北千住 いとうしい2005/09/11 00:40

お祭りの準備です

提燈が夕暮れになびいてます。

氷川神社の社殿には、魂がゆらゆらしています。

半纏に足袋、いなせな兄さん方が、往来しています。

そんな遠くに、劇場が見えますか?

新旧混在。

いとうしい、北千住。

嫌閉歓高2005/09/12 00:01


狭いところほど嫌いなものはなく、
言うなれば閉所恐怖症です。
逆に高いところは好きで、足がつかないのは困りますが、
飛行機は狭く好きではないですが、
空にいても高いところなので、悪い気はしません。
水の中は、泳いで移動している時は悪くないですが、
水中は苦手。
全身が圧迫されて、息が出来ないだけでも、
やはり怖いものです。

洞窟、鍾乳洞、炭鉱跡のトロッコでの見学、
トンネル、蔵、、、ダメだね。

って、言う事で、東京タワーは、よく行きます。
子供の頃は、展望台に昇ると、
周りは高い建物は無く、霞ヶ関ビルの36階と、
いくつかの新宿のビル郡が下界に広がるだけでしたが、
いまや、250mの展望台でも、
なんと六本木ヒルズのタワーと目線は一緒、、、
東京タワーは、ドンドン低くなっていきます。
昔333m、今は120m位の感覚かな。
「空は誰のものではない」と言った森ビル社長。
しかし、あなたのものでもない。
空は何処から見ても高いほうがいいものだ。
街は平べったい方が街だな!

オアシス2005/09/15 08:24

小さな光とグラスが時間を止めてしまう
ここは、家から歩いて1分のバー
ホントはちゃんと名前があるけど、私には「バー・オアシス」

静かな音楽と、無口なバーテン
グラスの氷を一点に見つめ心を静める

わけではなく、どちらかと言うと、
深夜遅くまで賑やかで、気さくなNマスターと、
笑顔なkちゃんが、お客さんを迎えます。
ただ10席にも満たない三角形な店には、
いろいろな話題の花が咲きます。

毎週変わる花の話は、お花屋さんのAさんと。
そうそうAさんとは、男性がどうやったら、気軽に花を買うかを
いつも相談しています。
映像でいつもロケに出ているMちゃんとは、美しい画角の話。
某大TV局のプロデューサーとは、ドキュメンタリーの話。
料理人Yさんとはいつも自転車の話。
大手保険屋さんKさんとは、四方山話。
お祭り前は、商工会の人々がフランクフルとの値段設定をし、
それじゃあコンビにより高い!と横槍。
私の公演にも来てくれて、またその話題で花も咲きます。
年齢も性別も無く、お酒と話好きが集まります。

小さな街の狭いバーですが、魂の浄化と新しい発想ができる
大きなベンチです。座って喋って、笑って飲んで。
飲みすぎはしませんが、つい寝不足になります。
それでも行きます。オアシスだから。

そんな誰でも知っている私の小さな楽しみのお話でした。

またひとつの公演2005/09/17 10:23


今日、明日と、公演日です。
オペレッタ「ピグマリオン」
ギリシャの彫刻の神、ピグマリオンの伝説に基づいたオペレッタ、
「美しきガラテア」ですね。

昨年は能楽堂で公演し、
能舞のデモンストレーションも入れて、
ギリシャ音楽による書下ろしも初演しました。
今回の公演は能楽堂を洋舞台用に作り直した、
Ver.です。

自分の理想の女性を彫り上げる為、
2年の歳月を費やしたピグマリオンでしたが、
創り上げてみると、ガラテアは自由奔放、
ピグマリオンの理想とはかけ離れていき、
仕舞いには、弟子のガニマートに奪われます。
バーナード・ショー原作のこの話は、
映画や舞台作品になりやすく、男性と女性の価値観、
理想や現実の狭間に垣間見る男のはかなさや、あざとさが、
物語の中心にもなりますね。

しかし、世の中の男性は、自分にはない才能をもった女性に、
憧れるものです。しかし、現実はやるせないものです。

また、もうひとつの公演2005/09/18 23:23


この写真は、通し稽古の模様、カーテンコールで勢ぞろいです。

長い北千住の稽古が、実を結ぼうとしています。
大人しかいない、しかも一つの道を50年も先頭を
走ってきた大御所ばかり参加のこのオペラ。

外国からの参加指揮者、演出家も含め、
サポートするのは、大変でした。
アシスタントも40代が中心で、経験豊かなおとなたち。
それでも、日々の稽古では、やり方思考の違いから、
衝突と混乱、そして理解と和解。
自分を信じて進み、信頼できる関係から、また大きな力を得て、
もうすぐ幕が開きます。

日本人である事に喜びをもらい、恋の苦悩と、忠誠心から、
胸を張って死に向かう純粋な愛の姿にも、共鳴しました。
美しい音楽と舞台は、現実にはない架空の世界でありながら、
一つの日本人の姿を描きます。
多くの方に見てもらいたいものです。

お調子にのって2005/09/18 23:43


北千住の店の写真を貼りましょう。

いいでしょ、何だか。
いや私飲んだくれて、カウンターに伏せているわけではなく。
なんだか、ホッとするんだよね。こんな場所が。
おっさんなのか・・・

2005/09/25 22:44

ひょんな事から、都心のホテルでの打ち合わせ。
来年の仕事の事でしたが、名前もマイナーなホテルの、
指定された11階に行ってみると、なんと眺望の良いことでしょう。
都会のニョキニョキ生えたビル郡に相反し、
お堀端のそのホテルから見える皇居の森へ、ダイブしたいくらい。

緑はホッとしますね。
目が疲れたとき、いや心が疲れたときにも、
全身を緑の木々に囲まれていると、
サワサワとなる葉のざわめきに、笑われているようで、
悩みや苦しみも、バカらしくなってしまいます。
冷暖房完備の部屋のこんな窓の内からでも、
緑を見ているうちには、
悩みから希望が生まれ、苦しみは望みに救われるのかも。


皇居の中に、この中に一人身を置く事は不可能なのでしょうが、
ミクロの霧雨を瞼に感じながら、ゆっくり歩いてみたいもの。

関係ないが、マヨたっぷりのブロッコリーを食べたくなりました。
カウンター