ハイオク2006/04/15 14:19

ガイアの夜明けを見て考え込んだ。
エタノールである。

私は重症の文系音楽家なので、、、っと、
音楽にも理系文系があり、
理路整然と構築する理数系作曲家は意外に多いし、
楽譜を数学に見立てて分解してソルフェージュする、
生真面目(いや頑固かな)な演奏家も多々いる。
ただ、大半の音楽家は、右脳肥大した、
その場でモノを解決ようようとする演奏家で、
理論武装した評論家に「おはよう」と挨拶されただけで、
「ゴメンなさい・・」と、
即座に答える反射神経は持ち合わせていて、
体育会系演奏家とも言われているのである。

話が逸れたが、そう遠くも無い。
最近縁あってお付き合いさせていただいている方の
影響もあって、
体の奥底で燻っていた、地球環境に対する危惧が、
日常の思考のテーマになりつつあるも、
まぁ、上記のような体質なので、あまり数字では
考えづらかったのに、TVの「ガイアの夜明け」で、
“畑を油田に代わるか”再放送をチラっと見て、
なるほど解りやすいと、いろいろ考えたのである。

ガソリンに代わるエネルギー資源として
エタノールに求める研究は、何年も前からやっているし、
アメリカでは、トウモロコシを原料に
バイオエタノールを採取しようとがんばっているが、
量を採るにはアメリカ中畑にしなければならないらしい。
私は内心、『そうなってしまえ!!』と、
悪魔のように叫んではいるが、それはともかく、
ブラジルでは、サトウキビである。
ブラジルは、このバイオエタノールの導入が早く、
経済問題でバイオエタノールカーは減少したものの、
今でもガソリンに25%は、混入しているらしい。
日本では3%なので、この数字はすごいものだなぁ。
と前から思ってはいたが、
日本でもこの研究がアサヒビールと
行政機関の協力でやっているのですな。
アサヒビールは、文化芸術にも助成する活動を、
以前から積極的にやっているお酒メーカーとして、
感心しているのだが、
従来のモノに比べて収穫が2倍分になる、
でかいサトウキビ、「モンスターケーン」を開発したのだ。
これで、バイオエタノールが2倍とれて、砂糖も取れれば、
採算が取れるようになるらしい。

日本中サトウキビにならずにすむのだな。

私の愛飲するお酒は“ラム酒”である。
原料はサトウキビで、少し甘さの感じるこの蒸留酒が、
なんとも好きなのであるが、
たいがいは酒税対策と飲み易さから、
アルコールは40%程度に抑えられている。
だが、中でも更に好きな“ロンリコ151”という、
プエルト・リコ産のラムで、度数75%というのがあって、
こいつをグッと飲むと、
気分が沈んでいるときは高揚させてくれ、
公演後に脳が興奮して眠れないときに、
グッと飲むと、次第に酔いが睡眠を引き出してくれる。

わたしはこれを頼むとき、馴染みのバーテンに、
「ハイオクね!」というと、「心得ました」とばかり、
レモンをギュっと絞り、
カウンターにグラスを滑らせてくれる。
エネルギーとして、ハイオク並みに価値ある一杯だが、
大切なエネルギーになるヤツと思うと、これまた美味い。
しかも余談だが、エタノールの殺菌効果は、
75%前後の濃度が特にイイらしいのだ。

体にも、地球にも、良い酒なのだ。

ハチミツ採取2006/04/16 23:59

今日は、噂のハチミツ採取
通称“銀ぱち”に会える日でもあります。

先月終わりから報道されて、
今や噂で持ちきりの銀座の養蜂も、
今日が3回目のハチミツ採取で、
私も、初めて参加させていただきました。
銀座3丁目、紙パルプ会館はi-podの向かい、
松屋の脇を入ったところにあり、表のケヤキが目印。
11階建てビルの屋上は、商用ビルらしく、
鉄骨とパイプ類が露出した変哲も無い屋上です。
近くに王子ホールから、その先に汐留、東京タワー、
眼下に広がる東京の景色は花曇りにも関わらず、
心なしかグレーの花畑に見えてきます。

巣箱は3つ。
報道関係者含め15~16人の人間が、
全身を白の作業つなぎに身を包み、蜂除けの網のついた
麦わら帽子を被りながら、作業を手伝います。
東京農大藤原先生の指導の下、アシスタントの福原さんは、
手際よく機敏に作業していますが、
養蜂の現場を見るのも、採取に立ち会うのも勿論初めてで、
見るもの全てに目を丸くしてしまいました。
蜂は、人間に飼われている意識は毛頭ないらしく、
せっせと運んできた蜜を盗られてしまうのですが、
怒る様子もなく以外に大人しい。
遠心分離機に巣板を入れて、クルクル回すと、
ハチミツが巣板から離れて、タラタラとこぼれだします。
琥珀色に輝くハチミツの香りは、甘いというより、
強い苦味が鼻をつきます。

小1時間の作業で、今までになく大量!
10㌔以上とれたハチミツは、容器の中でタプタプ揺れ、
従事したおとなは、子供のような笑顔です。
皆で集合写真を撮り、
藤原先生は一足先に作業場を離れ、
あとは、アシスタントの福原さんに任せます。
先ほどの作業といい、蜂に関する取材もてきぱきと答え、
「いや、研究室の若い学生さんだろうに、凄いな~!」と、
誰もが思っていたところ、首謀者、紙パ(紙パルプ会館)の
田中氏が、「あ、彼は高校生なんだよね」と・・・

一同唖然・・・

なんだろうこの落ち着きと、知識、情熱、オッサン臭さ。
私の興味はミツバチから、福原君へ。

ミツバチに必要不可欠なニセアカシアを、
外来種として敵対し伐採しようとする方針に対し、
拳を握って怒りを露にし、
ミツバチを愛して止まない情熱を全身で表現しながら
養蜂の取材を受ける姿を横から見ていて、気がついた。
「彼は、前世はミツバチなんだ・・・」と。
17歳にしてこの貫禄はないだろう、
TVチャンピオンだったら、天才養蜂家で一位だろうし、
それより、徹子の部屋に推薦したいくらいだ。
進学希望は勿論、師匠の待つ東京農大である。
ん~、こういう子が日本を支えていくのだな~と思い、
私も彼に質問。
「ミツバチは、人間に蜜を採られてしまう事を、
どう思っているの?」
「いや、蜜を採られてしまう事は想定して、
          常に多くの蜜を集めているのです。
人間は、より良い環境を提供し、蜂はそれに応える。
養蜂は人間と蜂が共存する大切な営みなのです!」
と、福原君。

私は彼を抱きしめたくなった。
この銀座の真ん中で、ビルの屋上で、
こんな素晴らしい高校生に出会うなんて!
まわりのオトナ達は、オトナであることさえ
恥ずかしくなってきてしまったのだ。
取材中に鳴った彼の携帯着メロが、
♪ブンブンブ~ン蜂が飛ぶ~ であったのが救いだった。

全員、成果のハチミツを分けていただき散会。
帰りがけ、名刺交換が行なわれ、
福原君も名刺を皆に渡していたのだ。
可愛い蜂のイラストが角に書いてある。
なに!
住所が「足立区花畑!」
私はめまいがした。
なんて出来すぎたドラマなんだろう。

完全に打ちのめされたまま、屋上を後にするときに、
銀座教会の鐘の音が大きく鳴り響いた。
♪あかしや~の 雨に打たれて~ いっそ、、、
なんでだか、こんな歌が頭に浮かんだのだった。

成分解析2006/04/19 23:07

成分解析って、知ってますか?
最近のマイブームで、web上のサイトですが、
言葉を入れると勝手に解析してくれます。

ちなみに私のフルネームを入れると、

榊原徹の78%は欲望で出来ています
榊原徹の9%は利益で出来ています
榊原徹の5%はミスリルで出来ています
榊原徹の5%は心の壁で出来ています
榊原徹の3%はお菓子で出来ています

という、解析結果。
欲望が渦巻いているのでしょうか、78%に達しています。
利益は9%しか出ないのか、、、商売に向いて無いなぁ
しかし、
ミスリルってのは、何でしょう?
調べましたら、
「指輪物語」や「シルマリルの物語」を書いた、
ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキンが作った言葉で、
シンダール語らしい・・・架空の金属ミスリル、、、
3%は、お菓子らしい。
甘い物好きがばれているのか、、、。

ちなみに、徹だけだと、

43%は毒物で出来ています
42%は魂の炎で出来ています
7%は気の迷いで出来ています
4%は濃硫酸で出来ています
4%は理論で出来ています

となる。
毒物、魂の炎、、、気の迷い、、、、ダメだな。

指揮者ならどうだ!

69%は運で出来ています
15%は白インクで出来ています
8%は気の迷いで出来ています
7%は言葉で出来ています
1%は心の壁で出来ています

運は、解る。そうのとおりだ。しかし、
白インクは、どうして?

この解析は概念ではないので、
気にする必要は全くないのですが、
時々、ドキっとする解析結果を出すものがありますね。

やってみますか?
成分解析。
http://seibun.nosv.org/

背筋2006/04/20 23:36

今日、昨日と音楽葬での演奏。
知っても知らなくても、哀しみはみな同じ。
見送る方々の言葉は、嘘偽り無く、
安いドラマは決して敵わないほど、
聞く人の心に、深く深く染み入ります。
壇上から笑みを浮かべる方に献呈した数々の曲は、
気に入ってもらえたのかしら。
音楽家であることの大切さと責任を感じます。
背筋がスッと伸びた2日間。


道すがら。

煌々と輝く緑の葉を目の前にすると、
眼球からフラボノイドを多量に摂取しているようで、
思わず口元が緩みます。
全身をピンク色に染めた眩い桜の花には、
見るものの心を魅了する力がありますが、
グリーン一色に様変わりした木々には、
心を許してしまう包容力が備わります。

春は、きちんと始まって、
人々は、正座して迎えます。
第二幕は新緑の衣裳に衣替えしたので、
安坐で見るのがいいのでしょう。
茶色い幹が、厳しい冬を乗り越えたのを
知ってか知らぬか、
じゃじゃ馬のような葉は艶々ピカピカとして、
周囲には一切の恐いものはなし。
陽が母なら、風は友、大きな大地の父に抱かれ、
ユラユラ ユラユラ 笑いかける。
ユラユラ ユラユラ ユラユラ ユラユラ

そうか、だからつられて笑ってしまうのか。
季が廻り、旬の春。

話術2006/04/21 23:18

また居た!

前に見たときは、1年ほど前、東京駅の八重洲口、
今回は天王洲アイルの駅すぐそば。

眉が吊り上がりそうになったが、
良く聞けば、唸るほどの職人芸。

2列目に陣取り、耳を傾けると、
聴こえてくる懐かしいそのダミ声は、
1声目では、ふと目を留めて、
2声目には、誘蛾灯に集まるように、
足を向けさせてしまう。
じつに催眠術師のようだ・・・

このオッサンの商売文句を披露しよう。

「はい、はい、今日だけ、今日だけね。
もう、今日は特別なんだ、特別に、
1000円! 1000円だけ!
もう、負けちゃうからね、お買い得だよ!」と。

職人の「間」なのだ。
たちまち人だかり。
腰高の50センチ四方の箱の上には、
なにやら、ブランドのロゴ入りライターと、
ネクタイピン、それにカフスもあるぞ!

「はい、はい、今日だけ、今日だけね。
もう、今日は、特別なんだ、特別だよ。
今日は風が強いからね、あと10分で店じまいだ、
特別に、負けちゃう。特別に!
1000円! 1000円だけ! 1000円だけ!
・ ・・負けちゃうよ、特別なんだから!
MCMに、シャネル、ヴィトンのライターだ、
それにこれ、アルマーニのカフス、
全部負けちゃう、
1000円、1000円だけ!・・・負けちゃうよ」

財布を出し、5000円を突き出した初老の紳士。

「はい、ありがとう!包みに入れるからね、、、」
「おつり、おつり!」
「だから、手に入らないから、負けちゃうよ」
「4000円、おつり!」
「何言ってんの!? 1000円負けて5000円だ、
こんなの6000円だって手に入らない・・・云々、、、」

と、言いくるめられた紳士。
満面の笑顔で包みを押し付けられたら、
なんとなく得した気分になったのか、
頷いて、足早に去って行く・・・。

他の客、スルスルと後ずさり。

絶妙な「間」なんだな、
「1000円!1000円!」と、でかい声、
皆、頭の中で1000円がコダマする・・・ すると、
スッと、トーンを増4度下げて、
「負けちゃうからね、もう負けちゃうよ・・」

ようするに、『1000円だけ負ける』という事を、
心躍る話術で巧みにごまかし、お金出すと、
元はホント安いでしょ、更に1000円負けちゃうよ、
と、押し付けるのです。

八重洲では、感心し、天王洲で感動の再会。
学べるところ、、、あるわけないが。
人の心は弱いものだと、これも感心。

晴天!なり。2006/04/22 21:51

さて、私が主催した公演にしては珍しく晴天、
春らしい公演日和の今日だった。

『音楽の街』
これが、当選3期目の市長のスローガンだ。
人口7万8千(増えてるのだ)の、
日本で3番目に小ちゃな市だが、
市民の文化意識は日本で3番目に高いのだ。(謙虚)

家から歩いて1分、とても素晴らしいホール。
半径10㌔で、私の一番のお気に入りかもしれない。
それが、直線で50㍍なのだ、凄い所だ。
もとは、会社の工場の跡地で、
社長さんが音楽趣味で建てたのだが、
上は地上4階の完全防音賃貸マンション、
そしてこの地下が180人を収容するホール。
なだらかな、階段をポンポンと降りていくと、
J.シュトラウス2世がブロンズ顔で迎えてくれる。
ホールには、サブスペースがあって、
ここは、100くらいが立食パーティーできる。
明るい吹き抜けで、ドイツの音大の食堂みたい。

写真でお解かりと思うが、
ホールはふんだんに木が奢られ、
客席は、ベーゼンドルファーが鎮座した舞台まで、
ほんのりスロープの心尽くし。

中国琵琶のシズカは、昨日の四国でのコンサートから、
とんぼ返りで帰京し、ホールに滑り込むも、
疲れもみせずに、相変わらず驚異的な技術と、
中国の歴史と、インターナショナルな
感覚を持ち合わせた音楽性を如何なく発揮。
世界最高の琵琶奏者でした。
天晴れ。

この企画、今度は秋です。
今回は、近所にある私の肝臓、ベリーバーの協賛。
次は、やっぱり近くにある、珈琲豆の卸販売で、
美味しいコーヒーも飲ませてくれる、
堀口珈琲の協賛が決まっています。
その次は、ベリーバーの向こう三軒、
私の胃袋、イタリア料理「プリマベーラ」。
さて、次は、、、私の、、、何だろ、花屋さんがいいなぁ。

つまり、町興しです。
近所の人が協力して最高のもの聴く。
でも、安い、楽しい。
音楽に、酒、食事、珈琲、花、、、どれも娯楽とゆとり、
人生に欠かせないものとのコラボレーションです。

反省も沢山あるのですが、
今日はいいとしよう。
皆さんの笑顔でのお帰りは、疲れを癒します。

眼鏡デー!2006/04/25 23:59

ヤクルトの今日は、眼鏡デー。

最初何のことだかわからなかったのだが、
要するに古田人気にあやかり、昨今の眼鏡ブームに
乗っかった感じなのですね。
球場全体、お客さんも、選手も、みな眼鏡!

先ほど、スポーツニュースを見て、ちょっと感心した。
球状全体がエンタメ会場になっている。

去年T.D.L(東京ディズニーランド)に行ったとき、
期せずして、ハロウィン日で、客が仮装だらけだった。
とってもお客さんは盛り上がり、
どのキャラを真似たんだか解らない方から、
パレードに入って踊りだしたら、
「気包み職人」達を凌駕する子供の集団たちもいた。
普段のT.D.Lは、一方的にエンタメを見せて、
お客さんたちは横の繋がりは全く持たない、
非同化方エンタメランドなのだが、
そのときばかりは、お客さん同士で写真を撮り、
話をして、メール交換までしているし、
ショーを見る人たちが、
仲良く一緒に盛り上がっているのだ。

そういや、最近は知らぬが、
私達が10代の頃は、ピンクレディーに、
松田聖子、山口百恵にキャンディーズ、
ジャーニーズ系ブームも始まっていたし、まぁ、
史上空前のアイドルブームだったが、
ファンは、みなそろいのサテンの衣裳着て、
鉢巻やパネルで応援して、その雰囲気は、
さらに横の繋がりを生み出しながら、
会場のボルテージが上がっていったものだった。

(かくゆう私も、キャンディーズの解散コンサート
に出かけて、後楽園球場・・古い・・・で、
異様な雰囲気の中、ブラスセクション
のスペクトラムの新田さんの掛け声に合わせて、
大声援を送っていた・・・)

つまり、エンタメというものは、
なにか新しい要素、今日の場合は「眼鏡」という
アイテムがひとつあるだけで、
横の繋がりに目が向き、「皆同じ空気を吸っている」
という感覚が芽生えて、
本来の目的の楽しみがもっと幅広く楽しめるものなのだ。

「インタラクティブ」相互通行。
舞台の上から一方通行に情報を送るだけでなく、
客席の中で投げ返したものが、舞台に跳ね返り、
さらに新しい価値が生まれてくる。

オペラでも、コンサートでも、こんな事が大事です。
エンタメ、「娯楽」なのですから。
クラシックは、ケチ臭い古いものなのではなく、
本物をやるものなのである。
本物は、生でしか体験できないものを体感してもらい、
また足を運んでもらう、今度はCDを買ってもらう。
そのためには、もうひとつの潤滑アイテム、
キラーコンテンツがあると、会場は、
付加価値で楽しめる事にもなるのですね。
別に眼鏡である必要はなく、「意識」であったり、
「空気」でいいのですね。

古田さん。勉強になりました。
カウンター