明治大学OB交響楽団2017/05/07 10:59

昨年の秋の公演でも振らして頂いた
明治大学OB交響楽団の定期演奏会。
今回は3月から練習で振らせていただき、
間も無く公演なので私からも告知です。

私自身はあまり好みや趣向を言わないのですが、
身体に沁みているジャンルがあるので、
あまりフランスものなどを
オーダーする方々はいないのですが、
たまにこういうプログラムがあると、
自分自身が新鮮でもあり、
色々と音楽から学ぶものも大いにあるのですね。

オペラ自体は上演されなくとも
序曲の演奏機会が多いものがあるものです。
演奏回数が増えるのと反比例で
本編は舞台からは疎遠になるものが多く、
序曲タイトルは本編タイトルなのに、
誰も物語を知らないという現象ですね。

同様に劇中のバレエ曲は頗る有名で、
本編内容はやはり知らないという作品も然り。

歌劇<イーゴル公>などですか。
<ダッタン人の踊り>と言えば
知らぬものはないのに・・・。
*蛇足ですが、このダッタン人=韃靼人も、
当時(13~15c)はモンゴル系のこの方々ではなく、
トルコ系のポーロヴィッツ人が正しいのです。

ボロディンは、作曲も未完で、
その後にリムスキー=コルサコフとボロディンが
補作しながら完成させたので、
もう本編が何であるかは関係がなく、
でも<ダッタン人の踊り>は欠かせない
オーケストラ界の名曲であるわけです。

オペレッタに至っては
スッペは70以上の作品を残して
オペレッタ王と言わんばかりの空前絶後ですが、
<軽騎兵>など名序曲は実に多い。
軽騎兵!見てみた〜い!と思いますが、
まず上演はされないでしょうね・・・残念。

これは19世紀後半では、
オペレッタ作品がどんどん作られ、
政治から恋愛のゴシップまでドラマ化され、
まるで週刊誌の発刊のように
大衆を楽しませた時代でもあるからです。

序曲作るのって楽しそうだが実は面倒。

様々なアリアから旋律を引っ張り、
構成から転調まで工夫しながら、
本編を待ちわびるお客さんをワクワクさせる
予告編というべきものです。
ですので、
流行りも早いが廃りも来る
御時世オペレッタでは、
集客が悪いと直ぐに上演されなくなる。
時間をかけて作った序曲も
日の目を見なくなることが多いのです。

そういう意味では、
現代でも残っている序曲はソコソコの上演がされ
気合い入れて作曲した序曲とも言えますが、
はやり名序曲とされる頃には、
本編は廃れてしまっているのでしょうね。

話が長い・・・

OB交響楽団絶賛練習中です。
バレエ曲<サムソンとデリラ>興味ないですか?
寒村でもダリアでもないこのお話、
知りたくないですか?

いやい演奏はやバレエだけですが。

調布ですが、
是非いらしてください。

詳しくは明治大学OB故郷楽団HP:
https://meijioboke.jimdo.com

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