ダース・ベイダー ― 2007/03/29 23:17

別に、私に男の子がいるわけでも、
端午の節句に向け兜を物色したわけでもない。
これを良く見ていただきたいのだが、
あと4年で創業300年、創業生徳元年の、
「カオが命~、ヨ~シ~ト~ク!」で馴染みの、
人形創りの吉徳大光が作った、
ダース・ベイダー鎧&兜である。
興味ある方はHP観てほしいのだが、
http://www.yoshitoku.co.jp/sw/index.html
スターウォーズも今年公開30年を迎えるそうで、
これを記念してのコラボレーションらしい。
以下HPからの能書きである。
『ダース・ベイダーのデザインは、
もともと日本の甲冑(かっちゅう)をモチーフに
デザインされたとも言われており、今回のモデルは、
いわばデザインを逆輸入するという考えをもとに、
五月人形の甲冑飾りの手法を用いて製作したものです。
マスクにあたる面頬(めんぽう)及び、前立(まえだて)、
櫃(ひつ)中央の銀河帝国軍の
シンボルマーク部分のデザインは
特撮ヒーローなどのフィギュア原型を多数手がける
造形作家・竹谷隆之氏によるものです。
その他、細部の装飾まですべてが、熟達した職人による
伝統的な手法により作られています。
また、製作工程の多くは手作業によるもので、
生産量に限界がありますので、
受注生産方式をとらせていただきます。』
こういうものを何故もっと早く考えなかったのだ。
ダース・ベイダーが日本古来の甲冑をアイデアに
創作された事、いや正確に言えば、
伊達政宗の甲冑をモデルに等有名な話で、
歌舞伎や、浮世絵に西洋の芸術家が感化されたと同じく、
ダース・ベイダーへのヒントも、
日本文化の使用アレンジである。
1977年当時は、宇宙戦艦ヤマトの人気などもあり、
アニメ、映画など全てがSF宇宙モノ流行だったし、
ここから、10年は、スターウォーズの天下だった。
だったら、逆手にとっての製品は早くに出したら、
もっと人気が出たのではないか?と、思うが、
この製品はこれで人気なのかもしれないが・・・。
しかし、物申す。
この写真では解り難いが、左の立て札に、
『竹谷隆之考案 銀河帝国暗黒師
甲冑 吉徳監制 』 と、ある。
なんとも致命的な杉の板である・・・。
しかも、他の写真では、甲冑の左右に太刀と弓。
銀が施され漆塗りの様なデザインではあるが、
ここは、チタンとカーボンを奢り、
しかも、日本のモノより、近未来的宇宙戦争を
思わせるような個人装備であって欲しかった。
そして背景は何処なのだろう?
墨絵のようなタッチの画風で、
方々の峰からは火山岩が飛び、
溶岩が吹きこぼれながらも、白い滝も見える。
古美術鑑定の安河内真美さんが見たら、
残念ながら「掛け軸代2000円」の代物である。
ここは、彼方に土星が見えるかのような、
星にしていただきたかった。
要するに、顔がダース・ベイダーなだけで、
日本風Never Landである。
そしてこの顔と甲冑は、悪の化身として、
世界中に根強いファンがいるダース・ベイダーの
強さや恐ろしさもなく、逆に、元来のモチーフである、
伊達政宗のイメージからも、ほど遠いものである。
本来だったら、眺めているだけで、
ダース・ベイダーのテーマ曲「インペリアルマーチ」が
遠く耳鳴りし、目を合わそうものなら、
その部屋には二度と近づけないような、
ダース・ベイダーと、甲冑の二重の恐ろしさであって
然るべきであり、古美術と現代モダンアート、
実写とCG,西洋と東洋、これら多くの要素を含む、
このコラボレーションは、
創業300年の捨てきれないプライドと、
斬新な現代アートに対する煮え切らない思惑が、
中途半端なモノを創らせたと、
アイデアと企画先行が形にならなかった例として、
346,500円に驚く!・・・のである。
端午の節句に向け兜を物色したわけでもない。
これを良く見ていただきたいのだが、
あと4年で創業300年、創業生徳元年の、
「カオが命~、ヨ~シ~ト~ク!」で馴染みの、
人形創りの吉徳大光が作った、
ダース・ベイダー鎧&兜である。
興味ある方はHP観てほしいのだが、
http://www.yoshitoku.co.jp/sw/index.html
スターウォーズも今年公開30年を迎えるそうで、
これを記念してのコラボレーションらしい。
以下HPからの能書きである。
『ダース・ベイダーのデザインは、
もともと日本の甲冑(かっちゅう)をモチーフに
デザインされたとも言われており、今回のモデルは、
いわばデザインを逆輸入するという考えをもとに、
五月人形の甲冑飾りの手法を用いて製作したものです。
マスクにあたる面頬(めんぽう)及び、前立(まえだて)、
櫃(ひつ)中央の銀河帝国軍の
シンボルマーク部分のデザインは
特撮ヒーローなどのフィギュア原型を多数手がける
造形作家・竹谷隆之氏によるものです。
その他、細部の装飾まですべてが、熟達した職人による
伝統的な手法により作られています。
また、製作工程の多くは手作業によるもので、
生産量に限界がありますので、
受注生産方式をとらせていただきます。』
こういうものを何故もっと早く考えなかったのだ。
ダース・ベイダーが日本古来の甲冑をアイデアに
創作された事、いや正確に言えば、
伊達政宗の甲冑をモデルに等有名な話で、
歌舞伎や、浮世絵に西洋の芸術家が感化されたと同じく、
ダース・ベイダーへのヒントも、
日本文化の使用アレンジである。
1977年当時は、宇宙戦艦ヤマトの人気などもあり、
アニメ、映画など全てがSF宇宙モノ流行だったし、
ここから、10年は、スターウォーズの天下だった。
だったら、逆手にとっての製品は早くに出したら、
もっと人気が出たのではないか?と、思うが、
この製品はこれで人気なのかもしれないが・・・。
しかし、物申す。
この写真では解り難いが、左の立て札に、
『竹谷隆之考案 銀河帝国暗黒師
甲冑 吉徳監制 』 と、ある。
なんとも致命的な杉の板である・・・。
しかも、他の写真では、甲冑の左右に太刀と弓。
銀が施され漆塗りの様なデザインではあるが、
ここは、チタンとカーボンを奢り、
しかも、日本のモノより、近未来的宇宙戦争を
思わせるような個人装備であって欲しかった。
そして背景は何処なのだろう?
墨絵のようなタッチの画風で、
方々の峰からは火山岩が飛び、
溶岩が吹きこぼれながらも、白い滝も見える。
古美術鑑定の安河内真美さんが見たら、
残念ながら「掛け軸代2000円」の代物である。
ここは、彼方に土星が見えるかのような、
星にしていただきたかった。
要するに、顔がダース・ベイダーなだけで、
日本風Never Landである。
そしてこの顔と甲冑は、悪の化身として、
世界中に根強いファンがいるダース・ベイダーの
強さや恐ろしさもなく、逆に、元来のモチーフである、
伊達政宗のイメージからも、ほど遠いものである。
本来だったら、眺めているだけで、
ダース・ベイダーのテーマ曲「インペリアルマーチ」が
遠く耳鳴りし、目を合わそうものなら、
その部屋には二度と近づけないような、
ダース・ベイダーと、甲冑の二重の恐ろしさであって
然るべきであり、古美術と現代モダンアート、
実写とCG,西洋と東洋、これら多くの要素を含む、
このコラボレーションは、
創業300年の捨てきれないプライドと、
斬新な現代アートに対する煮え切らない思惑が、
中途半端なモノを創らせたと、
アイデアと企画先行が形にならなかった例として、
346,500円に驚く!・・・のである。
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