花粉激化2013/03/01 23:16

指導しているオケの金管楽器打楽器による
コンサートでした。
毎年の事ながら25年間、よくやっています。

金管楽器の事をあまりご存じない方でも、
昨今のTV番組での吹奏楽のドリルや、
Disneylandランドでのパレードなどで、
演奏を目にすることもあるでしょうね。
然しながら金管楽器は意外に繊細で、
唇ではコンマ数ミリの調整をしながら
奏法を安定させているものです。
ステージでジッと精神統一しながら、
音楽と対峙する姿は武士のようでもあり、
頑固な職人気質にも見えることがあります。
でも吹奏するだけではなく、
音楽にするのが目的ですから、
そこから音を組み立てて聴き映えのする
演奏へと磨いていく作業があるものです。

上を目指してもらいたいのは本音ですし、
基礎練習の足りない人は5秒でわかる。
でもなによりも大事なのは、
お客様に演奏を魅せる気持ですね。
25回の毎回がそのような気持の集合体で、
溢れていると信じたいものです。
4年生が皆揃って演奏をしてくれるが、
なによりも嬉しい。
就職活動でオケ活動が寸断されても、
4年間を通じて全うする事が大事だとは、
卒業した後に感じるかも知れませんが、
オトナになったみんなの顔が眩しかった。
中心になり苦労して演奏会を作った
2年生はよい経験になりましたし、
1年生もグッと頼もしくなりました。
様々な1年間の総決算が見られた日です。
お疲れさまでした。

しっかし、花粉がひどい・・・
春一番とか聞いてもワクワクするどころか、
気分は落ち込むばかりなり・・・。
まだ後2ヶ月の苦難は本格化しています。

歌ビタミン2013/03/03 23:29

みなさん頗る元気である。

新年会にしては時期がおそいが、
そうやって集まる会に誘っていただいた。
平均年齢が73歳を数える男声合唱団。
年寄りのあつまり?
いやいや何処を見ても微塵にも感じられない。
どうして昭和一桁(と括るわけではないが)は、
こうも元気な方が多いのだろう。
年齢で言えば80前後の方々と言う事だが、
自分が年を経て鈍感になったのを差し引いても、
若すぎる秘密はどこにあるのだろう?

コンドロイチンの大量摂取か?
グルコサミンえの執着か?
はたまた肌の色艶はプラセンタに、
毎朝欠かさないヒアルロンサンの効果?
ビタミン、鉄分に亜鉛も欠かさず、
養命酒なんて1日数本いけちゃうのか?

違います。
この方々の最高の健康の秘訣は“歌”、
歌うこと、合唱すること。
この行為こそ、この執着こそが、
脳から心臓、肺に足腰と明日への活力。
こうしか考えられないのです。
海外遠征からコンクールへの出場、
数え切れない委嘱新曲の披露から演奏会。
歌を愛し人を敬い、出した声は、
酒と食事と会話で補給。
なんとも敬うべき先輩方です。
この宴席も半分の時間は歌っているし、
暗譜している方ばかりで脳も若々しい。

準備が始まる来年公演への挨拶をさせて頂き、
様々な方との3時間に渡る語らい。
御見それいたしました。

オーラJ29回定期2013/03/04 09:42

早いもので3月です。
2月が公演も多く慌しく過ぎたので、
あっという間の時の流れを感じますが、
3月は3月で自分の事に加え、
父三木稔の関係の演奏会も多いのです。
ありがたい事でありながら、
昨今の世の経済状況を考えると、
集客に協力をしたい次第。
どの公演もジャンルが違い楽しい内容。
三木音楽の系統を知ることも出来、
興味深い内容となっています。

近々の公演からですが、
お知らせです。

オーラJは彼が邦楽のさらなる未来を期待し、
創った団体で、私も何度か振らせて頂いています。
意欲的なプログラムに挑戦しながら、
現在はメモリアルシリーズとして、
芸術監督であった三木稔作品の
連続公演を催してくれています。

邦楽創造団体オーラJ 第29回定期演奏会

“三木稔メモリアルシリーズ”vol.2 (全6回) 
~~三木稔 未来への願い~~
1990年代から2000年代の作品を集めて 

日時:2013年3月6日(水)18:30開演(18:00開場)
会場:渋谷区総合文化センター大和田 伝承ホール
*JR渋谷駅から徒歩5分

<プログラム>
*箏 ピース・フォー・ピース より
           歌:飯島香織

*瀬戸内夜曲

*尺八、琵琶、箏による協奏曲
“Three Trees (三木)"
    ドナルド・ウォマック(委嘱初演作品)
           尺八ソロ:坂田誠山 
           箏ソロ:木村玲子 
           琵琶ソロ:櫻井亜木子 

*絃の春秋
           三絃:野澤徹也 
           箏:篠塚 綾

*邦楽管弦組曲《ホタル歌》

気温上昇が痒い2013/03/05 23:11

今日は私が事業に協力をしている
地元の文化事業団の関係の審査会。
地元のアマチュア団体とプロの公演に対し、
市民還元として公演に助成をしています。
アマチュアの方々では、
ホール使用の公演であることや、
地元の方であることなど制約がありますが、
普段の活動をしっかりなさっている方々なら、
大抵応募資格があるほど優しい。
また在住のプロ演奏家にとっては、
もっと優しい応募基準があります。
市内のホール(つまり財団の本拠)以外の
場所、市外のホールに関しても、
助成の対象とするというものです。
この基準は設立の時に決めたのですが、
本拠ホールがクラシック演奏に対して条件が
揃っている空間ではないからです。
でも発想を変えればこう考えられます。
助成公演を刷り物などに明記することが
必須条件となっていますので、
これにより他地域で助成を出している事が
広まってくれるわけでもあるのです。

今年で3年目ですが、まだ認知度が低いのか、
なかなか応募団体が増えないものです。
しかもプロの演奏家にとっては、
他の厳しい選考に比べ幸いの助成と思うのですが、
皆さん知らぬかその気がないのか、
なかなか申し込み件数が増えませんね。
私が選考側でなければ真っ先に申し込む・・・。

砂被りは要らない?2013/03/06 23:36

私は映画館が好きではない。
理由は簡単、疲れるからだ。
小さな椅子に詰め込まれて2時間半は、
さながらエコノミー症候群のようだと思う。
昨今ではビデオレンタルなるものが出来て、
幸いとばかり寝転がって家で見ますが、
相当観たいロードショーでの公開、
また見る必要に迫られる作品でなければ
実は行きたくはないのだ。

元々が閉所恐怖症ですから、
狭い場所が根本的にダメなのに加え、
小さい椅子、居心地悪いソファ、
相席で肩を入れて並ぶ空間なども、
ストレスマックスになってしまいます。
以前はそれに加えて腰痛が酷く、
昔の映画館の椅子と言うものは、
そりゃ酷かったものですよ。

ですからいつも思っていたのです。
寄席みたいに座敷にしちまえばいいって。

入り口で座布団を一人1枚配る。
デポジット2000円取ったっていいよ。
120帖もある広い座敷の何処に座ろうが、
正座だって胡坐だって座禅だって好き勝手。
空いてりゃ寝転がったっていいのさ。
座布団に座らかったら枕にするか、
はたまた悲しい場面では抱きしめるか、
怖い場面では目隠しだって構わない、
そいつぁ客の自由ってもんだ。
コーラにポップコーンなんざ風情がないね、
絣の着物に片襷した姐さんが数人歩き回って、
始まる前に甲高い声上げながら、
「おせんに~キャラメル!」・・・大正かい!?
ってなもんで、お茶なんて啜りながら、
ゆっくり活劇を楽しめるってものよ。

ま、昨今は映画館は椅子もよくなり、
シート幅も広く居心地は昔とは雲泥の差、
こうなると座敷でなくとも耐えられますね。

だがしかしこんな桟敷席設置のホールが、
渋谷の真ん中にあるってのがいいですな。
通常の客席300席の内、上下の壁際には、
畳敷きの桟敷席が設置してあり、
デポジットなんて取らない座布団は
勝手に敷いてしまって良いのである。
ほらほら、ようやく私の考えが浸透してきた。
・・・のかどうか解らぬが、
公共ホールでこういう遊び心は歓迎です。
ま、肝心の音響が、
シックな内装の見てくれとは裏腹に、
どうも今一なのも公共ホールってこと。
なかなか全ては上手くいきませんが、
演奏は、よござんした。
皆さんご苦労様でした。

17日公演!!2013/03/08 12:58


来る17日、狛江で公演を開催します。
「三木先生お誕生日コンサート」
~生誕82年を記念して歌楽と和楽器を中心に~

三木先生半世紀に渡って住んだ
地元狛江の街のホールでの公演ですが、
共に汗を流し、笑い、苦労した皆さんとの
楽しい舞台公演になります。

彼は日本史1600年の歴史に沿った
「オペラ9連作」という作品群を、
35年に渡り書き続け完成させました。
一方で20代の若いころより書き続けた、
演劇や映画の為の音楽、合唱作品と、
旋律と言葉が寄り添う身近な作品も、
とても沢山残しています。
1986年に「うたよみ座」という
自作品を上演する音楽劇団体を立ち上げ、
この団体は後に「歌座」として、
文化庁芸術祭賞を受賞するような団体に
発展していきます。

「歌座」は日本語による上演を常とし、
歌、芝居、踊りという三つの表現を育て、
また同時に三木先生はこの団体の為に、
いくつもの作品を書き上げています。
勿論、この活動に賛同した諸先生方と
舞台を支えるスタッフの協力があって
歌座という稀有な団体が活動を続けたのですが、
三木音楽の楽しさに集まる方々は、
稽古場が大好きなのでした。

先生が亡くなってからも毎日のように、
全国、いや世界各国で彼の作品は演奏され、
そしてメモリアルという特別な公演も
多くの団体が開いてくださっています。
この公演は賑やかな大好きな彼の為に、
3月16日の誕生に際した公演です。

今当日の進行詳細を考えながら、
来週のリハーサルに備えています。
〈うたよみざる〉という中心演目の譜面を
あらためて眺め、詠み、見通してみると、
250の上演を数えたこの作品の巧みな構成と、
素晴らしい音楽の知恵と舞台への愛情が
感じられる作品と感じ入っています。

3月17日は〈うたよみざる〉と、
工藤直子さんの名作に三木先生の音楽、
〈のはらうた〉を中心にお送りします。
加えて、素晴らしい箏の名曲〈芽生え〉を
吉村七重さんが弾いてくださったり、
歌座演出家として私たちの大きな柱である、
ふじたあさや先生が協力、お話もして下さり、
とても充実した舞台となります。
まだまだ席が埋まらず集客に苦労する毎日!
沢山の皆さんのご来場をお待ちしています。

「三木先生お誕生日コンサート」
~生誕82年を記念して歌楽と和楽器を中心に~

2013年3月17日(日)

・開演 14:00~(13:30開場)
・会場 狛江エコルマホール(駅徒歩1分)
・交通 小田急線で新宿から約20分
・料金 全席自由2000円
     小中学生 無料

・チケット取り扱い
 東京テアター  03-5771-8114
 エコルマホール 03-3430-4106
 東京テアターではFaxによる申込みも可能です



花粉は小康状態2013/03/11 23:46


ハードな1日。

午後はスタジオで録音でした。
と言っても耳をロバのように立てて聴き、
赤でチェックをしては口を尖らして文句という
典型的なディレクター役ですので、
歌手の皆さん、ヴァイオリンさんお疲れ様。
後はエンジニアの作業で明日チェックをして
クライアントに提出です。
急に連絡で期限1週間との連絡から、
仲間を集めて連絡して整えて、
演奏者を集めて録音したと考えると、
よく間に合ったと思うほどですな。

それから大塚のスタジオに移動。
今日は日曜日の公演の稽古です。
私が一番年齢下というほど、
ベテランの諸先輩方をお招きして、
舞台と稽古の昔話を聞きながら、
へ~!へ~!の連発でした。

この方々、1986年10月の旗揚げから
メンバーだった方も多く、
三木先生との思い出話もさることながら、
歌唱と指導もしていた友竹正則さんの話、
稽古場でのエピソードには話が尽きません。
驚愕なのは、10数年、、いや20年も
演目から離れているはずなのに、
音が響いた瞬間に口を開くと同時に手足が動き、
全て振りを覚えています。
途中で「あれ?このあとどうだっけ?」となり、
何度か口ずさむと、やはり次が出てきます。


この写真は、旗揚げ公演のプログラムですが、
三木先生の保管ファイルから借りてきたもの。
稽古中の写真もあり雰囲気などが伝わります。

ついでですから旗揚げ公演のときの、
読売新聞の取材記事も掲載してしまえ!
新しい日本語による音楽劇、それも、
オペラのようでわかりやすい和製ミュージカル
という新ジャンルに期待されています。
こんな面白い事をやっていた時代かと思うと、
頭の中のモヤモヤはジレンマを起しますが、
17日の公演では作品の面白さを十分伝える
よい公演にしようと思っています。



雨で花粉も一休み2013/03/13 09:32

慌しい今週です。


ちょっとした生活の計算違いで、
全てがお釈迦になりそうな窮屈な時間割り。
もし電車が運休したら大慌て。
もし公演後の移動で大渋滞でも大弱り。
もしストレスで泥酔したら大誤算。
キー打ちすぎて腱鞘炎は予想外。
バッティングセンターで打ちすぎも予想外。
ジムで張り切り過ぎて筋肉痛も予想外。

規則正しい予定通りが1週間はちと辛い。


今日は朝から学校公演でした。

新体育館になっているので楽しみでしたが、

あまり響かなくなったと先生が嘆いていました。

体育館は音楽用ではないので、

設計時に「響き」などということには関与せず、

むしろ響きすぎると運動教育には向かないと、

想像するほどです。

しかしながら行っていると、

声の響きはなかなか悪くないし、

天井も高く雨音の影響もなさそうでした。

体育館によっては返ってくる音が乱反射して、

自分の音が聞きにくいという事もありますが、

いやいやここは音楽向きの良い体育館です。


 企画をして演奏者選び、

  学校と連絡を取り合い曲目の構成、

そして公演では司会をいたします。

演奏中は生徒の様子を見ていますが、

先生の公演直前の生徒指導では、

あまり行儀作法を言い過ぎると、

堅苦しく窮屈な状態で鑑賞となり、

楽しめないのではないかと思います。

そこそこ身体も気持もリラックスして、

寝てしまってもそれは心地よいという事、

健全な心という理由で構わないのですね。

 

なかなか充実した公演を後にして車で移動。

17日の稽古の2回目でした。


 相変わらず楽しい諸先輩方。

思い出しながら毛穴から出るような記憶で、

歌よりも振り付けが出てきます。

と言ってもあたらしい曲も練習します。

譜面を見て顔を見合わせて。


 そして難関の「てんてんのうた」。

7拍子の音楽に振り付けがあり、

手拍子もあり、勿論歌もある。

これを練習するのが恒例なのは、

この演目の慣例行事ですが、

大変ながら楽しそう。

 17日の公演の準備が佳境に入っています。

がんばろう。

それにしても集客。

小中学生は無料です。

大人2000円ですので手を引いて、

ご近所でいらして欲しい!!

スギ、まだまだ!2013/03/17 23:13

三木先生お誕生日コンサート

ご来場頂いた皆様、

ありがとうございました。

実行委員会という名の虚弱主催で、

なかなか集客に結びつかなかったのですが、

やはり楽しい<うたよみざる>。

名曲揃いの<のはらうた>。

 初演時に苦楽を共にした歌手も大勢おり、

私がほぼ年下という中で、

皆さんの経験値が生きる公演でした。

こういう機会はなかなかないものです。

出演頂いた歌手の皆様、

協力頂いた演奏家の皆様、

お疲れ様でした。

 故松村禎三さんの息子さん有祐さんから!

 出待ちで並ぶ歌手

 てんてんの歌熱唱中

全員でカーテンコール

 舞台で集合写真

 そして打ち上げ!




祝卒2013/03/19 23:19

娘が中学校を卒業しました。
感動的だった小学校の卒業式は、
ついこの間の事だったのに、
3年間とは早いものです。

保育園、小学校を通じて知っている男の子は
皆さん精悍な顔つきで背も高くなり、
無邪気な面影は薄くなっています。
女の子もみな成長してすっかりお姉さん。
周りを見渡でば育った証を見て取れますが、
自分の子は近くに居るせいか、
なかなか解り難いものなのですね。

中学生は高校受験を体験し、
ひとつ大きくなり義務教育を終えました。
社会に出たわけではないものの、
小さな地域から羽根を少し広げて、
視野を広く毎日を送ることになります。
社会の無碍な接触に晒されるでしょうが、
巳を守りながら慎重且つ大胆に
頑張って欲しいですね。

卒業式の後半は何曲も歌いながら、
最後は素晴らしい卒業生の混声合唱でした。
こういう構成は珍しいのでしょうが、
素晴らしい特色の伝統です。
舞台を背にこちらを向いて、
精一杯合唱する姿は感動的な景色でした。

健康に育って欲しい。
未来を見つめて進んで欲しい。
カウンター