毎日が舞台

あまりオペラを御覧にならない方は、
知らないかもしれませんが、
全身を使い芝居をし、楽器である喉を酷使しながら、
歌い続けるオペラは、毎の公演は出来ません。
ひとつのプログラムを１日置き、また、
毎日公演する場合には、主要の役を2人で受け持つ、
ダブルキャスト、と言われる配役になります。

さて、ミカド今回は連続5回の公演です。
過去のミカドでも3回連続はありました。
また、昨年公演した英国バクストンでも、
ほぼ1日2回公演と言うべき、午後の通し稽古、
そして夜の公演という過酷な状況は経験しました。
しかし、連続5日、5回は本当に大変です。
ミカドは歌いっぱなしのオペラではなく、
台詞をはさみながらの音楽劇のスタイルですが、
しかし、台詞は歌うのと同じように、、、
いや、歌うより大変な部分もあります。
怒声、泣声、笑声、驚声・・・
全ては喉で発せられえるのですから。

出演者は、皆それぞれコンディションを整え、
公演後も、疲れを残さぬように就寝し、
明日の公演に体と喉を備えます。
しかし、喉の調子や体の疲労などは、
朝起きてみないと解らない事ですし、
防ぎようの無い体調の変化もありますから、
コンディション、なんて言うほど単純でなない。

初日、2日目が終わりましたが、
やはり舞台は生もの。
何が起こるかわからないし、
思わぬ良い方向も生まれます。
何れにせよ、決まった事とが、
毎日変化し、進化を遂げるものでもあります。

さて、3日目、中日を迎えます。
頑張るぞ！みな。