新宿学2013/12/09 10:00

本屋巡りは新刊古本共に好きですが、
見つけてしまい即買いしました。
街の現在を紹介したり、
大雑把な歴史探訪はありますが、
学問として狭小地域を扱うもの、
研究に見合う地域というのは、
少ないものなのではないでしょうか。

現在の新宿区を中心にしていますが、
もともと大学の街研究から発展、
グループ執筆ということもあり、
大変多角度で興味深い内容です。

新宿の町の歴史を中心に、
家康が入城してからの町の形成、
江戸の町の発展に沿った新宿の位置など、
大名、人、自然、水路、繁華街、風俗に
至るまでの町と人の歴史を描いています。

今住んでいる東京西部が新宿を経由して
中央に対しどんな役割だったか、
生活に必須の水、水路の話は
特に興味深かったです。

単なるターミナルではなく、
滞在する時間も活動時間も長い新宿。
昨日は昼と夜、新宿の街で読んだら、
街の風景が変わって行きました。
深い江戸、広い東京、
愛すべき日本の歴史です。

出版:紀伊国屋書店
2200円
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