ヴァイルづくし2018/02/18 21:43

Kurt Weill(クルト・ヴァイル)は
1900年に生まれて
1950に亡くなった、
とても計りやすい年号を背負った方。

・・・と言うことをいつも思っていたら、

<クルト・ヴァイル 生真面目なカメレオン>
この本の作者田代 櫂氏も、
冒頭にそう書いておられて
非常に親近感を感じながら
読み進めていたのです。

伝記モノではなく、
資料本として楽譜を手元に置いたり
音を聴いて確かめたりしながら
読むことが多いのですが、
いつの間にか、
ヴァイルの人間にハマりながら、
今週は読み耽っていたのです。

田代氏のプロフィールでギター奏者と読んで、
ドイツの歴史や音楽家を追うなど、
稀有な方だと思っていたのだが、
彼の執筆したルードヴィッヒⅡ世の本を
以前読んでいることも想い出し、
合点に膝を叩きながら
楽しく呑気に読んでいました。

今週は文藝春秋の芥川賞作品などの
掲載などにも寄り道して、
さっきこのヴァイルを読了・・・。

そしてあとがき。

あれ、どうして本人ではないの?
と思いましたら、

急逝をされていました。
驚きました。
この本を校正を完了させて、
天に召された事が書かれておりました。

ふ〜・・。
そうか、、そうでしたか。
急にもう一度読み酔いたくなり、
少しページを戻ったり、
久しぶりの音源を引っ張って来たり。
ヴァイルの未亡人
ロッテ・レニヤの晩年の音源聴いたり、、
なんだか哀しくなりました。

仕事先の大切な方が亡くなり、
今日は大事なお送りの準備行ったり、
様々考えたりする日でしたので、
余計にビックリしたわけです。

明治から大正、19世紀末、
そして1920年代〜世界大戦まで。
この時代をどう読み解くかが、
これからの世界の中心になると
真剣に思っていますし、
そうならなくては
クラシック音楽の将来などないと
憂いてもいるのです。

この時代を引っ張り出すと、
さらに全部思い出さないと気が済まず、
ブゾーニ、コルンゴルド、
シェーンベルク、アイスラー・・・。
書籍の山で気を紛らせる週末です。

さて前向きに参りましょう。

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