愛怨 愛猿2006/02/16 23:59

さて、オペラ「愛怨」<AI-EN>は、無事リハーサルも進み、
明日が初演、いよいよ本番になりました。

私は今回、収録の為の音楽スタッフなので、
最後の通し稽古からしか参加していませんが、
オペラのリハーサルは新国でも大変です。
イタリアのレパートリーオペラなどの場合は、
信頼できる出版社の譜面があれば問題なく、
またオケも手馴れたものですから、
演出に斬新なアイデアや相当の違いがない限り、
通常の稽古で事なきを得ます。
しかし新作初演の場合は、そうはいきません。
1ヶ月近くの音楽稽古とそれ以上の立ち稽古、
音楽の直しや言葉の当て方の直しも多く、
稽古以外にも大変苦労の時間が多いものです。
また日本語歌唱の難しさも、
外国語オペラしか歌ったことのない歌手には、
苦労するものです。

もともとイタリア語などは、
世界一美しい声で歌える言葉(ベルカント)として、
代表されますので、歌手はイタリア語での歌唱法を
学び、また伸びやかな母音を中心とした発生を
勉強しながらオペラを覚えていきます。
例えば英語はどうでしょう?
言葉としては、ラテン系の言葉より、
こもる発音が多く、母音を前に出しながら
歌えるものばかりではなく、オペラには特に
向いているとはいえません。
では日本語はどうなんでしょう?
難しいのですよ。
人によっては、避けてとおりたいでしょうし、
こればかりは意味は解っていても、経験と、
得て不得手が、優先されるようです。

そもそも日本語は1音に対し、1つの詩子母音しか、
入れませんから、単語の意味を伝えるには、
相当に子音を際立たせなければ、母音にしか
聞こえなくなってしまいます。
「メロディーとして音楽をうたいながら、
音を分解して、言葉を効かせて歌う」
これがなかなかね。 難しいものです。
ドイツ語、フランス語、ロシア語、チェコ語、
いろいろなオペラがあり、それぞれが難しいでしょうが、
日本語によるオペラはまだまだ一般的にはなれず、
歌手も早くから勉強しないのが現実。
大変なものだ。

みんながんばって!

夜はいつもの近所のバーへ、飲みに、、いや、
仕事の打ち合わせに・・ ホントだよ。
普通にみんな並んで飲んでいたら、
2つとなりの女性のTシャツから、
サルが出てきました。
ジャワ産の ピグミー云々・・・というサル。
サルまでは詳しくないのですが、
常に部屋の温度25℃以上でないと、
死んじゃうんだって! すごい、過保護!
目の周りが涙みたいで可愛かった。

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