快癒2015/09/01 16:27

1年分の休息を1日で取り、
どうにか体調は回復傾向で問題なしです。
寝ている場合ではないので仕事です。
少し穏便に数日すれば元どおりなので、
ご心配はなく。

さて面白い本というのは本屋でなくとも
売っているものですが、
私が好きな中古レコードの宝庫屋さんは
音楽専門書や楽譜に加えて
海外オケの現地プログラムも店頭に並ぶので、
目を離せません。

この本は昭和24年発行の「バレエ大観」
序文によれば「歌劇大観」の姉妹本らしく
『かういふ著作をするのは、
をこがましいことに相違ない。
しかしバレエの流行にも拘はらず、現代の日本には
この類の案内書が皆無なので・・』
とある。

中身は充実である。
海外の参考著作があっても、
フランス、ロシアを中心に、
有名作曲に関しては添え書きが分かりやすい。

この古い神が親指に引っかかる感触が
超古書を開く醍醐味なのです。

Don Quixote2015/09/02 12:38

毎年何度も振らせていただいている
バレエ団の公演紹介、ご案内です。

バレエの音楽の神様は誰もが違わず
チャイコフスキーの名前を述べるでしょうし、
はたまたストラビンスキーを信仰するほど
20世紀バレエ音楽が好きで傾倒される
ファンも多いと思うのです。

しかしながらバレエ音楽というジャンルが、
クラシック作品に確実に合致して
総合的な芸術に成り得たのは
決して早くはなく、
この二人の作曲家によって
揺るぎないものにしたと言っても
過言ではないと思います。

そしてそれ以前にも相当数の
バレエは存在したわけで、
では誰が作曲していたのかというと、
クラシックファンはまず答えられない
マニアック(作曲家に失礼・・・)な
方々がたくさんいるのです。
”マニアック”と言う訳は、
バレエのことが解らないと作曲が
できないので専門的という意味なのですが、
レオン・ミンクスという方も、
この黎明期〜中期を代表する作曲家です。
<バヤデール>も有名ですが、
彼の代表作は何と言っても<ドン・キホーテ>。
この魅力的な騎士道者のドラマに加え、
周りの愛しい人物達への描写が名作の理由ですが、
オペラでも管弦楽でもそして、
もちろんバレエでも名作になっています。

過去にも何度も振らせて頂きましたが、
新演出というのはいつでも新鮮で、
発見がたくさんあるものです。
とての楽しみな公演です!

実はS席とA席は個人的割引できます。
関係者割を適用できるので、
私に直接連絡を取ってくださいませ。
この機会に、バレエを観たことのない方、
ドンキホーテを観てみたい方、
榊原を応援してくださる方
お待ちしています。

9月26日土曜日17:00〜
  27日日曜日14:00〜
ゆうぽうと(五反田徒歩5分)です。
SS席12000円、S席10000円
A席8000円、B席5000円

公演の詳細はNBAバレエ団の公式HP
をご覧頂きたく存じます。
NBAバレエ団HP:
http://www.nbaballet.org

ひたすら譜面2015/09/05 23:25

下のバレエの公演の直前に
オペレッタガラの公演があるのですが、
(・・・あと二日で記事にします)
この譜面を揃えるのに苦難・・・。

オーケストラには色々な職業の方が
働いているのですが、
事務方とも違うライブラリアンという
楽譜を専門に扱う研究者であり職人がいます。
指揮をしていると「ライブラリアン」に
非常にお世話になりますし、
この方々の器量でいろいろなストレスが
飛んでいったりもするものです。
演奏家とて同じで、
演奏で譜面台に乗る前の譜面は、
ライブラリアンがいろいろ仕事しています。

どの出版を使うかということは重要ですが、
これは大概決まりがあって、
あまりに特殊な物やさらなる拘りの譜面は、
指揮者が持参することも多いのです。
ライブラリアンは取り寄せなどの手配をしたり、
特殊な版の演奏が可能かどうか判断しますが、
近年の情報社会ではクリアしていて、
大問題になることは少ないのではないでしょうか。

でもライブラリアンはその後の仕事で、
譜面を確認して大きなミスがないかチェックして、
さらに弦楽器のBowing(弓の上げ下げ)を
考えて大まかに書いたりもします。
練習の滞る小節番号のない譜面、
AとかBとかの練習記号がない譜面には、
新たな練習のためのマークを記し、、、
つまり、演奏者と指揮者がストレスなく、
練習が進むように努力してくださるのです。

私も譜面は扱いますし、ライブラリアンの
登場を願う以前のものは、自分で揃えます。
特殊な譜面を扱っていることも多いので、
自分でないと理解不能な譜面が多いからです。

きっと世の中のライブラリアン共通意見。
「ガラコンサーとの譜面揃えは難儀・・・」

これね、本当に面倒、、、いや難儀なの。
普段は始まれば40分放っておける交響曲、
袋から出してパート確認して作業順調です。

ところが、、、、

ガラっていうのは所謂お祭りですが、
超有名曲や超レア曲まで、
品評会のように様々な音楽を並べます。
そうすると1曲の譜面の袋から、
アリアを出して部分だけ複写したりするのです。
そのやって次々に曲が選出される・・・。

・・・いやね、オペラならまだいい。
オペレッタは大変!なんです。

・・・つづく
*愚痴か・・・

雨雨しい2015/09/07 13:36

本当に天候が悪くて萎えてきますね・・・。
最近は忙しくても週に1回はジムに行き
嫌いなランニングをしながら
どうにかストレス解消していますが、
とにかく自転車に乗りたい・・・。

雨でも自転車には乗れますが、
近所でなんとなく乗るとか、
遠出して急の雨に祟られるのではなく、
競技用自転車で雨天走るのは危ないので
基本的に雨が降れば走れない。

真夏は暑い!

これで8月もろくに走れず、
秋には思う存分と思っていたらこんな天候。
世の中の自転車乗りのストレスは
きっとMAXになっているでしょうに。

8月下旬から公開された弱虫ペダル。
このコミックで影響されて自転車に
乗る人も多いと聞きますが、
映画で観てみたいと思いながら、
この映画見て雨天で乗れないのは、
ロッキーを見た後に、
後ろ手に両の腕を縛られるのと同じ。

今は、やめておこう・・・
なんてゆっくり観る時間なんてないの。

書こうと思っているここのブログも
書きかけて5本ほど溜まっている始末。

オペレッタガラ2015/09/09 23:04

愚痴りながら今のうちに書いちゃおう。

いやーオペレッタの譜面は忙しい。
パート譜も、フルスコアも、
ヴォーカル譜も何もかも大儀な量。
でも峠を越したので少しホッとしています。

が、急な指令があって峠を下山のはずが
また違う峰を登り始めました・・・。

昨年も企画参加させて頂いたのですが、
横浜シティオペラさんの公演を
振らせていただきます。
昨年に引き続きオペレッタガラ公演ですが、
オペラガラならいざ知らず、
出ハケが常について回る出たり入ったりの
オペレッタガラが好きではないので、
台本もしっかりあり芝居付きの
オペレッタガラであります。

昨年は<こうもり>を叩き台に、
たくさんの歌を足して楽しく公演しましたが、
今年は<こうもり>とくれば<◯◯>
ということで有名オペレッタの下敷きで、
楽しくやらされていただきます。
台本まで書いて演出もどきをする本人の
自画自賛で申し訳ないですが、
本当にたのしい(ハズ)。
多くの方に来場頂きたいと思います。

連休最後ですが、
昨今ではお目にかかれない木のホール
神奈川県立音楽堂の響きも
楽しんで欲しいと思います。

2015年9月23日(水祝)
15:00開演(14:30〜開場)
全席指定:
S席 5000円
A席 4000円
となっております。

お問い合わせ:
NPO法人横浜シティオペラ
045−316−5153
http:/www.cityopera.jp/

私でもチケット申し込み構いません!
お待ちしております。

繁忙2015/09/13 23:52

穏やかな春の時間を経て、
よだれが出るほどのノホホン生活にして
迫り来る怒涛のjob責めの覚悟は
毎年のことなのですが、
やはり慌ただしい毎日。

起きるとか、髭剃るとか、
お風呂はいるとか、ご飯食べるとか、
もっと言えば
トイレに立つとかパソコンの電源切る、、
いや帰ったら内鍵掛けるとか、
靴はしまうなんて防犯と家事手伝い、
そんな時間が惜しいという事態に
なってしまうものです。

春先にやればいいったって、
そうはいかない時期モノと性格。
整理して片付けて、合理的で俊敏で、
フル回転でも繁忙。

そんな中、仕事のリハーサル。
音楽の事だけ考えていればいい贅沢。
この時間が長ければ長いほど、
反作用する雑務なんて野暮も考えず、
音楽は良いモノだという正常脳を確認。

前向きにそして楽しく
繁忙期を乗り越え、糧にします。

校歌企画最終2015/09/14 07:51

地元の音楽による街づくり、
所謂「音楽の街」の活動は、
たくさんの委員の年間を通じての協力があって、
年間30近い公演事業があります。
私も変わらずに参加しながら、
企画したり保守したり点検したり、
様々な場面で携わっていますが、
大切な企画が成就しようとしています。

2年前より始めた「校歌収録」

初年度は中学校4校を一気に。
そして昨年は連合音楽会を利用して
小学校6校をとりましたが、
それぞれの学校で校歌を歌うことを
イベント化してもらいながら、
互いの校歌を初めて聴き合う会でした。

そして今年。

統廃合にて無くなった小学校4校。
この4小学校の校歌を収録します。
でもただ収録では面白くないので、
演奏会で本番として歌って、
そのままライブ録音として残します。

このためのワークショップが始まりました。
要するにリハーサルですが、
4校歌を歌うためのリハーサルです。
ここから10回に及ぶ稽古を経て、
11月14日に公演で歌います。
個人的な発案から考えると実に
15年以上経っています。
過去には某都心の区に持ち込み企画で
プレゼンをしましたが叶えられず、
でもまさかこの地でできるとも考えず、
やっとこさ、という感じです。

せっかくですから、
よい歌を収録したいと思い、
見守ってまいりたいと思います。

合宿2015/09/17 08:03

相変わらずの合宿。
大学のアマチュアオーケストラです。

アマチュアと侮るなかれ、
200人の真摯な団体であり、
こちらも正面からぶつかります。

音楽の話、就職の悩み、
日頃の馬鹿話、疲弊して(なぜ?)
ボロボロになりゆく体を酷使し、
4日間のおつきあいですが、
もう最近は飲み過ぎず夜更かしもせず、
健康な毎日であります。

某所で長いこと行っていた宿を変更。

紆余曲折ありますが、
ご飯が美味しいのは皆にとって
笑顔の秘密でもあります。
外に出られない環境で、
唯一の息抜きの食事は大事ですね。

大曲を抱え難題も続出しながら、
然し多忙を極める生活の中で結果を出す。
音楽から日頃の甲斐を見つける
オーケストラを楽しむ彼らは、
私たちにはない美しい姿でもあります。
羨ましくも叱咤激励です。

バレエリハーサル2015/09/18 08:10

来週の大きな舞台に向けて、
わたしも下見をさせていただきながら、
詳細をスタッフと詰めたり、
ダンサーと会話をしながらコンタクト。
楽しくも気が抜けない時間です。

何度も演奏しているDon Quixote
ではありますが、
この演目は音楽家にとっては本当に罪・・・。
なにせ鉄板という譜面の出版がなく、
毎回譜面も違えば演出も変わる。
それだけ台本が安定していないのでしょうし、
伝説的なストーリーゆえの楽しさが
演出と娯楽性の余地を残すので、
新しい奇抜に取り組みやすいのでしょう。

でも、、それが大変・・・。

毎回読みなおすスコア。
40数曲のナンバーを詳細に見ながら、
テンポと音楽の関係を生み出し、
しかし演出家、ダンサーの希望に応える。

・・・ううむ、頑張ろう。
と毎回思うのは↑この話ではなく、
・・・ダイエット。

ダンサーの鍛え上げた体を見るたびに、
自分の堕落した肢体に愕然です。
比べる対象が悪いのですが、
このくらい自分に刺激的な刺激も
なかなかないものです。
マシンや食事、サプリメントで
作った身体ではない、
生身をダンスで鍛え上げながら
出来上がる柔らかい筋肉の躍動は、
男性女性分け隔てなく美しいものです。

年間何度も思うのだが、
比較の対象が数キロ離れると、
凡人の感覚に戻ってしまいます。

いやそれではいけない・・・
この秋は少し頑張ろう。
と、公演とは関係のないところで、
影響を受けて闘志を燃やします。

お稽古2015/09/20 23:08

毎年の事ですが、
特に9月から年末までは慌ただしく
様々な公演などがあります。
レギュラーで行って行っているもの、
新しく呼んでいただく団体、
また新規に勉強するジャンルもあり、
新鮮な喜びに加え、
楽しみと感謝が募ります。

昨年も担当させていただいた
横浜シティオペラの公演が好評という
評判を頂いての2年連続の公演、
準備が着々。

オペラのシリアスなドラマは
音楽の質と精神社会を問う作品も多く、
ドラマとしての楽しさがあります。
悲劇的な内容も多いのですが、
状況が壮大なスケールであったりして
身の回りには考えられない展開。
でも情のもつれや倒錯した愛の姿など
人間関係では起こりうる話ばかり。

オペレッタの世界は少し違います。
どの作品も身近に思える話が多いので、
実際にありそうに思えるのですが、
本当はあり得ない世界ばかり。
街の娘が王様に謁見してする機会とか、
国家財産並みの遺産を有する未亡人、
法廷侮辱罪で年末に収監される貴族、
趣味でロケットを作り月旅行する、、、
ううむどれもこれもあり得ない。
身分違いの恋やあり得ない結婚も
平気で成就させてしまう物語は、
ハッピーエンドでありながら、
非現実的な結末に笑ってしまうほど。

悲劇的で起こりそうもないが、
身近には起こりうる感情ドラマのオペラ。
喜劇的な展開で身の回りを扱い、
しかしあり得ない結末のオペレッタ。

この違いが両者の面白さの
本質と思っています。

音楽の構成から台本も書かせて頂き、
舞台の脚色もさせて頂いているので、
手の抜き用はありませんが、
あり得ない話ならではの展開や、
喜劇的な進行なれど、
皆幸せな笑顔で終わる事のできる
オペレッタは稽古場も楽しい。

とは言いながら歌い演じる方々は
大変なものです・・・。
カウンター