moon2006/07/10 23:34

遠い彼方の空から輝き 
尽きることなく炎は激しく     
恥らう者に優しく微笑み 
全てを包み勇気を与える
     
永遠の輝きと 愛と平和を与え
世界をあまねく照らす お天道様が大好き
  
遠い彼方に静かに輝き 
月は宇宙の気高い貴婦人
震える者に優しく手を貸し 
そっと抱き寄せ落ち着き与える

静かなる輝きと 知恵と勇気を与え
闇夜をあまねく照らす お月様が大好き


これは、オペラミカドの2幕、
ヤムヤムが歌うアリア
「お天道様は永遠に輝き」の私が訳した歌詞です。

本当の英語の歌詞は、
「太陽の燃えるような輝きも、
月の溢れる優しさだって、
私は持ち合わせているのよ」
と、言う高飛車な歌詞。

私は訳したときに、
この美しい歌は、そんな屁理屈でなく、
ヤムヤムは結婚すれば、
死刑にならなくてはいけなくとも、
決して屈しない愛情を持ち合わせ、
太陽も、月も自分の見方についている。

という歌詞にしたかったのです。

このオペラは、120年前の作品。

ビクトリア王朝への皮肉や、あてつけ、
また、階級制がとても強い英国において、
当時の登場人物の立場や言葉使い、人間関係は、
日本が舞台の作品とはいえ、
あまりにかけ離れていて、
とても日本人の理解できる範囲には無いですね。

前述の高飛車な歌詞にすると、人は、
「ヤムヤムって、なんて生意気な小娘!」って、
思うでしょう。
たしかに、ちゃっかりしているのですが、
本質的には、
親思いで、幸せを願う機織の娘、
愛されるヤムヤムにしたかったのですね。

月の満ち欠けは、人間の本能に沿う、
とは、本当なのでしょうか?
確かにバイオリズム、体のリズムがありますから、
月の形で心の姿も変化して構わないのでしょうが。

今日は、満月。
しかも、素晴らしくでっかいアンバーな月でした。

友人が、メールの隅に、
「月が素晴らしい」と教えてくれました。
車で都内を走っていたので、
Moon freakの私は、
何枚も写真を撮りましたが、
被写体は、そう簡単にはジッと撮らせてくれません。
やっと一枚、新宿西口の月です。

どこの国でも、
夜になれば月が出て、また朝もやの中沈み、
日に満ち、日に欠けるのですね。
不思議なものです。

満月は、気分を高揚もさせます。

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