Mustel2014/12/13 23:56

今日は通し1回と2回の本番で、
3回の演奏となりました><

音楽もバレエも生き物であり、
人間が織り成す音の創造ですから、
理想を何度も繰り返す事も難しいものです。
人が変われば音楽も変わり、
回数を重ねれば音も練られ、
良くなったり反省したり、
毎回毎回が真剣勝負であります。

<くるみ割り人形>の2幕で金平糖が踊る
ヴァリエーションには、
チェレスタが使用されています。
俗に言う<金平糖の踊り>という曲ですが、
チャイコフスキーが開発されたばかりの
この楽器をフランスで聴いて、
オケに取り入れたのが共演の最初です。

その後フラン人作曲家は効果的に使用し、
バルトークなどはチェレスタを
前面に押し出した曲を書きましたので、
今ではとてもスタンダードな楽器です。
鍵盤を弾き鉄筋を叩いて音にする仕組みですが、
実はメーカーにより様々な音色があります。
現在はヤマハでも使いやすいタイプが
販売されていますが、
現代的で音が綺麗過ぎて味はいまひとつ。
という感想が多いのですが扱いやすさは◎。
写真のMustelは勿論借り物ではありますが、
毎回利用させてもらっています。
演奏にはコツが要りようですが、
大変素朴で優しい音であり最高の音色。
この楽器は現存するタイプのみであり、
この楽器も大変貴重な1台でもあります。
チャイコフスキーが魅了された音でも
あるMustel社のチェレスタなのです。

4オクターブに加えて、
今では5オクターブもありますが、
くるみはこのMustelを想定しているので
この楽器で演奏する事が正当でもあります。

さて今日も様々な方に観て頂き、
とても嬉しい出会いがありました。
感謝いたします。
その中でも想像もしない仲間に会い感激。
体を患いリハビリを続けている話は
風の便りで聞こえてきましたが、
ダンサーの関係で来て下さり、
私もある事が叶ったと言う訳です。
道途中ではあるでしょうが、
回復の道を確実に辿っており、
心配が嬉しさに変わりました。
こういう再会をすると、
演奏家で居た事が本当に良かったと
思うものであり、
音楽による奇跡の1つでもあると
心に刻みました。
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