アメリカ3.52014/02/20 04:05

こちらに来て3日目。
ようやく仕事が始まりました。

今回は秋に日本で振る公演の下見と
関係者との打ち合わせですが、
日本ではどうやって対応するか、
いろいろと答えを見つけるのが役目。

アメリカってなんでも大きい。

大雑把、ひどくいえば大風呂敷というのもありか。
国民性というより大地の絶対的違いなのか。
アメリカに限らず常々思う事ですが、
長い文化、歴史を持つ国は、
あまり奇抜に走らなくても良いものです。
根付いた過去が輪郭を示しており、
延長を考えながら突破したり従順でいたり。
ヨーロッパ含めドッシリしたものです。

アメリカは建国から230年ほどでしょうか。
現在進行形の建国中ですし、
文化は今創られるという意識も強い気がする。
いやそう思っていないと不安なのかもと。
常に挑み続けてこその価値、
止まらぬ進化と留まらない思考、
振り返らない時間が20世紀を支配しました。

広大な大地を移動するにはエンジンは必要。
油も必要だし動くには脂を取りたくなる。
何もかもの相対の元、単位は大地なのかと。
発動機も人も家も車も、
もっと比喩すれば災害の大きさもとてつもない。

アメリカ42014/02/20 23:36

朝食後から晩遅くまで劇場に通い詰めて、
ホテル戻れば23時を回っているので、
街を歩かず情報が何もない。
シャッターさえ押す時間が無いというより
被写体に変化なく押す気になれない。
仕事ですから構いませんが・・・。

日本でもそうなのですが、
こういった仕事をしていると、
特に公演前の劇場詰めになると、
昼も夕も座ってしっかり食事なんて取れない。
どの国行っても一緒です。
バーベキュー発祥の土地、
早くから畜産業が発達し、
北米の胃袋を支える牛の美味しさでは
有名なカンザス州、ミズーリ州・・・。

食べたい。

昼は近くのスーパーで買ってくるピザ
深夜にホテルロビーに隣接のバーで、
無理やり料理して頂くクラブサンド。
仕事ですから構いませんが・・・。

日本の場合、国立を含む公立の劇場では
9時~21(22時)がホールの使用時間。
然しこの時間では収まらないことが多く、
前延長、後延長とお金を出したいのですが、
公立ゆえそれもままならぬ場合が殆ど。
民間なら夜通しで可能な劇場もありますが、
そんな借り方で大劇場を連日借りたら、
商業演劇や芸能関係でなければ破綻します。

国や州にも因るでしょうが、
朝は8時から夜は23時まで使用と、
モノを創るなら協力しましょうという
劇場は世界には山ほどあるものです。
法律や規則に縛られない部分があるのと、
文化に対する考え方の相違もあります。
でもこのスケジュールが可能なのは、
出演者、スタッフは近隣住民であること。
家と劇場の往復に苦労しないから、
この予定でも可能なのですね。
日本ではよもや片道2時間の方も居て、
3日も通ったらヘトヘトになります。

ビバップジャズの源流を訪ねて・・・

楽しそうな妄想も今回の予定では
深夜に自由に動くことも憚れます。
残念ながら殺人事件発生率が高い州でもあり、
何泊して慣れても気は抜いてはいけません。
ここもアメリカであると認識をしています。
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