オペレッタガラ2014/09/23 23:47

神奈川県立音楽堂での
オペレッタガラ公演が終わりました。
兎に角ホールの響きの美しさ、
という一言に尽きる場所であります。
還暦を迎えた60周年の音楽堂ですが、
生きた木の芳醇な響きは衰えるばかりか、
これから先が更に楽しみな自然残響。
目にも優しく美しい舞台です。

オペレッタを相当演奏していましたが
近年はあまり回数も多くなく、
しかしながら体中にこびり付いた
オペレッタの記憶というものは、
簡単には忘れないものです。
崇高なオペラの世界は音楽と演劇の
ひとつの頂点でもありますが、
オペレッタの魅力というのは、
リストランテのディナーではなく、
トラットリアでピザを片手に笑いあうもの。
肩の力を抜いて笑顔で楽しむ世界。

出てきて歌ってお辞儀して帰るを繰り返す
形式的なガラコンサートは
オペレッタにはあまり相応しくありません。
“こうもり”のドラマと音楽を追いながら、
ガラに相応しい沢山のオペレッタ曲を
サンドイッチの具を揃えるように
彩りよく構成する作業は面白いものでした。
忙しい歌手の皆さんも、
私の愚台本を嫌とも言わずに覚えて下さり、
芝居を成立させて下さりありがたかった。
楽屋裏での人間関係あっての舞台ですが、
諸先輩方には心より感謝しています。
24もある曲を少ないリハーサルに限らず
素晴らしい演奏をしてくださったオケにも
頭が下がります。

音楽堂スタッフの方々はホールの歴史に
自信と誇りを持ちながらお仕事をしておられ、
とても助けてもらいました。
これも嬉しい限りです。

こんな楽しいオペレッタなら、
いつでも演奏したいと思うのでした。
ありがとうございました。

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