お稽古2015/09/20 23:08

毎年の事ですが、
特に9月から年末までは慌ただしく
様々な公演などがあります。
レギュラーで行って行っているもの、
新しく呼んでいただく団体、
また新規に勉強するジャンルもあり、
新鮮な喜びに加え、
楽しみと感謝が募ります。

昨年も担当させていただいた
横浜シティオペラの公演が好評という
評判を頂いての2年連続の公演、
準備が着々。

オペラのシリアスなドラマは
音楽の質と精神社会を問う作品も多く、
ドラマとしての楽しさがあります。
悲劇的な内容も多いのですが、
状況が壮大なスケールであったりして
身の回りには考えられない展開。
でも情のもつれや倒錯した愛の姿など
人間関係では起こりうる話ばかり。

オペレッタの世界は少し違います。
どの作品も身近に思える話が多いので、
実際にありそうに思えるのですが、
本当はあり得ない世界ばかり。
街の娘が王様に謁見してする機会とか、
国家財産並みの遺産を有する未亡人、
法廷侮辱罪で年末に収監される貴族、
趣味でロケットを作り月旅行する、、、
ううむどれもこれもあり得ない。
身分違いの恋やあり得ない結婚も
平気で成就させてしまう物語は、
ハッピーエンドでありながら、
非現実的な結末に笑ってしまうほど。

悲劇的で起こりそうもないが、
身近には起こりうる感情ドラマのオペラ。
喜劇的な展開で身の回りを扱い、
しかしあり得ない結末のオペレッタ。

この違いが両者の面白さの
本質と思っています。

音楽の構成から台本も書かせて頂き、
舞台の脚色もさせて頂いているので、
手の抜き用はありませんが、
あり得ない話ならではの展開や、
喜劇的な進行なれど、
皆幸せな笑顔で終わる事のできる
オペレッタは稽古場も楽しい。

とは言いながら歌い演じる方々は
大変なものです・・・。

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