私の消滅2016/08/01 17:17

読了ですが 私の消滅という中村文則氏の新刊。

こ方の本は好きで、
デビュー作の「銃」を読んでから、
だいたい読んだであろうか。

新刊本なので
あまり詳しい筋を書くのはやめますが、
過去のになった実際の事件を元に
精神鑑定に踏み込んで書くサスペンスは、
引き込まれる文体です。

然しながら・・・

毎日報道されている先般の殺傷事件がまだ生々しく、
どうもあのような異常極まりない
というより、、
甚だ理解の度を超える事件が起こったので、
この本の価値が高まるとともに、
読み進めていくと恐ろしさも追随します。

とはいえ、
こういう小説家がいて良いし、
30代の文芸才能にも感心するばかりです。

楽しいが恐ろしい
という事も小説の醍醐味ではありますが、
事実は小説より奇なりと思うと、
やはり小説は読む時期が必要だと思います。
良いものは良いのですが、
事件が演出をしてしまっているのですね。

私の消滅
著:中村文則
文藝春秋 2016年6月20日刊行
166頁 1300円

番組2016/08/02 23:53

急に誘われ横浜能楽堂に。
久しぶりです。
数年ぶり、、いや10年ほど来ていなかったかと
改めて特徴的な天井を眺め回しました。

能は早くから好きでしたが、
10代の頃に見ていた能への興味と
今更ながら感心してみる能の深さは
当たり前ながら違いますね。

どの演奏、または芸能を観ても、
多分絵画を観ても、
パフォーマンスイベントに遭遇しても、
見方の角度が変わっているとは思います。

この日は三演目。
能だけではなく
平曲、狂言による平家物語の世界を
一夜の舞台で観せるという趣向です。

私は日本文学や日本の歴史に疎く、
興味のある部分や勉強が必要な時代しか
知らないに等しいので、
平家物語と言っても、
その時々の仕事で知る度に
本棚から関係本を漁りながら文献を読み返す
という俄か主義でもありますが、
この日のような解りやすい関係を
紐解いてくださるとありがたいものです。

「琵琶」と言う楽器の価値や、
この楽器に肖り、あた重宝したした方々、
平家物語とい琵琶の関係が繋がり、
能を見に来られない方も、
足を運いたくなるクスグリどころを押さえています。

こういうバランスって大事ですね。

お客様に肖りたくて手ぐすねを引く余り
初心者向けになり過ぎて
陳腐な番組みになることもあるでしょうし、
主催者が高飛車ではその逆でもあります。

観ずして主催の気持ちが伝わるのは
和洋問わず大切な公演のもてなしと感じ、
良い勉強をさせていただきました。

急遽だったので、
自家用車でそのまま向かったのですが、

帰り・・・


なんだか分からないでしょうが、
花火大会です。

昨今の事例事件を鑑みて、
大規模な警備と交通規制が敷かれ、
みなとみらい付近はてんてこ舞いでした。

まぁこれも日本古来の神に通づる
夏の風物と思うと渋滞の時間も飽きないのですが
警備費用というのがドンドン高騰しますね。

という事を思いながらラジオを
聴いていたら、
猪瀬直樹さんがタイムリーなゲストで、
先般の都知事選の選挙も含む様々な
話をされていたのに驚きながら
裏話を様々脳に落とし込んだ。

彼の新刊本は面白そうだ・・・。

吹奏楽指導2016/08/03 16:24

この時期は夏の吹奏楽コンクール前なので、
市内の中学校や他の地域からも頼まれて
指導に参ります。

自分も通ってきた道ですが、
大変なものですよね。
コンクールって言うのは、、、。

以前は全国大会必勝校などにも行き、
プレッシャーの掛かる指導も随分しましたが、
あれもあれで指導側も心を削ります。

最終的に順位的な賞があるので
数字では図れない音楽に点をつけますが、
結果より充実感はもっと大事ですね。

頑張って欲しいです、、。

新しい讀物。

東山彰良の 罪の終わり です。
期待しています。

昨年読んだ 流 も大変素晴らしく
一気に読み進めましたから、
この本も今日中に、、、
いや楽しんで読みましょうかね。

新潮社より
2016年5月20日刊行
277頁 1500円

阿久悠再認識2016/08/05 16:19

本格的な夏、猛暑到来で、
敵わん気持ちと例年のホッとですね。

毎日吹奏楽指導ですが、
広い場所を求めて体育館と言うのは
古今東西問わず吹奏楽部のコンクール前の鉄板ですね。
少しは痩せるかと思いながら、
汗の借りはビールで返すとばかりの恨み節で、
アンモニアになりそうな毎日です。

さて、写真の件です。
はい、マニアとかしか思えぬ入れ込みよう。

以前から数冊は読んで存じておりましたが、
数年前より懇意にしてくださる三田 完さん。
杯を重ねる毎に粋な話に業界噺と音楽の話題。
棚から抜きこう並べて見ますと、
読み返したい本がたくさんありますね。

刊行されたばかりの本です。

「不機嫌な作詞家」阿久悠日記を読む
文藝春
2016年7月30日刊行 1700円

亡くなった阿久悠さんの日記を紐解いた本です。
期待度が大すぎて読みかけの本放って読みそう。
常に3、4冊平行していますが!
増えるとなんだかわからなくなる、、、。

暑さ忘れ、時間もストレスも無くすには、
読書が何よりなのです。

先発2016/08/06 21:44

1年半ぶりに先発しました。
あっ、野球です。

昨年冬に中継ぎ投球した時に
肩を痛めたのですが、
ちょいと無理して数球根張ったら、
痛みが尾を引いてしまい、
完全に治るのに半年かかってしまいました。

いくら子供の時にとことんやっていても
40年前の話ですから無理はいけません。

草野球とは言え
野球でのピッチャーの負担は大きいものです。
私もチームのエースを助けたく
いつでもリリーフで投げたいのですが、
そう簡単では無いオッさんの身体、、、

今日はチーム内での予告先発。
疲れる前の先発の方がいいのです。

マァマァでした。
球は速くなく、80km台でしょう。
大事なことは、試合を壊さないことで、
フォアボールが続くと野手もめげますね。
三者凡退とは行かなくとも、
自責点負わずに2回を投げて予定の降板。

しっかし暑い日。

雲に隠れたお天道様は神でも、
柔肌剥き出しの彼は試練か修行か、、

チームのみんなも楽しく
良い試合になりました。

3000本2016/08/08 09:23

この数週間毎日のように楽しみにしていた
イチロー選手の大リーグ3000本安打の
カウントダウンの日々。
3塁打での偉業達成をテレビの前とはいえ
ライブで見られた事がなんとも嬉しい。

またオリンピックも始まり、
様々な競技に目が釘付けになります。

水球をこんなに真面目に応援した事は
今までなかったので、
戦略や運動量、水中での
格闘技さながらの攻防を観ながら、
眠い目を擦りながら手に汗を握りました。
フィールドホッケーのグランドが
人工芝になり色鮮やかになると、
選手の表情の変化までがドラマティックに見えて
時代の進化と変化を感じます。

水球もフィールドホッケーも
他のメジャー競技に比べても
扱いがひどかったので、
関心を持たれる事も少なかったのですが、
よく考えれば昔も今も
真摯に競技に関係している選手スタッフの
心境は何も変わらないわけですね。

ブラジルのカラーでもある緑や黄色、
こんな鮮やかな色を随所に使うからか、
どの競技場も実に垢抜けて見えます。
柔道着の青い色には当初は違和感ありましたが、
いまではそれでもいいと思うのが大半でしょうし
ルールに抵触せずに視覚的にスポーツを
理解しやすく盛り上げる演出というのは賛成です。

チャンネルを回せば(旧い)高校野球。
こちらは土埃と汗にまみれた褐色の肌で
一瞬にして高校野球の放送と分かりますが、
もう少し華やかな演出があってもよくないかと、
オリンピックと比べながら見てしまいます。
以前に比べればユニフォームも変化し
校名ロゴお色が鮮やかだったり、
垢抜けたデザインのものもありますが、
でも地味ですよね・・・。

40度を超えるグランドの上で
3時間以上の熱戦を展開する彼らが
高揚しモチベーションを保てるような
少しだけ派手な色があってもいいよね。
やもすると白黒テレビを見ている印象です。

スポーツは根性も必要ですが、
やる方が楽しくできる、
毎日の練習や稽古に新鮮さ溢れるような
楽しさがあってもいいけど、
高校野球はその点やっぱりどこか修行。

でもそんな事は関係なく見れば楽しく
拳を握り応援しています。

2016/08/08 21:47

作曲家松村禎三さんの9回目の命日。
いやいや、沁みっ垂れないで、
何時もの宴会。

一番弟子の高橋裕氏と息子有祐氏。
親友有祐のお店で弟子勢揃いでの宴会に
顔を出しました。

来年は10年になるので
少し大きな公演をしたいとの事。
力になりたいものです。


こちらは義父三木稔のお墓参り。

神戸の姉が来ていたので、
久しぶりにお墓を磨きに出かけました。

お盆ですね。
大切にしたい縁がたくさんあります。

阿久さん2016/08/09 21:56

阿久悠さんの生涯とも言える
不機嫌な作詞家 阿久悠日記を読む を
読了して大いに感慨に耽り、
彼の功績と言葉の感覚の源を知りたくなり、
阿久さんの著作を片っ端から読み始めました。

これは没後に出版された
生前は出版社で言わば撥ねられた作品。
阿久さんの父をモデルに書いた小節。
ルーツを知りたくなるのも何時もの癖です。

池袋から寄居へはたっぷり90分あります。
こんなハードカバーをしっかり読めるのです。

数年前知り合った研究者のI女史を
K氏に紹介するのに同行。

電車降りたらめっちゃ暑い、、、。
そうこの辺は関東でも一番暑い猛暑地帯に隣接。
タクシーを観光協会で呼んでもらったら、
前のお客様のピストン輸送だった。

Hタクシーの運ちゃん
「いやー燃料がない。此処はな、熊谷に行かないと
ガスが無いんじゃーー」と。
熊谷って、20キロありますわ。
LPガス入れるのに往復40キロ走るんじゃ
大変だ、、、

K亭でご馳走になった。

因みにビールも頂いた。

佐々紅華さんのおよそ100年前の資料を見せて貰い
出版物の表紙絵を見ながら、
彼のデザイナーイラストレーターとしての才能にも
改めて驚嘆しながら想いを大正期に馳せた
のです。

美しい絵ですわ。センスですわ。

また帰りも90分の電車。

地元中学校の吹奏楽コンクールの結果を
メールにて受け取る。
予想通りですが、
どうにかならないのかなと思案もしてみる。
主役は中学生。
彼ら次第もオトナ次第なんですな。

暦の上だけでも暑い夏の盛りが過ぎ
気温とは別に夏は過ぎていくと実感。

オリンピック。
よく寝て早起きが楽しく観られると、
今日から実践です。

明治座2016/08/11 16:55

久しぶりに来ました明治座。
歌舞伎座、新橋演舞場は行く回数が多いですが
意外に行く事が少ない明治座です。

開演前の緞帳を眺めるのが好きですが
この小屋の緞帳も良いものです。
西洋劇場とは縦横比が違うのが
和物の劇場客席でアガる理由でもありますし、
間口が広くて奥行きが近い客席は
2階にいても舞台が近く良いものです。

最近ミュージカルを見る機会が多く
音響を駆使した20世紀の産物でもある
ミュージカルの舞台からは学ぶ事もまた多い。
生音楽で生きている私たちとの比較としても
大変参考になります。

個人的舞台批評はあまり好きではないので、
観た舞台に対しては好感を探しますが、
今回に限らず、音響に関して感想を言えば、
そんなに大きな音、つまり音響的な増幅処理(PA)を
しなければいけないのかと感じます。

つまり、、、

ヘビメタのライブなら別ですが、
もっと繊細な音を聴き別けることができる
お客さんの耳に敬意を評し、
普段からの生の声を届けている劇場の
寸法特性に合わせた処理で十分ではないかと
思ってしまうのです。
人の耳って大したモノだと思っているのです。

どうなんでしょう?

外食を辛いと感じ味が濃いと思うのは、
普段の家で食事をする方の感覚で、
外食慣れして美味しい食事を渡り歩く方には
更に刺激のある味を提供しないと対抗できない、、。

私は減塩醤油で十分で、
外食の味濃い色付けがどうも苦手であります。
人の舌も大したモノの筈ですよね。

ポータブルミュージックプレイヤーで
四六時中耳を塞ぎ、まるでステージ前に居るが如く
近距離で音を聴くのが習慣になっている
バーチャルコンサートファンの方々は、
もしかしたらそれがバーチャルではなくて、
リアルであるのかもしれませんね。

期待に応える?

生の音で音量の基準を測っている私どもは
空気を伝わる溜息にも感じ入りたいと思い、
その感傷から沸き起こる圧倒的な音楽表現に対して
心から拍手を送りたいと思っています。

どうなのでしょう?
音楽的表現と劇場空間が伝える生の感情は
音響的な処理で充分に届いていますかね?

ミュージカルを中心に活躍している方々を聴いていると
驚嘆するほどの歌唱力を魅せて下さる方が居ます。
その方の声を生でも聴きたいと思うほどです。

そういう意味でも
歌唱力を備えた方の音楽が導き出す答えは、
音響的な処理にも影響を与えるものです。

タレントだろうが歌手だろうが
音楽の理解と歌唱力大切です。

など思いながら振り返り、
エンターテイメントという枠の面白さと
私たちの日常との差異を感じ入ります。

ビール美味しい、、、


運動靴好き2016/08/12 20:50

本日は午前中早くに真面目な会議も終わり、
その後は家で仕事。

今日の天気は狙い目です。
何がって、自転車日和。
38℃の中を3時間走るとどうなるか
目に見えているので、
真夏の自転車は控える判断が懸命なものです。
だからこそこの気温!
それでも夕方から2時間弱40キロ走る。

気持ちがいい夕方の多摩川。
河川敷の守られた人と自転車の専用ロードは、
散歩からジョギングの方までまで、
自転車通行に気を使う方々はたくさん居ります。

土日はもう趣味人が多く混雑が酷くて走れません。
車道も行楽に先を急ぐサンデードライバーで
自転車は怖い思いをいつも強いられます。

だからこその平日トレーニング。
気持ちが良いっす。


昨年買ったPatrickの歩行ができる自転車用シューズ。
あまりに気に入って色違いを買いましたが、
このシューズがご機嫌過ぎて困ります。

自転車競技用シューズは歩行の必要がないので、
踵部分が無くて自転車降りると歩行困難です。
でもこの靴はシティライド用の専用靴なので、
自転車も乗れて歩けてしかもスタイルもよい。

さすがのPatrickなのです。

野球、サッカー、その他専用靴ってありますが、
アマチュアの場合、
意外に流用したり気の抜けた風(ふう)シューズが
功を奏したりする気がします。
この靴も競技では作りが緩いが、
普段は最高です。

私は野球の時もあえてサッカーシューズ使いますが
これが疲れなくて最高なんです。
アマチュアのおっさんには野球のスパイクは
性能が良すぎて体に悪い・・・

「専用ゆるゆる」という塩梅が無理のない
付き合い方でしょうかね。

関係ないですが、
仕事机の右っ側の平積み。

こんなことする気はないのですが、
ほんの数週間で音源と書籍でこうなって、
実は左側も後ろもそうなって、要塞のよう。

先日研究者の方に聞かれました。
「膨大な資料ってどうしてます?」
多分処理とか、収納とかの質問ですが
「諦めています」と答えました。

引っ越さないと方付きゃしないんだな。
カウンター