レクチャー2010/12/05 23:49

この1週間ブログは休止でした。
意味深い訳ではないのですが、
10、11月の忙しさの中でも
更新していたら、
少し疲労が蓄積した模様です。

概ね健康な毎日でありながら、
秋に発生するアレルギーは、
鼻炎から深夜の咳に発展し、
これだけが悩みの種のまま、
スギ花粉に突入の見込み・・・。

本日はみなとみらいホールで、
レクチャーでした。
来月15日の小ホールオペラ関連の
企画なのですが、
楽しくも緊張する会でした。
「プレレクチャー:
三木稔が語る作品の世界」
というタイトルで、
私が企画構成したのですが、
本日は進行と聞き役。
ベテラン作曲家の60年に渡る
創作人生ですので、
お話しすることは山ほどある。
90分の会でまとめる事自体、
無理な話なのですが、
内容は関連らしく、
オペラと邦楽器の魅力に絞り、
進行させて頂きました。
DVDで舞台の様子を見せながら、
最後には生演奏も付けました。
奏者の渡辺正子さんにも感謝。

横浜の海、湾を取り囲む開発は、
実に見栄えがよいですね。
先日も都市設計の関連番組を
テレビで観ましたが、
6階3面ガラスからの眺望は、
白が反射して眩しいほどでした。
拙宅も川の近くの水の町ですが、
世界に通ずる湾を目前にすると、
水であることで閉鎖さえ感じます。

人の居住する街に劇場があり、
そこに通う人々がある。
住まう人々で支持される演目、
ジャンルも違うであろうし、
運営側もその意向に沿った思考。
この海の街未来都市には、
どんな方々が集うのか、
来月への興味と責任を思いました。

エジソン2010/12/06 23:16

2月にラフマニノフを演奏する。
先日、久しぶりに彼自身の演奏の
協奏曲を真剣に聴いたのだが、
やはり相当の確かさである。
SP盤からCDに復刻している
80年前の録音でありながら、
作曲家自身の演奏は雄弁である。
名演奏家であったという
証明だけではなく、
譜面に書き込み切れない事実を
明確に伝えているものだ。
ちなみに最近このCD、
最新技術によるマスタリングで、
新盤のCD復刻となったが、
視聴すると恐ろしい。
ラフマニノフの同じ録音なのに、
昨日彼が座って弾いていた如く、
無論レコードノイズもなく、
鮮明な擬似ステレオ盤なのだ。
ま、少々やり過ぎではあるが。

本日は演奏会を聴く。
「三木稔箏作品の夕べ」
昨日に引き続き三木三昧である。
日本の第一線で箏界を牽引する
ベテラン6名の競演である。

無論素晴らしい演奏。
舞台に登場して歩く姿、
音を発するまでの所作にまで、
華を感じられる6人である。
60年代~90年代を中心にした、
ソロ、アンサンブルの数々は、
同じ時を歩んできた作品群であり、
言わば等身大の音楽でもある。
同じ時刻を舞台で共有しても、
遡る事の出来る時間軸の深さで、
演奏の深さも変化してしまうもの。
時間を伴奏に活動した方々しか、
分かち合えない財産があり、
分け前もまた上等なのである。

作曲家が見えなくなり、
完成から時が過ぎてしまえば、
作品はよもや時刻の勝利と、
なりうる可能性は否めない。
しかしながら、
断片でも一端でも、
真実の姿を伝えていけば、
色褪せることのない作品は、
自然な水遣りにより常に新鮮だ。

こういう演奏会、
80年経ってもきっと忘れられない
永遠の正義というべきものである。
ラフマニノフも相当偉いが、
エジソンはもっと偉いっちゅう事だ。

元町2010/12/07 23:56

午後は来週のコンサートのリハ。
ゴルフ場のメンバーラウンジを
利用したクリスマスコンサート。
もう3回目ですが、
こういうコンサートの構成は楽しく、
内容も華やか且つ厳かな、
19世紀の音楽を中心に並びました。
女声2人と器楽2人。
お客様も喜ばれることでしょう。

そしてその後は横浜へ。

横浜ベイエリアは、
みなとみらいの開発による充実や、
JR横浜駅周辺の再開発で、
東側が人出の街になりましたが、
私はやはり山下公園より西、
元町から山手の高台が好き。
馬の背のような山手は、
湾が見渡せる眺望も良いし、
外国人居留地の名残である洋館、
各建物の誂えにもお国柄が出て、
非常に楽しい場所である。
この頃になると、
クリスマスが近いために、
それぞれの場所で、
趣向を凝らした飾り付けも多い。
ヨーロッパ的なクリスマスは、
キリストの誕生を祝う
信仰心豊かな厳粛なお祭りであり、
内面的な喜びを互いに分かち合う
賑やかしくも密やかな行事。

横浜の元町から山手を見渡すと、
彼の地のクリスマスを思い出し、
心地よい足取りになります。

先日の仕事の反省会・・、
ではなく打ち上げとして呼ばれ、
ベテランの浜っ子の方々と、
楽しく過ごさせていただきました。
フレンチのコース料理の美味しさは
勿論のことですが、
元町に根付くお店ばかりではなく、
ワインから、食器にいたるまで、
集う方々との関係も強いのです。
そこには信頼関係があり、
提供する側と消費する者の絆が
繁栄に繋がっていると感じました。
O川さん、心より感謝申し上げます。

楽しい宴のあと、
冷たく乾いた薄味の潮風が、
元町を一層美しく輝かせていました。

リセット2010/12/11 07:47

参りました。

パソコンが立ち上がらず
ふて寝かと思いきや、
本気でダメそうです。

思えばこの2年、
毎日過酷な作業を課し、
しかし文句も言わずに、
日々黙々と働いていましたから、
こう言う結果なのかと、
感謝ですが、、、
様々試みるみるも改善せず、
ついにシステムの入れ替え、
という最悪の結果。

当たり前ですが、
バックアップはとっています。
が、このところの2ヶ月。
うぅぅ、困った。
データ飛びます。

またソフトを1つずつ
入れ直すと思うとウンザリ。

参りました。

ふらっとエコルマ2010/12/11 23:34

ふらっとエコルマオープンハウス。
無事に終了です。
何のことやら解らず始まりましたが、
「要するにファン感謝デー」。
日頃の感謝と、ホールの事業、
施設全体に興味を持って頂こうという、
初の試みでした。
キーワードは“和”、
地元邦楽演奏家の三曲協会、
また新鮮な活動を展開している、
能楽普及会の皆さんを中心に、
その他、書道、華道、茶道と、
日本の伝統文化、芸能を中心に、
6時間に及ぶ公演とワークショップ。
なかなか大変でした。

催し物は協力団体のお陰で、
充実したものになりましたし、
訪れたお客様も、
間近で見られる能楽や、
体験できる和楽器など、
随分と楽しんで下さりました。

最後のステージでは、
三曲と能楽の出会いとして、
「船弁慶」の演目で、
それぞれの解釈で紡いでいくという
難しくも挑戦的な試みでした。
参加の皆さんに感謝です。

しかしながら自主的な事業は、
難しいものです。
ものを創作する、空間を創造する、
という発想を大事に発信しなくては、
いけないことも痛感しています。

復旧近し2010/12/13 23:35

パソコンが突然立ち上がらなくなり、
呆然としながらも意を決して、
システムの再インストール・・・。

まったくリスク大です。
もちろんバックアップしていますが、
毎日はしておらず、
この3ヶ月は少量のデータコピーは
持ち歩きましたが、
完全コピーは取っていない。
データもさることながら、
追加しているソフト類、
またその他ユーティリティ含め、
設定をまた一から始めるかと思い、
やるせない2日間。
データ削除という恐ろしいリスクを
承知の上で覚悟を決めての
再インストールなのでした・・・。

何とか設定もしながら、
日常の使用に戻りつつあります。

データ、あきらめていたのに、
なぜか残っている・・どうして?
データ保存ドライブがそのままあり、
なんとも恐る恐る開くと、
そのまま使用できる環境。
慌ててバックアップを取りながら、
精神的には一安心。

たった2日間のPC不使用で、
さまざまな連絡から事務手続き、
すべて止まりました。
たかだか2日なのに、
精神的にとても不安の時間は、
依存症の典型なのかもしれないと、
反省を超えて病的を認識。
立ち上がらないPCを、
行動の連続で立ち上げようと、
無意識にしてしまうものです。

来年はこの依存症から抜けたいが、
2年間休まずに働き続けてくれたお陰で、
私の仕事も回っていると考えると、
依存症候群は仕方ないところか。

さまざまな方面にご迷惑を
おかけしております。
徐々に復旧しております。
皆さんとパソコンに感謝である。

ゴルフ場公演2010/12/14 10:38

昨年に引き続き
ゴルフ場コンサートでした。

ゴルフ場でコンサート?
野外ではありません、屋内です。
レストランを利用した
クリスマスディナーコンサートの、
企画構成と司会をいたしました。

もともとは旧知の仕事仲間
K氏の仲介で実現したことですが、
今回で3回目となりました。
会員の方が多いのですが、
次第に奥様や親戚と増えて、
テーブルも増えております。
都心では有り得ないゴルフ場の特性、
また会員同士のコミュニティもあり、
場内は暖かい空気に包まれたまま。
こんな時は私なんぞ出て行きますと、
「誰だ?こいつは・・・」と、
なりそうなものですが、
リピーターの方が多く、
大きな拍手と歓声で迎えてくれます。

演奏の後、演奏者も招かれて、
お話をしながらディナーを頂きます。
皆さん知識人でいらっしゃり、
音楽以外でも様々な方面で
会話が弾むものです。
最初は男性が多かったこの公演も、
プレイしない奥様方が、
ディナーを楽しみに一緒に来られ、
女性率は大分高くなりました。

リピーターの方が多いというのは、
毎回演奏者と構成には悩みますが、
実はゴルフ場という所は、
会員さんが毎回通う場所でもあり、
すべて変化する事が良いのではなく、
定番の安心と若干の新鮮バランスが
大切なのかも知れないと思いました。

楽しく美味しく演奏できました。
4人の美女、ありがとう。

胡桃リハ2010/12/16 23:42

明日の<くるみ割り人形>
オーケストラのリハーサル。
旧知の仲のメンバーが多いゆえ、
練習もスムーズであります。
とはいえ、本番は本番。
特にバレエ公演は、舞台上の
ダンサーの事情が多いので、
気の抜けない音楽チームです。

この時期、クリスマスとなれば、
<くるみ割り人形>ですね。
聴いても、演奏しても、
踊っているダンサーにとっても、
心温まる演目なのです。

今年は3日連続。
明日はゲネプロ+本番の1回目、
つまり3日で4回演奏。
以前2日続けて2回公演、
という過酷なものもありましたが、
手足、腰、そして腕、なにより頭。
体調管理がものをいう公演です。

しかし寒くなりました。
風邪ひいてはならないので、
気をつける時期でもあります。

公演その12010/12/17 23:00

<くるみ割り人形>第一日終了
昼からの場当たり(舞台上で、
出演者が位置を確認していく作業)、
GPを経て夜本番。
何年も何回も演奏している演目、
解りきった事と思いながらも、
チャイコフスキーの名曲には、
その回度に発見があるものです。
練習で見つけたり、
本番最中に舞台を見ていて感じたり、
さすが偉大なる作曲家、
そして万人に愛されるドラマ音楽は、
深くそして美しいものです。

日本のクリスマスなんて、、、
と毎年思う日本の似非宗教行事。
しかしながら、
特定の宗教心とは違う種類の、
何かに対する慈愛の心が芽生える、
くるみ割り人形公演は有難い。
さて、明日もがんばろう!
肩、腰、腕、まだ大丈夫。

綺麗なデコラティブな鉢植えを
頂いてしまいました。
ポインセチアとツリー。
こういうものはセンスですね。
造る側も、そして贈り主の。

クリスマス、よいものですな!
心より感謝。

公演その22010/12/18 23:58

くるみ割り人形、
2日目も無事に終了です。
無事というのも変ですが、
3日間の公演で、
キャストが変わるので、
テンポ調整をしながらの演奏。
演奏者は舞台を見えないので、
私の合図で意図を感じでくれて、
大変有難いのです。
終演後に先生方と話すと、
自分が良かれと思ったことでも、
逆であったり、考え過ぎだったり、
そんな事もあるもので、
バレエの舞台、ダンサーの心理は、
深いものだと感じます。

毎年2回の公演でしたが、
今年は3日連続。
GPを入れると3日で4回通しは、
演奏者にとってもハードな内容。
それぞれに体調管理、
演奏での調整も大変なはずです。
あと1回、
私も誠心誠意がんばらねば!
カウンター