BoxCD2015/11/01 11:53



あっちこっちに行っていると、

重たいスコアを何冊も運ぶのは大義です。

しかし数年前からはスコアをPDF化したり、

ネット上に落ちている膨大なお宝スコアのお陰で

重さ数キロに及ぶ荷物を常に運ばなくても

良いですし画面資料で確認することも多く、

デジタル文明は資料閲覧という分野では、

非常に恩恵があります。

 

とはいえやはり等倍の譜面を広げて、

見回しながら過去の作曲家の心理や、

その後の研究者の目論見などに思いを馳せると

等身大の対峙ができている気がして、

デジタルを介すモヤモヤスコアリーディングが

高原の陽の光を全身で浴びたり、

マイナスイオンをたっぷり放散している

森林で深呼吸するくらい気持ちが良い。

 

これが基準です。

 

さてCDの将来を案じているどころか、

もうすでに絶望しているのですが、

焦燥感のやるせなさが衝動購買意欲エネルギーに

変換される法則を調べたい位クリックしてしまう。

Claudio Abbado の録音全集Box CDです。

39枚の内すでに持っている何枚もありながら、

「限定」という誘い文句に頗る虚弱なのです。

こうしてカルタの様に並べると、

敬愛がやまないアバドの姿に嬉しくなりますし、

このジャケット一枚ずつの中のCDには、

彼の音楽が隅々まで入っていると思うと、

これもまた宝の箱な訳です。

しかも譜面広げて見ていったら2ヶ月位は

楽しめ、一生手本になる内容。

 

何もしないでこれだけを聴いていたい・・。

トホホ。


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