僅かで深い歴史 ― 2020/07/07 10:51
1人でフラっと訪ねるお店が
あちらこちらの街に有るのですが、
何処も大抵永くやっている個人店です。
仕事の関係で昔から伺っている場所、
地元で週末や日曜の昼にでも寄る店、
一見で暖簾を潜り舌鼓を打つ事もある、
居酒屋とカウンターバーが殆どです。
この春の疫病では
笑顔の似合う主人たちが心配で仕方なく、
休店経費を勝手に試算してはヤキモキと
余計な心配ばかりを重ねました。
最近では少しずつ緩和が進み
世の中も新しいやり方を模索しているので
時間があると少しずつ訪ねるのですが、
難儀な台所事情を奥目にも見せずに
何時もの様に淡々と手先を動かし
処狭し立回と愉しい話題で気を利かせます。
噺が積もっていてもいくつも花を咲かせず
減らした席に遅れ常連が座れる様長居をせず
ゆっくり扉を開けながら惜しんで振り返り
ようやく再開できた喜びを噛み締める。
小さなお店の中に大切な歴史が有りますね。
あちらこちらの街に有るのですが、
何処も大抵永くやっている個人店です。
仕事の関係で昔から伺っている場所、
地元で週末や日曜の昼にでも寄る店、
一見で暖簾を潜り舌鼓を打つ事もある、
居酒屋とカウンターバーが殆どです。
この春の疫病では
笑顔の似合う主人たちが心配で仕方なく、
休店経費を勝手に試算してはヤキモキと
余計な心配ばかりを重ねました。
最近では少しずつ緩和が進み
世の中も新しいやり方を模索しているので
時間があると少しずつ訪ねるのですが、
難儀な台所事情を奥目にも見せずに
何時もの様に淡々と手先を動かし
処狭し立回と愉しい話題で気を利かせます。
噺が積もっていてもいくつも花を咲かせず
減らした席に遅れ常連が座れる様長居をせず
ゆっくり扉を開けながら惜しんで振り返り
ようやく再開できた喜びを噛み締める。
小さなお店の中に大切な歴史が有りますね。
FM生放送 ― 2020/07/05 21:05
隔週で番組がある<狛江クラシックラウンジ>ですが、
毎回テーマを決めて、曲を持ち寄ります。
3人でパーソナリティをしていますが、
相変わらず打ち合わせは直前でも、
不思議なことにほぼ選曲は被らずにいくものです。
今日のテーマは「七夕に因んで」でした。
彦星と織姫をテーマにした古典作品なら、、
洋楽は厳しいでしょうが、
そこは柔和に発展させていきます。
今日は、そこから「空、星、愛」をテーマに。
こうなると100万曲あるでしょう。
大体一人3曲か多くて4曲ですので、
バランスよくいくのですが、
私は以下の3曲。
・フランツ・レハール作曲
オペレッタ<ルクセンブルク伯爵>より
「星をつかもう」
・リヒャルト・ヴァーグナー作曲
オペラ<タンホイザー>より
「夕星の歌」
・ロベルト・シュトルツ作曲「Ich liebe dich!」
こういう選曲は楽しいですね〜。
因みに前回は、「美と音楽」であり、
その前は「食事と音楽」でしたが、
これらはこれらで楽しい妄想選曲でした。
クラシックの選曲は、様々関連やこじつけでも
選ぶでしょうが、やはり聴く意味を持つと、
個人で聴く時でもきっと楽しいものです。
気分で決めるだけではなく、意味合いですね。
レハール選曲は、
彼の生誕150年にまだ拘っているのと、
この曲が主役のルネとアンジェールのすれ違いの恋心を
歌うとっても美しい背景があること。
放浪の男性が金が欲しさに偽装結婚した相手に、
本当に惚れてしまが、身持の硬いアンジェールは、
なかなか思い通りにならない。
遠い星を掴む様な恋物語、、、と歌うものです。
またワーグナーの選曲は、
タンホイザーのバリトンアリアの「夕星の歌」が、
彼のアリアの中でも最も美しいと思っています。
不甲斐ない旦那の人身御供となって自害する奥さんを
哀れんで、旦那の親友が歌うという、
恋人同士ではない<星にも叶えることが出来ない儚さ>
を歌う歌でもあります。
100年前1920年に山田耕作の指揮で日本初演が
行われたオペラというのも大事な選曲理由です。
「夕星」は「ゆうづつ」つまり宵の明星、
重要な旦那タンホイザーが溺れた快楽の金星を表します。
シュトルツ選曲!
もうこれは説明入らない、バカに一途な愛の歌です。
シュトルツはウィーン伝統を持った最後の音楽家、
と言われますが、1890〜1975の生涯という長生きで、
クラシックというより、オペレッタ、映画、ミュージカル、
様々な娯楽に近い音楽を提供し2000曲以上描いています。
メロディーの美しさ、特に切ないハーモニーを添わせれば、
彼の意義に出る者はいなかったのでしょう。
空の美しさ、星を見ても何も危険はないですから、
皆さんも素晴らしい七夕をお迎えください!
毎回テーマを決めて、曲を持ち寄ります。
3人でパーソナリティをしていますが、
相変わらず打ち合わせは直前でも、
不思議なことにほぼ選曲は被らずにいくものです。
今日のテーマは「七夕に因んで」でした。
彦星と織姫をテーマにした古典作品なら、、
洋楽は厳しいでしょうが、
そこは柔和に発展させていきます。
今日は、そこから「空、星、愛」をテーマに。
こうなると100万曲あるでしょう。
大体一人3曲か多くて4曲ですので、
バランスよくいくのですが、
私は以下の3曲。
・フランツ・レハール作曲
オペレッタ<ルクセンブルク伯爵>より
「星をつかもう」
・リヒャルト・ヴァーグナー作曲
オペラ<タンホイザー>より
「夕星の歌」
・ロベルト・シュトルツ作曲「Ich liebe dich!」
こういう選曲は楽しいですね〜。
因みに前回は、「美と音楽」であり、
その前は「食事と音楽」でしたが、
これらはこれらで楽しい妄想選曲でした。
クラシックの選曲は、様々関連やこじつけでも
選ぶでしょうが、やはり聴く意味を持つと、
個人で聴く時でもきっと楽しいものです。
気分で決めるだけではなく、意味合いですね。
レハール選曲は、
彼の生誕150年にまだ拘っているのと、
この曲が主役のルネとアンジェールのすれ違いの恋心を
歌うとっても美しい背景があること。
放浪の男性が金が欲しさに偽装結婚した相手に、
本当に惚れてしまが、身持の硬いアンジェールは、
なかなか思い通りにならない。
遠い星を掴む様な恋物語、、、と歌うものです。
またワーグナーの選曲は、
タンホイザーのバリトンアリアの「夕星の歌」が、
彼のアリアの中でも最も美しいと思っています。
不甲斐ない旦那の人身御供となって自害する奥さんを
哀れんで、旦那の親友が歌うという、
恋人同士ではない<星にも叶えることが出来ない儚さ>
を歌う歌でもあります。
100年前1920年に山田耕作の指揮で日本初演が
行われたオペラというのも大事な選曲理由です。
「夕星」は「ゆうづつ」つまり宵の明星、
重要な旦那タンホイザーが溺れた快楽の金星を表します。
シュトルツ選曲!
もうこれは説明入らない、バカに一途な愛の歌です。
シュトルツはウィーン伝統を持った最後の音楽家、
と言われますが、1890〜1975の生涯という長生きで、
クラシックというより、オペレッタ、映画、ミュージカル、
様々な娯楽に近い音楽を提供し2000曲以上描いています。
メロディーの美しさ、特に切ないハーモニーを添わせれば、
彼の意義に出る者はいなかったのでしょう。
空の美しさ、星を見ても何も危険はないですから、
皆さんも素晴らしい七夕をお迎えください!
座談会 ― 2020/07/04 11:03
そのうちに詳細お知らせをいたしますが、
とある老舗音楽専門誌での座談会でした。
様々な団体が工夫し、
試み、模索し、苦心している様子を
席を並べながら聞きましたし、
手前共の様子も発言させていただきました。
内部事情やそれぞれの秘策もあるでしょうから
普段はなかなか手の内を明かさないのが
この界隈の常識でもありますが、
昨今の共通の災害でもあるコロナに関しては、
鍔迫り合いしている場合ではなく、
とにかく耐え忍んで抜けて行かなくては
春が来ないのである。
正式な座談会の後、
お茶を飲みながら少し楽しい四方山話。
こういう時間が楽しいですね。
また報告いたします。
とある老舗音楽専門誌での座談会でした。
様々な団体が工夫し、
試み、模索し、苦心している様子を
席を並べながら聞きましたし、
手前共の様子も発言させていただきました。
内部事情やそれぞれの秘策もあるでしょうから
普段はなかなか手の内を明かさないのが
この界隈の常識でもありますが、
昨今の共通の災害でもあるコロナに関しては、
鍔迫り合いしている場合ではなく、
とにかく耐え忍んで抜けて行かなくては
春が来ないのである。
正式な座談会の後、
お茶を飲みながら少し楽しい四方山話。
こういう時間が楽しいですね。
また報告いたします。
銀色の三味線 ― 2020/06/30 17:55
「それがB29で造った、
デュラルミンの三味線ですか。成程ね。」
この一節は、秦豊彦がペンネーム丸木砂土の名前で書いた
昭和23年発刊のエッセイ「銀色の三味線」の一行であるが、
何気なく読んでいて
「ほう!」っと膝を打ち感激したのです。
『ジュラルミン製の三味線があるのか!』
どんなにこの素材が好きな私でも
三味線にする発想は無かったのである・・・。
ジュラルミンはアルミ合金ですが、
愛好するドイツの鞄ブランド<RIMOWA>のメイン素材も、
戦後にユンカース(第二次世界大戦で活躍した
ドイツ軍の戦闘機)のボディー使用のジュラルミンに
ヒントを得て鞄の素材として売り出したものである。
そのデュラルミン製「銀色の三味線」という楽器の面白さに
咄嗟に感激したのである。
然しながら、その間隙はあまりにも浅はかな喜びであった。
銀色の三味線を爪弾くのは
、都都逸を歌う富士松時寿郎であるが、その都都逸が、
“アナタハンから戻ったあなた、
もはやアナタハンへは帰しゃせぬ”
なんと艶っぽい粋な都都逸だ~と思ったものだ。
だが、エッセイのこの章を読み進めていくうちに、
そもそも「アナタハン」というのは島の名前で、
戦後この島に取り残された男性30人余りと
1人の女性の6年間が帰還後にニュースになり
事件としても取り扱われたのだった。
ルバング島の小野田寛郎さん、
グアム島の横井庄一さんの話は、
28年29年とあまりに長い時間潜伏した後に
発見された話として
幼少期のニュースで知ってはいるが、
都都逸を歌う方、本名丸山道郎さんと
生還者の6年間の話は
全くもって知らなかった。
少し調べてみると、アナタハン島のドラマは
その後映画にもなっているのですが、
奇怪奇妙な6年間の事件として扱われている事が多く、
ユンカースのジュラルミンで
喜んでいた事が恥ずかしいと思った。
しかし、世の中には、知っているようで
知らない事がまだ五万とあるのですね・・・。
さてさて1年の半分が終わってしまった・・・
コロナ禍でほぼ終わったようなものだが、
後半戦はとにかく舞台ができるように、少しでもまともに
音楽家が生計を立てられる事も含めて、
疫病に負けない人間になることにエールを送り続けよう。
デュラルミンの三味線ですか。成程ね。」
この一節は、秦豊彦がペンネーム丸木砂土の名前で書いた
昭和23年発刊のエッセイ「銀色の三味線」の一行であるが、
何気なく読んでいて
「ほう!」っと膝を打ち感激したのです。
『ジュラルミン製の三味線があるのか!』
どんなにこの素材が好きな私でも
三味線にする発想は無かったのである・・・。
ジュラルミンはアルミ合金ですが、
愛好するドイツの鞄ブランド<RIMOWA>のメイン素材も、
戦後にユンカース(第二次世界大戦で活躍した
ドイツ軍の戦闘機)のボディー使用のジュラルミンに
ヒントを得て鞄の素材として売り出したものである。
そのデュラルミン製「銀色の三味線」という楽器の面白さに
咄嗟に感激したのである。
然しながら、その間隙はあまりにも浅はかな喜びであった。
銀色の三味線を爪弾くのは
、都都逸を歌う富士松時寿郎であるが、その都都逸が、
“アナタハンから戻ったあなた、
もはやアナタハンへは帰しゃせぬ”
なんと艶っぽい粋な都都逸だ~と思ったものだ。
だが、エッセイのこの章を読み進めていくうちに、
そもそも「アナタハン」というのは島の名前で、
戦後この島に取り残された男性30人余りと
1人の女性の6年間が帰還後にニュースになり
事件としても取り扱われたのだった。
ルバング島の小野田寛郎さん、
グアム島の横井庄一さんの話は、
28年29年とあまりに長い時間潜伏した後に
発見された話として
幼少期のニュースで知ってはいるが、
都都逸を歌う方、本名丸山道郎さんと
生還者の6年間の話は
全くもって知らなかった。
少し調べてみると、アナタハン島のドラマは
その後映画にもなっているのですが、
奇怪奇妙な6年間の事件として扱われている事が多く、
ユンカースのジュラルミンで
喜んでいた事が恥ずかしいと思った。
しかし、世の中には、知っているようで
知らない事がまだ五万とあるのですね・・・。
さてさて1年の半分が終わってしまった・・・
コロナ禍でほぼ終わったようなものだが、
後半戦はとにかく舞台ができるように、少しでもまともに
音楽家が生計を立てられる事も含めて、
疫病に負けない人間になることにエールを送り続けよう。
カリガリ博士 ― 2020/06/28 19:12
摩訶不思議なタイトだと思いますが、
この書籍のタイトルは「カリガリからヒットラーまで」
そもそもカリガリとはなんであろうか?
という疑問も湧きますね。
1920年に作られたドイツ映画なのですが、
一般映画ファンには”世界初のオカルト映画”と
いう修飾によって<カリガリ博士>は称えられています。
この時代からトーキーを得たドイツ映画の
まさしく栄華という栄えた時代は、
置き換えていればその後の政権、
そして戦争に向かう前段の時代でもあります。
その時代を切り取って書いてあるのがこの本です。
以前から持っていて、辞書の様に開くのですが、
訳の平井正先生には、晩年におさえ話になって、
何度も20年位以降のベルリンカバレットについて
教えていただいたし、資料も沢山見せていただいた。
私に取ってはドイツ文学というよりも、
音楽と舞台から時代を見た先駆者として、
大変に崇めている先生です。
今もまた広げて調べていることがありますが、、、
何せ、何せ字が小さいのです。
50年前に書かれた本であることはいいのですが、
段組が2段にされていて、字のポイントは8かしら。
ワープロでも印字しない小ささで、
以前は苦労しなかったのですが、
本を広げて老いを感じると言う新鮮な悲しみです・・。
しかし素晴らしい本。
もう一度全部よみたいが、厚い本を読了する頃には、
目は線の様に細くなってしまう事でしょう、とほほ。
この書籍のタイトルは「カリガリからヒットラーまで」
そもそもカリガリとはなんであろうか?
という疑問も湧きますね。
1920年に作られたドイツ映画なのですが、
一般映画ファンには”世界初のオカルト映画”と
いう修飾によって<カリガリ博士>は称えられています。
この時代からトーキーを得たドイツ映画の
まさしく栄華という栄えた時代は、
置き換えていればその後の政権、
そして戦争に向かう前段の時代でもあります。
その時代を切り取って書いてあるのがこの本です。
以前から持っていて、辞書の様に開くのですが、
訳の平井正先生には、晩年におさえ話になって、
何度も20年位以降のベルリンカバレットについて
教えていただいたし、資料も沢山見せていただいた。
私に取ってはドイツ文学というよりも、
音楽と舞台から時代を見た先駆者として、
大変に崇めている先生です。
今もまた広げて調べていることがありますが、、、
何せ、何せ字が小さいのです。
50年前に書かれた本であることはいいのですが、
段組が2段にされていて、字のポイントは8かしら。
ワープロでも印字しない小ささで、
以前は苦労しなかったのですが、
本を広げて老いを感じると言う新鮮な悲しみです・・。
しかし素晴らしい本。
もう一度全部よみたいが、厚い本を読了する頃には、
目は線の様に細くなってしまう事でしょう、とほほ。
フランツ・レハール生誕150年 ― 2020/06/27 23:31
このところ、何度フランツ・レハールと
タイトルに書いているか見当が付かないほど
彼のことを認めている気がしますが、
そろそろ終わりになると思います。
ベートーヴェン生誕250年の祝賀ムード一色の今年、
彼にまだ著作権料をもらう権利があったら、
どのくらいの権利料が入るのだろうと思うほど、
何せL.v.B 250の文字が踊りすぎと思います。
いや大好きなL.v.Bですけどね。
ミュージックバード(FM)に収録に行って参りました。
ウィークエンド・スペシャルという特別番組で、
4時間の枠を取ってもらえます。
今年に入ってすぐに収録して頂いた
「三木稔特集」と同じ4時間枠でした。
持ち込み企画という位の勢いでしたが、
レハール生誕150年という節目でありながら、
あまりも影になっていますので、
日の目を見られるように紹介したい気持ちと、
オペレッタ作曲家としてレハールを知っている、
あるいは<メリー・ウィドウ>作曲した人として
彼を知っているだけの方も多いので、
多角的に作品を紹介したかったのです。
この春は自粛生活だったので、
時間が許す限り徹底的にレハールを研究しようと思い、
古くから持っている参考文献、例えばドイツ語の伝記書とか
膨大な譜面の数々、そして聴いてもいない盤もあるCD。
これらをもう一度洗い直して、足らない音、譜面は買って、
頭を整理しながらレハールを徹底的に研究と課題しました。
彼は1870に生まれて1948に亡くなった78歳の生涯ですので
比較的長生きをできた作曲家と思います。
しかし、若き時代は20世期への世紀末、
また2014年から4年間の第一次世界大戦、
そしてオーストリア・ハンガリー二重帝国の崩壊、
そして1933年のヒットラーの台頭から世界大戦・・・
ハンガリーに生まれてウィーンで名声を得て、
その後は世界都市のベルリンで圧倒的支持を受けましたが、
歴史的な出来事に翻弄されながら激動の時代を
同時に生き抜いたことも確かなのです。
正当なクラシック音楽家の道を選んだつもりだったのに、
気がつけば娯楽という大衆の道を歩かされて、
幾らもがいてもオペラの評価は得られないという、
オペレッタ作曲家としての苦悩もたくさんあったでしょう。
収録した番組は1時間分の解説と、
私が選曲した彼の様々な曲を3時間分流してくださるという
なんとも稀有で素晴らしい内容。
可愛くて美しく、そしてメロディーメーカーとしての片鱗を
見せ始めている17歳で作曲したピアノソナタ。
200曲以上残した歌曲は、妖艶なマジャールのメロディー、
民族の土を踏みつけるようなリズムの音楽、
いずれも流れるような彼のメロディーを生かしながら、
どれも耳心地の良い曲ばかりです。
これらの作品はピアニストにも声楽家にも殆ど知られておらず、
弾かれることも、歌われる機会もないままに、
作品は眠っているのです。
実のもったいないと思うものです。
写真も歌曲アルバムの一部ですが、
この出版社もレハール自身が興した自らの作品管理を
目的とした出版社であり、
その後は世界的にも名を馳せる出版社に育っています。
しかしまぁその、、疲れました。
3時間分の資料を揃えて、音楽も揃えながら、
人生をなぞる様に伝記を語り、曲の解説と名盤の紹介、
流石に、終わって「ふ〜〜」っとなりました。
ディレクションをして頂いたW女史に感謝しております。
こういう研究をしてみると、芸術性の高い音楽研究より、
大衆的な時の変化や民衆の想像力や流行への羨望なども
より理解できるものです。
専門の研究者に比べれば足元にも及ばないのでしょうが、
30代の頃に集中的に実演したことを、
まとめることが出来たのでモヤモヤも晴れました。
後生大事に30年しまっておいた着るのか不明の服を、
全部まとめて整理してスッキリした気分というところ。
いやいや、
・・・まだまだフランツ・レハールの名前、出てきそうだな。
もう少し研究するかな。
タイトルに書いているか見当が付かないほど
彼のことを認めている気がしますが、
そろそろ終わりになると思います。
ベートーヴェン生誕250年の祝賀ムード一色の今年、
彼にまだ著作権料をもらう権利があったら、
どのくらいの権利料が入るのだろうと思うほど、
何せL.v.B 250の文字が踊りすぎと思います。
いや大好きなL.v.Bですけどね。
ミュージックバード(FM)に収録に行って参りました。
ウィークエンド・スペシャルという特別番組で、
4時間の枠を取ってもらえます。
今年に入ってすぐに収録して頂いた
「三木稔特集」と同じ4時間枠でした。
持ち込み企画という位の勢いでしたが、
レハール生誕150年という節目でありながら、
あまりも影になっていますので、
日の目を見られるように紹介したい気持ちと、
オペレッタ作曲家としてレハールを知っている、
あるいは<メリー・ウィドウ>作曲した人として
彼を知っているだけの方も多いので、
多角的に作品を紹介したかったのです。
この春は自粛生活だったので、
時間が許す限り徹底的にレハールを研究しようと思い、
古くから持っている参考文献、例えばドイツ語の伝記書とか
膨大な譜面の数々、そして聴いてもいない盤もあるCD。
これらをもう一度洗い直して、足らない音、譜面は買って、
頭を整理しながらレハールを徹底的に研究と課題しました。
彼は1870に生まれて1948に亡くなった78歳の生涯ですので
比較的長生きをできた作曲家と思います。
しかし、若き時代は20世期への世紀末、
また2014年から4年間の第一次世界大戦、
そしてオーストリア・ハンガリー二重帝国の崩壊、
そして1933年のヒットラーの台頭から世界大戦・・・
ハンガリーに生まれてウィーンで名声を得て、
その後は世界都市のベルリンで圧倒的支持を受けましたが、
歴史的な出来事に翻弄されながら激動の時代を
同時に生き抜いたことも確かなのです。
正当なクラシック音楽家の道を選んだつもりだったのに、
気がつけば娯楽という大衆の道を歩かされて、
幾らもがいてもオペラの評価は得られないという、
オペレッタ作曲家としての苦悩もたくさんあったでしょう。
収録した番組は1時間分の解説と、
私が選曲した彼の様々な曲を3時間分流してくださるという
なんとも稀有で素晴らしい内容。
可愛くて美しく、そしてメロディーメーカーとしての片鱗を
見せ始めている17歳で作曲したピアノソナタ。
200曲以上残した歌曲は、妖艶なマジャールのメロディー、
民族の土を踏みつけるようなリズムの音楽、
いずれも流れるような彼のメロディーを生かしながら、
どれも耳心地の良い曲ばかりです。
これらの作品はピアニストにも声楽家にも殆ど知られておらず、
弾かれることも、歌われる機会もないままに、
作品は眠っているのです。
実のもったいないと思うものです。
写真も歌曲アルバムの一部ですが、
この出版社もレハール自身が興した自らの作品管理を
目的とした出版社であり、
その後は世界的にも名を馳せる出版社に育っています。
しかしまぁその、、疲れました。
3時間分の資料を揃えて、音楽も揃えながら、
人生をなぞる様に伝記を語り、曲の解説と名盤の紹介、
流石に、終わって「ふ〜〜」っとなりました。
ディレクションをして頂いたW女史に感謝しております。
こういう研究をしてみると、芸術性の高い音楽研究より、
大衆的な時の変化や民衆の想像力や流行への羨望なども
より理解できるものです。
専門の研究者に比べれば足元にも及ばないのでしょうが、
30代の頃に集中的に実演したことを、
まとめることが出来たのでモヤモヤも晴れました。
後生大事に30年しまっておいた着るのか不明の服を、
全部まとめて整理してスッキリした気分というところ。
いやいや、
・・・まだまだフランツ・レハールの名前、出てきそうだな。
もう少し研究するかな。
夏至の霄 ― 2020/06/21 23:31
地元でお喋りを引き受けているFMの放送が
通算16回目でありました。
地元コミュニティ局として昨年11月より
開局したFM放送ですが、
現在はインターネットを通じて
全国での視聴可能なので、
ミニコミとは言えないのでしょうが、
音楽ジャンルも100人超のパーソナリティも
実に様々ですので、仕切っている
ディレクター諸氏に大変感謝する次第です。
私共の番組は3人でお喋りを致しますが
元々活動は三者三様ではありまして、
毎回選曲のテーマを決めて、
インスピレーションで3〜4曲を持ち寄ります。
不思議と選曲はほとんど被ることなく
三者三様と言うより好き勝手が愉快です。
今日のテーマは「美と音楽」にしましたが、
放送10分前に集まって選曲お披露目では、
ホウッと唸るなかなかの趣向でした。
考えてみると今日は夏至でした。
日本の季節24節の中でも冬至と並んで
大切だと感じていますが、
キリスト教の国では
聖ヨハネの生誕祭が開かれる時期であったり、
また欧米は9月始まりの職場学校ばかりですから、
この時期は年度終わりの意味もあります。
学生にとっては長い休みに入る合図で
ミッドサマーと言う言葉は
華やかなお祭りでもありますね。
そう言えば同名の映画を初春に見ました。
学生仲間がある友人の北欧の実家の村に
旅行して奇祭を体験すると言う、
まぁオカルト内容なのですが、
奇怪なカルト神事に希望を見出す
村人の夏至が描き出された映画でした。
さて夏至に加えて皆既日食
ほのぼのと父の日と言うことも重なる
面白い日と改めて季節の変わり目と感じます。
音楽の選曲や季節とクラシックの縁を考えていると
創られる発想や創造のエネルギーが
自然界対人間の魂である事も気づきます。
添ったり対峙したり悔やんだり希望を持ったり、
メロディーやハーモニーに加えて
リズムや楽器の音色などが、どれも
自然界と人間界の間から生まれていると気付くものです。
現代では時節に対する思い入れが希薄です。
然しながら、仙人や仏教徒の様には悟りも開けなくとも
年に24回ほど季節や天候、
食や精神を考えても良い気がしました。
棚を整理していたら、
私の昔の雑誌記事が出てきました。
担当ページの写真で恐縮ですが、
ネットサイトのクラシック音楽ガイドを頼まれて
執筆していた10数年前のものです。
なかなか面白い選曲をしていると感心いや関心。
そうか!そう言う発想も面白いと
年なりに思考も変化するものだと思います。
でもいいな
オカルティックに涼しくなれる感性があれば
温暖化にひと役買う芸術として
エコアートとなりうると言う発想も、、、。
梅雨寒 ― 2020/06/19 08:50
朝から肌寒い所謂”梅雨寒”な1日でした。
昼からはFMの収録で海沿いの素敵なスタジオに。
この時期だからこその
オケの現状や窮状も話をさせて頂きました。
スタジオの入り口には検温機
非接触型、というやつです。
そして検温方法も指南されて居ました。
最近は商業施設の入り口で係員が
全ての方に検温を施している場面に遭遇します。
この手のものは、安心安全のためと言いながら、
なんとなく疑われていると感じる人も多いと思いますが、
新しい生活様式という基準の一つになりつつあります。
抵抗も無くなって来たのではないでしょうか?
互いのために、周りのためにも
これはこれで良いと思うのです。
とてつもない人数の場合が大変なのと、
もし高熱の表示が出た場合の即座の対応というのは、
対人だけに難しい局面もあるでしょうね。
仕事わりで用事があり出かけましたが、
ちょっと時間があり、
老舗により甘味を頂きました。
梅雨寒の
村雨躱して
甘味舌
こんな感じでしょうか・・・
甘味好きの私には僅か10分ほどでしたが、
至福の時間でございました。
しじらのマスク ― 2020/06/18 19:06
素晴らしい「しじら織り」のマスクがありまして、
ネットで見ていたんですが、
羨ましかったので注文いたしました。
おう、なんて快適なんだ。
不織布の目は窮屈で
自粛緩和時代には少々手厚い注意報。
また夏の暑い日差しの中、蒸す梅雨では
このマスクは肌に張り付くように密着しすぎて
熱中症になりそうでした。
しかし、このマスクは良いです。
Lなのですが、ちょうど良い密着度、
内側はガーゼになっていて、唇に優しい。
しかも、このように和装で出かける時に、
どうもあの衛生を過多に売り込んでいる
白いマスクは興醒めになりますが、
これでしたら申し分ない。
良い買い物をいたしました。
ネットで見ていたんですが、
羨ましかったので注文いたしました。
おう、なんて快適なんだ。
不織布の目は窮屈で
自粛緩和時代には少々手厚い注意報。
また夏の暑い日差しの中、蒸す梅雨では
このマスクは肌に張り付くように密着しすぎて
熱中症になりそうでした。
しかし、このマスクは良いです。
Lなのですが、ちょうど良い密着度、
内側はガーゼになっていて、唇に優しい。
しかも、このように和装で出かける時に、
どうもあの衛生を過多に売り込んでいる
白いマスクは興醒めになりますが、
これでしたら申し分ない。
良い買い物をいたしました。
誂え長着 ― 2020/06/17 08:31
待っていました〜!
長着(ながぎ)の仕立てをお願いしていて、
出来上がりの連絡を受けてから、
さらにワクワクの数日間でしたが、
本日自宅に届いて開封しました。
出し惜しみで写真は1枚にしておこうかな・・・
*チョイとピンボケになりました
この反物は実家の母から頂いたものです。
と言っても、新しい反物ではなく、
多分、、、70年前の物でしょうか。
母の旧姓で取り置きになっていて、
仕立て無いままになっていた大島紬です。
自宅の片付けの際に出て来たのですが、
私に預けてくださり、
自分の寸法で仕立てに出しました。
反物は女性用であり幅も現代幅ではないので、
どうしても雪が足り無いのはわかっていましたので、
継ぎをしていただきました。
旧い着物の仕立て直しの際に割り入れなどで
裄丈を直したりしますが、
反物からの継なので綺麗に仕上がっています!
着物って本当に素晴らしいですよね。
そりゃ化学繊維でミシン縫製でプレタで仕上げれば、
安価で販売もできますし、
汚れを気にせず装い何度でも洗えたりするのが
現代風の着こなしですが、
70年前の生絹の反物であっても、仕立てれば、
和装として現代人の男の身体にも馴染みます。
身体を包む装いというものは楽ですし、
日本の気温と湿度にも大変あっています。
今回はアンサンブルにするほどの反物の量が
取れてい無いので単衣の長着ですが、
羽織を纏ったり、帯を選んで締めたりする工夫は
バリエーションの多さでも和装の愉しみであり真骨頂です。
さて真夏が来る前の梅雨空の間を狙って、
実家に見せに出かけねばなら無いぞい。
あ〜嬉しい!
何度でも言いたい!
嬉しい!
長着(ながぎ)の仕立てをお願いしていて、
出来上がりの連絡を受けてから、
さらにワクワクの数日間でしたが、
本日自宅に届いて開封しました。
出し惜しみで写真は1枚にしておこうかな・・・
*チョイとピンボケになりました
この反物は実家の母から頂いたものです。
と言っても、新しい反物ではなく、
多分、、、70年前の物でしょうか。
母の旧姓で取り置きになっていて、
仕立て無いままになっていた大島紬です。
自宅の片付けの際に出て来たのですが、
私に預けてくださり、
自分の寸法で仕立てに出しました。
反物は女性用であり幅も現代幅ではないので、
どうしても雪が足り無いのはわかっていましたので、
継ぎをしていただきました。
旧い着物の仕立て直しの際に割り入れなどで
裄丈を直したりしますが、
反物からの継なので綺麗に仕上がっています!
着物って本当に素晴らしいですよね。
そりゃ化学繊維でミシン縫製でプレタで仕上げれば、
安価で販売もできますし、
汚れを気にせず装い何度でも洗えたりするのが
現代風の着こなしですが、
70年前の生絹の反物であっても、仕立てれば、
和装として現代人の男の身体にも馴染みます。
身体を包む装いというものは楽ですし、
日本の気温と湿度にも大変あっています。
今回はアンサンブルにするほどの反物の量が
取れてい無いので単衣の長着ですが、
羽織を纏ったり、帯を選んで締めたりする工夫は
バリエーションの多さでも和装の愉しみであり真骨頂です。
さて真夏が来る前の梅雨空の間を狙って、
実家に見せに出かけねばなら無いぞい。
あ〜嬉しい!
何度でも言いたい!
嬉しい!









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