積雪2010/05/05 21:26

毎年恒例のM大オケ春の合宿で、
志賀高原まで300キロ超の工程。

以前は、夏の合宿のみお世話になっていた
音楽施設充実の名物ホテルですが、
勿論冬はスキーホテル仕様です。
ではどうして春に使用?
私が思う原因は2つ。
若い人のスキー離れと、
温暖化による春のゲレンデ悪環境。
ですから、以前はGWの時期には、
春スキーを楽しむ方のために、
合宿など出来なかったはずなのに、
地球温暖化の恩恵に与るといった次第。

しかし、今年は4月も寒い日が多く、
標高2000mクラスは、降雪も多く、
十分に春スキーできる環境でしたね。
隣のゲレンデでは、家族連れ、
大学生グループと、大賑わい状態でした。
せめても、、と思い学生とゲレンデへ・・・。
写真はゲレンデで集合写真ですが、
頂上に向かってジャンプ競技です・・・。

みな外にも出ず、まじめに練習の日々、
夜の反省会(・・酒だが)も充実。
相変わらずの今年度のスタート。
お疲れさまでした!

標高が高いので東京とは気候が違う。
コイノボリが舞う民家の庭では、
遅さ咲き桜がまさに満開であったり、
隣の家ではピンクの桃の花が咲いている。
また町に下りる途中で見られますが、
山の斜面の杉の合い間に藤の花が咲き、
藤棚とは違う荒々しくも美しい見ごたえ。

快晴とは、なんとも心豊かになるものです。

ダ・ポンテ2010/05/06 23:07

時間があり、GWも終わったので映画。
とはいっても、必要資料としての鑑賞は、
相変わらずの仕事モードです・・・。

映画<ドン・ジョバンニ>
~天才劇作家とモーツァルトの出会い~

イタリア映画なので、前宣伝も少なく、
ガラ空きだったらどうしようと思ったら、
時間に工夫可能な方々と思わしき方が沢山。
モーツァルトに惹かれた婦人多しと見るが、
劇作家ロレンツォ・ダ・ポンテを中心に、
名作が生まれる背景と激動の生涯を、
脚色した作品なのです。
ダ・ポンテが幼少から青年期を過ごした、
故郷であるベネツィアの町並みは、
18世紀中期の美しさに拘った出来だが、
その後のモーツァルトとの出会いになる、
ウィーンがどうも・・・。
そもそものロケ地が違うのだろうが、
路地など外のシーンは、明らかにセット。
いや構わぬが、石の壁が風で揺れる・・・。
衣装、小道具やカツラなどの美術は秀逸だが、
セットのお金が若干無かったのね。
劇中で頻繁に使用するセット劇場や、
実際の上演シーンも含め、
もう少し工夫したらよかったな・・と、
まさに、お金のない苦肉の策で、
美術部分を節約するオペラ作品を見るようで、
自分の事のようにちょっぴり切ない。
壮大なスケールでお金をかけられた、
<アマデウス>などと印象を重ねて観ると、
こんな部分が気になっていけません。

主役であるはずのダ・ポンテ君、
モーツァルトとの親交を重ねながら、
ドン・ジョバンニ初演準備が着々と進むと、
次第に存在が薄くなっていくのは、
モーツァルトの個性が強烈なせいで、
音楽の力は壮大であることが解る。
しかしこれだけ贅沢に音楽を使うなら、
モーツァルト超えの個性設定にしないと、
やはり主役として存在が危ういのである。

いやいやイカンイカン、こんな観方!
これから楽しみにしている方がいたら、
スイマセンが、これは作品批評ではなく、
角度を変えた同職者の意見であるのです。
興味ある方、是非観て頂きたい。

映画<ドン・ジョバンニ>
~天才劇作家とモーツァルトの出会い~
公式HP:
http://www.don-giovanni.jp/

こぶ2010/05/07 18:46

5月に入り、ようやくの天候は
気温も適度で、まさに自転車日和。
冬の体の緩みを取り戻すべく走る、走る。

この数年のエコ志向、また不況も手伝い、
中高年をも巻き込んでの自転車ブーム。
そんな中、最近問題化しているのは、
“多摩川サイクリングロード”での、
自転車と歩行者の接触事故。
私は知っているので避けていますが、
祝祭日の“多摩サイ”舗装路には、
30キロ弱の片道工程にロード車中心に、
1000台集まるとされている。
“多摩サイ”とは言っても、
人もいれば、ベビーカー、ペット他、
様々な世代が歩き、土手に下りる方は、
この道を横断しなければならないので、
釣人、バベキュー仲間、野球少年、
サッカー好きに、恋人たち・・・
加えて、金八先生も居そうである。

自転車乗りだけが悪いのではなく、
利用者にもマナーが無いのが現状。
自転車の速さは、時速20~35km、
これはアマチュアサイクリストの標準。
これだけが決して速過ぎる訳でもなく、
だって、マラソン選手だって時速20km、
ウサイン・ボルトなんて37km以上!、
毎週世界陸上が多摩サイで行われている、
と考えると、無法地帯である。
冗談はさておき、ルールがないのが現状。

そんな中、いつの間にやら設置された、
「段差」が論議を呼んでいる。
これは、“多摩サイ”の中心とも言うべき、
C布市(伏字の必要あるのか!)の施工で、
多摩サイを有する市内数kmで8個設置。
写真左端を見ていただきたいが、
直前の看板一つで、自転車に注意を促す。
しかしこれ、実際に走ると実に危なく、
次写真のように間隔をおいて出張っている。
横から見たのが次の写真ですが、
硬いアスファルトを盛ってあり、
高さはたぶん2cmくらい、大事です!
間隔は自転車1台分もお分かり頂けるか。
数km走るとF中市です(またも伏せ字!)。
先行して2年以上前からある段差で、
やはり段差の設置をしている。
しかし、前述のC布市とはちと異なる。
C布市では、幅10cmほどの板状ですが、
F中市の場合は、40cmほどの帯状。
横かみると、そう高くないのも判ります。
素材も柔らかく小学校の校庭のような感触で、
タイヤの細いロードレーサーにも問題なし。
最後の写真はC布市の設置のものですが、
結局速度落とさず、左に避ける人が多いので、
轍(わだち)が出来ている様子。

これらは、ハンプ(起伏)という手法で、
車に原則を促したりする効果ありと、
あちこちで見られます。
でもどうでしょう?ここで使用するのは。
特にC布市の段差は非常に怖い。
自転車でも速度10キロ台にしないと、
跳ね上がってしまうのは、
設置した市と警察にとっては効果覿面?

でも、補助輪をつけた幼児の自転車も通れば、
ベビーカー、ローラースケートも通る。
そして1cmの段差で転ぶ危険がある方には、
本末転倒な施工ではないのか?

近接市との共同によるルール制定や、
住民への配慮と安全運動の徹底、
マナー向上のための努力や、
自転車振興団体への協力要請など、
やるべきことは沢山あるはずなのだが、
行政の施工としてはあまりにお粗末、
いや、非現代的暴力行為と思う次第。
自転車で走ると判ると思いますし、
ベビーカー押してみたり、
車椅子を利用してみたならば、
この施工には踏み切らなかったと思う。

・・・なんて書いていたら、
ニュースでこの件の報道をしていた。
昼間撮影クルーが来ていたが、
私が走る後ろ姿までニュースに流れていた・・

心拍2010/05/08 23:01

久しぶりにガツガツ泳いだのだが、
あまりの持久力の無さにガックし。

50mを往復、つまり100mを5本、
「手始めに」なんて高をくくったら、
惨敗!4本付近で溺れそうになる。
・・・これは冗談ですが、
連続5本500mで一休みなり。
自転車なら90分走り続けで40キロは、
たいしたこと無いのに、
空気と水の抵抗があまりに違うのか、
使う筋肉の違いからか、
息があがりにあがり情けない。
月に何度も泳いでいた頃は、
軽く100mを10本泳いでいましたが、
よる年波なのか、サボっているせいか。

勿論泳ぎかたなんて忘れやしないが、
頻繁に泳いでいないとダメですね。
反省し、年に数回ではなく、
月に数回泳ぐ事にしたいのだが、
これが難しいのね・・・。

いやしかし、運動は大切。

誉めすぎ2010/05/09 23:58

駅前ライブ、5月が終了です。
相変わらずの晴天、いやピーカン。
暑さ、寒さ、雨のリスクを避けた、
年間7回、しかも第2日曜がライブと、
いつの間にか決まったのだが、
これが雨に降られないのです。
正確には、3月初めて祟られましたが、
これは実は次週が公演だったため、
第1週の日曜にしたものだから。
今年度2発目の駅前ライブ、
案の定2週目の日曜なので晴れでした。
ピーカンどころか、晴れすぎて、
委員皆さん、お客さんも帽子必携です。
こんなに晴れると、
お天道様から「誉め殺し」にあっている
気がしてくるものです。

ゲストは、信州は伊那谷からいらした
“田楽座”の4名+スタッフ。
6月の狛江の公演の前宣伝もありの、
芸能舞台でした。
明るく楽しくお客様を巻き込んで頂き、
楽しい1時間となったのです。
皆さんありがとうございました。

6月~8月はリスク節に入るため、
ライブは行いません。
でも今年は夏に大きなイベントもあり、
これからの準備が大変なのです!

悪夢2010/05/11 21:51

静かに昼食後の葉巻を燻らしていると、
家の電話がけたたましく鳴り時間を寸断。
同じ音なのに、胸騒ぎがする時は、
ピッチが半音も高く聞えるものである。
「はい、え?!はい、大丈夫ですが・・・」
ハッキリ言って、応対しなければよかった。
電話の向こうはきっと胸なでおろし、
こちらは受話器を置いた右手が汗ばみ、
全身の毛穴が開き始めている。
時計を見れば残された時間はあと2時間。
「そんな時間でどうやって準備を・・・。」
そもそも何故俺に、なんだ?

電話は、あるオーケストラからの依頼。
3週間に及ぶオペラリハーサルは、
業界で毎日話題になるくらいの注目演出。
本国世界初演は1年前だが、好評につき、
今度は、日本での再演である。
このまま世界5大都市を回るツァー公演だ。
準備が整い、2日前のGPも仕上がり上々、
新聞でも期待高まる評で人気好調である。
今日は公演前の最終音楽チェックで、
簡単な最終確認を、オケと指揮者だけで。
そんな時、事件は起きたらしい。

ドイツから来たベテラン指揮者、
高齢ながらこのところ体調は頗る良かった。
しかし、この大切な日の公演直前、
リハ中に突然胸を押さえてうずくまった。
スタッフは慌て、最終主催者判断で、
急遽代わりを探すことになった。
だが公演まで2時間しかなく、
代われる人は物理的に限られている。

そんな大事な演目が何故俺に?

近所だったのだ、私の家が・・・。
とても近い。最寄の線は違えど、
車を飛ばせば15分で到着する、
西東京側の大ホールである。
よりによって、どうしてこんな劇場で?
入場券はいくらなんだ!客は入るのか?
根本的な問題から余計なお世話まで、
追い込まれると、要らぬ事まで考える。

汗をかきながら、本番の準備。
家中走り回り呟く、燕尾服!燕尾服!
先日の公演で糊の強すぎたのを避けて、
仕立てより、着心地が好みの、
弱い糊の公演用ワイシャツを選ぶ。
あぁ、時間がないのにどうして拘るのだ!
そんな凝り性にイライラしながら、
時間とデットヒートしながらの準備。
ところが、何故か進まない。
どうも、上手いこと手がつかず、
この辺りから雲行きがおかしい。
シャツは選んだが、靴下の左右が違う。
お気に入りのエナメルの靴が見つからず、
靴棚のエナメルの箱を全部開けても、
ストレートチップが出てこない。
ようやく探し出した場所は、
夏物のサンダルの箱の底、なぜ?
燕尾服すらいつものを出したつもりが、
1階に下りてよく見るとグレイの燕尾、
階段を急いで上がり取り替えにいくと、
今度はズボンが全然違う。

だから2時間しかないんだから!

ようやく家を出る段に時計を見る余裕なし。
よく考えれば、譜面だって見ていないし、
この長丁場の初演モノをどうやって、
初見で指揮すればよいのか方法も解らない。
よく解らないが、とにかく会場を目指し、
ハンドルを握り続ける。
バクバクした心臓の鼓動とエンジンの音が、
不吉な二重唱を奏でながら、
この次の恐怖の場面を動機させていく。

駐車場に車を滑り込ませ、衣装を抱えて、
楽屋口から転がり込むように走り込む。
「お、おはようございます!」
言葉を震わせ状況を把握しようとすると、
大勢のスタッフ向こうに見えたのは、
舞台に出られる上手の出待ち袖。
まだ開演前のはずなのに、聞こえたのは、
クライマックスを歌い上げる歌手の声と、
ピタリと寄り添う伴侶のようなオケの音。
「あぁ、間に合わなかったのか!!」

残り時間も確認しなかった私は顔面蒼白。

着替えても居ない私を、構わず、
舞台スタッフが舞台に押し出すと、
音はオケピットではなくて舞台からだ。
特設の舞台装置に乗った200人のオケと
総勢1000人を超える大合唱団。
レーザー光線を駆使した演出に呑み込まれ、
驚きと、焦りは極限状態。
「なんなんだ、この舞台は!」
怒号のようなお客さんの歓声が会場を包み、
それでも音は鳴り響き、ドラマは進行する。
「誰が指揮を!」
と思った途端眼に飛び込んで来たのは、
背中を向けているオケ内のピアニストが、
手を振り回して指揮をしている姿。
「私が到着しないから仕方なく彼が・・・」
そんな事を思うまもなく、
熱中する彼の脇を押し出されながら進めば、
何も知り得ないスペクタルが私を歓迎し、
ライトにあたった定位置の譜面が光っている。

「うぅ、、、なんてことだ!神よ!」
と、天井を仰ぎ見、
解決しない孤独感に押しつぶされる寸前、

目が醒めた。

ふ~~、恐ろしい夢なのだ。
気づくと全身汗だくで、疲労困憊。
年に2度ほど体験する睡眠痩身法、
“ダイエット・ドリーム”。

私、どこか病気でしょうか・・・
それとも不治の職業病なのか・・・。
大きな公演の前、楽譜と格闘しだすと、
“間に合わなかったら”の恐怖観念から、
このような夢を体験するのでしょう。
この状況は、最近連続ドラマ化してきた、
「代役」という悲劇なのです。

スイマセン、しょうもないサスペンスに、
付き合せてしまいました。

雨あがり2010/05/12 23:20

午前中から会場下見があるので、
さぁ行こうと、10分前に自転車に乗るも、
ポツリポツリ降り始め、周り1週で帰宅。
車に乗り換えて多摩川土手まで車で走る。

役所関係者、私の周りの関係者、業者、
少し前に到着の様子でグランドレベルに居る。
雨足は少し強くなるも、まだ平気。
しかし、雨振りは気圧の関係であり、
土手に吹き上げる風が速度を上げ始めた。
挨拶もそこそこに本題に入り、
舞台の場所、お客さんの角度、
高さ、イントレの段数、照明、音響、
様々な問題点を指摘しながら話し合うも、
雨は横殴りに叩き付け始めた。
流石に傘がないと耐えられない降雨。
途中で気を利かせた業者さんが、
車内から置き傘を配るが、
雨一向に止む気配無し!

「○○部長!撤収しないとムリムリ!」
溜まりかねた、いや堪え性の無い私。
「撤収!」鶴の一声ですぐに撤収・・・。

午後、仕事で出掛けた帰りに寄った渋谷。

お気に入りの古本屋がある。
何年も前から、渋谷に行けば覘き、
ついつい長居してしまう本屋である。

神保町にも研究用の書籍は豊富だが、
意外にサブカルチャー+アート関係は、
見つけにくい分野なのです。
学者が本を売る事は少ないため、
古本の数自体が少ないのも頷けます。
再販される可能性すら薄い本だから、
手放さない研究者も多いわけです。
新刊で目に付くものは私も買いますが、
ハッキリ言って買い切れ無い。
書店にすら並ばない本も多く、
新刊の紹介文だけで“想像買い”。
衝動買いよりも確立の悪い買い物です。

作品研究の本でも、音楽理論でも、
クラシック関係の名著は数限りない。
でも、私が欲する本は、
大抵まともな本では無いのだ。
明治時代の西洋音楽黎明期関連の本なら、
探せば優秀な研究書があるのだが、
その頃の流行や、大衆、庶民風俗と、
西洋音楽の関連となると僅少である。
東京音楽学校の歴史なら紐解けば判るが、
2キロ離れた浅草六区の流行史になると、
文献事態極端に少なくなるもの。

でも今日買ったのはそんな種類でもない。
「ミュンヘン、キャバレー、政治」
「グリーンマン」の2冊。

20世紀初頭大戦前のドイツの大衆酒場、
その中でも文学寄席と称されるキャバレー。
正確には“カバレット”と呼ばれていた、
大衆と伝統の境目が、
政治の盆上で鍔迫り合いを繰り広げる酒場。
芸術文化は、刀よりミサイルよりも強し!
という精神に満ち溢れた深い研究書。
ベルリンカバレットは研究もしましたので、
かなり手元にありますが、
南ドイツは別物の文化です。

「グリーンマン」とは、森のシンボル。
ギリシャ神話から脈々と続く、
大地と森への信仰であり、
現代人にとっては、地球への回帰かな。
ヨーロッパの至るところで見る事が出来る、
象徴としてのグリーンマンを理解する事は、
西洋音楽を日常とするものに欠かせない、
神の歴史へのレッドカーペットなのです。

10年かけて読む2冊です。

金縛り2010/05/13 23:23

朝早くからお出かけは、
久し振りの中央線で甲府まで。
いや、相変わらず仕事ですが。

4月以降、この夏までの打ち合わせを、
実に何本やっているのだろう?
地元から、都内各地、地方を含めると、
ものすごい数のような気がする。
勿論音楽の内容打ち合わせもあり、
また完全に事務打ち合わせもあるので、
精神状態がゴチャコチャですが、
いつものことです。
頭の中の左側のファイルを開いては、
閉じて右に置き、また左からと、
仕事別ファイルにしているので、
混乱もないし、失念も最小です。

帰りの電車の中で、様々考えてみたら、
準備の大変さ、時間無さを思い知り、
全身大汗をかいてしまいました。
意識を飛ばして疲労回復のつもりが、
頭が冴えたせいなのか、電車内金縛りに。
狭いシートに括り付けられながら、
声も出ず、ガタンゴトンと聞こえるのは、
気味が悪いものでした・・・。

がんばろう。

60年代2010/05/15 23:11

この1週間、資料に囲まれながらも、
忙しくて筆が進まなかったのですが、
ようやく次号の十字屋通信第25号を気候。
いや、所詮私の細き才能の駄文ですが、
毎回1万部刷られている話を伺ってから、
こそばゆさを感じながら組んでいました。

「銀座と音楽」⇔「音楽と銀座」、
どう読んでも良いタイトルは、
要するに両方の係わり合いがコンセプト。
前号からは戦後日本のジャズ史を紐解き、
ジャズ喫茶へと話が深く入り込んだので、
成る程成る程と資料を読み漁るうちに、
さらに様々な資料が欲しくなって、
1週間で10冊程手元に積まれた。

自分の生まれる少し前の時代、
1950年代~60年代関係なのですが、
子供の頃は思いもしなかった事が、
現代から振り返ると実に興味深い。
今の世の中から振り返ってみれば、
幼少の頃も含めて戦後すぐの歴史なのです。
そりゃそうだ、自分が生まれた時より、
今ではずっと戦争なんて遠い時代の話。
だが、今更ながら知識を得ると実に新鮮。
自分のルーツを知ることに同じです。

普段クラシック音楽を生業としていても、
流行音楽は身近に存在するのであり、
世相を反映した文化であるわけです。
日本にどんな音楽の流行りがあり、
時代の空気が如何に動いていたか、
そんなことを知るのは大切なのです。
昔から今は繋がっているのですから。
まだまだ60年代に首っ丈なのだ。

公演案内2010/05/16 20:52

7月3日の公演です。
アマチュアオーケストラの演奏会、

・モーツアルト
オペラ<魔笛>序曲
・チャイコフスキー
幻想序曲<ロメオ&ジュリエット>
・ブラームス
交響曲第1番ハ短調

好感の3曲プログラムですが、
やはりモーツァルトは難しい。
大変ですね、彼を理解するのは。
天才ですから、紙に書く前に、
頭の中で出来上がっているわけです。
その感覚を譜面に残してくれたので、
今日我々が演奏をできるという、
恩恵に与れるわけです。
計算では成り立たない感覚の音楽、
つまり右脳の音楽センスは、
唯一無二のモノであり、
真似のできない超個人的な財産なので、
これを第三者が表現するのは歯痒い。
しかし、1cmでも彼に近づくために、
毎回毎回、弛みなき努力なのです。

日曜日の練習は、楽しく、
上達や皆さん同士の発見は、
私から見ていても嬉しいのです。
音楽を心で楽しめる彼らが羨ましい。
まだまだ練習です。
当日のさらによい演奏を目指しています。

明治大学OB交響楽団
~尾原勝吉記念オーケストラ~
第14回定期演奏会
7月3日(土)18時~(17時30分開場)
杉並公会堂 大ホール

興味ある方はご連絡ください!
チケットお渡しします。
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