居留地2008/02/06 18:01

銀座十字屋さんの季刊誌「十字屋通信」に
前号からコラムページを頂いております。
「銀座と音楽」と題されたコラムは、
右から読んでも左から読んでも、成立するので、
駄文コラムニストには湯加減が丁度良く、
体裁良きタイトルロゴに仕上がった前号には、
とても感謝したのです。
しかし季刊と言うのは、
季節の移ろいを恐ろしく早く感じるもので、
先日悩んで仕上げたたはずなのに、
もう次を書かなくてはいけない時期、、いや、
正確には、提出を求められているのです。

温故知新マニアの私は、調べ出すと切が無く、
知らなくてもいい事まで遡ったり、懐に飛び込んだり。
突然名前が出てくると、その人が誰だか知りたいし、
背格好から交友関係、食事の好みと好き嫌い、
酒は呑めたか飲めないか、何なら血液型まで・・・。
最近は便利な時代で、インターネットで検索すると、
おぉ、よくぞ調べてくれた!と思う出所不明の記事や、
信憑率が5%まで下がってしまう匿名のブログもあり、
なんとなく気持ちは収まるものではある。
しかしまぁ、コラムにはしなくてはいけないので、
1000調べて3つの事項しか採用ないでしょうが、
思考して、切り取り貼り付けコラージュです。

銀座関係を調べる時、かならず出てくる築地居留地。
ご存知の様に、幕末に開港した後、在住外国人を護り、
同時に日本人も護る為につくった、外国人居住地域です。
居留地は日本全国あちらこちらにあり、
横浜、神戸、函館、長崎、新潟となるのですが、
私の興味は1点。
「如何に音楽が水揚げされたか」なのです。
当時、鳥が歌わない限り空から降ってきた音楽は皆無。
全ては海から陸に運ばれたので、
居留地は西洋音楽と日本の音楽の接点となり、
様々な民間レベルの交流があったのですね。
横浜居留地に関する事は、
横浜ゲーテ座関連や、オペレッタ公演で、
この10年とても仲良く調べさせてただきました。

銀座調べの延長で必要な築地居留地の歴史は、
調べるほどに、これまた目からスパンコール、
口からは「ほぅ!、ほぅ!」と感嘆符がこぼれます。
また、面白い本にも出会うものです。
『築地居留地』 2000年の発刊ですが、
発刊元の築地居留地研究会は、今年から、
NPO法人になったそうです。
それだけ価値高き研究と歴史なのですね。

「十字屋通信」は、3月になるでしょう。
そうそう、All Aboutのメルマガ、先ほど発刊しました。
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