ある晴れ ― 2009/08/02 23:57
皆さん知っていますか?三浦環さん。
蝶々夫人の環(たまき)なら、解る方も
多いのかも知れません。
7月中旬に音楽稽古を整え、
このところ、立ち稽古始まりました。
音楽監督を任されますが、
知らない軍歌あり、不可解な歌詞有り、
勉強になることばかりと、しらべモノの日々。
歌手の多大な助けもあり、どうにか、
音楽稽古は、ひと段落です。
私は、若い頃より、何故だか、
前時代、いや前々時代の素晴らしい舞台人を
取り上げた舞台に携わる事が多いのです。
大正、から昭和を生きたオペラ歌手の姿には、
現代にはない時代背景も手伝い、
どん欲さをむき出す歌手の姿もあれば、
西洋という異文化の中に只埋もれてしまう人も居て、
様々な演奏家を見る事ができます。
混沌とした明治末期から大正、昭和にかけて、
この三浦環という歌手ほど、
突出した実力と、転生の声をもちながら、
同時に稀有な人生を送った方を探すのは、
多分、この方以来居ないのではないのかと思う歌手。
肉声を聴くことは出来なくても、
これだけの歌手、録音は数多あります。
断片的でなく、5枚組復刻のCDを、
丁寧に聴きながら、この方の人生に思いを馳せてみると、
時代に翻弄されながらも、
声と音楽を信じながら、どこまでも進んだ、
この方の情念が伝わってきます。
逸話でなく、空想でもなく、
三浦環が見た時代、環が生きた跡が、
見えるような舞台になれば幸いとも居ます。
まずは、御紹介。
「或る晴れた日に・・・」
~1946年3月21日 三浦環コンサート~
出演:宇佐美瑠璃、関 真理子、飯島香織(以上ソプラノ)
山本健翔、安奈ゆかり (以上役者)
ピアノ:浜川 潮
2009年9月2日(水)7時開演
9月3日(木)4時開演
北とぴあつつじホール
指定席/4000円 学生/3000円
問い合わせ:東京歌劇座 03-5907-5089
蝶々夫人の環(たまき)なら、解る方も
多いのかも知れません。
7月中旬に音楽稽古を整え、
このところ、立ち稽古始まりました。
音楽監督を任されますが、
知らない軍歌あり、不可解な歌詞有り、
勉強になることばかりと、しらべモノの日々。
歌手の多大な助けもあり、どうにか、
音楽稽古は、ひと段落です。
私は、若い頃より、何故だか、
前時代、いや前々時代の素晴らしい舞台人を
取り上げた舞台に携わる事が多いのです。
大正、から昭和を生きたオペラ歌手の姿には、
現代にはない時代背景も手伝い、
どん欲さをむき出す歌手の姿もあれば、
西洋という異文化の中に只埋もれてしまう人も居て、
様々な演奏家を見る事ができます。
混沌とした明治末期から大正、昭和にかけて、
この三浦環という歌手ほど、
突出した実力と、転生の声をもちながら、
同時に稀有な人生を送った方を探すのは、
多分、この方以来居ないのではないのかと思う歌手。
肉声を聴くことは出来なくても、
これだけの歌手、録音は数多あります。
断片的でなく、5枚組復刻のCDを、
丁寧に聴きながら、この方の人生に思いを馳せてみると、
時代に翻弄されながらも、
声と音楽を信じながら、どこまでも進んだ、
この方の情念が伝わってきます。
逸話でなく、空想でもなく、
三浦環が見た時代、環が生きた跡が、
見えるような舞台になれば幸いとも居ます。
まずは、御紹介。
「或る晴れた日に・・・」
~1946年3月21日 三浦環コンサート~
出演:宇佐美瑠璃、関 真理子、飯島香織(以上ソプラノ)
山本健翔、安奈ゆかり (以上役者)
ピアノ:浜川 潮
2009年9月2日(水)7時開演
9月3日(木)4時開演
北とぴあつつじホール
指定席/4000円 学生/3000円
問い合わせ:東京歌劇座 03-5907-5089
舞台練習 ― 2009/08/03 23:23
今日は、1日「エコルマホール舞台使用練習」。
と、意味不明の事業だと思いますが、
これは、先週の月曜に引き続き、
狛江の市立中学校吹奏楽支援事業、の一環です。
まもなく、夏のコンクール。
ブラスバンド(吹奏楽)を知らぬ方々には、
皆目検討つかないでしょうが、
「ブラスバンドの甲子園」が始まる、とすれば、
お分かりになるでしょう。
全国数万(?)の学校が、しのぎを削りながら、
地区予選、地方予選を勝ち抜き、
最後は秋の全国大会が待っています。
勿論、この全国大会に出場できる学校は、
少し特別な能力と、多少の運、
なによりも、生徒たちの努力が実るものです。
しかし、なかなかそれ以上の状況、
たとえば指導者を呼ぶ、整った環境での練習など、
公立中学校では出来ることに限界はあるものです。
そこで、エコルマホールの管理をしている、
狛江市文化振興事業団と、
「音楽の街-狛江」推進事業実行委員会の両主催で、
舞台が空いている日を利用して、
「コンクール直前舞台練習を経験させよう!」という、
企画を用意して、春から調整を続けて参りました。
残念ながら、1校は不参カでしたが、
3校が各2時間ほどの舞台練習をしました。
音がドンドン変わるのも、子供たちの吸収力や、
素直な心、先生の指導の賜物であります。
最後には、3点釣りのホールマイクで、
CD録音してあげるオマケつきです。
数年前から、これまでに何度も話しに出ながら、
実現出来なかったこの事業。
また今回、はじめての、
狛江市文化振興事業団と、
「音楽の街-狛江」推進事業実行委員会の両主催。
舞台を準備することも含め、
生徒たちには、なかなか厳しくも楽しい数時間。
「次の世代に、明日の文化に、より良い事業!」
こう考えると、簡単に実現できますね。
子供の教育の現場は簡単ではないですので、
知ったかぶりの土足で入ってはいけませんが、
文化芸術の現場だって、敷居を高くし過ぎてはいけない。
お互いが挨拶を交わし、お互いに感謝する。
小さな市だからできりる大きな心の文化事業、
様々な分野の距離が確実に縮まっています。
3年間の苦労が、少しずつ形になり始めます。
もっと前に進みます。
隔たりも滞りもないような文化都市の形成のため。
東京一の文化事業推進の街になれる気がした日でした。
と、意味不明の事業だと思いますが、
これは、先週の月曜に引き続き、
狛江の市立中学校吹奏楽支援事業、の一環です。
まもなく、夏のコンクール。
ブラスバンド(吹奏楽)を知らぬ方々には、
皆目検討つかないでしょうが、
「ブラスバンドの甲子園」が始まる、とすれば、
お分かりになるでしょう。
全国数万(?)の学校が、しのぎを削りながら、
地区予選、地方予選を勝ち抜き、
最後は秋の全国大会が待っています。
勿論、この全国大会に出場できる学校は、
少し特別な能力と、多少の運、
なによりも、生徒たちの努力が実るものです。
しかし、なかなかそれ以上の状況、
たとえば指導者を呼ぶ、整った環境での練習など、
公立中学校では出来ることに限界はあるものです。
そこで、エコルマホールの管理をしている、
狛江市文化振興事業団と、
「音楽の街-狛江」推進事業実行委員会の両主催で、
舞台が空いている日を利用して、
「コンクール直前舞台練習を経験させよう!」という、
企画を用意して、春から調整を続けて参りました。
残念ながら、1校は不参カでしたが、
3校が各2時間ほどの舞台練習をしました。
音がドンドン変わるのも、子供たちの吸収力や、
素直な心、先生の指導の賜物であります。
最後には、3点釣りのホールマイクで、
CD録音してあげるオマケつきです。
数年前から、これまでに何度も話しに出ながら、
実現出来なかったこの事業。
また今回、はじめての、
狛江市文化振興事業団と、
「音楽の街-狛江」推進事業実行委員会の両主催。
舞台を準備することも含め、
生徒たちには、なかなか厳しくも楽しい数時間。
「次の世代に、明日の文化に、より良い事業!」
こう考えると、簡単に実現できますね。
子供の教育の現場は簡単ではないですので、
知ったかぶりの土足で入ってはいけませんが、
文化芸術の現場だって、敷居を高くし過ぎてはいけない。
お互いが挨拶を交わし、お互いに感謝する。
小さな市だからできりる大きな心の文化事業、
様々な分野の距離が確実に縮まっています。
3年間の苦労が、少しずつ形になり始めます。
もっと前に進みます。
隔たりも滞りもないような文化都市の形成のため。
東京一の文化事業推進の街になれる気がした日でした。
9月くるみ ― 2009/08/04 02:06
公演の前宣伝をもうひと1つ!
9月6日「くるみ割り人形」です。
言わずと知れたチャイコフスキーの
名曲バレエ全曲です。
昨年も呼ばれて、振らしていただきましたが、
好評なのでしょう、嬉しい限りです。
しかも、私の出身校のすぐ近くのホール。
普段、全幕をオケ付きで観ようとすると、
8000~15000円なんてザラですので、
この良心的なチケット価格は尚嬉しいです。
なんど演奏しても暖かい「くるみ」は、
いつ演奏しても染み入る音楽です。
一足早いクリスマスをどうぞ!
9月6日(日)
NBAバレエ団公演
「くるみ割り人形」全幕
出演:オクサナ・クチュルク
ヤロスラフ・サレンコ
NBAバレエ団
合唱:常盤台小学校合唱団
演奏:東京劇場管弦楽団
指揮:榊原 徹
S席5000円
A席3000円
主催お問い合わせ:
(財)板橋区文化・国際交流財団
03-3579-2222
9月6日「くるみ割り人形」です。
言わずと知れたチャイコフスキーの
名曲バレエ全曲です。
昨年も呼ばれて、振らしていただきましたが、
好評なのでしょう、嬉しい限りです。
しかも、私の出身校のすぐ近くのホール。
普段、全幕をオケ付きで観ようとすると、
8000~15000円なんてザラですので、
この良心的なチケット価格は尚嬉しいです。
なんど演奏しても暖かい「くるみ」は、
いつ演奏しても染み入る音楽です。
一足早いクリスマスをどうぞ!
9月6日(日)
NBAバレエ団公演
「くるみ割り人形」全幕
出演:オクサナ・クチュルク
ヤロスラフ・サレンコ
NBAバレエ団
合唱:常盤台小学校合唱団
演奏:東京劇場管弦楽団
指揮:榊原 徹
S席5000円
A席3000円
主催お問い合わせ:
(財)板橋区文化・国際交流財団
03-3579-2222
リハ1 ― 2009/08/05 23:57
八ヶ岳「北杜国際音楽祭」のリハーサル。
現地だけではとても出来ないので、
海外ゲストが揃ったところで、
東京でリハーサルです。
普通の音楽祭でしたら、
海外の方は、それぞれでソロだったり、
そのままグループの演奏に入るのですが、
この音楽祭は違います!
新たなメンバーを吸収していきながら、
新たなユニットをつくり、
そのメンバーのための新たな新曲を委嘱です。
ですから、音楽祭の度に、新しい曲が出来上がり、
世界初演を何曲も行うことになるのです。
とはいえ、今日だって、
箏(21絃、17絃)、馬頭琴、中国琵琶、
それにラワップ(ナニそれ?でしょ)、
笛(中国の古い縦笛)、パーカション・・
さらに、明日は、尺八にマリンバ、ヴァイオリン・・。
上海あたりにありそうな、町の楽器博物館の、
陳列リストのようですが、編成なのです。
「シルクロード」音楽紀行 ですから、
東へ西へと、様々な楽器と音楽になるのです。
日本語、英語、中国語、モンゴル語、
なんだか解らない公用語ですが、
それでも指揮していれば、通ずるものです。
さて、やることはまだまだ沢山だし、
譜面も見直すところばかり。
まだまだ大変だぞ!
現地だけではとても出来ないので、
海外ゲストが揃ったところで、
東京でリハーサルです。
普通の音楽祭でしたら、
海外の方は、それぞれでソロだったり、
そのままグループの演奏に入るのですが、
この音楽祭は違います!
新たなメンバーを吸収していきながら、
新たなユニットをつくり、
そのメンバーのための新たな新曲を委嘱です。
ですから、音楽祭の度に、新しい曲が出来上がり、
世界初演を何曲も行うことになるのです。
とはいえ、今日だって、
箏(21絃、17絃)、馬頭琴、中国琵琶、
それにラワップ(ナニそれ?でしょ)、
笛(中国の古い縦笛)、パーカション・・
さらに、明日は、尺八にマリンバ、ヴァイオリン・・。
上海あたりにありそうな、町の楽器博物館の、
陳列リストのようですが、編成なのです。
「シルクロード」音楽紀行 ですから、
東へ西へと、様々な楽器と音楽になるのです。
日本語、英語、中国語、モンゴル語、
なんだか解らない公用語ですが、
それでも指揮していれば、通ずるものです。
さて、やることはまだまだ沢山だし、
譜面も見直すところばかり。
まだまだ大変だぞ!
音楽祭前夜 ― 2009/08/06 21:21
さぁ 明日から音楽祭です。
世の中は、1000円高速に沸いており、
どうやら朝から大渋滞で、そこここから、
大変な状況の報告が入ります。
そんな世の中を尻目に、
今日は朝から夕方までリハーサル。
初日のアンサンブルと、
3日目のアンサンブルの練習・・・。
どちらも普通じゃありません。
弦楽カルテットとか、ピアノ三重奏、とか、
そんな当たり前の編成のものは1つとしてないのです。
今日は海外(遠方)ゲストの2人も入れて、
ようやくフルメンバーでリハ。
面白い楽器が沢山あるので、
楽器だけを写真から切り取り・・・
マリンバですが、低音が1オクターブ広い、
5オクターブ、と言われるソロ楽器。
アメリカから、エキスパートが来日、
ソロ、アンサンブルと聴かせてくれます。
ヴァイオリン、チェロも見えますが、
西洋楽器として起源があるのは、
この2種の楽器くらいです。
下は、馬頭琴、そのまま馬の頭の形がついた弦楽器。
2本の弦で挟んだ弓を駆使しながら演奏、
チェロに近いですが、草原の香りがする音。
そして、二胡は、おなじみですね、
二本の弦が張ってあり、蛇皮が張ってあります。
そのとなり・・・なんでしょこれ?
細い笛ですが、多分尺八などの起源。
中国の古い楽器ですが、きれいな深い音は、
この長さがあるからでしょう。
置いてあるのは、中国琵琶。
日本の琵琶は、撥(バチ)を使いますが、
中国の琵琶は、進化していて、
複雑な動き、音符も演奏可能な指にはめた、
爪で演奏します。
このほかも、ラワップも入り、
ウルグアイの音楽、そして、打楽器も、
アジアの匂い、中東の音がしますね。
指揮するのも楽しいのですが、
聴くのは(見ているのは)もっと楽しい、
このアジアの楽器群による、新しい文化。
新曲を含む、創造の演奏会は明日からです。
さて、明日に備えてまだデスクワーク。
その上、譜面も見直しておかないと!
そして、準備して車で家を出ます。
まだまだ席はありますよ。
なんなら、日帰り可能な150キロで、
皆さんの知らないアジアへお連れします!
八ヶ岳「北杜国際音楽祭」2009
http://www.hokutofestival.com/
世の中は、1000円高速に沸いており、
どうやら朝から大渋滞で、そこここから、
大変な状況の報告が入ります。
そんな世の中を尻目に、
今日は朝から夕方までリハーサル。
初日のアンサンブルと、
3日目のアンサンブルの練習・・・。
どちらも普通じゃありません。
弦楽カルテットとか、ピアノ三重奏、とか、
そんな当たり前の編成のものは1つとしてないのです。
今日は海外(遠方)ゲストの2人も入れて、
ようやくフルメンバーでリハ。
面白い楽器が沢山あるので、
楽器だけを写真から切り取り・・・
マリンバですが、低音が1オクターブ広い、
5オクターブ、と言われるソロ楽器。
アメリカから、エキスパートが来日、
ソロ、アンサンブルと聴かせてくれます。
ヴァイオリン、チェロも見えますが、
西洋楽器として起源があるのは、
この2種の楽器くらいです。
下は、馬頭琴、そのまま馬の頭の形がついた弦楽器。
2本の弦で挟んだ弓を駆使しながら演奏、
チェロに近いですが、草原の香りがする音。
そして、二胡は、おなじみですね、
二本の弦が張ってあり、蛇皮が張ってあります。
そのとなり・・・なんでしょこれ?
細い笛ですが、多分尺八などの起源。
中国の古い楽器ですが、きれいな深い音は、
この長さがあるからでしょう。
置いてあるのは、中国琵琶。
日本の琵琶は、撥(バチ)を使いますが、
中国の琵琶は、進化していて、
複雑な動き、音符も演奏可能な指にはめた、
爪で演奏します。
このほかも、ラワップも入り、
ウルグアイの音楽、そして、打楽器も、
アジアの匂い、中東の音がしますね。
指揮するのも楽しいのですが、
聴くのは(見ているのは)もっと楽しい、
このアジアの楽器群による、新しい文化。
新曲を含む、創造の演奏会は明日からです。
さて、明日に備えてまだデスクワーク。
その上、譜面も見直しておかないと!
そして、準備して車で家を出ます。
まだまだ席はありますよ。
なんなら、日帰り可能な150キロで、
皆さんの知らないアジアへお連れします!
八ヶ岳「北杜国際音楽祭」2009
http://www.hokutofestival.com/
音楽祭09-1 ― 2009/08/07 23:22

音楽祭初日の公演が終わりました。
様々な出演者によるガラ公演。
ガラは、オペラアリアなどの公演はありますが、
器楽中心の公演は余り多くはないものです。
しかも西洋の楽器ばかりではなくて、
アジアの楽器を入れてのアンサンブル編成は、
この音楽祭の真骨頂でもあるのです。
毎回多彩なプログラムで楽しませてくれる中国琵琶の
シズカ楊静(Yang Jing)が、
<Lost City>(荒城残夢)をしみじみと聴かせ、
音楽祭2009をスタートさせました。
結(ゆい)アンサンブルは、
ポピュラリティのある名曲をピアノトリオで奏で、
ソプラノの宇佐美瑠璃は、夏の音楽祭らしく、
<サマータイム>をまず聴かせます。
私は、司会をしながら時間配分なども気にし、
しかしちょうど良い時間で終演し、ホッとしています。
長坂コミュニティホールのスタッフ方も、
テキパキと動いてこちらのスタッフを助けてくれます。
表と裏方の連携、現地スタッフと外からスタッフの連携、
協調は本当に大切と思う次第です。
打楽器があると、仕込みも撤収も時間が掛かり、
大汗をかきながらなので大変ですが、
その分、喜びや充実感も大きいものがあります。
滑り出し好調な音楽祭!
2日目もよい公演にしなくては!
様々な出演者によるガラ公演。
ガラは、オペラアリアなどの公演はありますが、
器楽中心の公演は余り多くはないものです。
しかも西洋の楽器ばかりではなくて、
アジアの楽器を入れてのアンサンブル編成は、
この音楽祭の真骨頂でもあるのです。
毎回多彩なプログラムで楽しませてくれる中国琵琶の
シズカ楊静(Yang Jing)が、
<Lost City>(荒城残夢)をしみじみと聴かせ、
音楽祭2009をスタートさせました。
結(ゆい)アンサンブルは、
ポピュラリティのある名曲をピアノトリオで奏で、
ソプラノの宇佐美瑠璃は、夏の音楽祭らしく、
<サマータイム>をまず聴かせます。
私は、司会をしながら時間配分なども気にし、
しかしちょうど良い時間で終演し、ホッとしています。
長坂コミュニティホールのスタッフ方も、
テキパキと動いてこちらのスタッフを助けてくれます。
表と裏方の連携、現地スタッフと外からスタッフの連携、
協調は本当に大切と思う次第です。
打楽器があると、仕込みも撤収も時間が掛かり、
大汗をかきながらなので大変ですが、
その分、喜びや充実感も大きいものがあります。
滑り出し好調な音楽祭!
2日目もよい公演にしなくては!
音楽祭09-2 ― 2009/08/08 23:24

音楽祭2日目、楽しいコンサートでした。
「東西打楽器のミニ祭典」と称した公演は、
日本の打楽器、西洋の打楽器が大集合。
一言で打楽器と言っても、
こんなに種類と音楽があるのかと思うものです。
しかしながら、打楽器の仕込みは大変です。
引越しと同じくらいの物量があり、
しかも、アンサンブル4人分ともなると、
もう1人暮らしではなく家族の引越です。
この家族が2つもあるので、
新築のマンションに一気に皆が越してきたみたい。
充実したコンサートに、細かい事はなし。
充実しすぎて、少々長いコンサートになりましたが、
最後はお客さんも総立ち・・・いや、
総踊り状態になり、会場は熱気でうだるほど。
公演中外は雨ザーザーだったのですが、
終演と共にしっかりあがり、
お客様の足元が濡れずによかった。
名古屋拠点で全国展開している
「GONNA(ガナ)」のメンバー、スタッフ、
気持ちの良い方々ばかり。
プロデュースの金子さんにも心から感謝。
海外ゲスト、Brian Zator(ブライアン・ゼーター)は、
昨日にも増して甘美なマリンバの世界を披露。
そして有賀誠門先生率いるユニット、
「アップワード・リズムス」の4人。
リハーサルから、有賀ワールド全開ですし、
アンコールの曲の合わせをしている時間は、
新しい演奏に魂を入れる作業。
楽しくも厳しく、真摯ながら充実した演奏。
叩く、鳴らすだけではない打楽器の世界。
ドラマが見える演奏、
言葉が聞こえる公演は心から楽しいのです。
楽し過ぎる打ち上げ、楽隊ノリの宴会でした。
出演者、スタッフにも感謝して、
この日を終われました。
明日は、ガラッと変わって「シルクロード」です。
「東西打楽器のミニ祭典」と称した公演は、
日本の打楽器、西洋の打楽器が大集合。
一言で打楽器と言っても、
こんなに種類と音楽があるのかと思うものです。
しかしながら、打楽器の仕込みは大変です。
引越しと同じくらいの物量があり、
しかも、アンサンブル4人分ともなると、
もう1人暮らしではなく家族の引越です。
この家族が2つもあるので、
新築のマンションに一気に皆が越してきたみたい。
充実したコンサートに、細かい事はなし。
充実しすぎて、少々長いコンサートになりましたが、
最後はお客さんも総立ち・・・いや、
総踊り状態になり、会場は熱気でうだるほど。
公演中外は雨ザーザーだったのですが、
終演と共にしっかりあがり、
お客様の足元が濡れずによかった。
名古屋拠点で全国展開している
「GONNA(ガナ)」のメンバー、スタッフ、
気持ちの良い方々ばかり。
プロデュースの金子さんにも心から感謝。
海外ゲスト、Brian Zator(ブライアン・ゼーター)は、
昨日にも増して甘美なマリンバの世界を披露。
そして有賀誠門先生率いるユニット、
「アップワード・リズムス」の4人。
リハーサルから、有賀ワールド全開ですし、
アンコールの曲の合わせをしている時間は、
新しい演奏に魂を入れる作業。
楽しくも厳しく、真摯ながら充実した演奏。
叩く、鳴らすだけではない打楽器の世界。
ドラマが見える演奏、
言葉が聞こえる公演は心から楽しいのです。
楽し過ぎる打ち上げ、楽隊ノリの宴会でした。
出演者、スタッフにも感謝して、
この日を終われました。
明日は、ガラッと変わって「シルクロード」です。
音楽祭09-3 ― 2009/08/09 23:31

演奏会3日目の今日は、
アジア音楽新紀行「シルクロード」3 です。
私にとっては今や珍しくないのですが、
普段アジアの楽器を目にしない方にとっては、
それはそれは珍しい楽器のオンパレードです。
ペルシャが起源の楽器ラワップは、
形もユニークなら装飾も素晴らしい。
蛇の皮が張ってあり、羊の角を模した装飾、
埋め込まれた紋様は、ラクダの骨と牛の角。
弦のチューニングは4度でヴァイオリンと同じ。
フレットがあって、高度な技術を披露できます。
他にも馬頭琴、中国琵琶と大陸の楽器に、
日本の楽器が参加しての「シルクロード」がテーマ。
昨夜の公演でも新曲が3つ披露されました。
マーティン・リーガン氏、福嶋頼秀氏には、
それぞれ中東から中央アジアの音楽を題材に、
アンサンブル作品を委嘱。
素晴らしい作品が出来上がりました。
そして公演の最後も、シズカ楊静への委嘱の初演。
これは編成も9人と大きなアンサンブルでした。
参加しているのは、演奏者ばかりではなく、
制作から技術スタッフ、カメラマンまで、
沢山いるのです。
照明のスタッフ、音響のスタッフも、
毎公演で良い仕事をしてくださり、
音楽にさらに色彩を与えてくれます。
公演も早く終わって、スタッフ皆で会食。
久しぶりに飲んで食べて笑って話してでした。
しかし天気が悪い・・・
これは台風9号の影響もあるが、
既に世界的な気候の変動が激しく、
この地域の特色である、乾燥した涼しさと、
日照時間の豊富さも崩れているのです。
こういった天候の不順は、この音楽祭でも、
野外の舞台を使用しにくくしており、
他所でも野外中心のイベントは四苦八苦でしょう。
今年は野外を使用しませんでしたが、
使用を前提に進めていたらと思うと、
結果的には、大変だったでしょう。
天候不順がリスクになるのは堪らない・・・。
アジア音楽新紀行「シルクロード」3 です。
私にとっては今や珍しくないのですが、
普段アジアの楽器を目にしない方にとっては、
それはそれは珍しい楽器のオンパレードです。
ペルシャが起源の楽器ラワップは、
形もユニークなら装飾も素晴らしい。
蛇の皮が張ってあり、羊の角を模した装飾、
埋め込まれた紋様は、ラクダの骨と牛の角。
弦のチューニングは4度でヴァイオリンと同じ。
フレットがあって、高度な技術を披露できます。
他にも馬頭琴、中国琵琶と大陸の楽器に、
日本の楽器が参加しての「シルクロード」がテーマ。
昨夜の公演でも新曲が3つ披露されました。
マーティン・リーガン氏、福嶋頼秀氏には、
それぞれ中東から中央アジアの音楽を題材に、
アンサンブル作品を委嘱。
素晴らしい作品が出来上がりました。
そして公演の最後も、シズカ楊静への委嘱の初演。
これは編成も9人と大きなアンサンブルでした。
参加しているのは、演奏者ばかりではなく、
制作から技術スタッフ、カメラマンまで、
沢山いるのです。
照明のスタッフ、音響のスタッフも、
毎公演で良い仕事をしてくださり、
音楽にさらに色彩を与えてくれます。
公演も早く終わって、スタッフ皆で会食。
久しぶりに飲んで食べて笑って話してでした。
しかし天気が悪い・・・
これは台風9号の影響もあるが、
既に世界的な気候の変動が激しく、
この地域の特色である、乾燥した涼しさと、
日照時間の豊富さも崩れているのです。
こういった天候の不順は、この音楽祭でも、
野外の舞台を使用しにくくしており、
他所でも野外中心のイベントは四苦八苦でしょう。
今年は野外を使用しませんでしたが、
使用を前提に進めていたらと思うと、
結果的には、大変だったでしょう。
天候不順がリスクになるのは堪らない・・・。
音楽祭09-4 ― 2009/08/10 23:34

今日の公演は、ワークショップ。
三木稔作曲のオペラ<源氏物語>。
2001年初演のDVDを見ながら、
作曲家自身による解説と、オペラの中で使用された、
音楽の生演奏を聴く会です。
この映像は、素晴らしいハイヴィジョン撮影で、
再生装置があれば、美しい映像と素晴らしい音を、
生の劇場以上に楽しめるという代物です。
あらためて見ても、
演じるアメリカ人の所作はよく身についていて、
周りの日本合唱のメンバーより日本人に見えますね。
不思議なものです。
お客さんにも沢山来ていただき、
映像と演奏の両方を楽しんでいただきました。
音楽祭の長い日程の中、
こういう公演があると深さが増します。
それより何より、作り出した創作者の言葉は、
なによりも説得力があり、
どんなに素晴らしい言葉を演奏再現者が並べるより、
真実味があるものです。
楽しませる司会を3日間していた私ですが、
ただただ頭を垂れるだけでした。
曇り空、雨もポツポツ。
時期もずらし、天候不順を踏まえてこの時期にしたが、
これは、やはり地球規模の問題なのだな。
さぁ、主催公演は、ラストスパートです。
三木稔作曲のオペラ<源氏物語>。
2001年初演のDVDを見ながら、
作曲家自身による解説と、オペラの中で使用された、
音楽の生演奏を聴く会です。
この映像は、素晴らしいハイヴィジョン撮影で、
再生装置があれば、美しい映像と素晴らしい音を、
生の劇場以上に楽しめるという代物です。
あらためて見ても、
演じるアメリカ人の所作はよく身についていて、
周りの日本合唱のメンバーより日本人に見えますね。
不思議なものです。
お客さんにも沢山来ていただき、
映像と演奏の両方を楽しんでいただきました。
音楽祭の長い日程の中、
こういう公演があると深さが増します。
それより何より、作り出した創作者の言葉は、
なによりも説得力があり、
どんなに素晴らしい言葉を演奏再現者が並べるより、
真実味があるものです。
楽しませる司会を3日間していた私ですが、
ただただ頭を垂れるだけでした。
曇り空、雨もポツポツ。
時期もずらし、天候不順を踏まえてこの時期にしたが、
これは、やはり地球規模の問題なのだな。
さぁ、主催公演は、ラストスパートです。
音楽祭09-5 ― 2009/08/11 23:53

ようやく晴れました!
東京などより一足早く、朝から快晴。
とは言え、午前5時過ぎの地震、驚きましたし、
この日夜の公演中も少し揺れました。
東海沖の地震に対する憂いは、
静岡県ばかりでなく、山梨県も大いにあるのです。
考えれば、昨年音楽祭もゲリラ豪雨などで、
中央線が運休してしまい、沢山の奏者が、
長野から迂回したり、車に乗り換えたりと、
工夫と苦労をしいらせました。
開催時期を繰り上げてみたものの、
温暖化の天罰は神のみぞ知ることであります。
今日は、本公演(主催公演)の最終日、
特集の打楽器公演の2回目です。
引越しのような楽器の荷降ろしが始まると、
汗だくになって運ぶ姿を見るにつけ、
天気を嬉しいが、暑さは恨まれます。
打楽器は引越し業者より辛いものだと思う。
降ろして、綺麗にセッティング後、
演奏すると、また引越しである。
引越しの合間に演奏しているようなもので、
この作業が嫌な方には向いていない職種でもある。
演奏は、頗る楽しく、会場に来ていた小さな次世代も、
体を揺らして手を叩いていましたし、
年配のお客様も楽しそうでした。
テーマに沿った質の高さも必要なれど、
「楽しい」と言う事をまず約束してくれる演奏は、
大切な事だと思いました。
ゲスト出演のブライアン・ゼーターも一緒に、
笑顔笑顔の演奏でしたので、
海外ゲストの最後としても相応しい公演になったことを、
岡田知之打楽器合奏団のメンバー、
プロデュースの藤田氏にもお礼を言いたい次第。
撤収もしっかり荷積みして、終演後2時間、
ようやく皆さんと乾杯をいたしました。
誰かが来て、そして帰る演奏家もいる。
毎日が入れ替わりの音楽祭を見守る身は、
少し儚いのですが、公演の安全と成功を祈願し、
成就していく様を手を振りながら実感するものです。
明日からは、参加公演。
3日間の楽しい公演があります。
主催公演ではなくとも、大事な日程であり、
音楽祭にとっても大切な催しです。
沢山の方々に来場していただきたいと思います。
音楽祭公式ブログにも、
公演の様子を載せております!
http://www.hokutofestival.com/blog/
東京などより一足早く、朝から快晴。
とは言え、午前5時過ぎの地震、驚きましたし、
この日夜の公演中も少し揺れました。
東海沖の地震に対する憂いは、
静岡県ばかりでなく、山梨県も大いにあるのです。
考えれば、昨年音楽祭もゲリラ豪雨などで、
中央線が運休してしまい、沢山の奏者が、
長野から迂回したり、車に乗り換えたりと、
工夫と苦労をしいらせました。
開催時期を繰り上げてみたものの、
温暖化の天罰は神のみぞ知ることであります。
今日は、本公演(主催公演)の最終日、
特集の打楽器公演の2回目です。
引越しのような楽器の荷降ろしが始まると、
汗だくになって運ぶ姿を見るにつけ、
天気を嬉しいが、暑さは恨まれます。
打楽器は引越し業者より辛いものだと思う。
降ろして、綺麗にセッティング後、
演奏すると、また引越しである。
引越しの合間に演奏しているようなもので、
この作業が嫌な方には向いていない職種でもある。
演奏は、頗る楽しく、会場に来ていた小さな次世代も、
体を揺らして手を叩いていましたし、
年配のお客様も楽しそうでした。
テーマに沿った質の高さも必要なれど、
「楽しい」と言う事をまず約束してくれる演奏は、
大切な事だと思いました。
ゲスト出演のブライアン・ゼーターも一緒に、
笑顔笑顔の演奏でしたので、
海外ゲストの最後としても相応しい公演になったことを、
岡田知之打楽器合奏団のメンバー、
プロデュースの藤田氏にもお礼を言いたい次第。
撤収もしっかり荷積みして、終演後2時間、
ようやく皆さんと乾杯をいたしました。
誰かが来て、そして帰る演奏家もいる。
毎日が入れ替わりの音楽祭を見守る身は、
少し儚いのですが、公演の安全と成功を祈願し、
成就していく様を手を振りながら実感するものです。
明日からは、参加公演。
3日間の楽しい公演があります。
主催公演ではなくとも、大事な日程であり、
音楽祭にとっても大切な催しです。
沢山の方々に来場していただきたいと思います。
音楽祭公式ブログにも、
公演の様子を載せております!
http://www.hokutofestival.com/blog/
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