敬愛、ディアギレフ。 ― 2007/01/29 23:02

1909年5月19日。
パリのシャトレ劇場で行なわれた、
ロシアバレエ団の初公演は、
1900年に産声を上げたモダンダンスの波に
一矢を報いるだけでなく、
この日のロシアバレエ団の公演は、
脈々と続いてきたバレエ界に
20世紀の息吹を感じさせる事になったのです。
それから20年間も。
ストラビンスキーの作曲した
「春の祭典」「火の鳥」
「ペトルーシュカ」「プルチネッラ」。
モーリス・ラヴェル「ダフニスとクロエ」に
ファリャの「三角帽子」。
また、パブロ・ピカソやユトリロは美術を担当し、
ココ・シャネルの衣裳、ジャン・コクトーは、
文筆で参加ばかりか、ポスターデザインまで書いた。
これだけではない。
フォーキン、ニジンスキーら振付け家、
アンセルメからマルケビッチ、モントゥーら、
今では伝説の指揮者も全て、このバレエとの協働に
身を捧げたといっても良い活躍をしているのである。
この中心人物が、
セルゲイ・ディアギレフである。
団長にしてプロデューサー。
彼の采配によって、それから20年間に渡って、
バレエを中心とした芸術が、世界を圧巻し、
総合舞台芸術として作られた芸術作品の分子は、
今の世にも多大な影響を与え続けているのである。
大変な人です。
沢山のスキャンダル、逸話と伝説に囲まれた生涯。
彼の記事や伝記を読むと、
芸術の歴史を動かした人物としての魅力と魔力は、
今の世では考えられない洞察力に行動力。
なにより、妄想に近い空想を具現していく力は、
天才としか考えられない人物なのです。
リムスキー=コルサコフに作曲を学び、
20代で美術雑誌を創刊しながら、
埋もれた芸術への執着を見せる。
ロシア芸術への愛着とプライドから、
総合芸術を世界に広げていく野心を抱く。
1906年にロシア美術展、
1908年には、オペラ公演を行い、
パリにはロシアブームが起っている。
そして総合芸術として最後に選んだのが、
ロシア芸術の歴史と先端を表現できるバレエ。
以降生涯を捧げて邁進していくのである。
NBAバレエ団が総力を挙げて挑む、
『バレエ・リュスの夕べ』
1909年の初公演でも演奏している、
「ダッタン人の踊り」他、「バラの精」
「ショピニアーナ」「ラ・カルナバル」の4曲全て、
ロシアバレエ団創立時の振り付け家
ミハイル・フォーキンの作品群からです。
また、この公演にゲスト参加する、
21世紀のニジンスキーと言われる、
ラスタ・トーマスの出演も、大変話題となっています。
東京劇場管弦楽団の演奏で、私が指揮します。
2月24日(土)が18:30開演
25日(日)が15:00開演です。
詳しくは、NBAバレエ団HPを見てください。
http://www.nbaballet.org/testhabu00.htm
沢山の方に観ていただきたく存じます。
チャイコフスキーの子供たちともいうべき世代の、
最高にして至高のロシア芸術の世界。
素晴らしい音楽と、舞踊など、
ディアギレフの目指した総合芸術の分子は、
極東日本の21世紀でも、受け継がれているのです。
パリのシャトレ劇場で行なわれた、
ロシアバレエ団の初公演は、
1900年に産声を上げたモダンダンスの波に
一矢を報いるだけでなく、
この日のロシアバレエ団の公演は、
脈々と続いてきたバレエ界に
20世紀の息吹を感じさせる事になったのです。
それから20年間も。
ストラビンスキーの作曲した
「春の祭典」「火の鳥」
「ペトルーシュカ」「プルチネッラ」。
モーリス・ラヴェル「ダフニスとクロエ」に
ファリャの「三角帽子」。
また、パブロ・ピカソやユトリロは美術を担当し、
ココ・シャネルの衣裳、ジャン・コクトーは、
文筆で参加ばかりか、ポスターデザインまで書いた。
これだけではない。
フォーキン、ニジンスキーら振付け家、
アンセルメからマルケビッチ、モントゥーら、
今では伝説の指揮者も全て、このバレエとの協働に
身を捧げたといっても良い活躍をしているのである。
この中心人物が、
セルゲイ・ディアギレフである。
団長にしてプロデューサー。
彼の采配によって、それから20年間に渡って、
バレエを中心とした芸術が、世界を圧巻し、
総合舞台芸術として作られた芸術作品の分子は、
今の世にも多大な影響を与え続けているのである。
大変な人です。
沢山のスキャンダル、逸話と伝説に囲まれた生涯。
彼の記事や伝記を読むと、
芸術の歴史を動かした人物としての魅力と魔力は、
今の世では考えられない洞察力に行動力。
なにより、妄想に近い空想を具現していく力は、
天才としか考えられない人物なのです。
リムスキー=コルサコフに作曲を学び、
20代で美術雑誌を創刊しながら、
埋もれた芸術への執着を見せる。
ロシア芸術への愛着とプライドから、
総合芸術を世界に広げていく野心を抱く。
1906年にロシア美術展、
1908年には、オペラ公演を行い、
パリにはロシアブームが起っている。
そして総合芸術として最後に選んだのが、
ロシア芸術の歴史と先端を表現できるバレエ。
以降生涯を捧げて邁進していくのである。
NBAバレエ団が総力を挙げて挑む、
『バレエ・リュスの夕べ』
1909年の初公演でも演奏している、
「ダッタン人の踊り」他、「バラの精」
「ショピニアーナ」「ラ・カルナバル」の4曲全て、
ロシアバレエ団創立時の振り付け家
ミハイル・フォーキンの作品群からです。
また、この公演にゲスト参加する、
21世紀のニジンスキーと言われる、
ラスタ・トーマスの出演も、大変話題となっています。
東京劇場管弦楽団の演奏で、私が指揮します。
2月24日(土)が18:30開演
25日(日)が15:00開演です。
詳しくは、NBAバレエ団HPを見てください。
http://www.nbaballet.org/testhabu00.htm
沢山の方に観ていただきたく存じます。
チャイコフスキーの子供たちともいうべき世代の、
最高にして至高のロシア芸術の世界。
素晴らしい音楽と、舞踊など、
ディアギレフの目指した総合芸術の分子は、
極東日本の21世紀でも、受け継がれているのです。
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