姉の誕生日2009/11/01 16:00

本日は地元の「音楽の街-狛江」の楽市ミニライブ。
コレまでと少しステージ配置を変更するので、
朝から市民広場に急行。
もう20年以上も続く楽市は、商工会関係のお店から、
市民が出す蚤の市までが一緒になっています。
賑やかしが集客に繋がれば、と、
「音楽の街-狛江」の協力は3年前から始まったのです。
毎月第一日曜が開催ですが、暑い日寒い日もあり、
また雨の日は中止となるのですが、
今日は風が多少強いものの、
秋晴れの真っ青な空に白い雲が走り抜けて行き、
大きな木の枝がユサユサと揺れる様と合わせて、
秋の大運動会のような天気。
いつもよりサービスで3回のライブを催し、
毎回笑顔で出演頂いたブロックバンクの7名に感謝。
ロハスなテンポが、時折強風にあおられますが、
終始穏やかな音楽は、たくさんの方が聴きて下さり、
配置換えも成功したような具合です。

朝早く行くと、市民の出店であるマーケットは、
破格の値段にて掘り出し物があるのです。
私も恩恵に預かりジャケットを購入、300円。
いわばリサイクルですが、
こういう買い物は楽しいものです。
出店を覗いて掘り出し物を探し、
疲れたら焼きそばにたこ焼き、和菓子にソーセージ。
音楽があって、人が集えば交流の和が広がる。
意義ある協力は、これからも拠り良い形を目指すのです。

シンボルの大きなケヤキを背にしたステージ、
風に鳴る葉音の大合唱は、音楽を色鮮やかにし、
大木も自然の舞台美術として一役買っています。

Cox&Box2009/11/02 23:17

11月14日(土)14:00開演(13:30開場)
横浜みなとみらいホール【小ホール】
喜歌劇<コックスとボックス>
全席指定3800円

上演いたします。
演目は、昨年招聘されて英国公演に行ったものですが、
同じメンバーで再演です。
昨年は、日英関係の150周年という事で、
Japan-UK 150 という外務省関係のイベントに参加、
今年は、横浜開港150年に合わせての上演です。
みなとみらいホールでは、ホール事業として、
数年前から、コンサートホールでのオペラを上演。
毎年フレッシュな歌手も含めて、
意欲的に公演を行っておりますが、
あらためて小ホールの可能性を求めての事業。
その1年目に、喜歌劇<コックスとボックス>を
上演させていただける事は、誠に光栄と思います。

この演目は1時間なので、
第1部では、トークセッションになります。
池辺館長(作曲家池辺晋一郎氏)と私が、
この時代の話、横浜に陸揚げされた音楽の話など、
対話しながら話を進めるという企画です。

横浜の開港150年の催事がどれも不発ということで、
社会的にも、地域的にも問題が出ていますが、
この公演は、意味合いを考える上で非常に有意義。
明治期の日本。
西洋音楽が日本に入り、横浜にも居留地が出来た後、
様々な音楽、芝居、演芸など、娯楽も含めた催事が、
故国を離れた居留民の心を慰めます。
そして、喜歌劇<コックスとボックス>は、
この居留地で上演され、
横浜で最初に陸揚げされた西洋式オペラとして、
文献に必ず登場する大切な演目なのです。
しかし日本人はあまり上演する機会を持たず、
私たちが数年前に東京で上演したのをきっかけに、
英国、また横浜での上演と繋がりが出来ました。

第1部のトークセッションでは、
有名秀逸な池辺先生の駄洒落に臆せず、
対抗意識をもって盛り立てないといけませんし、
2部では、勿論3人の素晴らしい出演者の歌、芝居を、
心行くまで楽しんで頂こうと思います。

3800円という価格設定も、
「下駄履きで観に来られるオペラを!」と欲する、
池辺館長の思いが反映した価格設定です。
榊原に直接ご連絡いただければ、
もう少し安価でご案内できるようにしたいと思います。
忙しい秋のさなかですが、
是非たくさんの方々にいらして頂きたい次第です。

群集パンダ2009/11/05 22:59

舞台の道具、家具を見つけにIKEAに出向く。
最初から買うものも決まっているし、
以前来て、1度大ビックリしているので、
合理的な工場構造の陳列も理解していて問題なし。
本来は最後にサービスなのだろうが、
レジ外のある相変わらず50円と安いアイスを頬張り、
一息ついてから一周。

大型家具展の安価展開はニュースで見た。
日本の某大手Nが円高差益と企業努力で、
20%ほど安くしたのは知っていたが、
吊られるようにIKEAも安くなっている。
安売りワゴンの中にぎっしり詰まっている、
すでに有り難味のない商品も目を引くが、
ここの工場見学のような商品閲覧周回コースは、
テーマパークのように楽しいのだ。
キッチン、リビング、ベッド、書斎・・・、
どれも、切り取った箱庭のようにセンス良く配置され、
どのモードの部屋を覗いても、心揺れる。
IKEAがベルリンにあったので、
なにかと生活用品を購入していたが、
時代も移り、さらに購買意欲をさそう業が冴えている。

舞台公演で使用する椅子は、
そのままで使用せずさらに加工するので、
ここのような、大雑把な組み立て家具が、
大変便利である。
しかし、どうでしょ、この値段・・・。
2脚買って・・・。
こうなると、いくら木が良いからと言って、
真面目に数倍、いや10数倍の値段は出したくなくなる。
まぁ、このまま使うと値段相応の見られ方ですがね。
上手くリメイクするには、
IKEAとか、ユニクロなどは、格好の素材である。

なんだか、10分で帰るつもりが、楽しくなり、
290円の遠心分離野菜水きり機とか、
99円のシューキーパー、
79円の譜面はさむ洗濯バサミ・・・

とんでもない値段です。
100均、危うしなのだ。
このパンダたちだって、安すぎて希少価値なしです。

大浦天井2009/11/06 23:23

今日も、藝大でのオペラ稽古。
授業の時間に合わせているので、
大変物足りないですが、仕方ないのです。
じっくりゆっくりと進むしかないのですね。
終わってから少し時間があったので、
主役で主催、苦労と期待多き女性とお茶。
美校(美術学部)の新しくなった大浦食堂へ。

ウチの父の代から変わっていなかった旧食堂の建物は、
文化遺産のようなモノでした。
大正建築様式であり、天井の格子の美しさは、
日常美の典型、庶民の憩いを形にしたような様相。
文化遺産とも思っていた食堂が、
美術館建築と共に、建て替えられた事は、
私たちとその前の数十年の世代にとっては悲しかった。

外からは見ていたが、中に入る時間も勇気も無く、
その彼女が一緒だったので、念願の新食堂体験!
はいった瞬間、匂いが変わっていない・・・。
厨房の方に出向き、昼抜きだった胃を満足させるため、
カウンターを覗けば、懐かしい夕方メニュー。
と、思ったら、カウンターにおじさん!
「あっ、久しぶり!」と先に声をかけられる。
「あぁ、こんにちは、大変ご無沙汰です!」と。
ご無沙汰なんてものではない。
藝大にはたまに来ていても、
ここに出向くのは、、、15年振りか。
なのに、「あっ、久しぶり!」・・・。
2人してゆるむ表情。
20年以上前の学生を覚えているおじさんもおじさんだが、
覚えられている私に自分で驚いたものだ。
話が弾み、最近の話、昔の話。
昔と違い、屋内は全面禁煙になり、
夕方は音校生が、多いらしい・・・。

懐かしさあまり、夕方メニューを喰らう。
通称バタ丼。
バターたっぷりで、もやしと豆腐を炒めた名物。
気がつくと、私は昔の様に一味をたっぷり振っていた。
なにもかも同じ。
匂いばかりでなく、笑顔、味、厨房の様子。

屋内から出ると、たむろ出来るベンチに椅子テーブル。
ここは、四方山話、今の話、明日の話と、
数十年経っても、時代エネルギーの鍔迫り合いの場。
結局、何も、変わっていないのである。
変わるはずもないし、その必要もないのである。

Noと言わない脳2009/11/07 23:23

今日は1日リハーサル。
午前、午後、そして夜・・・。
何時間音楽をやれば気が済むのか!と、
自分に問いかけたくなるような日です。

しかし、公演が近づいてきたものは、
それなりに緊張感もあり、充実します。
コレは、アマオケでも、プロのオペラ歌手でも、
みな逆算しながら行きますので、
私が何も言わなくても、良い方向に向くのです。

終わると、グッタリ・・・。
立って振っているからかと思えば、それだけではなく、
座っていても、やはり終わればグッタリである。
つまり脳が立ち続けている状態なのですな。
休む時間になっても、脳はガサゴソと動き、
興奮状態を収めようとしないのです。
すると酒の出番です。
これにより、強制的に脳の終了ですが、
体は、寝ている間に大活躍なので、
次の日に疲労が残る気がするのだ。

脳と本体、もう少し仲良くやってくれんか!

見事!2009/11/08 23:23

「音楽の街-狛江」駅前ライブ。
再三書かせていただくが、晴天なのだ。
3年前から今まで一度も雨天中止がないという、
奇跡のライブなのであります。
こういっては何だが、
今まで私はトンデモない雨男を自称していたのだが、
汚名を返上しても良い気がしてきたのである。
・・・とはいえ、狛江を出ると雨という話もある。

ブルースハープの第一人者、浅見安二郎氏。
こんなに上手い演奏を久しぶりに聴いた。
ギターを弾き、ブルース風のパッセージを吹き、
弾き語りの合間の間奏に演奏をする人がいるが、
あの手のブルースハープの演奏で、感心した例はない。
みな雰囲気だけはあるのだが、
このハーモニカは、吹けば一応雰囲気は出るのである。
しかし、技術を伴いながら、
ハーモニカとしての魅了に溢れる演奏は、
滅多にないものでしょう。

しかしこうなると、天気が気になる。
いつかライブでも降るのであろうか?
変なもので、屋根のある屋内演奏の市役所ライブで、
関係はないが雨に降られたりするのである。
はたまた、降って欲しくない日曜日の市民まつり、
この日に大きな洗礼を受けたりはしないだろうか?
神のみぞ知ることであるから、逆らえないのである。

そうそう、「音楽の街-狛江」のHP開設が、
一歩進みました。
牛歩戦術のような進行なのですが、
やるときゃ早いのです。
サーバーも決まり、ドメインも取得し
あとはデザイナー氏が腕を振るってくれるでしょう。
ささやかに慎ましやかに開設する予定です!

原稿ドライブ自画自賛2009/11/09 23:59

音楽の仕事も大変なのですが、
月に数本、原稿を書かなくてはいけない事があり、
これがダメ脳と経験不足に重くのしかかる・・・。
プログラムの解説であったり、
連載している季刊誌のコラムだったりしますが、
全く内容も違えば、読者の状況も様々なので、
この“モノ書く”という作業は頭が痛い!
“物書き”では無いゆえ、苦しむのです。
昨日の深夜書き始め、ようやく1本送る。
スペースの半分に寄稿してくださった、
某仲良し研究者の先生は、流石である!
比べると、自分の頭の悪さに目眩がいたします。
しかし、メゲズに、まだ待って頂いているモノを、
仕上げなくてはならぬのです・・・。

午後から、先月公演の道具を返しに、
台本作家K氏の自宅へ。
私と共同で仕事している事も多いので、
道具は彼の家の倉庫に眠ります。
スタジオで大型商用レンタカーにモノを詰め込み、
100キロのドライブにGo!
都心からたかだか1時間強なのに、
喧騒もネオンもなく、耳の保養にとてもよい場所。
美味しいご飯を頂き、近未来の話しで楽しい時間。

今日明日は、道具を運んであちらこちらへ移動。
私は、運送屋さんか?と思いながらも楽しいのです。
音符を見ない時間は、リフレッシュですし、
モノを運んでいるが、ドライブ日和の天気で爽快!

舞台で使用する家具を購入した話は書きましたが、
この様な形に変化しました。
箱はこれでもかと言うくらい合理的な形。
コレだと収納も楽で売上増加、しかもエコですな。
単なるパインの集合材ですが、
2日間、丁寧に手を入れて最後は磨いてみると、
まっ、遠目ではウォールナット(くるみ材)のようですな。
私の若干の素人下手塗りが、使用感ある古さも醸し出し、
「汚し」の範囲内セーフと自画自賛の図画工作です。
変化が解る様、写真で御紹介なのです。
このような、安売り家具の利用法もあるのですぞ。

連日の塗り。シンナーで更に脳がやられた気もする。
書かなくてはいけない原稿に影響があるのかも知れぬが、
まぁ、尋常ではないほうが筆はすすむのである。

公演まつり2009/11/10 23:23

朝から12月公演のプログラム打ち合わせ。
丁度1ヵ月後ですが、もっと楽しんでいただこうと、
11月27日には公演のための音楽講座も御用意!
この話は改めて御紹介いたしますが、
12月も講座もたくさんの方にいらして頂きたいのです。

さて、昼からは原稿の文字校正を提出。
これでよし!なんて思って送っていますが、
誤字脱字に加え、駄文による文脈の間違えも発見し、
様々やり直しなのである。
文章は、大したことなくとも、
恥ずかしい間違えは露出したくないものです。

午後から横浜みなとみらいホールのリハーサル仕込み。
14日(土)の公演が近づいて来ましたので、
今日からホールリハ室を借りての実寸稽古。
その前まで狭いところでやっていても、
3人の歌手のみなさんは、勘所は知っていて、
音楽や、台詞に寸法を合わせる業はお手の物。
とはいえ、有意義に進めるために、
丁寧に稽古を繰り返し、納得の行くまで試します。
やはり大きな場所は気持ちがよい反面、大変!
この14日公演、まだ席はありますし、
チケットも3800円と安価です。
日本で初めて上演されたオペラはどんなものだったか、
是非、みなさんに見ていただきたい。
1部は、作曲家池辺晋一郎先生とのトークで、
オペラと、歴史の裏の裏も御紹介なのです。
たくさんの方に来て欲しいです。

朝から夜遅くまでフル稼働で、
力仕事もあり、足は棒のようになり帰宅・・・。
しかし、予定より少し早く素晴らしいものが到着!
写真見て解りますか?

焼印です。

15日、日曜日の市民まつり「音楽の街-狛江」ブースの、
今川焼きに刻印するロゴをあしらった焼きコテです。
う、うれしい・・・。
と、委員の皆さんに見せる前に、
ここで紹介してしまいます。
公演と市民まつりが、私の中では同時進行していて、
なんだか、分けが解らない・・・。
公演はまつり、まつりは公演のようなものですが。

再開感謝2009/11/11 22:53

連日のみなとみらいでの稽古。
公演が近くなると、実寸が取れる場所を求め、
あちこちのホール、リハ室を借りるのです。
民間は高いし、といって公共施設は、
同じ人が連日は借りられないシステムなので、
経済的に困窮か、稽古毎流浪の民。
しかし、今回の公演は、
主催の好意で、今週の稽古はリハーサル室使用。
これは、本当に助かる。
横浜は遠い?帰りが遅くなる?いやいや、
なんてことは無いのです。
舞台美術も大小道具も、いつもは毎回撤収移動。
この仕事を皆がしなくても良いだけで、
ホントに心より感謝である。
しかも有意義に利用でき、
普段の数倍、効率が良い気がする。

今日は、大ホールで、
リオン歌劇場管弦楽団の公演。
私も招待していただいたのでしたが、
残念ながら稽古が重なって行かれなかった。
そこで、リハを聴かせていただく。
指揮は大野さん。
楽屋から舞台まで、いや施設中が、
フランス系の団体特有の雰囲気・・・
(言葉、匂い、その他)で支配され、
引越し公演の体裁そのものなのである。
火の鳥、牧神の午後への前奏曲、ロメジュリと、
フランス色を前面に出した意欲的なプログラム。
久しぶりに見る大野さんの雄姿は、
以前にも増して神々しかった・・・。
20数年前から変わっていない白いシャツのリハ姿、
肩甲骨から三角筋のバランスの良い後姿は、
目からウロコのような体の重心で、
それだけで本当に参考になりました。
素晴らしいの一言。
リハだけで十分。感謝です。

リハが終わって、楽屋を表敬訪問。
久しぶりすぎて何はなして良いのか解らなかったが、
とにかくお礼と生意気ながら激励。
またもや感謝感謝である。
素晴らしい活動と、これからに万歳です。
藝大の学生時代に学生ブラスを振っていた大野さんは、
まだ大学院を出たばかりの超若手でした。
あの頃、3年でインスペクターの私は、
大野さんと様々話を詰めながら、演奏会プログラム決めや、
生意気な事も言わせて頂き、
面白い試みもしたのをよく覚えています。
私は紆余曲折、寄り道人生ですが、
音楽道の手本のような彼の存在は、
憧れと共に、常に刺激的な存在です。
いつまでも第一線で良い仕事をして頂きたい!

様々、横浜みなとみらいホールに毎日感謝なのです!

明日本番2009/11/13 23:25

連日の稽古から、ようやくGPです。
朝から照明の仕込み、そして道具も持ち込み、
美しいみなとみらい小ホールの舞台が、
英国のアパートメントの1室に変わります。
ホールを使用してのオペラ公演、
みなとみらい小ホールオペラシリーズの第一弾、
「コックスとボックス」公演が明日になりました。

指揮者は、相変わらず真ん中にはいない・・、
いや真ん中にはいられないのです。
私は、半分の仕事は真ん中にいないかもしれない。
でも、オケが居ないのに真ん中にいる必要もなく、
毎日数十日の稽古を積んだ歌手との呼吸は、
芯に居なくても、的は外さないのです。
大体において、無駄な動きと邪魔な動作の指揮者、
お客さんから見ても、きっと迷惑に違いない・・・、
といつも思うのですが、どうなのでしょう?
劇場では、隠れてナンボではないのかな。
ピットがなく、工夫を凝らして芯を外すのですがね。

しかし良く響きます。
クラシック音楽専用ホールですが、
器楽の時には良いでしょうが、言葉がある歌曲、
またオペラなのでも、内容を聴き取るのは、
なかなか難しいはず。
そういうものなのです、ホールとは。
全てに適しているわけでもないので、
工夫が必要なのです。
でもそれも想定して訳して、歌ってですから、
押さえどころをしっかりしておけば大丈夫。
そんな工夫も、GPでは試しながら、
明日の本番さながらでした。

14日午後2時開演です。
みなとみらい小ホール
第一部は、私と池辺晋一郎氏とのトーク、
第二部が、「コックスとボックス」です。
天気悪そうですが、これでしばらくやりません。
興味ある方は、是非かけつけてくださいな!
カウンター