松村禎三2012/07/31 23:45

ここ数日、
発刊されたばかりのこんな本を
持ち歩いて読んでいます。

松村禎三
作曲家の言葉

作曲家松村禎三さんは、
5年前に亡くなった日本を代表する方。
壮大な作品が多いのですが、
音楽ばかりではなく、
この方は雄弁に原稿で語っており、
豊富な語彙は多くのジャンルと
架け橋になったに違いないのです。
この文才を買われて寄稿された数も
多いそうなのですが、
彼の言葉、文章を再編して
創り上げた本ながら、
今読んでも新鮮な文章が多く、
戦後から現代に続く
脈々とした日本人作曲家の系図も、
手に取るように判ります。

松村さんは近所に住んでいた方で、
義父三木稔とは若い頃に毎日の様に
雀卓を囲んだ旧知の仲だった。
近くにありながら、遠い方、
こういう外面と心のコントラストが
強い方に惹かれるのは今も昔も同じ。
大変興味深い先人の言葉、お薦めです。

春秋社より
定価2500円
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