書ければ良し2007/01/03 23:16

お正月三箇日は、あっという間に過ぎ去り、
しかしお正月らしきことは何もせず、
若干の御挨拶と年賀状に追われ、
さらに原稿の入稿にも追い回されながら、
気がつくともう3日であった。

昨年夏から異常な数の原稿を書いており、
All Aboutの他にも、
何かにつけ書かなければならない挨拶文、
なにをお願いするのでも官庁の場合は依頼書、
そして名刺交換した方への連絡メール、
知り合いには、ひとつ何卒お願い文、
それから簡単な舞台の台本やら、
使う音楽や、公演の音楽の構成やらも書く。
おまけにブログも書くし、
今年はハガキ200枚出すと宣言してしまった。

私、子供の頃から喋ることは何でもないのですが、
文章となると、これがカラッキシ駄目なのです。
大体字を書く事さえ好きでなく、
要するに、書くなら喋っちゃえ的なし崩しで
世間を渡り歩いてきたので、
ここに来て、突然のしっぺ返しが来た如く、
書いて書いて、また書いての生活になっている。

譜面を見る作業は、
目の前の幾何学的な音符記号を歌いながら
頭の中に解放して、再構築で新しい絵を描いたり、
好きなキャラクターの人物を登場させ演出する、
私の得意な、誇大妄想症候群であり、
書く、喋るとは全然違う、独りよがりな作業です。

喋る作業は以外に真面目になってしまうので、
とてもリアルに、そのとき考えている事や、
研究課題に沿って構築し述べたりするものです。
最近は頭の中で、都合よく構成する癖が嫌なので、
わざと最初に遠い言葉を出したりするのです。

例えば、
地方公演のコンサートで、
司会しながら棒を振ったりする場合があるならば、
普通は、天気の話から地元の激褒めが、枕。
そこから海外の自然、作曲家や音楽の話と、繋ぐ。
この枕と本題の黄金比が、とてもイヤらしい、とて、
まぁ、流暢に勝手に言葉が口を吐くので仕方ない。
そこで最近は、最初にわざとかけ離れた、
その日の朝の出来事などを並べ、こう言います。
「目玉焼き、ってものは、あまり堅くなるまで
焼きすぎるのは好きでなく・・・」と・・・。
勝手に言い放ったあと、いかに少ない言葉で、
作曲家や音楽の話に持ち込むかが、課題です。

これは面白いゲームで、とても緊張感を生みます。
遊んでいるわけでもなく、日常のハナシから、
いかに本題の音楽の話題にスムーズに移れるかが、
出来不出来を左右するのです。

ま、そういいながらこのブログに書く作業も、
困難を極める事が多く、エライ困る日もあるのだ。
30分以内に、写真も編集して文章書いてアップ、
と決めているので、これはコレで鍛えられますね。
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