毎日が舞台

Say No Yes Yes Youth Orch.
の演奏会が終わりました。

酒飲めばハチャメチャな彼らですが、
音楽に対するひたむきさと集中力は素晴らしく
相変わらずの真摯さに脱帽です。

これまでの６回の演奏会は
古典から前期ロマンという難しい範囲に
限定しながらオーケストラの楽しみを
再発見する事に徹底していましたが、
今回は初めてのブラームスという事で、
１９世紀も後半の新しさに新鮮な態度で
練習も積んでまいりました。

また素晴らしいヴァイオリン奏者の
瀬崎明日香さんを迎えて、
メンデルズソーンのホ短調協奏曲を
ご一緒させていただいた事も、
とても心に残る演奏になりました。
今回一番感謝を申し上げたい方です。

社会人を中心にしたオケですから、
皆忙しい合間を縫いながら、
一所懸命に音楽に向かっています。
そんな生活は私たちプロにはないのですから
そこにアマチュア演奏家の美しさがあります。
傷のない完璧な演奏はこの世にいくらでも
あるのでしょうが、
１つの音楽に何度も挑戦しながら
成果を確実に積んでいくという経験は、
クラシック音楽とオーケストラの
全く違う価値観でもあります。
発表をする会ですから、
求められる音楽の姿を伝えるという
演奏会の義務を果たす宿命もありながら、
真摯に音楽に向かう姿を見て頂くという
彼らにしかできない会でもあるのです。

私は指揮をしていながら羨ましく思い、
１０年以上お付き合いしている彼らを
敬愛しています。
今年もご一緒できた事に心から感謝しています。

しかし連日の移動疲れで
体はあちこちギシギシであります・・・。
写真はアンコールをしてくださっている
明日香さんであります。