蕾が大事。2007/03/23 23:06

『舞台は魔物』と言います。

舞台ほど恐ろしい所は無い、何が起こるのか!
という、ネガティブな意味もありながら、
舞台の魔力に引き込まれた者は、
決して後戻りできない、という意味でもあります。

この魔物が舞台を面白く、人を育て進化させます。
これは、世に言うアイドル達が、
マネージャーに守られ、場見った位置に立たされ、
無表情の魂が、カメラに向かって微笑みかけながら
ラブロマンスを歌いだすのとは、訳が違います。
「一度スポットを浴びたらやめられない」
なんていう陳腐で下衆な台詞は、
カラオケ屋で98点を出して喜んでいる、
懐メロ専用マシーンの温情得点に糠喜びする様なモノ。
これらのマヤカシの生活芸能と、
生きた人間が人生をかけ、
毛細血管から血が吹き出る覚悟で立つ舞台芸術とは
一緒にはできないのです。

20年、30年舞台を踏んでいても、
必ず、繰り返し、繰り返し稽古を積み、
それでも震える手を押さえて、喉を乾かして
初日を迎えるベテランがいます。
人前でも陽気に発言し、中高校時には、
深夜まで市民会館のガラス戸にダンスする姿を写し、
動き自慢でオペラ歌手になった若者は、
舞台慣れに、自分は人より器用だと思うかもしれない。

舞台芸術は、真摯に芸に向かい合った人だけが、
神の恩恵を受け、観る人を感動させるのです。
器用も無ければ、才能もありません。
必要なのは、努力と勇気、探究心。
そして舞台に対する、愛情です。

ミカド出演の方々、オペラ歌手、バレエダンサー、
オーケストラ、スタッフ、全てが素晴らしい。
弛みなき努力と、お互いを信用する気持ち。
すべては、舞台を観るお客さんに、
よき舞台を観せたいが為、隙もなし。
私はちょっと低い特等席から毎日見上げ、
ニンマリしながら芝居に頷いています。

中日が終ってしまいました。
2日目の昨日は、あと3日もあると、
皆思ったのでしょう。しかし、今は、
あと2回しかないという心惜しさが出てきています。
必ず皆健康でよい舞台にしなければなりません。

ヤムヤムを終えた弘子さん、お疲れ様!
もう少し待っていてね、、という感じで、
あと2日です。ゆっくりみなと打ち上げたいですね。

地下のドライエリア、桜の蕾も、
すこ~しづつ膨らんでまいりました。
いつ咲くのかな?よし、これが咲いたら春としよう。

コメント

_ KGW ― 2007/03/24 22:38

Show Stopper
舞台では賞賛されるこの言葉も、我が社の開発では忌み嫌われる言葉です。
開発では、QCD。つまり品質・原価・納期が厳しく管理されるものなのですが、大トラブルが起きると、我々はそれをShow Stopperと呼ぶことがあります。
トラブルが解決しないと、開発が先に進まなくなるからです。
楽しい舞台を見せていただいた思い出に、こんな皮肉たっぷりなトリビアはいかがでしょうか。

本日の公演での私の爆笑ポイントは、ココがカティシャに迫ったときの
「死ぬ気です。」でした。

まだ、見ていない友人に伝えておきます。
「ラッキーだぜ、明日もやってるよ!」
って。

_ KGW さん ― 2007/03/27 00:30

そうか、Show Stopper ね。

でも、舞台ではこれは良いとされても、ドラマとしては、歓迎できないかもね。
夏のバクストン公演で、22曲の毎曲、音楽が終ると、Show Stop状態で、次にいけない事が何度かありましたね。

Showでしたら、最高の栄誉ですがね。

しかし、OA機器でそんな言葉が存在するとは、
100ヘイです!

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://hanatsubaki.asablo.jp/blog/2007/03/23/1339964/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

カウンター