SayNo演奏会2012/11/02 16:34

今一度の宣伝ですが、
来る日曜日の公演です。
私を常任指揮者としてくれている
若き精鋭たちの熱い演奏をお届けします。
場所はキティーちゃんもいる多摩センター。
すこし都心から離れた場所ですが、
石造りの荘厳な建築のホール、
音響も味方になると信じます。

明日練習して明後日の本番。
私は前後半の演奏前に少し喋りますが、
相変わらず何も準備せず舞台に出て行きます。
何のお話になるかは自分でも想像つかず。
是非お出掛けください!

Say No Yes Yes Youth Orchestra
第4回不定期演奏会
2012年11月4日(日)
13:30開場 14:00開演
会場:パルテノン多摩 大ホール
入場無料(ふらっと来て入場できます)

指揮:榊原徹
曲目:
◆歌劇「フィデリオ」序曲/ベートーヴェン
◆交響曲第40番/モーツァルト
◆交響曲第3番「ライン」
(シューマン(マーラー編曲)

不定期終了2012/11/04 23:44

SayNoの演奏会が終わりました。
アマオケの楽しいところ、真面目なところ、
集中力の高いところ、本番に強いとこ、、、
全部でましたかね。

このオケは私を常任指揮者として
呼んで下さっているので、
責任重大ですし自身に結果も求めます。
相手がプロでもアマでも私は同じですが、
やり方も違うし結果も違うので、
私が同じとて同じようには行かないもの。
彼らとの時間は、でもやっぱり楽しい。
真摯に演奏に向き合う姿は、
美味しいお酒の為のエサとはいえ、
それ以上に音楽を愛する力があります。
プロでも忘れそうな心が、
そこにある限り私も全身全霊で
時を過ごそうと思っております。

2ヶ月以上合奏しましたが、
あっという間の2時間でした。

打ち上げ、勿論楽しかったですし、
現役や若手OBが一緒に介する機会は、
貴重な一場面であり忘れえぬ瞬間ですね。
早くも来年の話になっておりましたが、
4回目の不定期公演も終わり、
周年記念の5回も今から楽しみです。
そろそろ定期と銘打ってもいいのでは?
と思うほどの毎年の出来栄えです。
U野さん、皆さん、お疲れ様でした。

市民まつりライブ2012/11/05 23:57

イベント告知や公演報告ばかりですが、
来る11日は市民まつりです。
毎年のお祭りながら、
ここ数年は大いに参加しているので、
大変忙しい1日なのです。
音楽の街-狛江の推進の一環で、
狛江焼き(今川焼き)の店を出していますが、
これはさておき、
まずは駅前ライブのお知らせ。

昨年から、この市民まつりに合わせて、
拡大版の駅前ライブを開催しています。
通常の駅前ライブですと45分ですが、
90分のライブを午前午後と2回、
都合普段の4倍のライブを決行します。
公募によるアマチュア団体と、
ゲストとして出ていただくプロで、
合計6団体の出演となります。

「狛江市民まつり」は、
7万8千市民とほぼ同数の人出という、
小さな市なのに大きな人出です。
ですから駅前の玄関口での演奏は、
大切なウェルカムライブという位置づけ。
盛り上げて参りたいと思います。
私は別所で今川焼き売ったり、
油も売ったりしているのですが、
このライブでは
多摩トロンボーンカルテットの皆さんと
ちょこっと楽器演奏もするので、
(おい!演奏できるのか??)
なんだか1日忙しい。

お時間ある方、11日是非おいでください。
11月11日(日)狛江市民まつり
“音楽の街-狛江駅前ライブ”
第1回11:00~12:30
第2回13:30~15:00

となっております。
出演者など詳細は音楽の街-狛江HP
をご覧ください。
音楽の街-狛江HP:
http://onkoma.jp/event/2012/10/11b.html

稽古下見2012/11/06 23:48

バレエ団に行き打合せと稽古下見。
例年より早い時期ですが、
芸術監督が代わり演出も模様替え、
となると勿論音楽も変わります。
とは言っても変え様がない名曲。
しかし、テンポ、繋ぎ方、きっかけなど、
演出によりドラマが変化すると、
結果的に同じ曲でも様々変わるものです。
いや変わらないといけないのです。

スタンダードとは標準ですが、
これを続けると過ぎ去りし日の思い出に
なりかねません。
過去の銘品を如何様に味わって頂くか、
クラシック音楽とはスタンダードの
繰り返しによる鈍足な進化ですね。
でもこれがクラシックの真髄であり醍醐味。
早くも楽しみな来月です

写真は稽古場でのダンサーの脚。
今回公演用の稽古でも、
今日の稽古でもないですが、
張り詰めた稽古場の雰囲気は、
オペラでも器楽にもない独特なものです。

バレエ音楽とは脚奏者がソリストの
コンチェルトに等しいものです。

ケーブル難2012/11/07 23:08

先般の初期不良のプリンター返品、
やっと宅配郵にて郵送しました。
直ぐ送ってもよかったが、
再度の初期不良の可能性もあり、
2度手間もバカらしいので、
返品機器を手元に置いておいて
少々使用して様子見てという段取り。
しかしプリンターに何の問題もなく、
以前のH〇社よりも数段まともな動作。
さすが複合機のBrotherである。
プリンター解像度、スキャンもよく、
付属ソフトの使い勝手もよい。
15年前に同社を使い始めた頃は、
独自の便利機能だったが使い難く、
サービス体制もままならぬ状態。
いやはや雲泥の差である。感心。

そしてついでとばかり、
使用済みの古いオーディオ、
使わないPC関連周辺機材なども箱詰め。
リサイクルの「パソコンファーム」行きの
段取りとなったのだが、
こうなるといろいろ整理したくなる。
パソコンファームはPC本体ばかりか、
周辺機器、オーディオ、ケーブル類
までの引き取ってくれるので、
ダンボールに詰め放題してから、
送ったほうが有意義なのでもある。

そして矛先は溜まったケーブル類。

数年前にも散々整理した。
その時は、USB以前のアップル関連の
ケーブルをひとしきり整理し、
PC関係、オーディオケーブルから、
電源ケーブル、ACアダプターに至るまで、
10数キロのケーブル類を処分。
だが数年で箱一杯のケーブルが増えた。

ケーブルだけ沢山買っているかと思えば、
必要最小限しか買っていないのだ。
だがダブっているケーブルばかり。
オーディオ関係などは同じものを
4~5つと持っている・・・。
USBケーブル関係も同じものばかり。
要するに新しく機材を変えた際に、
同封されたケーブルを仕舞い込んだのだ。

アナログtoデジタルばかりでなく、
使わなくなる機器も多くなり、
専用と謳われるケーブル要らなくなる。
必要がなるのは構わないが、
このケーブルに至るまでの開発や研究、
そして必要に応じ規格を作り申請し、
正式に世に出る経過を思うと、
メーカーも儚い思いなのだろうと思うし、
特殊なケーブルに大枚はたいた消費者は、
勿体無い、と皆思うでしょうな。

でも絶対に使用しないであろう
昭和のケーブル達を処分してみると、
ちょいと気持が晴れる。
切手もよい繋がりを整理した気分か?
住所録の古いデータを消去した気分か。
やはり古いモノを捨てる意味は大きい。

DVDBOX2012/11/08 21:27

昨今のクラシックCDのBOXセットの
激安売りの事はしょっちゅう書きますが、
5年ほど前からの投売り状態は、
末期的症状、、というか、
業界全体が諦めているのかと思うほど、
大変な安価になってしまっています。
しかしこの1~2年はさらに酷い。

と、このところさらにDVDも安価。
さらにDVDのBOXセットまで最近は
売られ始めて、最初から安い・・・。

まだVTR技術が無かった10代の頃は、
大切な舞台やテレビでも、
瞬きする事が惜しいほどでした。
好きな指揮者や演奏家の演奏会も、
目を皿のように、耳をロバのようにして、
演奏会終わるとグッタリする程集中して、
一生忘れまいとしたものです。
20代の頃でもVTRが普及したとは言えず、
好きな指揮者の一挙手一投足まで心に刻み、
演奏会が終わると、棒の振り方ばかりか、
歩き方まで真似てみたものです。
譜面の不可解な場所があると、
解決させるのに様々な意見を聞き、
検証しながら想像を超えた妄想となり、
巨匠の録音に耳を傾けながら研究。
これが普通だったのに、、、。

DVD、、、安すぎます。
元来資料蒐集症候群の私は、
譜面、書籍、録音が増え続けますが、
最近は映像と言うご馳走まで安価になり、
牛丼喰うより簡単にDVDを買っている。

クラシックファンのお客様など、
私よりももっと詳しく時間を掛けて、
映像音楽を事前学習している筈。
ここまで手の内を見る事が出来ると、
生では何を見せたら良いのか、
演奏家としては不安になりますね。

とは言え映像は楽しいし勉強になります。
今日のところはDVDボックス万歳。

一押しアプリ2012/11/09 23:21

1989年の今日、ベルリンの壁崩壊の日。
忘れもしない日です。
街中大変な人の中フィルハーモニーに
向かって行く途中にようやく事の重大さを
把握した日なのでした。
・・・時は早いものです。
忘れられない記念の日です。

さて、激奨iPad,iPhoneアプリです。

チューナー♪ という名前の
人を喰ったようなアプリ名ですが、
コイツは秀逸で評価も頗る高い!

iPad、iPodといった製品を携帯して
仕事にも役立てようとして早1年半。
様々な音楽アプリを試してきました。
自分でも指導しても必要なもの、
特に練習では必須なメトロノームアプリは、
10種類以上ダウンロードしましたが、
使えるのは2つという残念な結果。

そしてもう一件、
楽器練習のパートナーと言えばチューナー。
元来音楽家の耳があれば要らないもの。
でも、精密な音程が知りたい時、
自分の耳の基準を確認したい時などに、
デジタルの力は絶対なのです。
チューナーアプリも散々試しました。
多分10種類はダウンロードしたが、
ストレス無く使用できるのが無かった。
なんとなく遊び半分の製品ばかり、
若しくはポピュラーの電気楽器用で、
クラシック関係には精度が足りない。
でも、でも!
コイツは良い!!

まず、画面一杯に広がる音名、
その上には的確に上下するピッチガイド。
音階の音程には長い歴史があるのですが、
今では平均律という等分にした音程が、
音階の基準です。
そして半音を50セントに分けて、
音程を純正調に上下させたい場合は、
全てセントの数字で全て表せます。
ですからセント表示が見やすい事も、
とても大事。
もうひとつこのアプリの秀逸な点。
基準ピッチを変えられます。
A=440Hzでなくても、=442でも、
はたまたドイツ近代オケの=444でも、
設定を変えれば自在なのです。
クラシック用はこの機能が必要だったが、
これがこのアプリの人気の要因。

最初の設定で基準の判定音量を決めると、
相当小さな音まで判断でき、
事実、弦楽器の音で試しても問題なし、
ピアノの高低差でも問題なし。
お~ナイス!なチューナーなのです。

お試しあれ!!

企画力2012/11/10 10:03

様々なアマチュア音楽愛好家の方々と
ご一緒させて頂きます。
それぞれのグループ、団体に特徴があり、
考え方も様々で楽しいものです。
プロの演奏団体、音楽家個人も、
今の世の中では趣向を凝らす企画力が、
聴衆を集め音楽を生業に成立させる
方法としてみな頭を抱え、悩み、
そして苦心して音楽活動につなげます。
ここ5年程の間にアマチュア音楽界でも
企画演奏会が多くなった気がします。
演目での目玉というより、
演奏曲全体の構成力でもあり、
団体そのものの存在意義といいますか。

これは大切な事だと思います。
クラシック演奏は再生の美学ですが、
闇雲に1枚のCDを取り出して
プレイボタンを押す様な演奏ではなく、
10000枚あるCDからの選出方方法で
全く別の楽しみが生まれるものです。
普段とは違う楽しさを聴衆も求め、
期待に応える努力は、
演奏者の苦労と努力、転じて楽しみ、
そして最後に充実感と喜びに繋がります。
このようにクラシック音楽を
真摯に捉える愛好家方々との時間の共有は、
何事にも替え難い私の喜び。

来月の演奏会に向けて練習が始まりました。
ひとりひとりの個性も窺える弦楽合奏は、
小さな町の一大会議の様です。
議長として演奏も発言もとても面白い。

狛江焼き20122012/11/11 23:17

地元の町の大騒ぎな1日。
市民まつりはデッカイおもちゃ箱。
皆さんが顔を揃え、
笑顔で声掛けたり握手したり、
この日ではなく去年からこの日までの
労いを込めてのご挨拶です。
小さな市の季節はずれの新年会は、
たった数時間の喧騒だからなお更楽しい。

演奏する人、踊る人、お店出すグループ、
鯔背な出で立ちで山車を引き、
祭り囃子に興じる方々、
産物の品評会もトカイナカの町の特徴。
それぞれの日常の発表会です。

朝から駅前でもライブ。
いつもは45分のライブですが、
市民まつりに合わせ、90分を2回。
6グループの出演によるステージ。
公募団体に加えてゲストのプロも依頼、
委員の皆さんは朝早くから仕込みに奔走。
私も少し演奏したりして、
たのしいひと時でもありました。
出演してくださった方々に感謝。

そして平行して(こっちがメインか?)
今川焼きの出店も大切です。
沢山の学生に参加して頂きながら、
店を切り盛りしていきました。
今年は生憎の曇り空で、
全体の人出も少し少ない様子でしたが、
楽しい6畳間スペースのコミュニティは、
充実した半日でした。
学生のみなさんありがとう!
委員の皆さんお疲れ様!
また来年宜しくお願いします。

レンタル譜2012/11/12 23:59

オーケストラレンタル譜とは、
譜面を販売にすると印刷から流通まで
コストが掛かり過ぎるので、
毎度の貸し出しの方が合理的と、
出版社、版権・譜面管理者が判断し、
一定期間貸し出しをする方法です。

現行では作曲家などの場合、
著作物の権利は死後50年間となるので、
これ以降のものは基本的に権利フリー。
クラシック音楽の場合、自由に演奏でき、
楽譜の流通方法も非常に多様です。
でも、楽譜は研究などにより進化すると、
研究新版、改訂版、改訂新版、など、
様々な理由をつけて再販されます。
でも表紙だけ新しい新装丁なのに、
改訂のように新価格になっていたりする
事もあるので少々厄介です。

温故知新であるクラシック音楽の場合、
譜面から心を読み魂に触れるなどと、
難解な学問的一面が拭えないので、
演奏家は楽譜との付き合いがとても大事。
古い文献、オリジナル手書き譜の写しなど、
キリがない世界でもあるのですが、
自分の信じる音楽に根拠があるかどうかは、
心の拠り所としても私も非常に気にします。
一方で、無頓着な方も多いのですが・・・。

演奏機会の多くない譜面は売っていない。
逆に言えば、現代では一度販売すれば、
複製が出回り価値は暴落することもある。
販売にはコストもかかりますが、
世界中に購買者が居てリスクとの駆け引き。
レンタル譜は合理的に権利を保護し
譜面の価値を一定以上に保つ反面、
演奏機会が少なくなる事が多いので、
過保護のリスクも見受けられます。
著作物権利者、出版社などで検討し、
販売かレンタルか決まります。
オーケストラの譜面はレンタルも多い。
バレエやオペラなどは特にそうで、
演出の権利も含めた貸し出しも多く、
数十万円をレンタル代で支払う事もある。
高いと思うことも多いのですが、
権利保有者の作品への判断と心意気、
商売も含めて設定されている価格です。

年に何度も借りては返却を繰り返し、
その度に譜面の紛失を心配し、
管理の徹底を自分自身に義務付けます。
それでも返却の段取りでは、
心配しながら冊子を数えホッとする。

今日も一件返却です。
ホッとしますし、演奏会の終了の合図。
でもお別れもちょっと寂しいと思うのは、
譜面フェチズム症候群であろうか・・・。
カウンター