謹賀新年2013/01/01 23:54

あけましておめでとうございます。
慌しい年末から、気が付けば年明け。
年賀状も何もしないまま新年です。

今年も宜しくお願いします。

締め縄

実家に参りました。
年末の寒さには参りましたが、
毎年元旦には晴天ですね。

そして実家に着。
もう60年を迎えようかという木造家屋。
辺りにはRC構造のビルばかりになり、
この辺では古さベスト3かな。

両親が元気であることは幸せです。
それぞれ忙しく、とりあえずの乾杯航空写真。

美味しい静岡の酒をお年賀いたしました。
口当たり、喉越し、後味、言う事無し。
縁起もいいね、「開運」!

さて、午後は初詣。
場所柄神社仏閣には困りません。
ここは徒歩1分の真正寺。
幼少の頃からの遊び場。

大きな地蔵は江戸六地蔵の1つ。
修復で折られなかったが、今年はまた鎮座しています。

でもなんといってもこっちですな。
「おばぁちゃんの原宿」ですって?
あと20年たつと竹下通りは、
「子供達の地蔵通り」と呼ばれます・・・。

右も左も子供の頃からの友人の家ですが、
最近はテナント貸しばかりで老舗は少なくなった。
それでも変らぬ看板は風情があります。

こんな提灯が似合うのもこの通りならでは。

そしてとげ抜き地蔵が奉られる高岩寺へ。
合掌して額に擦りながら祈る娘、春まで正念場です。

こんな水で清めるもの毎年の習慣。
この飲み水は子供の頃はあり難かった。

父子とも極めて旨い射的。
数十年通うと顔を覚えられていて、
オヤジからは嫌がられます。
とは言うても、戦利品はミルキー+ココアシガレットですが・・・

このベビーカステラは美味なんです。
行列ですが並ぶ価値あり。
20個500円の商売ですが、達人技で見ていて楽しい。
50個注文のお客さんに悪態つきながら作業のオヤジ、
露店主でも人気者のNo1です。

これまで面倒なのもあり、多機能を利用せず、
写真は1枚としていましたが、
このアルバム機能は楽しいのですね。
今年は多用しようかな・・・

今年の抱負なんてものも考えますが、
イイ年になるので恥ずかしくて書けません。
健康であればそれが一番の願いでもあります。

コメダは愛知で2013/01/06 23:14

このところ月に数回お邪魔している
愛知県のアマチュアオーケストラがあり、
本日もリハーサルで向かいました。

名古屋から20分ほど、
駅前にあるのは知っていたのですが、
昼ごはんのお誘いもあり、
ある意味夢だった本拠での来訪。
そう、「コメダ珈琲店」。
現在では、間もなく500店舗に
なろうかという全国展開を図っています。



1968年名古屋市で第一号店オープン!
ですから、名古屋スタンダードが満載。

なにかが違う店内、どこか違うメニュー。
東京感覚の普通の喫茶店ではなく、
ましてやシアトル系コーヒーなんて、
この辺では笑われそうです・・・。
サンドイッチの具沢山も凄いですね。
要するに“サービス精神+見栄”ですかね。



コイツが有名なシロノワール。
ノーマルはデカ過ぎて勘弁だったので、
最近出たというミニを頂きました。

・・・。
アイスクリーム量、半端ない。


4時間やらせていただけるので、
中身も濃く出来ますし、
多少細かい部分まで返せるのがあり難い。

感心するのは、勤勉さですね。
練習終わると片付けもあるし、
次の行動に忙しいオケの皆さんですが、
このオケは立たない。
しっかり隣と話をしたり、
車座になって譜面持ちながら会議、
必要な部分は音を出して練習しています。
時間が許すのでしょうが、
毎回なにかしら残って反省会、復習と、
欠かさずに有意義な時間を費やしています。

嬉しいですね。
指揮を止めて話しをしても失礼は多いものです。
時間に追われながら要点だけを話していたり、
以下同文!としてしまう部分も多いのですが、
互いに確認してくださったり、
必要であれば質問にも来てくださったり。

このままよい公演を目指したいですね。

青空2013/01/08 23:06

二村定一の本を読んでいたのだが・・・。
(読み始めはかれこれ3ヶ月前なのですが、
私にはトイレに本を置く習慣があり、
所用とは関係なく読み更けても、
1冊に3ヶ月掛かったりするのです。)
とても面白すぎて、いや可笑しいではなく、
興味津々と言う意味であるのですが、
深いお話ばかりです。

元々明治期から大正時代の我が国での
西洋音楽黎明期と大衆的文化芸術研究は、
専門とも言えるほどの興味対象ですが、
二村はどちらかと言えば、
大正時代から昭和初期を駆け抜けた男。
時代背景も違えば、科学技術が違う。

昭和元年が1926年。
アメリカでは無声映画からトーキー第一作として
1927年に<ジャズ・シンガー>が封切りされ、
昭和一桁は音の改革時代。
蓄音機も電気吹き込みの電蓄時代になり、
録音ばかりかコンサート会場でも、
マイクが使用される時代になった。
そしてアメリカの影響で日本でも大ブームの
日本ジャズ時代の到来です。
明治大正という超アナログモダン時代から、
昭和になったとたんにハイカラエレキ時代。
クラシック音楽をベースにした大衆音楽から、
ジャズを下敷きにした音楽ブームになり、
歌手も演奏家もそして作曲家も次々に、
素晴らしい人材がデビューしていきます。

話が長くなるのでこの辺で終わりですが、
二村定一は「私の青空」の代表作として
歴史上のヒット歌謡シンガーとされます。
でも彼の目指した文化はもっと尊かった。
書籍には彼の書いた文章が度々転載されていますが、
流行という薄っぺらな賑やかさではなく、
舞台人、音楽家としてのポリシー、
魅せる演奏家の理念を端々に感じます。

素晴らしい人。

時間がある方、興味ある方、
昭和初期の日本のジャズと、
クラシック音楽の接点に触れたい方、
是非お読みください。

多少続く・・・。

Jazz先駆者2013/01/10 23:51

先月来読んでいた
日本で最初のジャズ歌手二村定一の本も終わり、
昭和初期のヒット曲、日本のジャズ黎明期の
彼の歌声を聞いています。
本を読んでいる時から、
あらためて早く聴きたいと思っていましたが、
我慢を重ね活字を追い、時代の夢と幻想に、
こちらも思いを馳せていました。
というのも、聴いてしまい本と平行したら、
職業的な耳と頭で考えてしまい
楽しくないのは解っていたので、
我慢していたのが爆発してやたらと聴いています。

仕事の関係でも時代物の舞台は
相当やりましたから、
クラシック指揮者の中でも
多分誰よりも詳しのではないかな。
明治~大正期における
日本の大衆音楽創生エネルギーは凄まじいが、
昭和一桁つまり1930年代に、
アメリカから飛び火した日本のジャズブームは
これまた飛びぬけて面白いのです。

二村定一ばかりか、
ディックミネ、笠置シヅ子、川畑文子、
岸井明、宮川はるみ、天野喜久代、
ベティ稲田、森山久、中野忠晴、
なんていう往年の歌手達の活躍ぶりが
この時代になると録音で残っているのが
なおあり難い事です。

SPレコード
(つまりLPより前の78回転のレコード)時代は、
その後年の電蓄(電気式吹き込み)時代も通して
すべて一発で録音をしてしまいます。
マイクだっておよそ1本で、
音のバランスから演奏技術も含めて、
リハーサルしたら本番はコンサートと同じ。
それだけに演奏に込めた熱が
今でもダイレクトに伝わってくるものです。
多少のミスなど関係なく、
演奏から先人に学ぶところは多いものです。

CDの現代になったからこそ、
80年前の臨場感を簡単に味わう事ができる。
ましてや全ての事が便利になった現代、
時代は技術や人間の思考までも
進めたと思っているのに、
この演奏を聴いてしまうと、
決して敵いそうも無い彼らの“生きた熱い思い”を
感じて恐れ入ってしまいます。

これらのレコードは
単なる音楽の収録ではなく、
音楽人の魂を収録した素晴らしい産物として、
何時でも私の心のお手本です。

*FB掲載の文章から改訂

美術展2013/01/13 23:56

中学に通う娘の美術展に行きました。

北多摩地区、元の北多摩群時代の
枠からなる地域でしょうが、
ようするに連合美術展というわけですな。

所狭しと展示されている作品は、
市ごとに学校順に並べられています。
端から見てまいりますが、
市によって様々な取り組みの違いもあり、
こんな比べ方もまず面白い。
市内の横の連携による差もあるのでしょう。

彫塑から絵画、工芸作品からデザイン、
また墨絵などもあります。
自分の頃と比べても、
3年間で取り組んでいる内容とは、
あまり変化が無いものなのですね。
でもよく見ると教材である素材が
相当進化している様子です。
技術的にはどうか解りませんが、
芸術も含め学校の教育過程というものは、
そう変るわけではないのか・・・。

娘の作品は3つも選ばれているので、
それにも感心はしましたが、
そこに行き着くまでの様々な子供の
作品には感心したり感激したり、
思春期の子供の心の中を垣間見た感じ。

中学生の合唱など、音楽になると
ストレートに感じ入るものがありますが、
美術作品はジッと見つめていると、
こちらに問いかけてくる強さがありますね。

中学生素晴らしいものです。

エナメル靴2013/01/15 23:49

靴に対する執着は多分そう無いのですが、
本番用の靴に対しては無頓着では居られず、
特にエナメルの靴に対しては、
相当の薀蓄を並べたがります。

座奏中心の演奏者であった頃には、
あまり気にしていなかったのですが、
立って動いて飛んで跳ねてと、
指揮をしていると、靴は気になります。

10を超えるエナメル靴を所有しますが、
それぞれの個性があり、
状況によって使い分けているのが現状。
まぁあまり細かい話は良いのですが、
新しいエナメル本番靴を買いました。

これはちょいと気付かなかった事で、
よもや自慢です。

歩くための靴と指揮の靴の構造が
同じであるはずが無く、
ふとした発想の転換で探してみたら、
これしか履けなくなるのではないかという
お気に入りが見つかってしまいました。

写真で解りますが、ソールが違います。
一面にフェルトで覆われているのが特徴で、
こんな靴では外は歩けない。

そうこれはダンス用の靴。
ソシアルダンスでも勿論燕尾服なので、
男性は正式にエナメルを履きますが、
こんなのが出ているのです。

そして、考えられないくらいに安い・・・。

これまで数万円、いや更に高い靴を
「特別」と思い込ませて買っていましたが、
この値段を見てしまったら、
ちょいと人生観が変わってしまいます。

軽い、柔らかい、足に優しい、ターンが得意と、
つまり踊り易い靴なのですね。
指揮者は踊っているわけではないが、
これなら足元が気にならないという
思い込みで使用してみます。

これが良かったら、
演奏家、特にオペラ歌手はこれがいいな。
皆さんに紹介してあげよう!!

耳よいアプリ2013/01/17 23:55

仕事でもプライベートでも、
早くからパソコンを利用し始めた私は、
新しモノ好きの性格も手伝って、
モバイル端末なども含めて相当試しました。
時代と共に淘汰されたものも含めて、
クラシック音楽で利用できるソフトや、
便利な機能も試しながら、
デジタルに流されない合理的な仕事術を
実践してきたつもりでした。
デジタル化は、合理という名を借りた
退廃にも通じてしまいますので、
この線引きの見極めは非常に大切です。

絵に描いたようなクラシック音楽家なら、
理想的クラシック音楽の譜面を前に、
研究者よろしく、思考と鉛筆を道具に、
ジッと考えては音を出し、
お客様の前で発表してまた次の譜面。
・・・と、美しい時が音楽と比例して、
過ぎていく生活を想像できます。

が、実際はそうではない!

演奏家が気持ちよく演奏するために、
どれだけの下ごしらえの時間を費やすか。
例えば新作オペラは間違え探し大会、
オペレッタになると譜面の切り貼り、
バレエになると譜面創作(捜索)から開始と、
さらに譜面との格闘は凄まじくなるのです。

本日は来月のバレエ公演の譜面の打合せ。

元弟子であるI氏は長期アメリカ滞在を経て、
大変信頼の於ける作編曲家として現在活躍中。
頼りになる彼は、理系脳(多分)も生かし、
PCや機械モノにも強いので、
私も近代合理作業を教えてもらうほど。
その彼と編曲打ち合わせている時に、
オリジナル曲以外の挿入サンプル曲を
聴いて見ようということになった。
聴けば雰囲気は解ったが知らないロシア曲。

すると彼はiPhonを引っ張り出し、
PCに近づけて再生音を聴かせている・・・。
「あぁ、出ましたね!」と彼、
「え?何が?」の私。

iPhon画面には曲名から、
丁寧にそれであろう演奏者まで明記されている。

流れている曲の一部を分析し、
当てはまる曲を探し出すアプリ。
聴いた事のない曲でも世に出ていれば、
これが恐ろしいほどマニアックな正解を出す。

知らなかった・・・こんな技。

「これ、便利ですよ、直ぐ解りますから、
これ無いと仕事はかどりません~~!」
「・・・、・・・。」
本当にビックリした。
クラシックで使える最新の合理性は
何でも知っている気になっていたら、
と、とんでもない時代になっている。

早速、私のiPadにもアプリをDL。
分析開始後5秒で正解を出している。

なんて時代なのだ!
音楽家なんて耳も要らない、
足で稼ぐ資料も機転の知恵も、
そして知識など埋め込む記憶をも
一切必要のない時代が直ぐ来ると確信した。

怖い~~。

が、便利。

18ヶ月2013/01/18 23:51

以前から案件だった来年のコンサート。
ようやく、ようやく具体化しています。
というのも、義父三木稔関係の大切な企画。
これを成し遂げてようやく喪が明けます。
着手するまでにも時間が必要でした。

・・・と、半分言い訳させてください。

都心の1500~2000人の人気ホールは
軒並み18ヶ月前からの予約体制です。
来年夏の予定を想像しながら予約し、
問題が無いように進めていくのも、
これまた方々の調整が大変ですね。
でも決めてしまわないといけない。
万人に笑顔ではいられないのも、
企画遂行の難しさでもあります。
決して敵は作りたくないですが、
いい人だけでも居られないものです。
大人企画とは胃が痛いものなのです。

こういう大きな催しの最後は、
音楽の力が全てを解決してくれるのは、
これまでの経験でも解っていますが、
何度でもやって来るこの作業は、
私が演奏家でなかったらできない。
例えば、頭の中で完璧に創り上げて、
そのまま遂行させる役回りだと、
引っ張り上げるのに骨も折れるし、
ストレスも溜まる事でしょう。
でも演奏家で居られる部分があれば、
「どこかで最後に決着を付ける、
そこで挽回だってできるのだ!」
という適当な抜きどころがあり、
まだよいのです。

しかし肝を締めてかからないと、
物事先送り右脳体質、
終わりシャンシャンO型性質。
ですからどうもいけない。

オトナの方々との連携は、
常に対話が求められます。

写真、全く関係ないのですが生牡蠣。
この時期は少し安心して食べますが、
次の日に仕事の時は口に出来ません。
先日、年に1回ほどの機会に恵まれ、
美味しく頂戴いたしました。

新年会めいとろ2013/01/19 15:38

毎年の恒例新年会。
この方々との付き合いは20年を越し、
もう誰がどういう上下関係だか
トンと見当が付かないこともあるが、
まぁ元気だということが解れば、
それでよしなのである。

 

私は何十人もの人がいる宴会で、
誰もがドップリと同じ席に座り、
左右と前の人しか話せないのが
とても気掛りです。
そこでいつも強制的に席替えを断行。
宴会が長いと席替えの回数が増えます。
3時間で4回ほど変ったこともあり、
そうなると立食の宴会的なグルグルである。
この席替えの度に白紙を探し出し、
人数分の宣を数十本縦にひきながら、
アミダくじを作るのであるが、コレが大儀。
でも毎回丹念にこの作業をしているので、
くじを作るまでが職人のように早い。




それでも面倒なので、ふと思いつき、
アプリを探すと、あるのですねこういうの。
アミダくじ専用のアプリです。
iPadの画面があると20数人居ても、
何の問題もなく快調に使えます。
自動で結果を出してくださるので、
これがまた面白い。
面倒な作業が簡単になったので、
席替え癖はまだまだ続きそうです。

 

現役は風邪っぴきが多くて少なかったが、
いろいろなOBが来てくださりました。
皆さん、様々なニックネームで明記ですから、
プライバシー云々の問題はなし。

そして最後に記念撮影。
全体写真です。


こうしてみると、およそ最大で30歳の差。
ピースサインでポージングをする世代、
しない年齢・・・
よく解ります。
今年はどんな歳の誰にでも「ピース」って
してもらおうと思っていますが、
一番ハシャイで見えるのが私、ってのが、
ちょい恥かしい。



 




地方色2013/01/20 23:55

このところ通っている刈谷。
名古屋から20分ほど電車を乗り継ぐので、
中心部では味わえない風景に、
電車の中の方々が交わされる三河弁も、
とても風情があって楽しいです。

アマチュアオケの指揮で地方にも
度々出かけますが、
それぞれのオケの雰囲気は地域や、
地方色が反映されますね。
こういうものは多少なりとも、
音楽にも出るものなのでしょうかね。

学生の頃、とある楽器の大先生が、
普段使う言葉から標準語に直さないと、
音楽が訛るから気をつけなければ、
と度々おっしゃっていました。
器楽の学生に言うのですから面白いもので、
東京言葉しか知らない私は、当時は
「そんなことある訳ない」と思いましたが、
今はその意味を少し理解できる気がします。
“訛り”というものは悪いものではなく、
言葉を豊かに表現する手段として
必要不可欠と思います。
西洋音楽にも国や地域、民族や宗教で、
様々な種類の旋律やリズムがあり、
これらは5線では書ききれないもの。
ドイツとフランスでは大きく違うし、
もっと民族性が豊かな東欧の国々では、
その“訛り”を知らなければ、
演奏も困難なのではないかと思うほど。

その先生が仰っていたことを考えてみると、
つまり、どんな音楽を演奏するにしても、
どの訛りにも対応できる思考や体にするには
ニュートラルな状態にしておくのが
一番良いことであるという意味ですね。
演奏家は端的には再現者であり、
広く多彩な音楽に触れますから、
この見解はある意味で正しいと思います。
特に指揮者などは、
偏った思い込みをしていると、
思わぬ考え違いに陥ったりするもの。
それにすでに私たちは東洋訛りですので、
これは如何ともし難いのですかね・・・。

地方に行くたびにこんな違いを感じ、
自分が何者なのかと問いかけます。
カウンター