気になるのです2006/07/17 23:42

料理である。

私は、作っていただいた方に失礼にあたらぬ様、
気を付けて言うが、“粗食万歳派”である。

万歳するという事は、必ずその前に戦いがあり、
勝利に対して万歳かと言うと、そうではなく、

結局、味噌・米・醤油の3点セットが好きなのである。

仕事柄、外食が多く、
一日に2回は席に着きたいと精神衛生上思いながら、
実際は、そうも行かず、
立って食べているわけでは無いのだが、
要するに、飲んでいるのである・・。

酒が優先で、あとは「肴」というのではなく、
酒を中心とした食事と言う意味である。

悪い事ではないのだが、そんな優雅な生活でもなく、
なんだか、訳のわからぬものを食す毎日が多いのです。
と、なると、ゆっくりした日には、何を食べたいかと言うと、
じっと考えて、味噌・米・醤油に落ち着くのです。

左手に小ぶりの茶碗に盛った暖かい御飯、
陶器より、磁器の方が、私は好きかな・・
左には、味噌汁。
これは、蜆、、、いやワカメで良いのです。
真ん中には、鯵、鮭、こんな肴に、漬物ひとつあると、
極楽じゃありませんか・・・

粗食万歳派としては、海外に出ても、
あまり気にしないので、ロシアで、泥ソースかけたような、
淡水シャケ食べてもなんでもなく、
ドイツ人のように、冷たいパンをかじっての夕食でも、
それはそれで、満足ですが、
今度行くイギリスは、異常に気になります。

英国料理って、ないですから。

知っています?英国料理。
フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、ベルギー、
トルコ、ハンガリー、ギリシャ、インド、モンゴル、
また中国、タイ、インドネシア、韓国、等等・・・
いくらでも味が想像つく肥えた舌の日本人ですが、
英国料理だけは、知らないでしょ!

アメリカ? マック、ケンタで十分でしょ。
あッ、スタバも足しておこう。

以前、音楽と食事の関係の演奏会をやった時に、
散々調べたのです、各国の料理や音楽との関係。

手元にある、一冊の本には、
フランスはソースによって発展し、しかし、
イングランドにおいては、豊富な肉に対し、
無用な味付けは好まなかった、とある。

ピューリタニズムによる影響が、
英国を食べる事に無関心にしたいう。
しかし、フランスにだって、
ピューリタンの思想は根強かったろうし、
楽しみを殺すようなピューリタンの思考は、
浸透しながらも、料理する楽しみは進化したのだ。

ま、あまりに深い話で、面白いのだが、
終わりはない、英国料理論議なのである。

バクストンの学生寮に泊まる我々は、
キッチンがあり、料理も出来るしレンジもある。
しかし、鍋釜がない・・・
これを、主催者側に用意してもらうお願いをしたら、
「お前達は、移住するつもりか・・・?」と、言われたらしい。
たしかに、1週間たらず、何食ったって構わない。
その辺のパンかじっても、生きていけるし、
公演日の劇場内の食事に気を使えば、
あまり文句も出ないのである。

しかし何度言って悪いが、
粗食万歳の、粗食が作れないのは、マズイ。
味噌・米・醤油、をどうするかだ。

そう考えると、味噌・米・醤油は粗食ではなく、
豪華な日本料理なのだな。
そうだ!おでんでも作って、英国人を招待するか・・・

と、何かしら食事ネタで盛り上がっているのです。


相変わらず、梅雨。

降ったり止んだり、しながら作物も育つのですね。
青々とした緑が雨に濡れて、
とても美味しそう・・いや、嬉しそうです。
カウンター