ダーバン ― 2009/01/16 23:07
オペラ歌手と言うのは、日本人であっても、
多言語に通じて居ないと困るものなのです。
得意な原語が無くても、また日常会話が出来なくても、
どの原語にも、基本的な文法や発音は理解せねばならず、
ましてや、意味が解らないと心は通じないのである。
オペラ作品には、実に多様な言語があり、
イタリア語、ドイツ語を始めとして、
世界で最も公演されている指の中のカルメンは、
フランス語なのだから、何語でもありなのです。
英語がオペラの歌唱には敵さないったって、
創る人書くし、勿論たくさん英語オペラも多数存在する。
その他にも、比較的上演されるのが、
チャイコフスキーを上演すればロシア語だし、
スメタナなんて国粋的な作曲家、
例えば「売られた花嫁」上演ならばチェコ語です。
それに、スペイン語などもありますね。
いやはや凄いですな。
日本、英語、伊語、独語、仏語、露語、チェコ語・・
皆さんこう聞くと、「凄い!」と思うか、
「得意原語専門の歌手がいるんでしょ!」と思うわけです。
確かに、これら原語を全部操ったらお化けでしょうし、
日本人でチャイコフスキーのオペラを得意としている、
なんて希少な方は、他の言語は逆にやらないかも。
キャスティングする方が、この辺は得意な原語、
また上演経験から選ぶので、トンでもないことはない。
ただ、例外は合唱です。
劇場の合唱団、彼らは演目関係なく歌いますから、
当然劇場で上演する原語は全て網羅せねばならない。
出て来る部分が決して多くなくても、
やはり言葉は言葉、大変なのです。
指揮者・・・ これも譜面にはいろいろありますし、
歌詞が書いてあれば、当然理解が必要。
イタリア語、ドイツ語、英語、勿論日本語はOKでしょうが、
それ以外は厄介なものです。
私、フランス語アレルギーのようです。
昔から、何故か読めない(発音できない)。
きっと適当な想像で読んでいたのが災いして、
何度見ても、発音できないものばかり。
直したいのですが、登場頻度が少なく、毎回同じ。
意味が解っているのに発音できないと、
リハーサルで大変困るものなのです。
・・・で、今フランス語と格闘。
たかだか楽語の延長で、意味を理解していても、
発音ができないのは悔しいものです。
でも、必要に迫られてまた今回も1から復習。
昔、ダーバン(紳士服ブランド)のCMの最期に、
アラン・ドロンが実に渋い素敵な声で、
「ダーバン!セデ○○・・・」というのが有名でした。
私は子供ながら、このマネで周りから絶賛され、
発音、雰囲気どれも日本一のマネと自負してました。
それから十数年、ドイツに住んでいる時に、
フランス人と食事した際(会話は英語、ドイツ語)、
突如思い出して、忘れもしないあの一節を唸った。
自慢げに2回言いました。
2回目は至極丁寧にゆっくり、はっきりと。
しかし、・・・1言も通じなかったのです。
とてもショックでした。
それ以来アレルギーなんだと思っております。
多言語に通じて居ないと困るものなのです。
得意な原語が無くても、また日常会話が出来なくても、
どの原語にも、基本的な文法や発音は理解せねばならず、
ましてや、意味が解らないと心は通じないのである。
オペラ作品には、実に多様な言語があり、
イタリア語、ドイツ語を始めとして、
世界で最も公演されている指の中のカルメンは、
フランス語なのだから、何語でもありなのです。
英語がオペラの歌唱には敵さないったって、
創る人書くし、勿論たくさん英語オペラも多数存在する。
その他にも、比較的上演されるのが、
チャイコフスキーを上演すればロシア語だし、
スメタナなんて国粋的な作曲家、
例えば「売られた花嫁」上演ならばチェコ語です。
それに、スペイン語などもありますね。
いやはや凄いですな。
日本、英語、伊語、独語、仏語、露語、チェコ語・・
皆さんこう聞くと、「凄い!」と思うか、
「得意原語専門の歌手がいるんでしょ!」と思うわけです。
確かに、これら原語を全部操ったらお化けでしょうし、
日本人でチャイコフスキーのオペラを得意としている、
なんて希少な方は、他の言語は逆にやらないかも。
キャスティングする方が、この辺は得意な原語、
また上演経験から選ぶので、トンでもないことはない。
ただ、例外は合唱です。
劇場の合唱団、彼らは演目関係なく歌いますから、
当然劇場で上演する原語は全て網羅せねばならない。
出て来る部分が決して多くなくても、
やはり言葉は言葉、大変なのです。
指揮者・・・ これも譜面にはいろいろありますし、
歌詞が書いてあれば、当然理解が必要。
イタリア語、ドイツ語、英語、勿論日本語はOKでしょうが、
それ以外は厄介なものです。
私、フランス語アレルギーのようです。
昔から、何故か読めない(発音できない)。
きっと適当な想像で読んでいたのが災いして、
何度見ても、発音できないものばかり。
直したいのですが、登場頻度が少なく、毎回同じ。
意味が解っているのに発音できないと、
リハーサルで大変困るものなのです。
・・・で、今フランス語と格闘。
たかだか楽語の延長で、意味を理解していても、
発音ができないのは悔しいものです。
でも、必要に迫られてまた今回も1から復習。
昔、ダーバン(紳士服ブランド)のCMの最期に、
アラン・ドロンが実に渋い素敵な声で、
「ダーバン!セデ○○・・・」というのが有名でした。
私は子供ながら、このマネで周りから絶賛され、
発音、雰囲気どれも日本一のマネと自負してました。
それから十数年、ドイツに住んでいる時に、
フランス人と食事した際(会話は英語、ドイツ語)、
突如思い出して、忘れもしないあの一節を唸った。
自慢げに2回言いました。
2回目は至極丁寧にゆっくり、はっきりと。
しかし、・・・1言も通じなかったのです。
とてもショックでした。
それ以来アレルギーなんだと思っております。
確実 ― 2009/01/17 23:27
毎年恒例のM大オケTrb現役+OBによる、
吹き初め&新年会でした。
現役オケは200人を超す大所帯になりましたが、
昨日今日の活動でこうなったのではなく、
長年の積み重ねの賜物なのです。
年長者であるOBに敬意を表し、
OBも現役の若々しいエネルギーにパワーを貰う、
年代を超えた交流会と言うわけです。
久し振りの再会があり、結婚、出産の報告もあり、
会社の毎日の愚痴、社会人の厳しさの話、
卒業の話と、これからの話・・・。
辛い心情を吐露したり、喜ばしい報告だったり、
原状の立場がそれぞれ違い、年代も違っても、
音楽を愛し、楽器を愛している彼らの、
見ている方向にそう違いは無い気もいたします。
私は、夜の新年会しか行かれませんでしたが、
左手の楽器をグラスに持ち替えて、
ジャブジャブとビールを飲みながら、
吹き出るものは、音からアルコールの汗へと変わる。
いやはや、楽しいものです。
しかし、さらに地元に戻って、
3月の演奏会の深夜の宣伝を2店舗・・・。
こんな地道な広告活動が大事なのですよね。
写真、全然関係ありませんし、
これ見た瞬間なんだか解る方は相当のマニアです。
これ、有名メーカー「ホーザン」製のペダルレンチ。
自転車のペダルを着脱するための専用工具。
大したものではないのですが、
今の今まで、数十年、適当なもので代用していた。
でも、専門ってのは大した威力なのです。
今まで、騙しながら回していたのが、
最小の力で、大きな仕事を確実にやってくれる。
傷もつかなければ、間違えもなく、不安も皆無。
どうして、もっと早く買わなかったのでしょう。
代用で良いとおもっていたその価値観に反省です。
専門と言うのは、それなりの計算と苦労、
そして確実な仕事は気持ちのよう爽快感さえある。
知らない人も居ますが、自転車の機能で、
左のペダルだけ、逆ネジなのです。
つまり左に回すと締まり、右で緩む。
数千、数万と両足で均等に踏み込むので、
決して外れる事のないよう、安全の為の世界基準。
こんな事ですが、安心、確実、大事なものです。
吹き初め&新年会でした。
現役オケは200人を超す大所帯になりましたが、
昨日今日の活動でこうなったのではなく、
長年の積み重ねの賜物なのです。
年長者であるOBに敬意を表し、
OBも現役の若々しいエネルギーにパワーを貰う、
年代を超えた交流会と言うわけです。
久し振りの再会があり、結婚、出産の報告もあり、
会社の毎日の愚痴、社会人の厳しさの話、
卒業の話と、これからの話・・・。
辛い心情を吐露したり、喜ばしい報告だったり、
原状の立場がそれぞれ違い、年代も違っても、
音楽を愛し、楽器を愛している彼らの、
見ている方向にそう違いは無い気もいたします。
私は、夜の新年会しか行かれませんでしたが、
左手の楽器をグラスに持ち替えて、
ジャブジャブとビールを飲みながら、
吹き出るものは、音からアルコールの汗へと変わる。
いやはや、楽しいものです。
しかし、さらに地元に戻って、
3月の演奏会の深夜の宣伝を2店舗・・・。
こんな地道な広告活動が大事なのですよね。
写真、全然関係ありませんし、
これ見た瞬間なんだか解る方は相当のマニアです。
これ、有名メーカー「ホーザン」製のペダルレンチ。
自転車のペダルを着脱するための専用工具。
大したものではないのですが、
今の今まで、数十年、適当なもので代用していた。
でも、専門ってのは大した威力なのです。
今まで、騙しながら回していたのが、
最小の力で、大きな仕事を確実にやってくれる。
傷もつかなければ、間違えもなく、不安も皆無。
どうして、もっと早く買わなかったのでしょう。
代用で良いとおもっていたその価値観に反省です。
専門と言うのは、それなりの計算と苦労、
そして確実な仕事は気持ちのよう爽快感さえある。
知らない人も居ますが、自転車の機能で、
左のペダルだけ、逆ネジなのです。
つまり左に回すと締まり、右で緩む。
数千、数万と両足で均等に踏み込むので、
決して外れる事のないよう、安全の為の世界基準。
こんな事ですが、安心、確実、大事なものです。
牝鹿 ― 2009/01/20 18:32
来月のバレエ公演の宣伝です。
大きな公演を振らせて頂いている、
NBAバレエ団の2月公演です。
メインの演目は、なんと言ってもこれ。
プーランク作曲の<牝鹿>バレエ全曲版は、
日本初演になるようです。
バレエも日本では初演らしいので、
当然音楽も初なのです。
この時代、俗にいう「ロシアバレエ団」の全盛ですが、
時代の先駆者達が、作品とアイデアも持ち寄り、
舞台創造に挑んだ時代です。
1909年から1929年の20年間に参加した創作者は、
ストラビンスキー、ラベル、ドビッシー、
R.シュトラウスからプロコフィエフ・・・。
また、ピカソ、マリー・ローランサン、
ジャン・コクトーにココ・シャネル・・・と、
幾ら列記しても切りがないのです。
勿論この真ん中には、ディアギレフという、
代表にして名プロデューサーが立っているのですが、
完全にそれまでのバレエの歴史を変えてしまいました。
すでに現代音楽とは呼べないですが、
ストラビンスキーのバレエ3部作などは、
この時代に要請があり創られたのですが、
現在では色彩豊な近代オーケストラの重要演目です。
他の芸術家達も如何に現代に通じているかは、
文学、美術、ファッションを見ても解るとおり、
ものすごい20年でありました。
昨年の2月も「バレエ・リュス」公演でしたが、
今回はその第2弾と言うわけです。
厄介なレンタルのオケ譜面もようやく手に入り、
これから急ピッチで、全ての準備です。
もうすぐリハーサルが始まりますので、
どのように味付けが行なわれるのか、
音楽と舞踊のコラボレーションであるバレエ。
大変興味深いのです。
チケットお求めの方は、私まで御相談ください。
いい事、あるのかもしれません(無責任・・・)。
詳細は、NBAバレエ団HPを御覧ください。
http://www.nbaballet.org/
大きな公演を振らせて頂いている、
NBAバレエ団の2月公演です。
メインの演目は、なんと言ってもこれ。
プーランク作曲の<牝鹿>バレエ全曲版は、
日本初演になるようです。
バレエも日本では初演らしいので、
当然音楽も初なのです。
この時代、俗にいう「ロシアバレエ団」の全盛ですが、
時代の先駆者達が、作品とアイデアも持ち寄り、
舞台創造に挑んだ時代です。
1909年から1929年の20年間に参加した創作者は、
ストラビンスキー、ラベル、ドビッシー、
R.シュトラウスからプロコフィエフ・・・。
また、ピカソ、マリー・ローランサン、
ジャン・コクトーにココ・シャネル・・・と、
幾ら列記しても切りがないのです。
勿論この真ん中には、ディアギレフという、
代表にして名プロデューサーが立っているのですが、
完全にそれまでのバレエの歴史を変えてしまいました。
すでに現代音楽とは呼べないですが、
ストラビンスキーのバレエ3部作などは、
この時代に要請があり創られたのですが、
現在では色彩豊な近代オーケストラの重要演目です。
他の芸術家達も如何に現代に通じているかは、
文学、美術、ファッションを見ても解るとおり、
ものすごい20年でありました。
昨年の2月も「バレエ・リュス」公演でしたが、
今回はその第2弾と言うわけです。
厄介なレンタルのオケ譜面もようやく手に入り、
これから急ピッチで、全ての準備です。
もうすぐリハーサルが始まりますので、
どのように味付けが行なわれるのか、
音楽と舞踊のコラボレーションであるバレエ。
大変興味深いのです。
チケットお求めの方は、私まで御相談ください。
いい事、あるのかもしれません(無責任・・・)。
詳細は、NBAバレエ団HPを御覧ください。
http://www.nbaballet.org/
新調 ― 2009/01/24 23:01
パソコンを買い替えました。
こいつ、とても速いです!
数年前までは、
システムや機能が新しくなるたびに、必要に迫られ、
デスクトップとノートを互い違いに、
毎年1回ずつ買い換えていたのです。
しかし、機能はとりあえず行き着いた感もあり、
4年間買い換える必要もなかった。
しかしさすがに、昨今のデータ量と速さに追いていけず、
ましてや、4年間の様々なデータ、ソフトの蓄積で、
私のパソコン君はアップアップでした。
毎日イライラしながら使うのもなんなので、
心機一転、買い替えです。
しかし安くなりました。
私が買ったのは、多分今の最速機種、
つまり、ゲーマー諸氏、
CGや3Dアニメーションなどで、処理能力を、
求める方々がストレスなく使用できるほどの機種。
4年前、こんな機種求めていたら(無いですが)、
数百万積んでも無理でしたし、
もしそんなモノ所持しているのがバレれば、
クーデターでも起こそうとしていると思われ、
国家○○局の方々が家庭訪問にいらしたことでしょう。
しかし、今や10万円台にまで下がっていま。
人間の頭脳と欲は、たいしたものだと思います。
4年前の機種、最近さすがにノロノロで、
ワープロに写真貼り付けるだけなのに考え込む。
DVD何ぞ見ている時にも、
最高のシーンで、ジッと身動きしなかったり・・・。
しかし、4年間休まず、毎日毎日、
私の頭脳も煩悩も処理してくださった執事であり、
またメイドでもある勤労者に怒るわけにもいかず、
勇退を勧めた次第です。
設定して数時間、あまりの処理の早さに感激、
この文章の変換に至るまで速い感じです。
このまま、私が考える前に打ち込んでくれりゃ、
どんなに楽だろうか・・・。
先読み変換も学習により可能なのですから、
次買い換える数年後には、
文章の癖から判断して、どんどん先に打つ、
有能な秘書級の機種になるに違いありません。
守秘義務も了解しているし、給料も要らない。
モノ食べない、寝ないし我侭も文句も言わない!
たいした奴だよ、こいつら・・・、
違う・・・、、、お世話になります m(_ _)m
こいつ、とても速いです!
数年前までは、
システムや機能が新しくなるたびに、必要に迫られ、
デスクトップとノートを互い違いに、
毎年1回ずつ買い換えていたのです。
しかし、機能はとりあえず行き着いた感もあり、
4年間買い換える必要もなかった。
しかしさすがに、昨今のデータ量と速さに追いていけず、
ましてや、4年間の様々なデータ、ソフトの蓄積で、
私のパソコン君はアップアップでした。
毎日イライラしながら使うのもなんなので、
心機一転、買い替えです。
しかし安くなりました。
私が買ったのは、多分今の最速機種、
つまり、ゲーマー諸氏、
CGや3Dアニメーションなどで、処理能力を、
求める方々がストレスなく使用できるほどの機種。
4年前、こんな機種求めていたら(無いですが)、
数百万積んでも無理でしたし、
もしそんなモノ所持しているのがバレれば、
クーデターでも起こそうとしていると思われ、
国家○○局の方々が家庭訪問にいらしたことでしょう。
しかし、今や10万円台にまで下がっていま。
人間の頭脳と欲は、たいしたものだと思います。
4年前の機種、最近さすがにノロノロで、
ワープロに写真貼り付けるだけなのに考え込む。
DVD何ぞ見ている時にも、
最高のシーンで、ジッと身動きしなかったり・・・。
しかし、4年間休まず、毎日毎日、
私の頭脳も煩悩も処理してくださった執事であり、
またメイドでもある勤労者に怒るわけにもいかず、
勇退を勧めた次第です。
設定して数時間、あまりの処理の早さに感激、
この文章の変換に至るまで速い感じです。
このまま、私が考える前に打ち込んでくれりゃ、
どんなに楽だろうか・・・。
先読み変換も学習により可能なのですから、
次買い換える数年後には、
文章の癖から判断して、どんどん先に打つ、
有能な秘書級の機種になるに違いありません。
守秘義務も了解しているし、給料も要らない。
モノ食べない、寝ないし我侭も文句も言わない!
たいした奴だよ、こいつら・・・、
違う・・・、、、お世話になります m(_ _)m
長寿祈願 ― 2009/01/26 22:29
このところ、2月3月の仕事仕込みばかりで、
毎日座って譜面と文字を行ったり来たり。
仕込みとは、すなわち準備ですが、
形式的なコンサートならば、
単に譜面を見たりするだけですが、
請け負う仕事は、構成や進行といった、
お客様に接する部分も多く、
提供するコンテンツを発想するところから始まる、
いわばプロデュースも多いものです。
それとは別に、
指揮を頼まれているの仕事でも、
さらに広い分野の準備が必要な場合も多い。
舞台芸術などほとんどそうですが、
ドラマ性が強ければ強いほど、音楽の準備と平行して、
戯曲の原点や、ドラマの側面を追わなくてはならない。
たとえば、歴史であったり政治もそう。
地方性が強ければ、地方独自に抱えた問題や、
風土によっても、ドラマは変わります。
そのときの季節はさることながら、
気温、湿度、風速が違えば、
登場する人物の状態も変わるもの。
つまり、ポカポカ陽気の暢気な午後か、
極寒の地で吹雪かれている宵か、
はたまた、東南アジアの雨季で、
湿度90%、気温33度の中引越しなんて作業なら、
モノひとつ動かしただけでイライラして絶叫です。
こんな事が分からない音楽の音の中から、
環境、つまりドラマティック・シチュエーションを
見出していくと、演奏に要求する音、
私の見出す、好ましいテンポや音量も、
全て変わってくるというものです。
3月の公演、ドラマを紐解くと、大変面白い。
昔違う形で上演したものを焼きなおして演奏しますが、
ドラマの中の謎を解き、結ばれた糸を解けば、
登場人物の性格や、同士の関係が、よく分かる。
音楽の創造、いやこれは妄想も含めて、
大いに広がる楽しい作業なのです。
大きなお花を頂きました。
懇意にさせて頂いている尊敬する先生から。
こういう花を頂くと、「決して枯らせまい」と、
先天的育てたがり、手入れ好きの心が燃えます。
立派なお花、下から見上げられるよう、
階段上の踊り場に置かせて頂きました。
ありがとうございます。
毎日座って譜面と文字を行ったり来たり。
仕込みとは、すなわち準備ですが、
形式的なコンサートならば、
単に譜面を見たりするだけですが、
請け負う仕事は、構成や進行といった、
お客様に接する部分も多く、
提供するコンテンツを発想するところから始まる、
いわばプロデュースも多いものです。
それとは別に、
指揮を頼まれているの仕事でも、
さらに広い分野の準備が必要な場合も多い。
舞台芸術などほとんどそうですが、
ドラマ性が強ければ強いほど、音楽の準備と平行して、
戯曲の原点や、ドラマの側面を追わなくてはならない。
たとえば、歴史であったり政治もそう。
地方性が強ければ、地方独自に抱えた問題や、
風土によっても、ドラマは変わります。
そのときの季節はさることながら、
気温、湿度、風速が違えば、
登場する人物の状態も変わるもの。
つまり、ポカポカ陽気の暢気な午後か、
極寒の地で吹雪かれている宵か、
はたまた、東南アジアの雨季で、
湿度90%、気温33度の中引越しなんて作業なら、
モノひとつ動かしただけでイライラして絶叫です。
こんな事が分からない音楽の音の中から、
環境、つまりドラマティック・シチュエーションを
見出していくと、演奏に要求する音、
私の見出す、好ましいテンポや音量も、
全て変わってくるというものです。
3月の公演、ドラマを紐解くと、大変面白い。
昔違う形で上演したものを焼きなおして演奏しますが、
ドラマの中の謎を解き、結ばれた糸を解けば、
登場人物の性格や、同士の関係が、よく分かる。
音楽の創造、いやこれは妄想も含めて、
大いに広がる楽しい作業なのです。
大きなお花を頂きました。
懇意にさせて頂いている尊敬する先生から。
こういう花を頂くと、「決して枯らせまい」と、
先天的育てたがり、手入れ好きの心が燃えます。
立派なお花、下から見上げられるよう、
階段上の踊り場に置かせて頂きました。
ありがとうございます。
親類縁者 ― 2009/01/28 23:41
用事があり、連日神保町を訪れる。
この界隈は、神田川の周りの所謂下町。
古書店に食堂と、学生街の典型、
魅力溢れる町並みです。
御茶ノ水から神保町駅付近は、
教えている某所の関係もありよく知りますが、
今日はその少し西。
住所では西神田から三崎町の辺り。
人も車も行き交う大通りは、様相が変わり、
区画整理も行き届いていますが、
この辺りの裏路地は、今もなお昭和。
子供の頃見慣れた下町の風情があり、
長屋のように、びっしり並んだ木造家屋、
モルタルで精一杯装った飲食店、
歩く速さが自然と落ちます。
用事で訪ねた先生のいらっしゃる場所も、
区の景観まちづくり重要物件になっているビル。
そんな話は伺っていましたが、
行き着いてみると、堂々とした鉄筋作りの4階建て。
ビルの入り口からして、
モダンなアーチに飾り窓も掛かり、
戦後まもなくの建築物であろう。
アジア文化の架け橋を担う歴史ある財団、
アーチに掛かる看板も〈右横書き〉の歴史の深さ。
中は、古いながらも天井高の立派な造り。
その建物の一室に研究室を構える先生が、
場所と建物と空間にあまりに似合っていて、
何度もお会いしている方なのに、
一見客の様な、所在無き思いの私。
さて、神保町駅から西側の界隈を歩く。
勝手にルールを決めたゲームのように、
大通りに出ないで、路地を繋いで歩く。
碁盤の目を階段のように歩き回ると、
面白い店、歴史にも出会うものである。
印刷業、出版業を営んでいたと思わしき、
木造の古い建築物も多いのですが、
シャッターが降りて久しい様子がちと物悲しい。
これも歴史か、と思いながら、
神田川まで歩き近代的地下鉄に乗車。
小さな個人商店は面白く、
店先の商品を覗けば、親父さんはすぐ登場。
歩きながら覗く店々の親父さん連中、
親戚か、チェーン店のマニュアルなかと思う程の、
確信した江戸訛りで、親しげに話しかける。
商品の自慢調子が面白く、つい気が乗せられる。
アイデア満載の皮加工商店では、
ちょいと素敵なブックカバーが、箱棚に満載。
上品な型押し模様でしっかりしていて、900円。
笑いながら騙されて、電車の中で使い始めると、
中に入れた500円の「漢字で恥をかかない本」も、
学術書に見えてくるものです・・。
やっぱりこの風情は肌に合います。
この界隈は、神田川の周りの所謂下町。
古書店に食堂と、学生街の典型、
魅力溢れる町並みです。
御茶ノ水から神保町駅付近は、
教えている某所の関係もありよく知りますが、
今日はその少し西。
住所では西神田から三崎町の辺り。
人も車も行き交う大通りは、様相が変わり、
区画整理も行き届いていますが、
この辺りの裏路地は、今もなお昭和。
子供の頃見慣れた下町の風情があり、
長屋のように、びっしり並んだ木造家屋、
モルタルで精一杯装った飲食店、
歩く速さが自然と落ちます。
用事で訪ねた先生のいらっしゃる場所も、
区の景観まちづくり重要物件になっているビル。
そんな話は伺っていましたが、
行き着いてみると、堂々とした鉄筋作りの4階建て。
ビルの入り口からして、
モダンなアーチに飾り窓も掛かり、
戦後まもなくの建築物であろう。
アジア文化の架け橋を担う歴史ある財団、
アーチに掛かる看板も〈右横書き〉の歴史の深さ。
中は、古いながらも天井高の立派な造り。
その建物の一室に研究室を構える先生が、
場所と建物と空間にあまりに似合っていて、
何度もお会いしている方なのに、
一見客の様な、所在無き思いの私。
さて、神保町駅から西側の界隈を歩く。
勝手にルールを決めたゲームのように、
大通りに出ないで、路地を繋いで歩く。
碁盤の目を階段のように歩き回ると、
面白い店、歴史にも出会うものである。
印刷業、出版業を営んでいたと思わしき、
木造の古い建築物も多いのですが、
シャッターが降りて久しい様子がちと物悲しい。
これも歴史か、と思いながら、
神田川まで歩き近代的地下鉄に乗車。
小さな個人商店は面白く、
店先の商品を覗けば、親父さんはすぐ登場。
歩きながら覗く店々の親父さん連中、
親戚か、チェーン店のマニュアルなかと思う程の、
確信した江戸訛りで、親しげに話しかける。
商品の自慢調子が面白く、つい気が乗せられる。
アイデア満載の皮加工商店では、
ちょいと素敵なブックカバーが、箱棚に満載。
上品な型押し模様でしっかりしていて、900円。
笑いながら騙されて、電車の中で使い始めると、
中に入れた500円の「漢字で恥をかかない本」も、
学術書に見えてくるものです・・。
やっぱりこの風情は肌に合います。
邦楽百番 ― 2009/01/29 17:05
12月に録音した現代邦楽の放送(FM)があります。
なかなか手強かった当日ですが、
うまく耳に届くといいなと、期待します。
生演奏でも録音でも、
何度聞いても飽きないような、
CDクオリティ(音楽内容が)を目指して、
常に演奏を心がけます。が、しかし、
録音はその場ですぐプレイバックされるので、
着替えて逃げるように帰ってしまえる
演奏会の多少の無責任さとは違うもの・・・。
NHK-FMは、調べると、
様々な古典芸能を扱っているのです。
長唄、箏曲、地唄に尺八、
謡曲、狂言、琵琶、小唄、端唄、吟詠・・・。
すごいものです。
洋楽と邦楽などという、大雑把な分別は、
申し訳ないほどの充実振りです。
高々150年足らずの洋楽の歴史とは、
比べられない日本文化の素晴らしさでしょう。
しかも、これらは耳でも楽しめる範囲だけ。
映像が入ると、その楽しさは数倍になり、
能、狂言、歌舞伎、日舞と、いやはや限り無し。
番組表を見ると、私たちの他にもいくつか。
いずれも関係者ばかりですので、
興味深いプログラムです。
この日は、≪現代邦楽≫というジャンルの日、
私達は、オーラJで出演です。
過去に2度演奏しているD.R.ウォマック氏の曲、
「ウォーク・アクロス・ザ・サーフィス・オブ・ザ・サン」。
モダンなタイトルですが、邦楽器による演奏です。
邦楽百番 ~現代邦楽~
1月31日(土)午前11:00~11:50 (50分)
詳しいプログラムは、下記NHKのHPへどうぞ
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2009-01-31&ch=07&eid=01439
なかなか手強かった当日ですが、
うまく耳に届くといいなと、期待します。
生演奏でも録音でも、
何度聞いても飽きないような、
CDクオリティ(音楽内容が)を目指して、
常に演奏を心がけます。が、しかし、
録音はその場ですぐプレイバックされるので、
着替えて逃げるように帰ってしまえる
演奏会の多少の無責任さとは違うもの・・・。
NHK-FMは、調べると、
様々な古典芸能を扱っているのです。
長唄、箏曲、地唄に尺八、
謡曲、狂言、琵琶、小唄、端唄、吟詠・・・。
すごいものです。
洋楽と邦楽などという、大雑把な分別は、
申し訳ないほどの充実振りです。
高々150年足らずの洋楽の歴史とは、
比べられない日本文化の素晴らしさでしょう。
しかも、これらは耳でも楽しめる範囲だけ。
映像が入ると、その楽しさは数倍になり、
能、狂言、歌舞伎、日舞と、いやはや限り無し。
番組表を見ると、私たちの他にもいくつか。
いずれも関係者ばかりですので、
興味深いプログラムです。
この日は、≪現代邦楽≫というジャンルの日、
私達は、オーラJで出演です。
過去に2度演奏しているD.R.ウォマック氏の曲、
「ウォーク・アクロス・ザ・サーフィス・オブ・ザ・サン」。
モダンなタイトルですが、邦楽器による演奏です。
邦楽百番 ~現代邦楽~
1月31日(土)午前11:00~11:50 (50分)
詳しいプログラムは、下記NHKのHPへどうぞ
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2009-01-31&ch=07&eid=01439
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