お片づけ2015/10/01 17:48



平積みです。
平積みったって、新着の新刊本でも
週末人気のタブロイド紙でもなく、
譜面です、、、。

ギャーーー
って叫びたくなるほどの平積みがあります。

上は先日のオペレッタガラのオケ譜面、
回収してまだ仕分けしていません。
楽器ごとに分けられた20数曲を
再び曲ごとに袋に戻す作業は大変で、
確認しながら次のために丁寧にやります。
終わったらすぐやりたいのですが、
忙しい時は無理なので山を尻目に
見て見ぬ振りしながら過ごします。

こいつはさらに遡りもう1年間放って
そのままのものが最下層あって、
しかし最上部のデコレーションは
最近家人演奏家が利用したぶ厚い
オペラのスコアたちであります。
もう既に満員御礼の譜面棚に序曲の
スコアならば褒めそやして無理やり
同居させるよう捩じ込みますが、
300ページを越すオペラのスコアとなると、
温厚なシェアハウスの先人スコア達の
機嫌を損ねることも必須なので、
頃合いを見て引っ越しのタイミングで。
つまり他を出すタイミングで入居のための
待機譜面群であります。


幸いにも様々なジャンルに携わっており、
同時に違う種類のスコアが山のように届きます。
これは床ではなく、
敬意を表して長椅子、、いや元椅子の台に
平積みされている大事な資料譜面です。
20メーター向こうの二階、、
ここは地下なのでかなり距離があり、
向こうは向こうで山のような平積み部屋、
このMM譜面群を移動できずに、
少しずつ変わりながらもはや定住の安定感。

これは実は譜面棚の中。
最下段ですが収納された譜面達。
デカイのですよ時にフルスコアは。

昨今A4が世間を席巻して戦後のアメリカナイズ
画一化の代表規格となっていながらも、
譜面というものはデカイのです。

奏者の譜面も変形B4言われる大判ですが、
現代曲の指揮者用のスコアはデカイものだと
A3以上あるもののあるのです。

立てられませんわ。

とてもA4文化の棚には収納しきれず、
収めながらも平積み状態のご不幸。
出張った前数センチにホコリがたまるのです。
この譜面達も被害者であります。


そして最後に隅の方に何年もあって、
すでに風景かしている奴ら。
半分譜面で残りは音楽資料。

資料って何!?!?

もう訳が分からない。
こういうものまで平積み地獄に対象になり
被害者として救出を待っています。

でもなかなか片付かないのですよ。
平積みっていうのは豪華な言葉の響きであり、
でも最悪な片付け下手の代名詞です。
何とかしなくては、、、

来年くらいには、、、

校歌効果2015/10/02 12:40

もう10月ということにビックリです。
あと今年も二ヶ月しかないのかと思うと、
年々早くなる時の流れに恐ろしくも、
時間の流れを感じながら生活しようと
肝に銘じるものです。


統廃合で無くなった4校の小学校校歌を
収録しようというプロジェクトは、
11月中旬の文化フェスティバルに向け
校歌収録のためのワークショップが
始まっています。
前回は斉唱で歌った譜面を
高低二声部で歌える重唱に直しました。
元々子供達がしっかり歌える
テンポ感のある斉唱ですから、
むやみやたらに難しくしても、
斉唱の際のエネルギーを損ねます。
工夫しながら原曲を壊さず、
しかしリハーサルが楽しくなるよう
二重唱にいたしました。


すでに40名ほどの市民が
この4校収録に手を挙げて出演に
名を連ねております。
中には卒業生やその卒業生を教えた
先生などもおられて、
懐かしそうにまた大切な思い出と共に
声を出しています。
もっと多くの卒業生が参加して下さるよう
希望しているのですが・・・。
結構な市内重鎮が卒業生だったり
するのですが周知不足かなぁ・・・。

でもこの4校で全ての小中学校校歌を
取り合えて次年度はCDとして
<校歌集>にできるよう話し合い中です。



福くん夢さんと2015/10/03 16:50

狛江市も市制45年を迎えました。
日本で2番目に小さくて1番狭い街も
間も無く8万人の街になります。
(ちっさ!って言わないで・・)

私がこの街に携わって10数年ですが、
(短っ!って言わないで・・)
文化事業や舞台を中心に様々な
行事、公演でお世話になって参りました。
面積では2番目に小さくても、
住む市民の方々は素晴らしい方も多く、
文化芸術の面だけを見ても
実に充実した地元だと感じています。

今年度は45周年の記念事業というのが
通年で行われているのですが、
今日はエコルマホールを利用しての
市の主催による事業でした。

町は洋楽ばかりでなく邦楽が
演奏家から小中高の子供達、
そしてアマチュアの皆さんまで
とても活動的で充実しています。
今日はそんな活動の一端を
箏曲を中心に公演として聴いて頂き
スペシャルゲストも迎えました。


都立狛江高校箏曲部は、
毎年全国レベルの大会に出場し
毎年素晴らしい成績を収めています。
そして市内の小学校から中学校でも、
授業や放課後に箏曲を習う時間を設け
小さな頃より伝統楽器に触れようとする
きっかけをつくっています。
このような活動を支えて促進している
箏曲奏者と教え子たちの尽力で
今日のようなイベントも
開催することができているのです。

スペシャルゲストは
鈴木福くん&夢さんの兄妹。
このお二人の説明は必要ないほど、
小さな頃から活躍していますが、
福くんが一躍有名になった
<妖怪体操第一>や
<まるまるもりもり>も小学生たちと
一緒に演奏していただきました。


もともと二人のお家はお箏の家系で
お母様が関係者との長い間柄です。
二人も小さな頃より箏のお稽古に励み、
忙しい今でもやはり稽古を欠かしません。
狛江の小学生との共演と共に演奏の後、
二人で<越天楽>も演奏してくださいました。
5年生と3年生ですが、
子役としてのキャリアも長く、
舞台での所作や受け答え、
そして箏の演奏までこなす姿は、
大人でもできないことでした。
本当に素晴らしいです。

どうにか2時間のイベントをこなして
少々ヘトヘトになりましたが、
45年に一回のことですから、
一所懸命やりました。

今日演奏した皆さんが、
これからも稽古を通じて様々な事を学び、
舞台でも活躍できる事を祈ります。

21回目2015/10/04 11:39

毎年の事とは言え、
しっかり準備してお客様の前で演奏できるように
練習に励んでおります。


本番は来週の土曜なので、
本日はOBOGの皆さんも一緒に練習。
現役の人数は私が教え始めてから最少で、
四年生までで6人しかいないのです。

留学があったり、行方不明だったり、
なかなかノホホーンとオケをやるのは
大変な時代になったのかも知れませんね。
しかしながら人数が少ないことをバネに
自分の役目をしっかりこなしながら
充実した内容だと思います。
現役の少ない人数でヨッシャとばかりに
張り切ってくださる有難い卒業生も
実に頼もしい限りです。

私は卒業生と一緒に一曲しか演奏は
しませんが、聴いている方が
ハラハラドキドキでもあります、、、。


明治大学交響楽団
トロンボーンコンサート

10月10日 (土)18:00から
入場無料
同仁キリスト教会礼拝堂
(メトロ有楽町線護国寺駅徒歩5分)

お時間のある方は是非いらしてください。

東京の地理2015/10/05 12:23

毎度の贔屓書籍ですが、
月間東京人11月号
『東京「地理」散歩』 です。
この気の抜けた駄洒落も良いです。

東京は坂が多く、
この高低差というのは即ち
自然の脅威に対する備えを生み、
山手、下町などという居住区の
違いも生んだのですね。
自転車で走ると坂の多さに
むしろ呆れてしまほどですが、
山手線に一周乗ると、
土地の高低差はすぐに分かります。

東京生まれゆえの東京の街マニア
の私ですが、街の文化ばかりではなく、
そもそも地理に興味深々です。
昨今はタモリさんの街歩きで知ったり
地震などに対する備えから、
地中に興味を抱く方も多く、
行政からの提供される情報多いですね。

面白い本です。
特集によって購読するのですが、
つい毎号買ってしまうのです。

ミカド2015/10/06 10:57

海外メディアの記事ですが、
大変気になる内容が書かれています。

オペラ「ミカド」は8年間ほど取り組み、
最終的には苦労しながらも日本人として
はじめて英国での上演を成した団体として
Wikipedia(海外版の:Mikadoにて)でも
紹介されています。
あの頃の準備と上演を思い出すと、
快挙の嬉しさより苦しみが上回り、
笑顔で思い出には浸れませんので、
なおさらこのタイトルには敏感になり、
然し乍ら今ではこのような記事にでも、
冷静に思考できるようになっています。

それはそれとして、
*相変わらず渡航先の本家本元の
国際ギルバート&サリバン フェスティバル
では私たちの2006年の上演のDVDを
販売している・・・。
何度も発売しない事を約束して、
その後の販売停止も約束したはずなのに、
信用おけない方々に閉口である。
http://gsfestivals.org/catalog/dvds/great-gs-films

とは言え正式に契約をしてくれれば
良いものなのですが、
そういう意思がないのでしょうね。
上演史、上演の質としても申し分ないので
世界中の方が参考にできるのはいいのですが、
何分こちらが販売を知らないだろうと言う
確信的な行為に甚だ疑問を持ちます。

さてこの
「Huffingtonpost」の記事ですが、
オペラミカド自体に興味をお持ちの方、
明治期の日本のオペラ黎明期や、
ミカド上演史に興味がある方、
また英国の喜歌劇として価値のある
ギルバート&サリヴァンに興味のある方は
ぜひ読んでもらいたいのですが、
記事の本質は作品上演という事ではなく
現代の情報が錯綜するインターネットや、
またSNSなどの情報交換と交流サイトに於ける
意見や行動が文化芸術に及ぼす影響という
ことになっていきます。

http://www.huffingtonpost.jp/maho-honda/the-mikado_b_8217132.html

あまりにも長い記述になりそうなので
このBlogでは意見を避けたいと思います。
19世紀英国喜歌劇の本質を問うことから
現代における人種差別問題にいたるまで、
歴史の流れなのか、情報伝達の速さが
もたらしてしまう不確信な錯綜なのか、
わからない部分もあります。
ネット社会が産声をあげて、
まだ弥生時代的な無法地帯ですから、
人類が取り扱う問題としては
未だ過渡期なのかもしれません。

しかしながら強い表現を硬い意思で
行おうと思う時に、
人の意見の平均値や突出した特殊な考えを
考慮していたら何も生まれやせず、
むしろ群衆と常識の渦に巻き込まれて、
埋没を余儀なくされます。

情報を出す前に正しいかも解らない見解が
一人歩きしながら本質を語りだす、
ということがネット上ではままあります。
創造は造ってから論議され
是非が問われようとも、
創る過程で評価されるのでしたら
新しい表現は成就できなくなります。
本来生産性の無い舞台芸術は、
蒔けば生えるかも知れないという興味と
育てれば花咲くかも知れないという執着
の上に成り立つと思っていますが、
土も耕さずに諦めることに
ならないで欲しいですね。

友情の書簡2015/10/07 16:34

この本は偶然見つけたのですが、
貴重な本だという事も分かり大切に読んでいます。

クララ・シューマン
ヨハネス・ブラームス
「友情の書簡」
原田光子著

という本なのですが、
想像のつく方も居られると思いますが、
クララとブラームスの間で交わされた
膨大な手紙の中から207通を選び
往復書簡の形で翻訳されて記載されています。

作曲家の横顔などを紹介する本、
所謂伝記本の類は沢山あります。
しかし作品に携わる私たちが知りたいのは、
その時代の背景や作曲家自身の心境、
また作曲中の作品に対する思いれなどです。
何か解釈のヒントになるものがないかと、
その年代や時代を徘徊するように、
また作曲家の周りをつけまわす
まるでストーカーのように、
遠い国から「目を皿」で探しています。

そんな事をしても大抵は無駄な時間か、
脳内が膨大な妄想怪獣になって、
現実の指揮からは遠く離れるものですが、
やめられません・・・。残念。

この「友情の書籍」では、
14歳年上のクララとの往復書簡が中心ですが、
若干20歳のまだ無名の青年ブラームスが
シューマン家を訪ねる1853年から、
クララではなくロベルト・シューマンに
宛てた手紙から始まります。

最後はクララが亡くなる1896年5月の
2週間前に病身の床の中で書いたであろう
手紙にブラームスが応えて終わります。

読み進めると当初のクララの
ブラームスへの心境の変化や、
43年間にブラームスが音楽家として
素晴らしい活動を行いながらも、
沢山の苦悩や喜びをクララに綴っています。
音楽家と人間の交流の全てが書いてあり、
友情というオブラートに包まれた
本質を見て取ることにもなるのです。

私が偶然に古書店(正確には中古レコード屋)で
出会った本ですが、
この名著は長いこと絶版であり、
手に入れることさえ難しかったそうです。
しかし今は復刻され単行本として
アマゾンからでも購入可能になりました。

人に手紙を見られるなど
誰でも後年考えもしないでしょうが、
偉人の歴史はこうして紐解かれる事も多く、
貴重な資料となるのですね。

月島晴海2015/10/08 19:10

この週末に公演がある邦楽団体の
リハーサルでした。

和楽器オーケストラあいおい
は2001年に芸大の若手卒業生を中心に結成し、
現代邦楽を中心に活動をしています。

初めての曲が多く、
とても新鮮な気持ちでやっていますが、
何度も演奏して慣れている方々に
胸を借りながらも、
少し違う色が出る演奏であればよいと
感じています。

洋楽、邦楽、
どちらも楽しいのが合奏という
大きなコミュニケーションです。
音色や扱いは違っても、
同じ人間、しかも日本人のやることに
そう大きな変化はないものなのです。

リハーサル場所がなんとも気持ちのいい。

月島で降りて晴海にわたる!
いいですね、運河を臨み橋を渡ってリハーサル。
この写真は真っ青な空。
2つの街をつなぐ朝潮橋からの風景。

申し分なし!

そして徳島2015/10/09 17:51



徳島です。
またもやですが、ここからが大切。
12月の公演に向けてワークショップ開始です。


公演に合わせて地域交流プログラムを
実施して参りますが、
最終的に共演するのが目的です。

片道2時間を掛けて移動しますが
それ以上に充実した成果をあげるため、
良いスタートが切れました。

昨日は東京湾を臨み今日は四国の海。
入江でも美しい澄んだ海水ですね。

さてまだ打ち合わせをして、
明日は早朝帰り、、、。
頼むから天気持ってくれ。

めいとろ21回2015/10/10 22:22



徳島から朝一の便で東京にトンボ帰りで、
公演リハーサルに間に合いました。

昨年20回かと思ったらもう1年経過。
明治大学交響楽団のトロンボーンの面々
一時期20人ほどいた異常事態でしたが、
現在の現役学生は6名!

負担の大きな金管のアンサンブルは 
少人数で演奏するのは大儀なもの。
心配しましたが、
毎年のOBの皆さんの尽力もあり、
とてもよい演奏会になりました。
大人数の演奏は楽しいのですが、
少人数の学生を見ながら、
逞しいと感じました。

客席にたくさんのご両親など、
大人の方々がいらしているのが見えました。
毎年の事とは言えとても嬉しいです。
学校も遅く、サークルや、
さらにこういう演奏会の前は、
深夜に帰宅の日が続きますので、
演奏会での成果を是非聴いて頂きたいと
思っておるのです。

過去3回行った父母会を復活させたいね。
と思うような客席でした。

出演した学生は少人数で負担がありながら
事務的な作業もたくさんあり、
とても大変な毎日だったと思います。
参加OBも含め尽力に感謝しております。
みなさん本当にお疲れ様でした。

そして深夜まで深酒の打ち上げ、、、
次の日も大変なんだから寝ればよいのに、、、。
カウンター