鼓動2008/02/24 08:52

オケピット

今日は、2日目の公演でしたが、
キャストも大分入れ替わり、
特に男性主役の変化は音楽にとって大きい変更。
その他も、数人違うダンサーになっていて、
魅せ所のヴァリエーションなど、ピリピリです。
全てが上手く行くわけではないので、
終ってから、若干の違いに「あぁすれば良かった」と、
落ち込んだりもするのですな。
私が1回手を振っている間に、3つ、いや、
9、12の音符を演奏している人もいますので、
そう簡単にはテンポを探れないのが厳しいところ。
当たり前ですが、テンポ決めて始めないと大変ですし、
変化させたいところで、アンサンブルを崩さずに、
ダンサーに合わせていくのが尚大変なのです。

人間のテンポ感なんてものは当てにならないもので、
私は比較的テンポ感には自信がある方ですが、
それすらも、鼓動の速さで乱れてしまうものです。
60曲もある作品、ドン・キホーテですが、
非常に微妙なテンポ感を要求される曲は、
15曲程度でしょうか。
しかし、6/8の感覚で振っている2拍子と、
2/4の2拍子では勿論構造も違いますし、
前の曲が、速ければいきなり感覚を戻すのは、
難しかったりするのです。
オケの方は舞台が見えないので、
快適な音楽のテンポに落ち着いていきますが、
ダンサーにとってはこれが最適ではない。
しかし、曲の構造として成立させて、
音楽の力を客席に届けたいという、
ささやかな願いとの葛藤もあるわけです。

何はともあれ、ドンキ尽くしの毎日が終りました。
また新しい公演の為の準備に追われながら、
他の仕事もこなしていく毎日です。
最近寝る時間がすくなく、少し疲れ気味ですが、
そんな事は言っていられないのです。
毎日、何が起きてもおかしくない世の中、
今を生き、明日に望むのです。
前しか見ないことが大切なのです。
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