした素晴らしい演奏。
現代邦楽の今の状況を切り取ったような生々しさが、
その場で手に取るようにわかる公演でした。
同じ作曲家の作品を、それぞれの団体で演奏するという、
面白さがある反面、面白い事に気付く。
どの団体も、歴史は深く、40年、45年と続いており、
中心的存在も、世代は次世代に代わっている。
私が知る限りでも・・・これは、
過去の録音などで知った事でもあるのだが、
以前は、初代の方々の生き様が見え隠れするほどの、
時代を反映したような鋭い個性的な演奏があった。
団体が違えば音が違い、奏法も、演奏姿勢も違った。
でも、こうして眺めてみると、
どうだろう・・・、
そんなに大きな差がなくなっている気がしてならない。
洋楽界でも、20年前のベルリンの壁崩壊以降の、
東西の政治が大きく変化したことによって、
独特の状況が作り出していたオーケストラの音が、
どんどん変わっていった。
楽器も変わり、情報の流通から音楽の交流、
混ざる事で失う事も多くなったわけだ。
良いか悪いかではなく、
突出した個性は他の認知により失う部分も多い。
まさにグローバルスタンダードという現代語の如く、
音楽もどんどん画一化が進むわけである。
聴き比べにいったわけではないが、
結果的にそんな事を現代邦楽に感じる事にもなった。

こんな事を考えさせてくれる公演など滅多に無い。
長澤サウンドのマジックが感じさせるのでしょうが、
優しく深い言葉で話かけられる様な音楽は、
あと100年、200年と愛されるでしょう。

A B Card2009/01/10 23:55

年賀状が劣勢だと聞く。
子どもの頃、発行枚数も少なかったろうが、
年末には売り切れてしまい、
買い増しすると味気ない白いハガキになり、
送るほうも、送られたほうも、
何となく小さな疎外感を味わったものだ。
今では、正月が明けにまだ売っていたりと、
やはり、メールの便利さに敵わぬということか。
昭和な私は沢山年賀状をやり取りしていますが、
遠くの友人の最近の活動や健康、
近くの知人の普段では見られぬ家族姿なども知り、
やはり手に取ると微笑んでしまうものなのだ。

メンバーで参加させていただいている、
銀座での養蜂活動、「銀座ミツバチプロジェクト」から、
気持ちの良い年賀状が届きました。

NPOの年賀状なので、紹介しても良いでしょう。
銀座ミツバチプロジェクは、この春から活動4年目、
最初は蜜が獲れる春から夏の短期活動だったのが、
今では通年養蜂になり、それどころか、
銀座3丁目を中心に、食と環境の情報を発信し、
また屋上緑化などを自治体と進めるまでの、
大きな組織活動になっています。
これは勿論、理事長始め、世話人の称号のT氏、
素晴らしく働き者のメンバーの方々の努力であるが、
“銀座のハチミツ”という類稀なキッチュワードが、
総中産階級といわれる現代人のブランド意識を、
チクリと刺激したからでもある。
いや、ミツバチは滅多な事では刺さないのですが、
このミツバチたちの働きの味を口にすると、
銀座の街が一歩自分に近づく気分にもなるのです。

文化活動担当の私ですが、
昨年は、殆ど参加できなくて、
屋上に出てミツバチに会ったのも1度だけ。
今年は、陰ながらサポートが出来るように、
行動したいものです。
そんな「銀座ミツバチプロジェクト」は、
現在、丸の内さえずり館で、
活動の取り組み発表を行なっています。
期間は1月31日まで。
http://www.m-nature.info/gallery/#gallery_200901
2006年に一緒に制作したオリジナルの舞台、
『オペラthe銀座「銀ぱち物語」』の時の収録音楽も流れ、
環境、食、文化、三つ巴の発表になっているはず。

銀座ミツバチプロジェクトの活動は、こちらから。
http://www.gin-pachi.jp/top.html

新品人2009/01/12 23:18

世の中三連休らしい。
どうして正月が明けたのに、まだ休むのだろう。
成人の日が、固定祝日になってからと言うもの、
日本人が、ナマケモノ民族に感じる。
少なくとも、ペースを掴めぬうちに中旬である。
つい最近の結果で、小学生の学力不足が露になり、
慌ててユトリ教育を止めたのだから、
祝日を増やして連休ばかりにするのも、
元に戻したらどうなのだろう。
給料生活していない私は、有給という観念がないので、
余計にそう感じるのだろうか・・・、
いやまて、公演日は土日祝祭日が圧倒的に多いのか・・。
まぁ、私は気にせずあくせく働くのみさ、と、
夜遅くまで、繁華街で譜面の大量コピーをしていたら、
新成人が晴れ着のまま、そんな時間まで呑んでいる姿を、
多数目撃した・・・。
残念ながら、振袖の色彩は水銀灯には映えない。
東からの照射が綺麗な午前中が美しいものなのだ。
晴れ晴れしい響きの「新成人の晴れ着」は、
少なくとも夕焼けまでには退散して、
美しさと初々しさの残像だけ残したほうが、
着物にも、本人にもよいと思うのだがどうだろう・・。

イカン!愚痴になってしまっている。
正月ボケは、実は自分なのかも知れません。
何れにせよ、年末年始の休みのお陰で温存した体力は、
そろそろねじを巻き上げながら使わないと、
様々立ち遅れると思う次第です。

この年末年始は、ネットの買い物に明け暮れた。
どうしようもないオークションでの落札品から、
仕事の資料、自転車のパーツ、衣料品、サプリメント。
自分でも呆れるくらいの数が届くのだ。
不必要なモノはないし、補充しているものばかりだが、
スタジオで使用しているプリンターも新調である。
これは耐用年数5年間と、カタログに明記してある通り、
その通りに壊れてしまった。
家電と言うのは、その昔と違って、
しっかり耐用年数が超えると壊れる。
自爆タイマー内臓なのか、と思うくらいである。
私は、手入れと修理が大好きなので、
このプリンターも修理に出そうとした。
しかし、メーカーの相談窓口担当曰く、
引き取りに出して、中身開いて点検して、
直さなくとも、最低3万かかるとのたまう。
おかしいではないか、後継機種の新製品、
性能も使いやすさもアップして、
明らかに販売価格の下落が進んでいるのに!
しかし、この手のメーカー修理窓口とのやりとりは、
もうコリゴリ(興味ある人はブログ遡って欲しい)なので、
とっとと、退散して日本一安く買ったのだ。

新調したこいつは、レーザープリンターなので、
ドラムユニットと、トナーも付いている。
これらはいざ単体で補充すると大変高価なのだが、
最初の値段を計算すると、本体価格の85%を占める。
うむ、やはり世の中は何かがオカシイ。
とは言え、普段使用している物があるということは、
精神的には、大変安心なものなので、
これ以上、愚痴も怒りも口に出さない様にしよう。

死角から刺客2009/01/13 23:51

興味があるのは良い事だと思っているが、
切の無い執着心はどうしましょう。

毎日のように増え続ける資料CDは、
ネット買いが届く、サンプルが届く、
さらに店頭でも買うので、三方から増える。
しかも最近はDVDという曲者も三方から増える。
書籍が増える、こいつはもっとたちが悪く、
古書店協会サイトの検索機能など駆使すると、
ほぼ永遠に欲しいモノが探せるシステム。
仕事ひとつに、10倍の資料を揃えないと気が済まない。
必要ならその土地に行って、空気すって、
季節を感じて、住んだ人から今昔のそこを知りたい!
なんて事まで思うものです。
読む時間、観る時間、行く時間なんて無いのに、
何も知らないで仕事に乗りかかるのは嫌なのです。
斜め読みでも、電車、トイレの中、
靴履く時間だって駆使して、頭に入れてやるのです。

終ると、スッと熱が醒めるのもよく解ってます。
いけないクセ、そう毎日が燃え尽き症候群なのです・・・
準備が長く、大きな仕事になればなるほど、
終演すると案の定、宴の後よろしく、です。
集合させられた資料達、恨めしくこちらを見上げます。
なだめるのです、「また何れ必要なんだよ!」と。
その通りですが、ジッと待たせるのも大変。
何せ待つ場所さえ無いのですから。
ですから、10年は開かないであろう資料が、
乱雑に、それも妙に露骨な場所に、横積みの姿勢で、
じっと、私の様子を伺っているに違いありません。

そんな視線に怯えながら、毎日資料と格闘です。
誰でしょう、これからはペーパーレスの時代なんて、
無茶な暴言を吐いている人は。
身の回りには、益々古い文献が増えるので、
紙に決まっています。50年前デジタル皆無です。

そんな私にコミックスが届く。
滅多に読まないコミック本ですが、資料です。
子どもの頃より馴染み深いコミック作家の大御所、
余り抵抗無くページを開けます。
しかしこれは、最も困る客人の種類です。
なぜなら、まだ話が完結していないので、
新刊が出たら買わなければいけない。
そう、これも悪いクセです、放って置けないのです。
釣った魚に餌やるようなものですが、
放って置けない・・
最もたちの悪い種類の資料、明らかに刺客の種類です。

フルポカ陽気2009/01/14 23:51

「音楽の街-狛江」市役所ロビーコンサート、
秋に引き続き2回目の公演でした。
何せ構想10数年(市長の発案から)、
委員会発足から準備2年で漕ぎ着けた事業、
ダメにしてなるものかと、細心の注意を払う。
何に注意かって、昼時でも市役所は休憩知らず、
特にロビー階は、相談事などシビアな話の来客多く、
神経の逆撫でや、会話を聞き取り難くしてはならず、
あくまでも市役所業務との共存が「命」なのです。
前回の記念すべき第1回は、ハープソロ。
古い庁舎に優雅に佇む楽器の女王の姿と、
優美な音色に、聴かれた方は、
短い時間ながら皆さん満足げな表情でした。

今回は、フルート3重奏。
大きな音が出る限界でしょうか、
前回とは違った特色を生かす試みです。
期間を空けても、毎日働く市庁舎の方々には、
毎日の雑音とは少し違う音色が響く事は、
きっと特別なことと、
お客様はもとより、毎日を過ごす方々にも、
楽しんで頂きたいと思った次第です。
今日の出演、フルートトリオ、
トリプティークの美女3名は、
音色ばかりではなく、見目麗しき容姿でも、
歩き行く人の足を留めました。
フルートの音色で紡ぐオペラアリアの数々、
焦点を絞って選曲してくださり、
またわかり易い曲の選択もありがたい限りです。
心配したロビーの寒さも無く、
冬の青空と太陽は、数日前の寒波が嘘の様に、
暖かい空気を運んでくれました。

今年度2回目、大切な試みが、
指示を得られることを祈るばかりです。
出演の皆さん、委員会の皆さん、
関係職員の皆様も、ありがとうございました。

プライド2009/01/15 09:59

(C)2008プライド製作委員会

All Aboutクラシックサイトに新記事を掲載です。
長らく更新を失礼していましたが、
興味深い映画紹介を掲載できてよかったです。
映画「プライド」は、
一条ゆかりさんのコミックを映画化しており、
「デビュー40周年記念、初の映画化」という冠つき。
試写会で、泣きそうになった涙もろい私ですが、
悲しい映画ではないのです。
生まれながらにして環境の違う女性2人は、
オペラ歌手を目指していますが、
恋、嫉妬、様々な人間模様によって翻弄されます。
オペラプリマを夢見ていても、
一途に努力していても、人間ですから、
恋もすれば羨望、挫折だってあるものでしょう。
そんな2人の苦労や揺れ動く気持ちは、
私共同業者、また若き才能溢れる方たちと重なり、
どうも、リアルに見えたのです。

一条ゆかりさんは、勿論今でも人気漫画家ですが、
小中高と、彼女の名前や作品を見ながら、
常に身近な人気作家です。
今回改めて、プライド原作を全てを読み、
小節でも、コミックスでも、映画でも、
勿論オペラだってそうですが、
ドラマ性という事が大切だと思い直しました。
コミックス第1巻の扉には、彼女自身が、
「オペラなんて良く解らないのに・・」と、
謙遜して書いていますが、
人間模様を浮き彫りにさせるキャラクター設定は、
流石の一言です。
オペラ界、商業音楽界などのリサーチ、
オペラアリアの音楽の内容研究に至るまで、
相当な用意がないと、これは書けないものです。

一世を風靡した「のだめ」ですが、
彼女への個人的な興味、彼女を通じての、
音楽への興味とは違う、「プライド」の面白さは、
音楽ドラマの新しい境地とも言える気がします。
17日からロードショー公開です。
是非御覧くださいませ。

■All Aboutクラシックサイト
http://allabout.co.jp/entertainment/classicmusic/
■映画「プライド」公式HP
http://www.pride-movie.jp/
カウンター