パート譜命2014/09/12 19:19

この1週間毎日数時間ずつ譜面と格闘。

譜面と過ごす日々は音楽家の常ですが、
自分の演奏用パート譜を睨んだり、
興味深いフルスコアを覗いたりするのは、
まだ楽しさの片鱗くらいはあるでしょう。

しかしながらガラコンサートの
パート譜を揃える作業は体に堪えます。
この作業を始終やっている既存オケの
ライブラリアンの方々は本当に凄い。

一演目の1から10、、、いや100までが
順番に並んだ譜面を扱うのは良い。
カット、ミス、足りない部分の補足も
コンプリート(揃い)という充実感は
ゴールを待ち侘びる子供のように無邪気。

しかしながらガラコンというのは、
様々な演目から曲を選び出すので、
演目の譜面一式から、まず曲を探し、
さらにパート毎に確認したり別けたり。
この時点で大変複雑ですが、
さらにこのパート譜を1つずつ見て、
譜面内容を確認したりする作業があり、
揃ったところでパート別に並べ替える。

オペラアリアのガラコンサートだと、
有名アリアを中心として抜き出して、
そんなに変わった事はしないのですが、
オペレッタって兎に角変幻自在です。
演奏の進み方、寸法(演奏の長さ)は、
如何様にでも許される範囲が広く、
その度に歌手によりどんどん変わるので、
この確認作業怠ると非常事態に陥ります。

私が直接譜面見るのが手早いので、
自分で作業してしまうのですが、
苦労話ではなく大変お勉強になります。
フルスコアの風景とは違う絵があり、
奏者の見ている風景との違いも判る。
つまり指揮者と奏者とは相違があり、
これを確認するのは発見が多いのです。

いやいや愚痴ではなく、
フルスコアでパート譜覚えるよりも、
パート譜を睨みつけながら読んだほうが、
記憶できる事も多いというものなのです。

大変疲弊した体を訴えているのではなく、
この作業は指揮者を育ててくれるという
感謝をしているのであります。

でも演奏用の譜面も出来て、
練習用の譜面も送って一段落。
ようやく独りよがりに戻れます。
しばらくパート譜見たくない・・・。
カウンター