旭山桜2006/02/28 23:59

今日で2月も終わり。

夜半から降り出した雨は、長雨の予感ですが、
この天気になってくると、春が近いですね。
桜の木を気にしながら歩くと、
少しずつ内側から膨らんでいるのでしょうか、
目には勿論見えないでしょうが、
葉を落とした枝の周りは、
薄らボンヤリと灰色ピンクに見えてきます。

桜の花は、春の喜びを眼で感じるには最高ですが、
咲いてしまうと、散る為に咲くようなものです。
私は咲く直前の、桜の樹に、
生命の強い息吹を感じます。

青山霊園の桜並木は、
坂ノ下から車で登れますが、
開花の直前が美しい。
ホンノ1日か、半日。もしかしたら、数時間。
気候によって、見られない年もあるのでしょう、
百数十本の桜の樹が、
一斉に喜びの雄叫びをあげる直前です。

昨日桜盆栽を見つけました。
旭山桜の鉢植えですが、
ハウスで早めに育てたのでしょう、
茶色い枝にアクリルの絵の具で塗ったような、
黄緑色の芽が吹き出していて、ニセモノかと、
指で確認したほど。
いくつかは花が咲いていて、
八重にひしめくピンクの花は、
とても窮屈そうで、少し早く咲いてしまったのを、
照れ隠しで恥ずかしそうにモジモジしているようです。

3月が始まります。
年度末、日本特有のこの月は、
商売も気候も凍りつきそうな2月から、
両手を広げての新装開店の準備期間でしょうか、
人々の顔の筋肉もようやく緩んできますね。
良い月になるよう、精進 精進。
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