新年度2006/04/01 10:21

元旦、4月1日、誕生日。
上半期、比較的近い間でやってきますが、
いつも必ず計を立てます。

元旦で決めたことの修正が年度初めでしょうか。
しかし、日本は年度単位で動いているので、
世の中、本日は大切な日。
しかし本日土曜日で、
出花をくじかれた気分の勤め人も多いのではないかな。
新入社員の方々は、
ピシッと、今日から始めたかったのではないかと。
正月も仕事始まったと思ったら週末3連休で、
結局世の中が動き出すのは10日以降でした。
休みだらけの今の日本ですが、
初等教育も見直された今、
就労に対しても、貪欲な高度成長期は覆轍としても、
「ゆとり」なんて言っていると、インド、中国に食われますね。
オトナも見直したほうがいいのでは!

さて、話戻しまして、
気持ち新たな年度初めですが、なにも変わらず、
ただ忙しい3月が4月になっただけですね。
今年は貪欲に思考しようかと思う今日。
「すぐやる」が今年のテーマですが、
「さらに考える」を新年度に加えようかと思いますね。
常習妄想癖症候群の私が、
更に考えると何が出てくるのか自分でも解りませぬが、
頭使おうかと考えているわけです。

オペラ・ミカドのHPがオープンしています。
質素なHPですが、これから更新していきます。
http://www.tkyt.com/mikado/
みなさんの興味をそそるものにします。
どうぞ、BBSには足跡を残してください。

8月1日英国公演に向け、準備は着々としています。
ありとあらゆる人が尽くしてくれており、
全員で会議の際は東京ドーム級です。
感謝!感謝の気落ちを忘れず、さらに、邁進邁進です。

クラシックに関わる全ての人々に、
新しい提案をしていかないといけません。
演者にも聴者にもです。
身を挺してやらないと変えられません。
がんばろう!

と、年度初めの計でした。

世界最高2006/04/02 21:25

2月の新国立劇場、オペラ「愛怨」の公演で、
素晴らしい中国琵琶を演奏した
シズカ 楊 静 (Yang Jing)の公演を催します。
タイトル、~ 秘曲 愛怨 ~ です。

<シズカ>というのは、来日回数の多い彼女が、
日本人が呼びやすい名をつけてという、本人の希望で、
Yang Jingの前につけている名前です。

本当にスーパープレーヤーです。
中国の琵琶は、日本の琵琶の様に撥ではなく、
指の先に巻いたプラスティックの爪で弾きます。
左手はフレットを押さえながらも、弾いたりもしますし、
楽器の胴を叩きながらの演奏では、
打楽器としての要素が更に加わります。
この10本の指を駆使して弾く彼女の演奏は、
あまりに自然に聴こえるので、慣れると、
程簡単に聴こえてしまうのですが、
いやいや、ここまでできる奏者は居ません。
作曲もお手の物ですが、
自分でさらなる奏法を編み出し、新曲に駆使し、
その奏法が他の奏者に広まり、
琵琶全体のレベルが向上するという位の、
第一人者です。

今はスイスに住んでいますが、
即興的な演奏をジャズミュージシャンとセッションしたり、
弦楽合奏や、パイプオルガンとの共演も、
DVD化されています。
楊 静に興味ある方、
彼女自身のHPです。
http://www.yangjingmusic.com/

今回は、狛江のエプタ・ザールで、
ドリンク付き、2500円という安価です。
公演日は4月22日(土) 15:00開演
狛江在住で、シズカを見いだした、
作曲家三木 稔先生のお話と解説付きです。
エプタ・ザールは狛江駅から7~8分ですが、
知る人ぞ知る名ホール。
ベーレンライターのピアノが鎮座し、
160人を許容する客席は、響きもよく、
地元の方々に愛されているホールです。
こんな良いホール、半径10km以内に無いのです。
三多摩地区の方々、小田急線の方々、
是非駆けつけてください。

私に御連絡ください、
または、東京テアター 03-5771-8114 まで。
先着160名ですので!

2006/04/04 22:10

馬鹿ッ風 粋な退き際名残らん桜 昨日の宴の儚さよ

吹きすさぶ春の嵐は、歌舞伎の定式幕というより、
オペラカーテンを2~3秒で引いてしまうような速度で、
花見桜の幕を引きます。

廻る季節の楽しみなのか、
花でも艶でも旨い物でも、いつでも次が待ちどうしく、
じっとは、待ち切れないものです。
江戸っ子はせっかちですから、出回らないうちから、
指にツバつけなんとか1番に手を出そうとする。
これが「先走り」ってヤツですね。
出始めの秋刀魚を探したり、
まだ3分咲きの牡丹を愛でたり、
まぁ、人より何とか先へと、足を運んで行くものです。
そうすると、「旬」は、やってきて、
みんなが当たり前に食したり、噂になったり、
流行がやって来たりするのです。
そうなると、
「へ、何を今更!とうに知ってらぁ!」
となるわけで、これが『粋』というものと信じてる。
さらにそのあと、ものには終わりがあるもので、
季節が廻れば流行りも終わる。
離れがたいものに、
なんとかすがろうとするのが、「名残」ですが、
これは、いけません。
旬が良ければ、終わりもあります。
終わりあるから、また廻るのです。
名残惜しむなんてことやっちゃいけません。
また次の再会を楽しみに、
退き際よく、さっと踵を返すように去れば、
心に残るのは、良い思いだけですね。

人間関係も同じかもしれませんね。
名残惜しむべからず、再会を待つのですかね。

桜の散り際見ていると、
こんな幕切れの芝居だったら、
やり切れない話も、きっとすがすがしく帰れるのかと思い、
いや、こんなのオペラには無いのかとも思いますね。

そうそう、オペラカーテンの様だ、とも思いましたが、
歌舞伎の定式幕ってのは、
古くは、狂言幕とも言ったのでしたから、
喜劇芝居仕立ての幕引きのようなものとすれば、
春爛漫に浮かれた心を現実に引き戻すようなものかな。

昨日今日、山梨方面に出ていました。
南アルプス、富士、八ヶ岳。
どれもが頭に雪帽子を残し、
台風一過の晴天で、見事なスタイルを自慢していました。
喧嘩になるので、どの写真も載せず、
三方どこ見ても、あまりの綺麗さに嬉しくて、
道端で踊っている私の影を載せましょう!

人・目2006/04/05 23:58

人の目は、雄弁に語ります。

毎週毎週、様々な方々にお会いし、お話しをしますが、
私が音楽家のせいか、たいがいは珍しがられます。
勿論これは、私の事を知っている人のことではなく、
不意な交流によるものであったり、
お互いの仕事と関係なく話している途中で、
礼儀正しく名刺を交換するときに、です。

多分、
音楽家はビジネスや、政治、経済にも疎く、
我流の道を歩み続け、またその不可解な思考が、
人々に幸せを与え続ける芸術への源であり、
浮世には一切の目もくれず、
黒白の鍵盤と音符の中に、
平和と鎮魂への祈りを込めながら、
視線は天上に向くも、定まらず、
まだ見ぬ我神との距離を計りながら、
闇夜にささやかな光を見いだすが如く、
繊細な音の世界に身を投じ・・・云々・・・

ナンセンスです。
もっと、音楽家はしっかりしなくてはいけない!

沢山の方にお会いし、
目を見て話し、こちらの気持ちをお渡ししながら、
貴重な出会いが沢山ありました。

午前中のオペラ打ち合わせを早々に終え、
永田町議員会館へ。
ほう、こうなっているのか!と、感心しながら、
面会させていただいた I 衆議院議員。
時間が無い中、ありがとうございます。

その後場所を移動し、新宿の大劇場、K氏。
民間劇場のこれからありかた、
地方のコンテンツ不足の劇場状況を嘆くだけではなく、
中央と結びつけながら、行政の文化事業と民間事業の、
バランスをとり、浮世のマスメディアに流される聴衆に
危機感を感じてらっしゃる。ご尤も。
共感いたしました。
今度ゆっくりお話したい、そう、焼酎飲みながら。

さらに夕方から、銀座の交詢社へ。
福沢諭吉の精神宿る建物内は、
静寂でピーンと張り詰めながらも、
懐の広さを思わせる空気。
慶應大学の、朝鮮半島研究の大家、
小此木政夫先生の講義を拝聴。
内容は特に印さなくてもいいのですが、
素晴らしい話、しかもわかりやすく、時間配分や、
聞いている方々の要望に答えているかのような、
的確なお話で、魅了します。まず、お人柄でしょうし。
講義の基本を勉強しました。

その後は、食事で交流会。
オペラ・ミカドのプレゼンもはさみながら、
次第に話は盛り上がります。
ベテランの先輩方の話は興味深く、
イタリアレストランの明るい喧騒も気にならず、
しかし、背中では新入社員歓迎の宴。
この賑やかしい、しかも初々しい声は、
背中で聞きながらうらやましくもあり、
目前の先輩方の大切な話のコントラストに、
私はとても居心地がいいのです。

さて、夜遅く帰ってきましたが、
すぐ帰らず、さらにベリーバー。
花屋さんだったAさん、転職、誕生日。
シャンパン飲み、ワイン飲み、
他の常連さんと、西東京では珍しい、
日本橋の話で盛り上がりまた一杯。
そこからおよそ2分の帰路は、
桜並木。いつものマイ桜に挨拶して帰還。

丸一日、K上氏ありがとう。

目は雄弁に語ります。
人は目を見て、目はモノを言い、
隠そうものが語り始め、
耳をふさげば目は曇ります。
左脳の刺激は、左目ピクリ。
アイデア浮かべば、右目がピクリ。

語らずとも、目で会話は弾みます。
やはり会わなきゃダメなんだ。
目からつま先まで、体躯を駆使して。

花の都 『銀ぱち物語』2006/04/06 23:18

3月29日付の報道に、

銀座の真ん中でミツバチの巣が置かれ、
養蜂が始まった!
手本はパリオペラ座の蜜蜂

との記事が多数ありました。

この話は、「銀座カルチャー火付け人」
首謀者の1人、紙パルプ会館のT氏から昨年伺っていた。
彼には非常にお世話になっていると同時に、
私も銀座文化に貢献している一人でもある。
ほう、なるほど!と感心したのですが、
パリオペラ座のミツバチの話は、音楽家の間でも
よく知られた話です。

そもそも20年程前、
パリ・ガルニエ・オペラ座(旧オペラ座)に、
長年勤めていた小道具係のジャン・ボクトン氏が、
趣味で飼っていたミツバチを、秘密で、
オペラ座の屋根裏に移して飼い始めた。
設置は5箱。
今度は、約3キロ東に行った、
バスティーユ・オペラ座(新オペラ座)の屋根裏にも
巣箱を2箱設置すると、支配人の許可もとったという。

このミツバチの働きようは凄くて、
計約10万匹が集める蜂蜜は年間約200キロ、
オペラ座一階のブティックでも売られ、
マドレーヌ広場のフォーションでも購入できるという。
一瓶、12ユーロー程度(1600円位)

さんざん調べたら、この話のサイト見つけました。
http://www.beekeeping.com/apinature/articles/reines.htm

パリっ子の養蜂趣味は有名で、
150年以上続く養蜂教室もあるという。
パリは都会なので、気温も高め、
蜂の活動期間も長く、収穫量も多いそうな。
そう、「花の都パリ」なのだ。

そして、銀座のハチミツ。
つい3日前、T氏よりメールがあり、
「初収穫し、みんなで味わいました」と。
さらに、次の日、
「銀座で最高のバーテンダーにハチミツカクテルを
作ってもらい最高の酒が飲めました」とも。

なんていう凄い話だろう。
私は感心し、しばし呆然としてしまった。
銀座のど真ん中で、5kg以上のハチミツが採れるのです!
しかもこれ、きちんと調べて、
蜜蜂が11階まで上がってこられるのか?
蜜を吸う皇居からの距離は問題ないか?
など、いくつもの課題をクリアした結果である。

商業目的に非ず、蜜蜂が親善大使になり、
銀座と自然、商業と環境等様々な間を取り持ちながら、
人と人を結び、日本と地球環境を考える機会を
与えてくれるはずです。

蜜蜂とハチミツ。
この関連の催しをしようという話になり、
音楽の話で相談されていますが、
さて、何をやろう!
夢が膨らみすぎてますが、頭の中は、
熊蜂の飛行状態です。

日本も1000年以上前から養蜂が行なわれ、
ハチミツのエネルギー恩恵に与っていますね。
わたしも10年以上ローヤルゼリーを摂取し、
このお陰で生きている気がします。
蜂に恩返しのコンサートを企画したいところです。

マイ桜。
葉桜になり、ピンクと緑が美しい。
数千の花弁は地に落ちて、
また土に還り桜の木に戻るのでしょう。
となりの里桜(八重桜)が蕾を膨らまし、
少しの寝坊に照れた様子もなく、
色の濃い芳醇な花弁がのぞき始めました。

オペラ座2006/04/07 22:40

昨日パリ・オペラ座の話が出たら、
どうしてもこの階段の写真を載せたくなりました。

パリには、オペラ座が2つ。
ガルニエとバスティーユ。
なんといってもオペラ座といえば、
ガルニエですね。
1862年に着工されたのですが、
建築中の1870年には普仏戦争もあり、
一時は食料庫になっていたりしたそうな。
13年の歳月、今の通貨で500億円という巨額の資金を
投じて造ったのですから、存在が美術工芸品です。
そもそも、シャルル・ガルニエさんが作ったからこの名、
解り易いねぇ~ そういや、
宝石のシャルル・ガルニエは同名だが、
関係あるのだろうか・・・ 誰か知ってる?

13年の歳月は、建築地で地下水が湧き出た為に
この年月がかかりましたが、ほら、勘のいい方は、
あの地下風景思い出したでしょ!
そう、「オペラ座の怪人」ですよ。
映画では地下に住む怪人の周囲は、
運河の如く水が豊富で、あの地下には、昔から
鯉が住んでいるといわれていたのだから、
怪人が居たって、屋根裏に蜜蜂がいたって、
驚かないのかも。

話逸れますが、
あの映画は実に良くできていて、
ガルニエそのままでしたから、
怪人が公演中にシャンデリアを降らしたり、
最後にオペラ座自体が炎上したりしたシーンは、
リアルすぎてびっくりですね。
ただ、個人的な感想では、あまりにも、
ロイドウェーバー中心に創られている為、
サスペンス溢れるシーンでも、階段を逃げ惑うシーンでも、
いつでもどこでも誰とでも、
「ジャ~~ン、ジャジャジャジャ ジャ~~ン」では、
興冷めってモンです。だれも進言できなかったんだろうなぁ、
彼が偉すぎて、手もみしながら「いいですねぇ~」、
「いや、先生!最高ッすよ~」っと、
スタッフも持ち上げて褒めるのみ・・・ と。

さて、ガルニエ。
映画でも有名な、ロビーフロアでの仮面舞踏会。
この大階段、グラン・エスカリエは、オペラ座の玄関、
まさにフランスの美術工芸を代表するデザインで、
こういうものは、ドイツにはないなぁ、、、
イタリアなら探せばあるのかもしれませんが、
白大理石をふんだんに使った階段は、
舞踏会でも、主役登場にピッタリのまさに宝塚状態。

今は、ガルニエは、バレエ中心の劇場になったので、
オペラを観ることがあまり出来ないそうですが、
1982年にミッテラン大統領統括のもと造られた、
パリ・バスティーユ・オペラ座(新オペラ座)は、
このガルニエの華美な装飾に対して、
大衆的な劇場を作りたいと、建築をしたのです。
まぁ、舞台機構が100年経てば違いますし、
近代化には敵わないのですね。

と、まぁ、そんな具合で、
ハチミツがとれるパリ・ガルニエ・オペラ座は、
こんな素晴らしさがあるのですよ。
日本は、新国立劇場か・・・・うむ・・・

女性を讃えよ2006/04/08 23:10

当たり前だが、男も女も女から生まれる。
ギリシャの神ゼウスは、わが子を生む為、
殺戮した妻の肉体に宿ったわが子を取り出し、
自らの大腿部にて育てあげ出産した・・・
これは例外だが。

女性のモノの考え方、きっぱりとした言いようは、
男には真似のできないことが多々ありますね。
結論の出ない討論を繰り返していると、
「で、その話結局どうなるの?」と言われ、
明日から、いや、できれば明後日からでもいいかなぁ、
と、逃げ回っている思惑をピタリと言い当て、
「今日からやりなさい」と、促されることあるものです。

どうやら男はこの世を楽しんで一生答えなんか出なくても
いいと思っているのに、女性は実に活動的で、
その手で形を掴んで前に進まないと、スッキリしないらしい。

午後は、K大学卒業生を中心にした会に、
連れて行っていただきました。
ベテランぞろいで、女性も多かったのですが、
皆さん、すばらしい活動をしてらっしゃる!
主役のNさん。還暦を越えてからの神学勉強、
そしてついに神主の資格を取られた!
お話がいい、これは仏教の説法でなく、
人と神の間にある現代、日本人が失ってはならぬ、
自然への敬意も大いに含まれ、敬服。
しかも御守りも頂戴し徳を分けていただいた。
また、さらにベテラン方、出版本の準備の追われている。
肉体の衰えには逆らわず、精神を鍛え、
思考は年齢と逆行することを話してらした。
肉体は引力と共に下に下がろうとするが、
つよい精神は、天に向かって上昇する。
体も自然と背筋も伸び、引力に反発して、
過年齢とは、やはり逆行するのですね。

夜、夏川りみのコンサートを観に新宿コマ劇場へ。
何年ぶりだろう、あそこに座ったのは・・・。
石垣島出身の彼女の声は、澄み切った八重山の太陽!
と、言いたいところだが、そんな甘いものではなく、
じっと砂を掴んだ足の指が全身を支え、
波音を消し去りそうなほどの強い声。
クラシックだと、ソプラノスピントですね。
コマにぎっしり詰まったお客様は、
近所の女の子を応援するように、また彼女も、
つい庭先まで入ってきてしまった子供のような笑顔で、
声援に答えます。最後は総立ちでエイサーを舞い、
いつしか私も手を上げ右へ左へと踊っていました。

いやはや、女性のパワーを見せ付けられた、
というより、再認識した日でしたね。

そういえば、昼前からの会食で、
お世話になっているY濱さんの言葉、
「人間は死亡率100%」
「地球の速さは時速1900km」
この数字が頭から離れない。

1日一緒だったE藤さん、ありがとう。
またね、楽しい一日でした。

世界一危険な、塗りモノ系2006/04/09 22:04

今日の朝日の天声人語
私の好きなグミキャン、ハリボの話である。
ワールドカップに向け、日本選手団がドイツ ボンで、
キャンプを張るらしく、ボンに本社があるハリボ社の話。

既に私が書いたので、
http://hanatsubaki.asablo.jp/blog/2005/12/15/177717
ハリボ社の事をわざわざ繰り返す必要はないのであるが、
この事は少し事件であったので書いておくのである。

ハリボでスタンダード味は、熊の形に抜いた
ゴールデンベアといわれるグミキャンだが、
実は、1年ほど前のある日に発見して、
しばらくハマッていた種類があった。
これは、珈琲味のグミで、パッケージもテカッて、
なにやら高級な風体なのだが、
中身もただの珈琲味ではなく、
なんとも甘苦く、焦げ茶色の丸い形に、
グラニュー糖がタップリかけてあるのだ。
これ、ひとつ食べると、
「う、、、こんなん食べていたら病気になる!」
というほど甘いのだが、
ドイツ人好みの甘苦コーヒーそのままの味だ。
あまりの美味さに、さんざん人に薦めたのだが、
ある日、パタリと市場から消えた・・・
おかしいと思っていたら、近所のベリーバーの
Kナちゃんが、「もうHPにも出ていない・・」と、悲しそう。
なんと、商品がなくなってしまったのだ。
どうしてでしょう?
少しだけ他より高いオトナ設定だったから?
危険な甘さに自粛したのでしょうか?
なんとも復活して欲しいのです。
輸入元のリョーカジャパンに申し出ようかな・・
それともハリボ本社にメール出そうかな・・・。


それは、それとして、
写真は、これならどうだ!私の大好物!
ですが、、、これもあまりに危険な美味しさに、
とうの昔に自主規制したものです。
ドイツ大手の食品メーカー Schwartauが出している
Schokomac “ショコマック” です。

このメーカーは、ジャムが有名で、
私はドイツに住んでいるときには、
20数種を全部一度に買ったことがあって、いわば御贔屓。
このショコマックは、シマウマのような紋様に惹かれ、
一度買ったらやめられずに、ひどいときには、
これしかパンに塗らなかったというより、
「これしか食べなかった」くらい!
帰国後、どこにも売ってなくて、
何度もドイツから空輸してもらったのですが、
しばらくしてから、ソニプラで扱うようになりました。
しかしまた無くなり、
今度はKALDIで発見しました。
誰も買わないのでしょうか?足元の低いところに鎮座し、
ショコマックはすこし寂しそうにホコリをかぶっていた。
「おいおいおい、ここにいたのかぁ~」
と、可愛そうな待遇に腹を立てながら買ったのです。

他にも、定番のNutella「ヌテラ」という胡桃のクリーム、
シマシマ流線型の、「ミルキーウェイ」という
チョコと脱脂乳の味もありますが、これは掟破りの甘さ。
まさに、R18です。

自粛こそしていますが、売っている所を把握しておけば、
いつでも食べられるので安心安心。
で、この写真のショコマックは、私が封を切るのでなく、
ベリーバーのKナちゃんに、
「ハリボ珈琲味消滅情報」のお礼に差し上げます。
Kナちゃん、ハマッちゃうとまずいなぁ。

雨男2006/04/11 23:26

つくづく雨男と感じる今日この頃

私はだいたいにおいて大切な日は雨、
企画して催した公演は雨、いつぞやは局所的な大雪。
今日の雨は私のせいではないが、
雨男というものは、天気の雨サイクルに、
同調してしてしまうものなのかもしれない。
月の満ち欠けが、
人間の本能に作用して心理状態を変えてしまうならば、
雨量に応じて心理が変わるのもまた然り、
鬱蒼とした気持ちになるのは誰でも同じか。

春の長雨は、風情があって、
「濡れていこう、春雨じゃ」の延長だけど、
この雨は、匂いがもう梅雨ですね。
温暖化によって、地球環境が変化してきましたが、
温暖で四季によって変化した気候帯から、
一年を二分した気候、つまり亜熱帯気候に
どんどん近づいている気がする。
日本は南北に長いわけだから、元々九州沖縄は、
これに近いとしても、関東から東北までが、
こうなるのはやはり温暖化であるのかな。

四季折々の~ なんて言葉が私語になってしまうのは、
すべての事においてもんだいがあるし、
生産物だけでなく、人間の感覚もまた変わる。
春と秋が無い国も沢山あり、ドイツ語でさえ、
昔はこの二季を表す言葉が無かったというから、
日本は温暖な気候に感謝すべきであるね。
例えば、タコもイカも、ドイツ語では同じ単語にしてしまう。
悪魔の化身扱いのタコは、イカと同じように、
足長類で片付けられて、Tintenfisch “墨の魚”の意である。
劇団四季も困るだろに、劇団二季では、
オペラの二期会と見紛おうものだな。
このまま梅雨に突入して、酷暑があり、また秋の雨。
気がつくと酷寒の冬で、乾季になると・・・ 

今日は、食品製造販売関係の方々が集まる
「食友会」に、お邪魔しました。
気のせいか、他の職種の方々に比べ、
皆さんの顔が穏やかです。
殺伐とした(失礼!)金融、証券、保険などの
経済直結な世界に比べ、
生産側であり、健康と環境に従事する方々の雰囲気は、
とても和やかにわたしを迎えてくださりました。
感謝しています。

さて、日本人が食べている胡麻の99.9%は、
外国産という話を聞きました。
残り0.1%の方々はきっと、職人気質の、こだわった方々
なのでしょうが、要するに、胡麻を作っていても、
仕事にならず、国が豊かになればなるほど、
生産量は落ちるらしい。
中国でも今では減ってきてきるみたい。
質問しました。
「日本で胡麻は、生産の価値がないのでしょうか」
いや、日本人は安くて良いもの美味しいものを
口にしますが、その反面、安全に食べられるものにも
お金をかけるのです。
農薬残留値がどのくらいであるかなんて事、
どんなに遡って追求していっても、北朝鮮、
中国産のものに対しては不可能な事ですから、
生産者が見えてくるものは安全なのですね。
ですから、胡麻だって、安全であれば同じ味でも、
2倍の価格のモノは売れていくでしょうね。
ブランドの価値として、
「安全が美味しい!」というのをスローガンにすれば、
もっと自給できるのではないでしょうかね。
生産量が増えれば価格も抑えられますし、
これは胡麻に限った事ではないのだな・・・

昼間お会いした、IJ院さん、H添さんとも、
オペラ「ミカド」を通じ、いろいろな話をいたしました。
Y濱さん、いつもありがとうございます。
K上さん、楽しい方々との集い、感謝します。

音楽、食品、文化、環境、様々なジャンルがあれ、
平和で前向きな事が地球を生かすと感じました。

会いたい!2006/04/13 02:01

天才!慶応大学の下村裕教授!

あまりに感激したので、そのまま引用!

『卵を水平に回転させるとやがて起き上がり、ジャンプする-。慶応大学の下村裕教授(力学)らが数式で予測した現象を、実験で実証することに成功した。論文は12日付の英王立協会紀要誌電子版に掲載された。
 ゆで卵を回転させるとなぜ起き上がるのかは長年の謎とされていたが、下村教授らは2002年、卵が回転すると摩擦力の影響で重心が上に移動して起き上がる仕組みを数式を使って解明。昨年には、起き上がり時の微細な振動で生じる力が一時的に重力と等しくなり、わずかにジャンプすると予測した』


アホでないかい!
と、真面目に新聞読んだ人は思うのでしょう。
「こら!男子一生の仕事かい!」と、怒鳴る人もいるのでしょう。
しかし、いいじゃないですか!
私も見ましたよ、新聞で写真。 卵が、確かに浮いている。

ウソばかりのこの世だから、
マジック、、いやイリュージョンショーで、
人が浮いても喜ばない御時世なのに、
ゆで卵が浮く事に、人生をかけて研究した事に表彰です。
プリンセス天功だって、こんなマジックできないぞ。

とはいえ、難しい数式や眉間にしわ寄せて、
実験で使い終わったゆで卵を頬張りながら、
何回も何回も、回して回して・・・!!
「いや、違う!もっと早く!」
「あぁ、君は爪が伸びている、、いや、いい人差し指だ」
なんていいながら、助手はひたすら卵をゆで、
きっと世界一、湯で具合のいい卵を作る職人だな。
新人は、まず卵を選ぶところから。
「こら、そんなんが、ジャンプするわけないだろう!」
「お前・・・生産者の気持ち、考えろ!」
「親は、わが子のジャンプを見られずに、この偉業を
  わし達に託したんだぞ~ 、わしはやるぞ、
    ニワトリの為にも~~!!」
と、激し、助手は怒鳴られているのかな。

理数的な事が皆目見当付かぬわたしは、
楽しくも厳しい研究所を想像するのだ。
ビタミンDの摂取しすぎを心配するが、
命に代えても成功させたかったんだろうから、
もし命落としたら、来世はニワトリか、チャボだな。
俺なら、本望だぞ。


さて、家の周りでは、サトザクラ満開を楽しめます。
うまい事に、互い違いに植わったソメイヨシノと、
サトザクラなので、バトンタッチの様相で、
絞って飲みたいくらいの八重桜の花弁です。
カウンター