公演まじか2009/09/01 23:23

2日、3日公演の、
「或る晴れた日に・・」GPでした。
長い稽古、汗かきながら稽古を積んだ実績は、
成就一歩手前まで来ております。
衣装を身につけ、ヘアとメイクを誂える。
舞台には明かり(照明)が入り、
主を迎える用意も万端である。

オペラ黎明期の大歌手、三浦環の半生。
セピア色の事実でありながらも、
そこから流れ出た舞台人としての魂は、
出演している60年後の私たちに新しい。
同じ曲を歌い、心情に思いを馳せれば、
環の境地に数センチでも近づけるのか、
天遠く見守る日本オペラの女神は、
我々にどんな感想を抱き、
微笑むのか、叱咤するのか解る由もなし。
ただただ真摯に背筋を伸ばして舞台に立つ。
これこそが努めである。

GP後、出演者が揃っての写真、
この中に4人の三浦環がいるのです。

2日午後7時開演、3日午後4時開演
北とぴあ つつじホールです。

感謝と次2009/09/03 23:16

おかげさまで、「或る晴れた日に・・・」公演は、
無事に終了いたしました。
来場してくださった方、
また関係の方々にも深くお礼申し上げます。
3名の歌手も素晴らしく、
環を演じるに素晴らしい方々、
信頼はしていますが、無理難題もこなしてくれました。
感謝であります。

総じて年配の方が多かったのかも知れませんが、
皆さん口々に懐かしさを感じたようです。
これは、環という歌姫への懐かしさもさることながら、
明治期から戦後という、日本が混迷した時代、
過ちを犯してしまった時代に対する思い出と共に、
環の歌声が多くの方を勇気付けた証でもあります。
日本の西洋音楽黎明期に咲いた大きな花は、
この数ヶ月、様々なことを教えてくださいました。
大いなる才能と先駆者である三浦環女史に、
心から感謝した次第です。

さて、この公演を抱えながらも、
平行して、次とさらにその次の公演の準備は、
歩みを止める訳にはいきません。
昨日到着したプリマとの合わせ、
そのほかの事も含めて、昼過ぎにバレエ団へ赴く。
バランスの取れた容姿と踊りは、
クラシックバレエが、脚の芸術であることの照明。
稽古着で確認しているだけでも、
身体のラインから出るドラマティックな動きは、
音楽との協調も完璧です。
日曜日の公演が楽しみです。
芸術監督と、次公演、来年の公演の打ち合わせもして、
2時間で稽古場を中座しました。

この公演は、6日板橋です。
告知をさせていただいていますので、
こちらからお願いします。
http://hanatsubaki.asablo.jp/blog/2009/08/04/
直接チケットの申し込みは、
会館に直接お願いします!

移動移動2009/09/04 23:44

昼から日曜日のバレエ公演のオケ練習。
奏者は顔を見慣れたメンバーが多く、
何十回と<くるみ割り人形>を演奏しているので
心配事もなく、確認作業と少しのアイデアを加えて、
サクサクとリハーサルは進むのです。
とは言え、久しぶりに会う後輩がいたり、
卒業して数年の若々しいメンバーもいるので、
新鮮な音はするものですし、
何度演奏しても、チャイコはチャイコ。
奥深き世界に、発見も尚多いものなのです。

予定通り時間より前にリハは終了して、
私は先に飛び出して移動!
後の予定があったので、リハが混乱しないことも祈り、
終了して無事に飛び出せたわけです。

移動距離は遠くないのですが、
乗換えが面倒で、久しぶりに蔵前などという、
思わぬ土地を歩いた。
急いでなかったら立ち止まり入りたい店もあり、
惜しいところでしたが、背に腹の移動です!
瞬く間に浅草の繁華街、人ごみに吸収されました。
美術打ち合わせなどを、演出部、デザイナー、
舞台監督と詰めますが、なかなか混迷。
最後は経済的な問題に行き当たり、
プロデューサーでもある私の判断に委ねられます。
限りある予算をいかに上手く使うかが、
舞台芸術の裏方の見せ場でもあり、
アイデア1つで切り抜けたりするものなのです。
お金があれば全て話が終わるのではなく、
エコロジックな見地からも、必要なものを優先に、
不必要な消費を避けることも現代では大切。
この塩梅が美術の価値を左右するのですから大変。

さてその後は久しぶりに<ボッカチオ>の稽古。
今までの部分を復習し、細部も当たります。
時間や我慢が必要、協力も教養も必要。
稽古とは、牛歩のようなものであり、
辛抱と鍛錬の積み重ねであります。
夜10時を過ぎて、スタッフと再度打ち合わせ。
ご飯にもありつけました・・・。
さぁ、これからこれから!頑張ろう。

蔵前で、年季の入った古書店を発見。
中に入りたかったが、急ぎ足で断念でした。

移動移動移動2009/09/05 23:56

今日は朝から御茶ノ水へ指導!
相変わらず、楽しい奴ら(失礼)の“めいとろ”は、
確実に上達していながらも、
私としては手抜きもなし、温情もなしで、
「もっとできる音楽がある」を信じながら教える。

いいんですよ、もっと自由で!もっと試して!
と思いますが、学生は基準もなく比較もなしで、
きっと判断に困るものなのでしょう。
でも、いいんです。
「これが絶対」と思ってやることが。

と、昼には移動して、
久しぶりに降り立った「お花茶屋」駅。
どうも来た事があるとおもったら、
昨年(?)高校生の授業に招かれた学校の近く。
今日は、場所は地域の公共ホールですが、
四方からみな集まって、オケの練習です。
いいですね、モーツァルトをやりたいっていう気持ち。
兎角大きな編成しかできない事情の大所帯オケは、
チャイコ、ブラームス、マーラーと、
編成をエキサイトさせますが、
楽しみと向上心を高めながら、古典モノにトライ。
難しいですが、その分やりがいと達成感も大きい。

これからですが、12月は良い公演にしたいものです。

・・・と、疲れ果てて新宿に行き着いたら、
さらに違うOBからお誘い、、、というより、
合流希望が来る。

体は疲れていても、
精神バランスをとる会話、食事、多少の酒は、
明日へのエネルギーと快諾。
笑いながら夜は更けていったのです・・・。

明日はバレエ公演!
朝から出動です。
気合入れて、丁寧に良い公演にしなければいけません。

寝ましょう・・・・・

ヘロヘロ・・2009/09/06 23:23

めまぐるしい1日。

前日深夜に及んだ“飲み”疲れも忘れ、
本日も早起きして身支度。
9時過ぎには、板橋の劇場へ赴く。

10時から、1幕の子供合唱の稽古、
30人の小学生は、地元の合唱活動活発な学校。
先生の指導、統率も良く、
子供たちは稽古を積んでいるので、
ホッと安心して音だしを終わりました。
11時から「くるみ割り人形」GPでしたが、
バレエとのリハーサルは、大切。
ゲネプロだって音楽は手を抜けません。
オケのみんなも本気で調整してくれます。
小学生もバッチリの合唱で、1幕終了し、
休憩後の2幕は、ゲストとの合わせに終始。
様々な踊りのカタログのようなクルミの2幕ですが、
楽しい曲満載で、地元のバレエスクールの子供も
大奮闘していました。

3時からの公演も大変良いで出来(自画自賛)でした。
いや、これはオケの皆さんの演奏が、です。
「くるみ割り人形」は、何度演奏しても、
良い音楽、夢のあるドラマなのです。
舞台が終わり、芸術監督他先生方に感謝、
海外ダンサー、団員のダンサーと労いをして、
楽屋に戻り、速攻着替え、駆け足で劇場を出る。

車に荷物を積み、浅草へ。
劇場出て、30数分でリハ会場に到着。

今日は、歌手とオケの合わせの1日目。
大事な日なのです。
アマチュアオケは、自分たちの譜面を追うのに、
最初は精一杯ですが、
次第に余裕が出ますので、歌手と合わせると、
歌詞が聞こえ、歌い回しに理解し、
音楽を身体で感じるようになるのです。
2時間強のリハーサルも無事終了。

ヘトヘトでしたが、ご飯食べがてら、
近所の中華屋さんに出向き会食と打ち合わせ。
助っ人で入るプロも来たりとなかなか盛り上がる。
が、気がつけば時計は明日になっている・・・。
車に乗り、安全運転で家路です。
今日は、9時間は振っていましたし、
ヘビーな1日ですが、
きつさばかりではなく、楽しさもあるので、
精神的には充実度◎なのです。

板橋文化会館は、大山駅の近所。
私の高校時代の懐かしい場所で、
思わず公演前に散歩しました。
ハッピーロードの喫茶店、パチンコ屋(?)・・・。
変わらない部分は、30年前と同じなのです!
束の間のタイムスリップ!

休み過ぎ2009/09/09 23:51

日曜に無事、公演が終わり、
その他の演奏の忙しさから抜けたと思ったら、
あまりにやらなくてはならないことの多さに、
腰が抜けそうな週明けでした・・・

この2日ばかり、何故かと良く考えて見たら、
9月の連休のお陰であります。
お陰ったって、トンでもないという皮肉ですが、
だって、この時間の流れを早く感じる秋に、
どうして5日間も連休があるのでしょう?

敬老の日は良い。
年上を敬い、健康を祝おう。
秋分の日もよいのです。
兎角節目のない毎日が繰り返されますが、
昼夜が同じと言うバランス、24節気もGooである。
しかし、「国民の祝日」とはなんだ?
ハッピーマンデーとかいう、暢気な祝日法にて、
敬老の日が第3月曜になったことも可笑しいが、
秋分の日が動くものだから、なんだか、
この「国民の祝日」とやらが、
便利に連休を作る言わばスペードのエースである。

休み過ぎである!小学生だって、
台形問題、円周率事件(と、問題化)などの
ユトリ教育の見直しで、このところのガキンチョは、
頗る勉強しておるのに、
どうしてオトナがこんなに休むのか、
理解に苦しむ限りです。

話、長くなりました。
要するに、官庁役所、また民間もそうですが、
俗に言う営業日しか仕事しない方々との仕事関係が、
この5連休があるお陰(また皮肉)で、
大変差し支えているわけなのです。
1週間早めるのは非常にきついのです。
それでなくてもギリギリに帳尻合わせの事が多いのに、
事務仕事なんて前倒しでできる訳ないのです。
あ~、身体が辛い・・・

悲愴2009/09/10 23:23

昨日も書きましたが、
やはり9月の1週間が無くなっているので、
全ての仕事が今来週に廻ってきている・・・。
どうして、10月4日の公演プログラムを、
今編集しなければならないのでしょう?
普通、取り掛かるのは中旬過ぎでしょうに・・・

その他、来年用の申請の期限も、
よりによって25日が締め切りなのである。
それって、結局18日金曜日までにやらないと、
大変な事になるじゃない!

他にも、譜面書く仕事、
当たり前ですが譜面見るのも時間無く、
この繰上げの為に、全ての予定が台無しである。
来年は、「連休は3日まで」という法案を通して欲しい。
レジャー産業ばかりが儲かったって仕方ないでしょう。
政権交代で、このような問題も見直して貰いたい。

先日の夜、大型回転寿司に行ったら激込み。
仕方なく、近くの「♪お値段以上~」を謳っている、
某量販インテリア屋さんで時間つぶし。
ベッドカバーや、グラスがぶら下がって、
タオルから、造花の類が棚に詰め込まれているのは、
百歩譲って許したい、だってだから安いのだし。
でも、でも、これはかわいそうじゃないか?
たかだかヌイグルミ、しかもアウトレットのように、
店の上階の片隅に追いやられ、
人の居ない棚の裏側に詰め込まれているのですが、
こうして正面から写真を撮って見ると、
なんとも可愛そうな姿です・・・。
シュールというか、なんというか。

でも、回転寿司でギュウギュウと片寄せて座って、
黙々と口元に寿司ネタを運ぶ庶民の姿も、
負けず劣らず悲愴感が漂います。

惜別の陽2009/09/13 23:20

晴天!駅前ライブでした。
前日の予報では、27℃程度だったのですが、
ジリジリと照りつける30度超えの太陽は、
惜別の夏の如しでした。

2年前から始まった「音楽の街-狛江」駅前ライブ。
今年は、3回目ですが、昨年の年間6回も含め、
通算で10回以上になるはずです。
驚くことに、雨天中止はまだ0回です。
統計的に雨の日を避けていることも無く、
毎回、前夜は神頼みで就寝するのみです。
リスクを避けるために、盛夏、厳冬、
梅雨の6月は避けていますが、
この実行確立は、脅威の数字です・・・。

「アコースフィア」の二人はプロのギター奏者。
大きなキャンピングカーで現れたが、
なにやら楽屋にもなり、就寝もできる車らしい。
その車で、ツアーにも行き、
リハーサルもするのだから、驚きの合理性。
演奏は、居心地の良い南海岸の音楽から、
ラテン、ブルース、ジャズなどなど、
さすが、ジャンルも肩の力抜けています。
もちろん素晴らしい演奏で、
45分のステージで、お客さんを魅了!
有難い、狛江初出演でした。
それにしても、秀逸なBose のL1システム。
太陽の陽射しから、大木の影を求めて、
お客様が席を移動すると、PAに対して180度の角度。
聴き応えは変わらぬ指向性にアッパレです。
益々欲しくなるシステムと彼らの相性もバッチリ!
「アコースフィア」のお二人、音響のK田氏、
手伝いの「音楽の街-狛江」委員の方々。
すべてに感謝の駅前ライブでした。

陽射しにやられて、疲労困憊の身体。
休む間もなく、浅草へ急ぐ・・・。
今日も、「ボッカチオ」の稽古ですが、
大切な、オケと歌手の稽古の2回目。
オケの皆さんも実際の寸法でのセッティングに、
狭さも、指揮者の見難さも体感です。
良くなって、日が開いて、また少し戻って・・・
また練習で上手くなって、日が開いて後戻り・・。
でも、また前に進む・・・
と、こんな風に進むのは常ですし、
これを続けて、身体が馴染むものです。
9時に終わり、私は更に疲労困憊・・・。

公演稽古も進み、オケ、歌手、合唱と、
確実に前向きに、確実に成功へ歩を進めています。
10月4日には、皆さん笑顔で、
2回の公演を終われるように、
辛い時期を乗り越えたいものです!

浅草公会堂で、10月4日2時~と6時~。
2回公演がある、浅草オペラ「ボッカチオ」。
まだまだ皆さんのおいでをお待ち申し上げます。

祈願達成2009/09/14 23:49

イチロー選手が200本を打つのも大変で、
胃潰瘍にもなれば、ウルサイ報道陣にだって、
イライラするのも当たり前でしょうね。
達成までの最後の上り坂ほど辛いものは無いはず。

第五小の6年生93人は、今朝、
全員無事に移動教室に旅立ちました。
それでなくても体調を崩しやすい節季の頃、
ましてやインフルエンザが流行り、
学校関係者は、戦々恐々の数週間だったのでしょう。
毎日の検温や、周りに広げないための、
早めの処置や懸念も、全てはこの日のための布石。
午前7時、校庭に集合した子供たちを見守る親の姿も、
心配と安堵の入り混じった表情でしたが、
なにせ、93人が全員揃っていることは奇跡です。
親も子供も先生も、大きな拍手は見送りと感謝、
大きな期待と安全も祈願しての拍手なのです。

学校から10分歩いて、3台のバスに分乗し、
親元を離れての移動教室がスタート。

ウチの麗も、笑顔でバスから手を振ります。
下から見上げる私は、娘を誇らしく感じるほど。
何日も前から、この日の為にテンションは上がり、
検温の度の0.1度に一喜一憂なのでした。
主を待つリュックは、4日も前からスタンバイ状態。
荷物の厳選、着ていきたい服選びも慎重です。
そりゃそうです、
友達との2泊3日は一生の思い出になるのですから。

昨年行かれなかった悔しさと、
今年の移動教室への期待と希望、また、
心配や不安も沢山抱えながらの2学期の毎日でしたが、
晴れ渡る秋空のように、清清しき今朝の彼女。
伸びた襟足は風になびき、前髪のピンは、
眩い光にピカピカと輝きます。

本当に良かった、本当に嬉しい朝となりました。

激走370km2009/09/15 23:18

夜の稽古は、「ボッカチオ」。
そろそろ半月前、忙しくなってきます。
平日ですが、参加する合唱団も稽古に参加、
動きながら歌を歌い、ドラマを身体で感じます。
しかし、まだまだ動けば歌えないし、
歌に集中すると、動きが単調な振り付けの様。
難しいのです、ステージングというものは・・・。
でも、次第にできるようになりますので、
心配はしていません。
忙しい中、昼の仕事と舞台を一緒にこなすのは、
アマチュアにとっては大変でしょうが、
必ずご褒美がありますので、頑張りましょう。

今日の稽古場、行くまで気がつかなかったのですが、
ウチのお寺さんのすぐ横です。
夜でしたので、お墓参りは出来なかったものの、
外から手を合わせてから、稽古場に入りました。
小学校の建て替えと共に規模を縮小して、
その中に、区の施設を作ったという場所。

9時過ぎに出ると、長野まで行きます。
オケの指導で合宿に行かなくてはなりません。
奇遇ですが、
この稽古場施設の小学校を出たY本君もいます。
車を飛ばして4時間。
長野から更に奥地、信州の山の中。
もう何回来たのか、数えられない志賀高原の宿。
370kmの激走、少々疲れました・・・。
カウンター