砂被りは要らない?2013/03/06 23:36

私は映画館が好きではない。
理由は簡単、疲れるからだ。
小さな椅子に詰め込まれて2時間半は、
さながらエコノミー症候群のようだと思う。
昨今ではビデオレンタルなるものが出来て、
幸いとばかり寝転がって家で見ますが、
相当観たいロードショーでの公開、
また見る必要に迫られる作品でなければ
実は行きたくはないのだ。

元々が閉所恐怖症ですから、
狭い場所が根本的にダメなのに加え、
小さい椅子、居心地悪いソファ、
相席で肩を入れて並ぶ空間なども、
ストレスマックスになってしまいます。
以前はそれに加えて腰痛が酷く、
昔の映画館の椅子と言うものは、
そりゃ酷かったものですよ。

ですからいつも思っていたのです。
寄席みたいに座敷にしちまえばいいって。

入り口で座布団を一人1枚配る。
デポジット2000円取ったっていいよ。
120帖もある広い座敷の何処に座ろうが、
正座だって胡坐だって座禅だって好き勝手。
空いてりゃ寝転がったっていいのさ。
座布団に座らかったら枕にするか、
はたまた悲しい場面では抱きしめるか、
怖い場面では目隠しだって構わない、
そいつぁ客の自由ってもんだ。
コーラにポップコーンなんざ風情がないね、
絣の着物に片襷した姐さんが数人歩き回って、
始まる前に甲高い声上げながら、
「おせんに~キャラメル!」・・・大正かい!?
ってなもんで、お茶なんて啜りながら、
ゆっくり活劇を楽しめるってものよ。

ま、昨今は映画館は椅子もよくなり、
シート幅も広く居心地は昔とは雲泥の差、
こうなると座敷でなくとも耐えられますね。

だがしかしこんな桟敷席設置のホールが、
渋谷の真ん中にあるってのがいいですな。
通常の客席300席の内、上下の壁際には、
畳敷きの桟敷席が設置してあり、
デポジットなんて取らない座布団は
勝手に敷いてしまって良いのである。
ほらほら、ようやく私の考えが浸透してきた。
・・・のかどうか解らぬが、
公共ホールでこういう遊び心は歓迎です。
ま、肝心の音響が、
シックな内装の見てくれとは裏腹に、
どうも今一なのも公共ホールってこと。
なかなか全ては上手くいきませんが、
演奏は、よござんした。
皆さんご苦労様でした。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://hanatsubaki.asablo.jp/blog/2013/03/06/6739638/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

カウンター