縦譜2015/11/06 13:31

五線譜を読むのは西洋音楽家の仕事ですが、
この世には他にもありとあらゆる譜面があります。
五線譜は西洋音楽の理論を図案化した所謂論理的な
表現方法であり、
再現をするのに汲み取ることのできる
共通言語だと思います。

同じように日本には日本の楽器独特の記譜法があり、
和楽器の各楽器それぞれに違います。
また同じ楽器でも流派によって違うものもあり
厄介ではありますが、
それもまた独自の変化と理論を備えた表現であり、
千差万別なのですね。

お箏の縦符というものは、
時間軸である拍子は縦に流れながら、
各拍子で区切られた小節の中に、
絃に割り当てられた音が鳴るようにを
弾く絃の番号が書いてあります。
同時に西洋音楽的な音量やテンポの指示、
はたまた歌詞も一緒に並行して書いてあります。

絃の本数に制限があり、、、
というよりもともと5音階だった日本音楽に
沿った楽器であったものですから、
7音階を表現する時には飛ばしてある音もあり、
五線譜よりも絃符という記譜の法が、
的確で合理的であるわけです。

お稽古の時、五線譜と縦譜を広げてみると
合理の思考の違いが見えて面白いものです。

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