タマケン2008/06/01 16:25

正確な正式名称は、
「知のミュージアム 多摩・武蔵野検定」
というものがあるの御存知でしょうか?
東京都多摩地域30市町村に関する知識を勉強し、
検定試験によって合否が決まるというもの。

この記事見た瞬間、久しぶりに、
体の中に沸々と燃え上がるものを感じ、
脳内ではドーパミンの数値が著しく上昇!

知らなかった、略して『タマケン』。

主催するのは、
社団法人学術・文化・産業ネットワーク多摩
この検定、後援、協賛、協力も多く、
体勢がとてもよく整っております。
そして、第一回検定試験は、
平成20年10月26日!
アドレナリンは更に分泌・・・

しかも、この3級検定で合格すると、
■特典その1
大量の蔵書、学術書を有する、
多摩・武蔵野地域の大学図書館が利用可能
■特典その2
多摩・武蔵野地域の美術館、博物館、
アミューズメントパーク等の入館・入園料を優遇!

大学の図書館利用は、実に素晴らしいと思います。
たくさんの大学を有す多摩・武蔵野地域ですから、
多分、手に入らない専門書は無いのでしょう。
音大から、医学、哲学、体育・・、全てありますね。
どうでしょう?素晴らしき検定。
これはきっと、3級から2級、1級!
更に初段から、2段、3段・・・師範、
そして、ついには、テレビチャンピオンなどで、
優勝にまで漕ぎ着けると、『多摩・武蔵野王』と、
王様の称号が与えられるに違いないのです。

早速、公式テキストを購入しました。
明日には家に届きます。
震える手でページを捲りながら、
検定の勉強をする自分を妄想します。

多摩・武蔵野30市町村にお住みの皆さん、
一緒に受けませんか?
http://tamakentei.jp/

タマケン・リアル2008/06/03 00:27

どうしましょ、到着しましたタマケン!
「多摩・武蔵野検定公式テキスト」です。

B5版で239ページ、多さ655g。
意外にもしっかりした本で、
初対面からして、こちらがビビる。

余談ですが、amazon(アマゾン)で購入すると、
どうしてここまで丁寧且つ、過剰な包装で届くのでしょう。
多分梱包専用ダンボールは、
これが一番便利なジャンストA4のサイズですが、
コピー用紙なら500枚入りそうなものです。
ま、次は私が誰かにこれを使用して送るのですから、
リサイクル未満の環境保護になるので、
ここまで利用価値があると、便利と言うものです。

さて、本を開くと、前述の様に分厚く、
ソファーでパラパラは、腕が疲労するボリューム。
~はじめに~ で書かれている、
検定委員会委員長の首都大学学長の
西澤潤一先生のお言葉が心に響きます。
 「合格することが嬉しい検定」から、
   「合格した後に嬉しくなる検定」へ!
そうですね、そうですね、その通り、
私も目指すところはそこなのです。
よくぞ言ってくれました、先生!

生まれてこの方、江戸っ子を自称しながら、
日本橋や巣鴨、大学のあった上野から下町界隈、
また良く遊んだ池袋、新宿、赤坂、六本木と、
城下を中心に、23区は十分に堪能しています。
しかし、3年住んだ府中では、右左もわからぬ、
府中ならぬ宇宙人状態でしたし、
移り住んで8年が過ぎた狛江でも、
だいたいの事は解っていながら、
その実、多摩・武蔵野をまだまだ知らぬのです。

鼻息荒くページを捲っていけば、
なんとも、そこは、常識と情報の宝庫。
今まで、想像しても頭の奥多摩に勝手に消えた、
野川の上流、源流水系は脳内血管を流れ出し、
不思議だった多摩川の南と北の地形の違いも理解。
ふ~ん、ほう~、へ~ぇ の連続。

時々、多摩30市町村を比べた統計があるので、
一覧を見ながら、狛江・・・狛江・・・、と探す。

「うわ!面積ちっけ~!30位なのかよ!」
「あれ、ひくっ!標高24mって、多摩川より低地ジャン!」
と、我町の存在には微妙に顔を引きつらせながら、
マイブーム、机上の多摩川ハイキングは続く。

写真は、狛江5本松辺りからの撮影、
黄金色に輝く美しい多摩川の川面。

匂い立つ2008/06/12 08:35

臭い話になるかも知れませんが、
久し振りに“くさや”を食べました。
いつも思う事ですが、珍味と呼ばれる特別な食、
つまり、ウニ、キャビア、フォアグラなど、
到底人間の想像の範囲外のモノに対し、
食可(食の可能性)を確信するまでには、
毒に当たり、生命の危険もあったのでしょう。
また特殊な料理方で、素材を激変させる技を、
生活の知恵か、差し迫った環境なのか、
完成させる勇気にも、感服するのです。

多分、相当好みは分かれるでしょうし、
“くさや”を生涯口にする機会のない方も、
多数居るのではないでしょうか。
八丈島、新島といった伊豆諸島では、
昔から良く食べられる干物の類ですが、
この数時間つけるのであろう汁が、曲者。
しかし話によれば、くさやの漬け汁は、
何十年、いや家によっては数百年が経過し、
一朝一夕には出ない味なのだそうです。
嫁入りに持参の話は、現代では信じ難いですが、
あの特殊な香りも、病み付きになる味の原因も、
全てはこの漬け汁にあるのですね。

くさやだけではないのですが、
文章から匂い経つとか、音楽から香るとか、
そんな表現が出来る事は大事なのかもしれません。
その昔、イメージにあわせた芳香を劇場に流す映画、
また音楽界でも、意識的に館内に芳香をしたり、
またCDのプラケースに、
香を仕込んでいる場合もありますね。
絵でも、音楽でも、静止画でも動画でも、
残念な事は、香りが無いことです。
どんなにリアルな映像に感激しても、
美しい音楽に恍惚としても、
そこに香りだけは決して流れては来ず、
こればかりは、環境を演出せねばならないもの。

香りとは、面白いものです。
くさやなんて、匂いが無かったら、
他の鯵の干物と同じにしか見えませんし、
七輪で焼いている煙る焼き魚の映像を見ても、
コゲと脂の混じった香ばしい匂いしか、
想像できないでしょうね。
人や状態を、実は匂いで判別して事が多いのに、
直接会ったり、そこを体験しないと、
匂いは実感できないのですから。
より印象深いもの、鮮明な記憶とは、
匂いによる記憶が大部分であるのかもしれません。

しかし、くさや。
最近では、焼く環境が嫌われて、
あまり口にする機会が無いものですが、
こいつの印象は強烈であり、
一生忘れない記憶のひとつでもあります。
匂いそうなくさやの写真はやめて、
くさやを口にした実家より頂いた、
紫陽花が、地植えにして咲き始めた写真。

出会う系2008/06/14 23:34

相変わらずのMオケ指導は楽しく、
自分で振っても、一部を担当していても、
音楽を介しての、新しい人間関係構築、
愉快で、音楽家冥利に尽きるというものです。
こんなM大オケの6月定期演奏会でした。
プログラムを広げると、230人ものメンバー表。
六大学の一角でオケとなれば、当然と思うが、
これは私の知る限りでもマックスな人数。
もっと団員数の多い巨大な大学や、
学部間が離れており物理的に不可能なので、
学部に分かれてオケが存在する大学もある。

演奏会で配られるの手元プログラム、
サイズや体裁は、基本的に毎回同じ。
しかし、メンバー表を眺めると、実に多彩。
新設された学部を合わせて9学部。
そこに他大から参加している団友達。
1年から4年という立場の違いをあわせると、
人間関係の組み合わせは、多種多様であり、
異種文化コミュニケーションのサンプルのよう。
しかも弦楽器から、管打楽器にいたるまで、
細かく見ていけば、13種以上の楽器である。
これだけ複雑な体系になると、
まとめていくのはさぞかし大変であろう。
その昔、話は叫んで通じさせていた。
いや、これは携帯も勿論メールもないので、
叫ぶか、呼びに走るしかなかったのであるが。
ワープロが辛うじて存在するだけの20年前は、
名簿も手書きであったろうし、
コミュニケーションは、話すか、書くか・・・、
つまり人が会わないと成立しない組織だった。
オケというコミュニケーションは、不自由である。
指揮者のいない小さな室内楽の編成では、
互いの顔が見えるように座り、
目線や息遣いで情報交換をしながら演奏するのだが、
指揮者を中心として半円になるオケの情報交換は、
常に気にしていないと、相互通行できない。
不自由な分、敏感になるのが奏者の脳なのである。

「出会い」というものは大事であるが、
「出会い系」となると、まだ出会っていない危うい響き。
では、「出会う」ならばどうであろうか。
会うことを前提にしたコミュニケーション。
会わなければ何も始まらない関係は、オケに同じ。
『出会う系』という一歩進んだ行動のようで、
これはそもそもアナログな時代の常識だった。
230人が一緒に演奏することも、
多分一同に介することも出来ない現サークルは、
この組織から何を発信していけるのだろうか、
興味津々であり、核になる学生達は、
この人間関係から多くの事を学ぶのでしょう。

素晴らしい演奏でした。
お疲れ様でした。

招聘事業2008/06/16 23:37

3年目の参画「音楽の街-狛江」構想推進委員会。
第1回目の会議が開かれました。
今回の任期は2年間。
昨年までの単年度活動の問題点を、
長期任期で解決しようと言うものですが、
これは大変、責任重大な任務となります。

1年目、構想策定委員会として、
会議費のみの事業予算0からスタート。
活発な会議の集大成、コンサート・シンポジウム開催。
2年目の昨年、事業予算が少しついたので、
駅前ライブをはじめ、市役所広場の「楽市」ライブ、
また無料で市民皆さんに聴いて頂くための公演、
「夢コンサート」など開催して、ロゴの公募はじめ、
様々な事業活動を展開しました。
そして3年目の今年がスタートです。

7万7千人しかいない小さな市ですが、
文化芸術への興味と士気の高さは都内でも有数のはず、
周辺からも期待される文化の街を創る事が大事です。
ただ、既成の事業団体との連携、
行政との協働、市民団体との協調・・と、
ど真中に位置しながらも、新参の組織は、
陸の孤島の如くならぬよう、常に周囲を巻き込み、
バランスを取りながら進むことが大事です。
昨年以上の、たくさんの事業を推進し、
昨年果たせなかった分野でも活動を発起します。
新たな展開や困難もあるのでしょうが、
市民協働意識で集まっている10人は、
利益抜きで、身体を張ってのボランティア。
経験から蓄えた上級の知恵とアイデアを
惜しみなく放出しながら、策を練ります。
しかし、立場も仕事も違う10人、
プロもアマチュアも同じ机上で論議しますので、
意見も様々で面白いが、価値基準もいろいろ。
全ての方々の意見を尊重しながら進むのです。

今年も、委員長を仰せつかりました。
合理的推進と協調と同意で邁進ですが、
昨年よりも加速しなければいけない部分もあり、
理解を求めながら図ってまいります。

さて、チラシが出来ました。
詳しい説明は改めて更新いたしますが、
「音楽の街-狛江」構想推進委員会により招致した、
都内で唯一の公演が、9月3日にあります。
オーストリア、ザルツブルグ。
音楽の聖地、モーツァルトの生誕の地から、
産地直送の弦楽四重奏を聴かせてくれるはずです。
大いに期待しながら、準備を進めております。
「音楽の街-狛江」、最初の事業から初の試み。
海外のアーチスト招聘事業です。
9月3日(水)7時から狛江エコルマホールです。

稽古はじめ2008/06/17 23:49

稽古が始まりました!

昨夏に公演の「コックスとボックス」は、
1幕1時間以内の公演だったので、
カップリング演目の「アーチスト・ライフ」と共に、
好評の内に幕を降ろしました。
2本の演目共、日本では100年振り、70年振り、
という稀な公演であったので、
譜面を紐解く時点でも準備に手間がかかり、
稽古期間の短期集中を余儀なくされました。
しかし、結果的にはとても良い演目で、
素晴らしい歌手、演奏者のお陰で、
意義ある数日間になったのでした。

この公演の収録を英国に送りました。
(いや、正確には持って行ってもらった)
そうしたら、年明けに「英国に来ないか!」の誘い。

2年前の夏に公演した、
国際ギルバート&サリヴァン・フェスティバル
(以下:G&Sフェスティバル)からのお誘いです。
このG&Sフェスティバルは、今年は第15回。
G&S作品を上演することを目的とした、
いわば英国音楽劇の聖地と言うべき場所です。
世界中探しても、こんなマニアックなお祭りは、
なかなかないのでしょうし、
日本人参加も、私達が始めてという、
日本では非常に馴染みの無い催し。
しかしG&S作品は英国人には無くてはならないもの。
例えば、子供の学芸会で、昔は必ず演じた、
<浦島太郎>や<花サカ爺さん>が誰でも知るように、
英国の学芸会でも演じられるG&S作品は、
英国人なら誰でも知っている14作品なのです。

さすがに今はブームではないでしょうが、
G&S作品は、アメリカに渡りミューカルの元を創り、
本国では、そのままロンドンミュージカルとして、
姿を変えながらも、英国音楽劇のスタイルを踏襲。
同時代にパリ、ドイツ、ハンガリー、ベルリンなど、
オペレッタの流行があった国と同様、
英国スタイルの音楽劇が、圧巻した時代なのです。

譜面も、台本も(これは演出側領域)まだまだカオス。
昨年とは別のVerで公演するため、
もう一度見直しが必要ですし、
英語しか理解不能な国で日本語の上演。
考える事は多いのです・・・。
また、報告します。

英国公演!2008/06/25 23:44

このところ、あまりの忙しさに、
ついつい滞るブログの更新・・・。

MオケOBのS君には、
「3、4日更新がないと心配になりますよ!」
と言われ、
古き友人Tにも、
「ペースが落ちたな・・」と、
飽き易いお前の事だから・・・、なんて、
昔を偲びながら含み笑いされる始末・・・。

いや、こんな風にかる~い文章ならば、
一生でも書き続けていられるのですが、
毎日数百人が見てると思うと、
鼻息も荒くなるものですし
記すという事は残る事と思えば、身も引き締まり、
パチパチ打つ前に手も洗うものなのです。
しかし、報告や書かなくてはならない事が溜まり、
PCのデスクトップには、3行書き出したブログの卵が、
ウヨウヨと待機しているのを見ると、
カッコつけている場合ではなく、
説教じみた文章も後回しにしようと思うもの。

さて、これは早めに載せて置きますが、
来る8月5日に、英国公演があります。
2年前・・・、(思い出すだけでも疲労で、
3日間位は寝たい気分になる)、
そう、「ミカド」が招聘され、英国公演となった、
国際ギルバート&サリヴァン・フェスティバルから、
招聘されたのです。
昨年7月に上演した「コックスとボックス」は、
横浜で、日本初のオペラ上演とされた演目。
これが総監督の目に止まり、「いらっしゃ~ぃ!」と、
相成ったわけであります。

今日のところは、
取り急ぎ、画像アップの為の報告ですが、
出国2日前の7月31日に公演を企画しております。
あらためて説明しますが、
まずチラシのみの宣伝で御座います!

大見栄2008/06/26 23:50

という事で、昨日の続きです。
8月5日公演の「コックスとボックス」
この作品は、1870年に日本で初演されていますが、
1859年の横浜開港以降、急速に整備される居留地で、
商いが栄えれば次に欲しいのはエンターテイメント。
在日の外国人は、本国の娯楽に飢えていて、
特に当時欧州全体に流行が広がっていた、
オペレッタと軽喜歌劇のジャンルは大好き!
時事ネタを利用した話をドラマにして、
滑稽だったり泣き笑いのような話を音楽劇にして、
大衆が一緒になって歌ったり、踊ったり・・・。
当たり前ですが、映画も無い時代。
人々の娯楽は、劇場へ足を運ぶことなのです。
その頃の日本は、落語と歌舞伎でしょうか、
これはこれで粋な笑いの世界ですが、
西洋人には、理解できない日本の笑いですね。

そんな時代の英国で大当たりした
「Cox &Box」の作曲家はアーサー・サリヴァン。
ドイツのライプツィッヒでの修行も終えて、
服装から、目つきまでメンデルスゾーンに
そっくりになって帰ってきたに違いないのですが、
どっこい、心と魂はしっかり英国人ですので、
150年振りに出現の、純英国産の将来有望作曲家!
すぐさま、英国人らしい作風と親しみやすい旋律で、
人気者となっていったのです。
その彼に白羽の矢を当てたのは、戯曲家バーナンド。
彼に作曲の依頼をして、「Cox &Box」を
世に送り出したのは、1868年の事。
多少の改訂を行い、英国で人気の音楽喜歌劇と、
なったというわけです。
さて、この続きはまた・・・

英国公演、7月31日の公演の為のブログを
立ち上げました!
題して『バクストンへの道』
http://coxbox.seesaa.net/
携帯からも見られますし、
稽古の様子や、準備の可笑しな話も、
こちらに詳細は掲載していきます。

雨の季節です。
濡れた緑の葉と紫陽花は誇らしげな表情ですが、
この時を満喫し、大見栄を張る姿が美しい

可愛しオペレッタ2008/06/28 14:31

「く~!」ようやく譜面の基本整備終了です。

って、7月6日のオペレッタ・ガラ公演のです。
私にとっても、久しぶりに満載オペレッタなのですが、
数年来忘れていた感覚が、蘇ってきました。
何が蘇ったかって・・。
譜面整備の苦しみ。

何のことやら、意味が解らない方も多いと思いますが、
オペラに比べ、オペレッタは、譜面が体裁が酷いのです。
理由は簡単で、そもそも19世紀のオペレッタは、
政治や三面記事的時事ネタを反映させて、
ドラマ化しながら作品を創ったので、
流行らないものは、すぐにゴミ箱行き・・・。
ヒドイ表現ですが、本当にそうなのです。
人気がなければ、1週間~2週間で上演を取り下げて、
すぐに次の演目に架け替えるのが最盛期の習慣。
まさに、商業的評価に作品の価値を見出したのです。
ですから作曲家も、創作にかける時間が無いし、
当たる確証がないのに真面目な譜面も書けない。
序曲なんて、最初は書かないのです。
人気を当たると、慌てて2週目から序曲付き!
3週目には改訂版、4週目には細部に手を加える・・・。

と、まぁ、このように、
譜面はグチャグチャになるのですね。
興行的に成功した演目は、次第に淘汰されて行き、
経済的にも譜面に触る費用が捻出できる。
人気が人気を呼ぶと、他の都市の劇場、外国でも上演!
そこで初めて「出版」と言う陽の目を見ることになる。
活版印刷された譜面が出来あがり、
場合によっては、指揮者用はフルスコアになる。
現代残っているオペレッタの譜面は、
このような過酷な過程を経ており、
流行と競争に勝ち残った歴史の産物なのです。
しかし時として、全曲の上演としては廃れたのに、
美しいアリア1曲が、時代を超えて親しまれたり、
著名な歌手に歌われる事によって、
元のオペレッタに関係なく、現代に生き延びる。

このように、オペレッタの譜面は、
「こうもり」「メリーウィドウ」であっても、
完成された譜面の出版は少なくて、
その都度に、演奏者や指揮者が苦労を重ねるのです。
今回の演奏会、
私が多少なりとも鼻息を荒くしながら、
レパートリーを並べてみたのですが、
オケ用の譜面を整備し始めたら、四苦八苦です。
寸法違い、調違い、パート欠け、
移調に、カットの必要に、写譜とアレンジ・・・。
1ヶ月、深夜に袖を濡らしながら作業に勤しみ、
どうにか、オケの皆さんを楽にしようとしましたが、
1日の日のオケ合わせが終ってみないと、
このままでよいのか、更なる作業が来るのか解らない。

とりあえず、演奏可能な状態に完成!
息継ぐ間もなく、リハの準備です。
歌手とのやりとりを、オケに伝えながら、
バランス取ったり、問題を解決しながら、
公演を安心して行なえるための努力は皆怠りません。

7月6日(日)楽しみになってきました。
お時間ある方、15:00開演で神奈川県立音楽堂です。

欠席の銀パチ活動2008/06/29 23:12

昨年、さんざん話題にして、
このブログでも毎日の様に御紹介した活動、
「銀座ミツバチプロジェクト」
今年も勿論3年目の活動を展開し、
しかも相変わらずの多岐に渡る行動力は、
周囲を巻き込みながら、発展し続けています。

しかし、今年は私が全然参加できないのです。
様々事情あり、物理的に時間が皆無!
どんなに忙しくても、
手を付けている事柄は、必ず把握しながら、
無理なく必要なときには、参上できる体勢、
ってのが、私の最低のスタンスなのですが、
ここに及ばない、歯がゆさったら無いのです。
NPO法人の総会なんて固い会、
採ミツ作業、周辺の活動援助、関連催事、
銀座・中央区との連携活動・・・
それに、席を空ける事のできないはずの、
宴会に養蜂家藤原先生を囲む会・・・。
く~っ、どこにも行けていない悔しさが残ります。

銀ぱちは、NPO活動になりましたから、
『NPO法人 銀座ミツバチプロジェクト』
私も、隅っこながらメンバーになっているのですが、
私の周りの音楽関係者からは、
「ふ~ん。で、どうしてメンバーなの?」
と、いつでも不思議そうな顔をされるので、
「音楽家がミツバチと戯れてはいけないのかい!?」
と、逆に聞き返したくなります。
そんな3年の活動を支えている理事の皆さんには、
心からご苦労様と言いたいのですが、
私、まだ進められていない関係企画が2つある。
とっととやりますのでご容赦を!
と言う感じのこの数ヶ月なのです。

そろそろこの春夏の活動も〆になります。
最後に1度位顔を出しながら、
来年の自分の参画に繋げていきたいものです。
中央区との関係も深くなり、
屋上緑化に献上するようですし、
今年採れたさらに多くのハチミツは、
また何周も人の和を作る素材になるのでしょう。

銀座4丁目のビルの屋上で、
湾からの流れ来る潮風をうっすらと浴びて、
作業を手伝う合い間にじっとミツバチを見ていると、
楽譜の隅についているゴミのような解釈も、
過ぎ去った200年前の作曲家の性格も、
ましてや、浮世のしがらみなんかも、
完全にどこかに飛んでいってしまうのですよ。
この銀ぱちも3年目ですが、
今年は、私の関係は様々な3年目があります。
3年目、っていうのは大事ですね。

更なる発展と、皆さんを労いたいと思います。
メンバーが撮った、銀ぱち君の写真を載せましょう。
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