オペラ座2006/04/07 22:40

昨日パリ・オペラ座の話が出たら、
どうしてもこの階段の写真を載せたくなりました。

パリには、オペラ座が2つ。
ガルニエとバスティーユ。
なんといってもオペラ座といえば、
ガルニエですね。
1862年に着工されたのですが、
建築中の1870年には普仏戦争もあり、
一時は食料庫になっていたりしたそうな。
13年の歳月、今の通貨で500億円という巨額の資金を
投じて造ったのですから、存在が美術工芸品です。
そもそも、シャルル・ガルニエさんが作ったからこの名、
解り易いねぇ~ そういや、
宝石のシャルル・ガルニエは同名だが、
関係あるのだろうか・・・ 誰か知ってる?

13年の歳月は、建築地で地下水が湧き出た為に
この年月がかかりましたが、ほら、勘のいい方は、
あの地下風景思い出したでしょ!
そう、「オペラ座の怪人」ですよ。
映画では地下に住む怪人の周囲は、
運河の如く水が豊富で、あの地下には、昔から
鯉が住んでいるといわれていたのだから、
怪人が居たって、屋根裏に蜜蜂がいたって、
驚かないのかも。

話逸れますが、
あの映画は実に良くできていて、
ガルニエそのままでしたから、
怪人が公演中にシャンデリアを降らしたり、
最後にオペラ座自体が炎上したりしたシーンは、
リアルすぎてびっくりですね。
ただ、個人的な感想では、あまりにも、
ロイドウェーバー中心に創られている為、
サスペンス溢れるシーンでも、階段を逃げ惑うシーンでも、
いつでもどこでも誰とでも、
「ジャ~~ン、ジャジャジャジャ ジャ~~ン」では、
興冷めってモンです。だれも進言できなかったんだろうなぁ、
彼が偉すぎて、手もみしながら「いいですねぇ~」、
「いや、先生!最高ッすよ~」っと、
スタッフも持ち上げて褒めるのみ・・・ と。

さて、ガルニエ。
映画でも有名な、ロビーフロアでの仮面舞踏会。
この大階段、グラン・エスカリエは、オペラ座の玄関、
まさにフランスの美術工芸を代表するデザインで、
こういうものは、ドイツにはないなぁ、、、
イタリアなら探せばあるのかもしれませんが、
白大理石をふんだんに使った階段は、
舞踏会でも、主役登場にピッタリのまさに宝塚状態。

今は、ガルニエは、バレエ中心の劇場になったので、
オペラを観ることがあまり出来ないそうですが、
1982年にミッテラン大統領統括のもと造られた、
パリ・バスティーユ・オペラ座(新オペラ座)は、
このガルニエの華美な装飾に対して、
大衆的な劇場を作りたいと、建築をしたのです。
まぁ、舞台機構が100年経てば違いますし、
近代化には敵わないのですね。

と、まぁ、そんな具合で、
ハチミツがとれるパリ・ガルニエ・オペラ座は、
こんな素晴らしさがあるのですよ。
日本は、新国立劇場か・・・・うむ・・・
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