ハチミツ採取2006/04/16 23:59

今日は、噂のハチミツ採取
通称“銀ぱち”に会える日でもあります。

先月終わりから報道されて、
今や噂で持ちきりの銀座の養蜂も、
今日が3回目のハチミツ採取で、
私も、初めて参加させていただきました。
銀座3丁目、紙パルプ会館はi-podの向かい、
松屋の脇を入ったところにあり、表のケヤキが目印。
11階建てビルの屋上は、商用ビルらしく、
鉄骨とパイプ類が露出した変哲も無い屋上です。
近くに王子ホールから、その先に汐留、東京タワー、
眼下に広がる東京の景色は花曇りにも関わらず、
心なしかグレーの花畑に見えてきます。

巣箱は3つ。
報道関係者含め15~16人の人間が、
全身を白の作業つなぎに身を包み、蜂除けの網のついた
麦わら帽子を被りながら、作業を手伝います。
東京農大藤原先生の指導の下、アシスタントの福原さんは、
手際よく機敏に作業していますが、
養蜂の現場を見るのも、採取に立ち会うのも勿論初めてで、
見るもの全てに目を丸くしてしまいました。
蜂は、人間に飼われている意識は毛頭ないらしく、
せっせと運んできた蜜を盗られてしまうのですが、
怒る様子もなく以外に大人しい。
遠心分離機に巣板を入れて、クルクル回すと、
ハチミツが巣板から離れて、タラタラとこぼれだします。
琥珀色に輝くハチミツの香りは、甘いというより、
強い苦味が鼻をつきます。

小1時間の作業で、今までになく大量!
10㌔以上とれたハチミツは、容器の中でタプタプ揺れ、
従事したおとなは、子供のような笑顔です。
皆で集合写真を撮り、
藤原先生は一足先に作業場を離れ、
あとは、アシスタントの福原さんに任せます。
先ほどの作業といい、蜂に関する取材もてきぱきと答え、
「いや、研究室の若い学生さんだろうに、凄いな~!」と、
誰もが思っていたところ、首謀者、紙パ(紙パルプ会館)の
田中氏が、「あ、彼は高校生なんだよね」と・・・

一同唖然・・・

なんだろうこの落ち着きと、知識、情熱、オッサン臭さ。
私の興味はミツバチから、福原君へ。

ミツバチに必要不可欠なニセアカシアを、
外来種として敵対し伐採しようとする方針に対し、
拳を握って怒りを露にし、
ミツバチを愛して止まない情熱を全身で表現しながら
養蜂の取材を受ける姿を横から見ていて、気がついた。
「彼は、前世はミツバチなんだ・・・」と。
17歳にしてこの貫禄はないだろう、
TVチャンピオンだったら、天才養蜂家で一位だろうし、
それより、徹子の部屋に推薦したいくらいだ。
進学希望は勿論、師匠の待つ東京農大である。
ん~、こういう子が日本を支えていくのだな~と思い、
私も彼に質問。
「ミツバチは、人間に蜜を採られてしまう事を、
どう思っているの?」
「いや、蜜を採られてしまう事は想定して、
          常に多くの蜜を集めているのです。
人間は、より良い環境を提供し、蜂はそれに応える。
養蜂は人間と蜂が共存する大切な営みなのです!」
と、福原君。

私は彼を抱きしめたくなった。
この銀座の真ん中で、ビルの屋上で、
こんな素晴らしい高校生に出会うなんて!
まわりのオトナ達は、オトナであることさえ
恥ずかしくなってきてしまったのだ。
取材中に鳴った彼の携帯着メロが、
♪ブンブンブ~ン蜂が飛ぶ~ であったのが救いだった。

全員、成果のハチミツを分けていただき散会。
帰りがけ、名刺交換が行なわれ、
福原君も名刺を皆に渡していたのだ。
可愛い蜂のイラストが角に書いてある。
なに!
住所が「足立区花畑!」
私はめまいがした。
なんて出来すぎたドラマなんだろう。

完全に打ちのめされたまま、屋上を後にするときに、
銀座教会の鐘の音が大きく鳴り響いた。
♪あかしや~の 雨に打たれて~ いっそ、、、
なんでだか、こんな歌が頭に浮かんだのだった。
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